讃岐樹液&灯火採集の風景

採集地:香川県

2006.7.22

プラドでゴー! 灯火採集の候補にあがっていた北陸方面は今週末も雨模様。地盤の弛みも心配される。よって今回は岡山で灯火採集とI氏と決まっていたのだったが、当日合流間際にK氏も合流で香川という線が急浮上。I氏と合流後はK氏宅へ向かう事になった。K氏宅へ到着すると車で既に待機しており、荷を積み替えK氏のプラド号で香川という予定外な船出だったが、香川での灯火採集は一度試してみる価値はあると思っていたのでまあ丁度良い機会になった。

香川へは15:00頃には到着した。まずは今宵の灯火ポイントを決めねばならないのだが、典型的な里山の香川ではこれが案外難しいのだった。K氏に導かれ暫く走り探した。私の車では入っていけない様な道の終点でようやくよさそうな場所も見つかった。ここなら民家も無いしオオクワも十分期待できるエリア内である。灯火場所も決まったので、軽く樹液採集に回る事になった。K氏の案内で短時間に数本の樹液を回ったが、ヒラタクワガタ天国となっていた。
樹液はヒラタ天国
香川初点火 やがて日も傾き、薄暗くなってきた。夕食を慌てて買い込み灯火予定ポイントへ戻った。急ぎ機材を展開した頃には辺りはすっかり暗くなっていた。

早速エンジンを始動。いつもならアカアシクワガタがいの一番にやって来てくれるのだが、ここは平地なためなかなか一頭目がやってこない。だが、羽蟻がたくさん飛来してきていたのはまだ救いだった。点灯から暫く経ったが何も来ない。平地はやはり厳しいのか・・。そして、ようやく飛来したのはノコギリクワガタの♀、続いて来たのも同じくノコギリである。更に続いてやって来たのはクワガタではなく、愛媛のO氏だった。灯りに触発されてクワガタの様に愛媛から飛んできたのである。(笑)
1頭目のノコギリクワガタ♀ノコギリクワガタ♂カブトムシ♂
ノコギリクワガタ♀ 一方、虫の飛来状況はやはり芳しくない。蛾も少ないし、コガネムシなども少ない。それでも断続的には甲虫の飛来が続いていたが、クワガタはノコギリばかりで実に単調だった。

やがて大きめな甲虫が飛来した。螺旋を切って降りてきたが離れた薮へ落ちていった。すぐさまその後を追い、I氏が見つけてくれたのだが、カブトムシ♀だった。その後も断続的にカブトムシとノコギリクワガタは飛来するが黒い甲虫はなかなか現れない。ようやく目の前に黒い虫が現れたがコクワガタだ。このあたりの樹液では圧倒的に多くみかけるヒラタクワガタは全く飛んで来ない。

コクワガタ♂樹液にてノコギリ♂チビクワも・・
そして・・ 結局0:30頃には灯火機材を撤収して、樹液採集夜の部へと舞台を移す事になった。この夜は4人でワイワイとまわることになった。しょっぱなから御神木+αのロングランハードコース。あいにく御神木にはノコギリクワガタばかりが陣取っており、ヒラタも追いやられてしまっている感じだった。

しかし、ここから俄然ターボが効いた様に活動する二人とガス欠でエンスト寸前の二人がいた。無論私は後者である。ここからは夜の山中を移動しながら樹液回りを繰り返すがノコギリ、ヒラタ、カブトといった面々ばかり。変わったところではチビクワガタもみられた位だった。

車へ戻り、エリアを移動しながらの樹液回りが続いた。K氏がやる気満々で脚立を担いで入ってゆく。脚立に登り木の上へ。そして小さいうろを覗いたとき。「いました〜。」暫く格闘の後に取り出された個体は小さいがまさしくオオクワガタ。やはり、いつもK氏&I氏との香川では何かある。私とI氏だけで来ていたら、灯火後は軽くみただけで帰ってしまっていたことだろう。

オオクワが拝めてもまだまだ粘るK氏とO氏にひきかえ、I氏と私は電池の切れたライトの如く既に息消沈。辺りがだんだん明るくなってきてもK氏O氏はおかまいなし。その後も数ヵ所回りすっかり朝が来て終了。

O氏のみは居残り午後まで採集を続けた様ですが、その後の結果は奮わなかった模様。しかし、タフです。踏まれた位ではくたばらない蛇の様に。(笑)

朝が来て高速道路に乗り途中休憩をとりながら大阪へ戻る途中で、豊中市にある「ホクセツオオクワ」というSHOPへ立ち寄ることになった。ここは北摂オオクワ愛好会のメンバーの一人が立ち上げたお店で、私も何度かお会いしている方が店長をしている。親方(北摂オオクワ愛好会 Y会長)も突然現れ虫の話しに華が咲いた。採集の後のこういった歓談もいいものである。


大阪豊中のオオクワガタとカブトの専門ショップ
「ホクセツオオクワ」
http://www.hokusetsu-ookuwa.com/



以前京都南部の平地で数回行った際にもカブトムシが来た位で終わってしまった。やはり、平地の灯火採集というのは樹液の木(クヌギ)がたくさんある地域では効果は低いといわざるをえない。しかし、カブトが断続的ではあるが遅い時間から飛来するなど標高のある地域との違いもある意味収穫である。ただ、採集ブランクのあった私には正直、灯火採集と完徹樹液採集の二本立ては体力的に厳しいものがあった。

小さいけど香川産天然オオクワガタ
ホクセツオオクワ
◆本日の採集成果:樹液採集 オオクワガタ成虫♂1、ヒラタクワガタ♂18♀1、ノコギリクワガタ♂19♀1、コクワガタ約40、カブトムシ10 /灯火採集 ノコギリクワガタ♂4♀6、コクワガタ♂1、カブトムシ10