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但馬・伯耆採集の風景 |
10月に入って下見と気ままな旅を兼ね但馬〜伯耆地方のブナ林へ出かけることにしてみた。どうしても最盛期にはこういった本命でないポイントは敬遠してしまうのであるが、訪れてないところは新鮮味もあり、成果が出なくてもそれなりに楽しいものである。
2:00に自宅を出発。6:00頃には目的地へ到着したが、思ったより寒い。分厚い雲に覆われて日差しも射さないのでなかなか気温は上がらない。そんな中でこの日の採集はスタートを迎えた。 このエリアは初めて訪れたが、ブナはやや低いところに濃いようで、山上の方はいまいちだった。時間調節をしながら車で流してチェックしてゆくが、虫の影は見られない。 気温もほとんど上がっておらず肌寒い。これでは虫はあがってくるとは考えられず、ただただ時間を過ごすのも勿体ない。仕方なく、今のうちにエリアを動く事に決め、この但馬の山は後にした。 この山から下り国道に出ると一路西を目指して進んだ。次に目指したのは2002年に訪れている伯耆の山だった。途中陽も差してきて良い感じになってきた。やがて鳥取県へと入った。街を抜け、再度山間部へと車を走らせ、途中のミズナラ林を散策してみる事にした。真夏ならミヤマが居そうな森だった。 |
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結局但馬から1時間半ほどで次なる目的地まで到着した。3年前にアカアシが採集できた柳をチェックするが、何も見られない。柳も少し枯れてきている。その後は美しいブナ林へと車を近づけた。ドライブとしてはとても気持ちのいいものである。開けたポイントで止めてあがってみることにした。ブナはやや若いが豊富にある。柳も所々点在している。歩き出すと日差しが強く降り注ぎ、朝とはうって変わって暑いくらいになっていた。 しかし、虫は見られなかった。やはり時期的に厳しいのであろうかアカアシすら見られない。ある程度歩いたところで断念してUターンすることにした。この後は車道沿いの柳などをチェックしてゆくがやはり黒い影を見つけることは叶わなかった。 採集はもはや諦め、南下して美作地方の温泉へ向かった。その後は露天風呂へ入り、宿で美味しい料理を頂き、ぐっすりと眠りについた。翌朝も温泉へ入り、宿を後にした。帰りは美作の山間部で栗拾いやアケビ採りを楽しんだ。山の恵みを堪能させてもらった今回の旅行である。 |
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今回も先週に続いて新規開拓を行ったが、成果の方は獲られなかった。10月はやはり厳しいのであろうか。 どうしても採集シーズンというのが限られた高山ルッキングに於いては、行ける回数が限られてしまう。その中で、旧知で確実なところと新たに訪れてみたい新天地といろいろある中で、気象条件やメンバーの意向にも配慮しながら行く機会を持てたのはたいへん満足のいくものである。たとえ結果が出なくともである。 |
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◆本日の採集成果:なし |