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会津地方採集の風景 |
◆2005.8.30◆昼の部 朝7:30に朝食の約束だったが、私はこのところの癖なのか6:30に目を覚ましてしまった。もちろん清水氏はまだ寝ているだろう。洗面、トイレ、着替えをすませてもまだ7:00だった。階下へ降り食事の準備を見に行くと出来ていたのでまだ早いが清水氏に起きてもらうことにした。ちょっと早くなってしまったが、食事を済ませいざ出発である。林道へ入り途中で私の車を置いて清水氏に同乗させていただく。身軽な1台でいよいよルッキングを開始したのであった。 まず、先に見つけたのは清水氏だった。ミヤマの♂だった。次もまた清水氏が見つけた。これは小さな虫だが、単眼鏡で覗くと内歯の突起がみられるのでヒメオオの♂の様だ。清水氏が首尾よくネットに納めるとやはりヒメオオの♂である。かなり小型で普通の♀よりも二回りくらい小さい個体だった。 その後暫くはなかなかみられなかったが標高も少し上がってくるとポツポツ発見できるようになってきた。そこから暫くは楽しい時間が続いた。競合する採集者も無く、この辺りからは思う存分ルッキングを堪能して更に上を目指した。 やはり、この地では普通の柳と同じように大きい葉の柳やカンバなどにも付いている。特に大きめの♂が付いているのは普通の柳以外のほうが多い様な感じさえする。いろいろな土地へ行って採集をしていると有効な樹種の見方も様々であることを実感する事が出来る。 あっという間にヒメオオは二桁を越え♂7♀7までいっていた。♀は1頭だけ持ち帰ることにして他はリリースした。時間も1:00近くなっており、私はそろそろ終了の時間だった。車を止めた場所まで引き返し、ここで清水氏とは別れることになった。彼はこの後もまだルッキングを続ける模様だった。今回はいろいろお世話になりありがとうございました。 彼と車も別れ私は最後に一か所ピンポイントで覗いてみようと短い林道へ入った。この日もミヤマの♂が1頭付いていた。網で捉えて、撮影を済ませるとここで着替えて身軽になって帰路を急ぐことにした。しかし、ここで最悪のアクシデントが襲った。デジカメを落としたのである。確か車の助手席側の外で着替えていた際にベルトからカメラケースを外したが、虻に襲われ慌てて車を走らせてしまった。これが大失敗だった。よりによって成果の虫以上に大切な記録を失った傷みを引きずりながら京都への長い道のりを急ぐのだった。デジカメ自身はまた購入すれば済む話であるが、撮影した4日間の採集の記録はもう2度と見られない。HPで採集風景を楽しみにしておられる方へも画像が無いでは話にならない。持ち帰った個体の画像では臨場感に欠けるが私の脳裏にはこの個体達を採集した場面は刻まれている。二度とこの様なことにならないように以後注意しなければならないと思う。 |
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◆本日の採集成果:ヒメオオクワガタ♂7♀7、アカアシクワガタ♂4♀1、ミヤマクワガタ♂2、アオカナブン1 | |
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今回は成果は昼のルッキングではそれなりに満足行くものであった。しかし、夜の灯火は完全に敗北である。これで今年もオオクワの飛来を拝むことは出来なかった。天候や気温など条件面に左右される点は致し方ない。しかし、運を寄せる引きの強さというのもあるのかもしれない。事実、私が帰った後も居残った清水氏はこの晩から4日間でオオクワ15頭の成果をあげている。私の場合、特に会津遠征では雨やら気温低下やらであまり恵まれた試しがないのも引きが弱いからなのかもしれない。デジカメまで失うというおまけまでついてしまった今回ではあるが、来年こそはなんとしてもリベンジを果たさねばなるまい。 |