会津ルッキング&灯火採集の風景
(2006第二次遠征)

採集地:福島県会津地方

2006.8.26

会津到着 ■8月25日(金)移動日

帰宅すると慌ただしく出発の準備を行い、イカ氏宅へ向かった。出発のメールへ返信が戻ってきたのだが、「仕方ないから・・・」という内容に私の気力も萎えてしまいそうだった。先週の疲れをまだ引きずっていたのをおしての強行再遠征なのに。
いつもなら「こちらも準備完了」とか威勢よく返ってくるのだがあまり乗り気で無いのだろうか・・。
まあ、とりあえずI氏と合流し高速道路に乗り先を急いだのである。


■8月26日(土)昼の部

順調なペースで北陸三県を抜け新潟まで来ていた。下りる予定のインターもあと少しである。I氏もこの頃には寝たり起きたりの繰り返しだった。

目的のインターを下りて、コンビニで飲料などを買い込み、明るい街灯だけを軽く見ながら先を急いだ。山間部の長いトンネルとダム周りのコースを越えれば奥会津である。

これからの事を期待して楽しんで運転できれば面白いコースなのだが、そうでなければ単に辛いだけの長い道のりに感じる事だろう。もちろん私は前者であるが助手席に鎮座するI氏はもしかしたら後者かもしれない。

長い道のりも終わりを迎え様という頃、ようやく朝日が顔を出してきた。そして県境を越えて福島県南会津地方へ到着した。
I氏は気乗りしていない様子だが、早速某林道へと入り込む。まだ採集者も少ない様なので、ゆっくり長しながら上がって行った。しばらくは何もみられなかったが、I氏が虫を発見。彼が降りて手にしたのは小さいけどヒメオオクワガタの♂だった。同じ木にもう一頭着いていた。こちらも小さな♂だった。

更に上がると見た事のある車が止まっていたが人は乗っていない。先へ進むと二人の先行者は現れた。その方は鍬匠甲冑屋氏とビフォー氏だった。既に二人で2♂1♀採集されていた。いずれもそこそこなサイズのものだった。

私達の方はその後はアカアシクワガタ♂を見つけた位で全く奮わずに終わってしまった。下りる途中で虫は全部(といっても3頭だが・・)リリースした。そして、清水氏が待つ宿へ急いだのだった。

I氏がヒメオオ発見!
チビヒメオオこいつも小さいこちらはアカアシ
宿へ到着するといつも元気な清水氏が私達を出迎えてくれた。昨夜はオオクワ2♀の成果だった様でご機嫌な様子だった。気になる陣取りの方も清水氏が抜かり無く私達の分まで朝一から起きてしてくれていた。誠に申し訳ない。

宿へあがると昨年も宿でご一緒だった千葉県の採集家T氏も泊まっておられた。早速T氏の成果のオオクワガタを拝ませていただいた。ボックスには既に4頭入っている。昨夜は♂が採れたとご満悦。この方は街灯回り専門のベテランでなかなか個性的な面白い方である。

そのT氏も交え4人で昼食へ出かける事になった。昼間から虫の話に華が咲くオッサン(私以外・・)4人というのもたまにはいいものかもしれない。

三式灯火兵器+α 六式灯火兵器
イカ氏に止まった死肉喰いのシデムシ ■夜の部

夕方は短い時間であるが宿で爆睡していた。清水氏、I氏に起こされると夕食の時間だった。宿には先週も来られていたベテランM氏や他にも数組の採集者が来ていた。献立は岩魚がメインだった。味わって食べていると薄暗くなってきており、準備をしないといけない時が既に訪れていた。

食事を終え宿を後にして灯火場所へむかい準備を行った。今夜は清水氏の方がシンプルなため先に点火した。こちらはI氏と二カ所に分かれて陣取りしたためいつもより大変だった。

19:20にはこちらの二張りも点火した。期待に胸を膨らませ夜空の暗くなるのを待ち続けた。やがて、暗くなったが虫の飛来はさっぱりである。

アカアシクワガタが1♀やってきたのをI氏が見つけたが、それで打ち止めの如くなにもやって来ない。清水氏の方も2頭程普通種が飛来しただけでさっぱりな様子である。
その後も時間ばかりが過ぎてゆくが本当にポツポツ来ただけで、我々3張で普通種二桁にも乗ってなかった。

I氏とダベっていた時、上空から1頭の黒い甲虫が飛来した。旋回しながら降りそうでなかなか降りない。
I氏が強力なフラッシュライトで引き寄せると彼に止まった。

確かに黒い。だがなんか違うかも・・。
I氏「何これ?・・・うわ〜シデムシやー」喜びの雄叫びではなく、絶叫の雄叫びに変わった瞬間だった。

そして、時間もいつの間にか23:00となり撤収の時がきた。気温も悪くなく、月齢は最良。場所も申し分ない。やや湿度の足りなさは感じられるが、あまりな結果に納得できるはずもなく、その後は街灯周りへ出かける事にした。
I氏は残って星の撮影をするという。私と清水氏は別な方向へそれぞれの車に乗り込み繰り出して行った。

隣町を一回りしたが、空振りだった。宿の前に戻るとI氏が撮影を終わっていたので拉致することに。そこへ丁度T氏が街灯周りから戻ってきた。どうだったかを尋ねるとまた♂が採れたという。この飛ばない日に、きちんと成果を残すとはさすがとしかいいようがない。

T氏の♂を見て目も覚めた私だったが、I氏は隣で街灯よりも空の事のが気になる様子。採集の方は「採れる気がせん。」とはやくも諦めムードだった。

しばらく回っていると清水氏すれちがった。広範囲に回ると聞いていたが、だいぶお疲れな様子でこれから宿へ戻る様である。私らは更に街灯回りを続けたが、結局たいした獲物はみられないままに戻る事になった。3:00頃宿に戻ると星が出ていたのでI氏は撮影しに外へ出て行った。彼は今回採集に来たのか星の撮影に来たのか・・・?


◆本日の採集成果:ALF&イカ氏
ルッキング採集 ヒメオオクワガタ成虫♂2

灯火採集
アカアシクワガタ♀2
コクワガタ♂1
ミヤマクワガタ♂1
カブトムシ少々

清水氏 オニクワガタ成虫♂1、普通種少々