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南紀採集の風景 採集地:三重県東紀州地方 2004.2.14 |
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今回は新たなルイスへの挑戦を夢見ての東紀州遠征。 元々この地は紀伊國だったものが、三重県に編入された土地である。なので、私達がなじみ深い三重県北部とは全く違った気候・風土の土地である。 深夜2:30にI氏宅へ向かった。今年に入ってもう三回目の熊野路も次第に近く感じられてきた。朝6:30 日の出と共にいよいよ採集開始するのであった。 まず入った第1ポイント。やや幹の細い材が多いが、悪くはなさそうだった。しかし、なかなか手頃な湿度を保った材が見つからず斜面を上へと登ったが植生が変化してきたため引き返すことに。 帰りがけに見つけた立ち枯れにシロアリも確認し期待をしたが出てきたのはネブト幼虫だった。 |
次に目指したのは半島のような所の先の第2ポイント。 外からではわからなかったが、中は案外太い倒木も多く原生状態の林が広がっていた。 しかしここでは朽ちた木からはことごとくオオゴキブリが出る。 いつもならよく見るはずのコクワガタにさえ巡り会えなかった。 次のポイントへ移動中あまりに美しい海に目を奪われ眼下をのぞき込むと沢山の魚が泳いでいた。 |
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いよいよこの日本命視していた第3ポイント いきなりの断崖を登りきりヘトヘトとなるが、ここにきてハカマカズラ、ウバメガシ、スダジイなどの亜熱帯性植物の原生林となる。 秋の高山で見るブナの大木を思わせる様な木も多く期待できそうなポイントだった。 尾根から海沿いへ出るとそこには祠があったので私はお詣りした。 「お邪魔させてもらいます。クワガタを探して京都から参りました。どうぞお力をお貸しください。」と・・ するとその時お詣りもせず黙々と材を物色していたI氏が叫んだ 「幼虫が出た〜、コクワやない幼虫やで」 足早に祠を後に近寄ってみるとルイスに似た幼虫だった。(写真1枚目) 「やりましたね〜またルイスじゃないですか?」 しかしよく見ると少し小さい。 海岸に近い事も考慮するとマメの可能性もある。 その材からは2頭の幼虫しか出なかった。 近くの次の材を削っていくと3頭の幼虫が出た。だが、コロニーではなく単独で入っている・・・しかも先の幼虫よりまた一回り小さい。(写真2枚目) I氏がT氏にメールで確認するとマメではないかとの答え。 こうなっては成虫をなんとか出さないとマメともルイスとも断定できない・・というのも2人ともマメクワガタの幼虫を見たことが無かったから・・(汗 近くの材を何本も叩くうちようやくI氏が成虫を出した。(写真3枚目) 「やっぱりマメでしたね。」「ルイスのがいいな」などと今思えば贅沢を言っていたものです。 他では、カズラの腐朽した部分からはキノコムシに似たような幼虫が出たり、この地域には多いのか、オオキンカメムシも地上にいたりした。 |
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続いて海岸線を移動しながらポイントを探すが結局いいところはあまりなくタイムオーバー・・ 蜜柑の浮かぶ熊野路の海と別れて帰宅の途につくのであった。 |
今回採集した個体 2名での採集結果です。 ●マメクワガタ 成虫 1頭 ●マメクワガタ 幼虫 5頭 ●ネブトクワガタ幼虫 1頭 ●コクワガタ幼虫 2頭程 |
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次はいよいよ熊野古道完結編を予定。四国の海岸線も早く行ってみたいと思う今日この頃です。 |