|
河内和泉採集の風景
|
2005年シーズンもいよいよ幕開けである。この日は大阪府南部の高山へ一人で出かけることにした。 朝8:00頃のゆっくりとした出発で現地に向かった。 いよいよ山間部へあと少しという所で、「山間部凍結注意」の表示。 車は一応、冬タイヤに履き替えているので心配は無いが、果たして山の上はどうなのだろうか・・。 |
|
車道は雪もなく、目的地まで近づく事ができたが、登山道は雪が残っている。 そして、なんとか午前中に山上へあがってみると、霧氷の銀世界であった。 車で移動中は、晴れ間が広がっていたのに、山の上は雪雲に覆われているかのような寒々とした空だった。 標高にして1100Mを越えてくると、気温は氷点下3℃、積雪は10cmほどある。 やはり、想像通りの世界だった。 |
|
山上からはいよいよ積雪の中の散策を開始する。 簡易アイゼンを装着していたが、靴が埋まるほどの積雪の所では辛いものがあった。 雪しかない山のなかでも動く生き物に出会えました。 時々、コツコツと木を叩く音が響きます。 それは野鳥でした。 銀世界を彷徨っているうちに、大粒の雪が降り出してきた。 昨年登った際に見つけていた倒木にやっと到着して少し削ってみたが、虫は入っていないようだ。 |
|
私はまた、さまよい歩くことになってしまった。 しかし、雪のなかの移動はかなり体力を消耗する。少しの斜面を上がるのも結構大変なものだった。 昼食をとり、一休みした後また歩き出しようやくまた良さそうな木を見つけることが出来た。 叩いてみると、蛹室に当たったが、前蛹で★になってしまっていた。その後はいくつかの幼虫を出すことが出来たが、何頭かは潰してしまった。特にヒメオオらしき幼虫を勢いで潰してしまったのはショックだった。 その後は成虫も出たが、アカアシクワガタの♀だった。時間もいつしか15:30を回っている。今回はこの辺で打ち止めで下山することにした。 |
|
厚い雲の隙間から夕日が射していた。 下山した私は着替えを済ませ、そのまま南下をすることにした。次の日の香川採集へ向かうためだった。大阪南部からだと一旦戻るよりも、和歌山〜徳島間のフェリーを利用した方が、楽だし安上がりなのである。 新年の第1弾採集は途中まで、坊主なのかと思ったが、雪の中で虫に出会えてほっとした。アカアシからのスタートとなったが、まあそれも良しとしよう。 そして、また採れなかったからこそ、次も行きたくなるのが採集なのである。 |
|
今回採集した個体 1名での採集結果です。 |
|