南紀採集の風景

採集地:和歌山県南部

2004.4.17

今回は急遽I氏から週末のお誘いが入り、単独で予定していた但馬高山を延期し、またしても南紀遠征となりました。I氏もよほど南紀の竜宮城がお気に入りのようだ・・(爆

0:30に家をでて1:00にはI氏と合流。今回はI氏の銀亀号で慣れた南紀熊野古道を目指します。

5:00頃に現地へ到着と同時に闇が開けてゆきます。

今回の目標は新規開拓という厳しい目標を掲げての挑戦です。手始めに朝一のポイントでは効率を上げるために2人で別方向へ入ります。時間は2〜3時間、採れたら電話で連絡と決めていよいよ採集開始。
ネブトの幼虫 私の方は海に近いラインを歩いて行くことにしました。

まず、採集できたのは小さな倒木からネブトの幼虫。近くの根株を調べるが追加は出来なかった。

次に堅めの赤枯れした材からはコガネムシ系の初齢幼虫が出てくるが、本命は入っていないようだった。
そのまま歩いているとやや大きめの倒木に出会い、斧を一振り。だが、出てきたのはコクワガタの成虫だった。

採集開始から約1時間、そのころI氏から連絡が入った。どうやらあちらでは本命が上がったようだ。更に先に進むが急な斜面を降りたところは水に浸かった沼地と化しており方向を反転。今来た方へ一旦引き返す事にした。
コガネ幼虫 コクワガタ成虫
コガネ幼虫 今度は高台側へ向けて散策を開始。倒木はそこそこあるが、朽ち方がまだ早い物や乾燥したものが多くなかなか良質な材が見つからない。かなり赤枯した材を割ってみるとコガネムシ系幼虫が出てくる。また駄目かと思ったが、諦めずに土に埋もれた部分を起こして叩いていると・・・

やっと、いました本命のルイス幼虫、成虫が数は少ししか出せなかったけどここで出せたことに意義があります。
こちらからも早速I氏に連絡。このあとも1時間ほど粘ってみるが、追加は出せなかった。

車に戻り休んでいるとI氏も山から下りてきた。彼はそこそこ出していたので意気揚々としていたが、だいぶ疲れている感じだった。
ルイス幼虫 ルイス成虫
観光気分なI氏
場所を変えて次なるポイントへ向かうが期待はずれな場所だった。斧を腰から外すこともなく次のポイントへ。
だがそこもまたしてもいまいちな環境で入ることを止めて場所を移動。途中で良さそうな林を見つけて突入することに。
だがI氏は車から降りてこない・・。やむなく私一人で突入を試みるがコクワしか出てこなかった。

更に場所を移動してまだ入りやすそうな山に入ることにした。どうしても外海に面した環境では乾燥が激しく、良質な倒木は見つけにくい。尾根まで昇って来たがI氏は途中で断念してしまったのか付いて来なかった。倒木からここでもコクワとネブト幼虫を追加するのがやっとだった。

車へ戻ると着替えを済ませてI氏が待っていた。今日は朝一の一発で力つきてしまった様子だった。
この様な大木が多くあるところが理想的環境 タテハチョウ科のツマグロヒョウモン
私は少し物足りなかったので三重のポイントに行こうと進言。時間的にぎりぎりだが、まだ入っていない三重県のポイントへ向かう事になった。

しかし、ここでも出てくるのはコクワとコガネムシ系幼虫のみ。

私が採集を試みている間、I氏は寝て待っていた。車へ戻って、いよいよ帰宅することに。

私は程なく爆睡状態で起きてからは途中で交代して京都に帰ったのだった。

今回採集した個体

2名での採集結果です。

●ルイスツノヒョウタンクワガタ  成虫 10頭

●ルイスツノヒョウタンクワガタ  幼虫 13頭

●ネブトクワガタ幼虫 5頭

●コクワガタ成虫 10頭

●コクワガタ幼虫 40頭

●コガネムシ系幼虫 10頭

もう、春を通り越して夏の様な南紀の山には下草や蚊も多くなってきておりました。

今回の採集で今シーズンの南紀遠征は本当に打ち止めです。

またいつか竜宮城への夢を叶えられるといいのですが。