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加賀高山採集の風景 採集地:石川県 2004.5.8 |
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先週の九州遠征の疲れが抜けないうちなのに、またもや遠征である。 加賀は決まってI氏と2人が多い。 深夜1:30に自宅を出発、2:00に合流しいざ出発。 途中運転を替わったりしながら快調に5:30頃には目的地へ到着。 車外へ出ると思ったより肌寒かった。 0度くらいしかないのではないかな・・ |
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身支度を整え、いよいよスタート。本日はコルリ・ツヤハダが採集優先種次いでヒメオオだった。 2人共、長網片手に腰には斧という欲張りな出で立ちはルッキングと材採のクロスするこの時期だけのものかもしれない。 標高900〜1100M辺りでコルリはいないものかと懸命に探すが一向にいない・・ ハムシやコメツキは出てきている。 コルリが活動するには、まだ早朝のため寒いからなのかと思い、一旦標高を上げツヤハダやヒメオオを割りで狙うことにした。 |
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ルッキングも全然コルリの気配はないので倒木や立ち枯れを叩きながら標高を上げていく。 良さそうな立ち枯れの根本から2齢幼虫数頭と若3齢幼虫1頭を採集する。 だが、まだ標高的にもまだアカアシの可能性が高い。 そしてI氏が削った倒木の表面からはルリと思われる幼虫も現れた。 1100M辺りから林道を逸れて山腹へ突入するが、行く手には雪渓が所々残っている。コルリは雪解けと同時にと言われるが、まだこれって雪解けしてないのでは? 雪の下にコルリが埋もれているのじゃないかとさえ思ってしまう程だ。 しばらく進むとヒメには良さそうな倒木があった。 I氏が斧を入れると食痕が出た。太く長いヒメオオの食痕だった。 私も反対側を叩いていくと無数に食痕が走っている。しばらく叩くが虫が全然出てこない・・ ようやく黒くなった蛹室の空間がいくつも現れだした。もう昨年に抜けてしまったものに違いない。 そんな時I氏がヒメオオ♂成虫の入った蛹室を当てた。 小さな♂のヒメオオだった。かぐや姫に逢えた喜びでI氏も張り切るが、その後追加が出せない。 私はようやく幼虫が出たと思ったらオニクワだった。 最近鬼には何処へ行っても逢うからな〜。 I氏はまだ粘るというので私は彼を置いて上へと更に進んだ。 |
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笹のブッシュよりは雪の斜面の方がまだ歩きやすい。こんなに雪があるなら簡易アイゼンを持ってきたら良かったと思うほどの雪の残りようだった。 良さそうなブナの立ち枯れが目に入って叩いてみるがまだ早いのか何も入っていないようだった。 I氏も上がってきて小休止。その付近でコルリではなく、ルリマークの沢山付いた材をI氏が見つけ削るとポロポロ幼虫が出てきた。一服の後更に雪の上を歩いて横移動しながら更に上を目指します。 またしばらく歩き、少し離れた右手方向に赤枯れ材を発見。近づくとこれこそ探していたツヤハダ材。すぐさま斧を入れると食痕が確認できました。「これならいると思いますよ」とI氏に告げ、更に叩くと幼虫がいたのだが見事に斧が命中してしまった・・ 気を取り直し慎重に割っていくと産卵して果てた♀の亡骸も。 それからはポロポロと幼虫が出てきました。 I氏も周辺の同じ流れの倒木を叩いているが出てこないというか、丁度良い赤枯れの部位に到達していないようだった。最初の材は幼虫しか出なかったので、また違う別の材を叩くと今度は成虫や白く大きくなった3齢幼虫が出てきた。亡骸も多く入っていて、その周辺では若齢幼虫が出る。I氏も近くの小さな材を叩くと2齢幼虫がびっしり入っていた。 あっという間に成虫3♂2♀、幼虫80程を回収してツヤハダ採集は打ち止めに。まだ大きなこの倒木の本体は手を付けずに置いてきたので次来た時にまた楽しめる事だろう。 姫・艶と2つの目標は達成できたので、また下って小瑠璃探しをしなければ。しかし、雪の斜面は登るより降りる方が危険で滑りやすい。何度も転んで足腰ガタガタ状態で山をなんとか降りて行った。 |
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また、標高1100M〜900Mにかけて目を凝らし、網を差し入れるがさっぱり・・午後ともなると日差しも強く暑い。 何か飛んでいる虫を網で拾ってもコメツキ虫だった。なんとも虚しい・・ 2人ともなんにも成果が上がらないので集中力も出てこない。おまけに雪の急斜面の歩行が仇となって足取りが頗る悪くなっていた。 こうなると粘る根性も無くなり、情けないが足早に車に退散することにした。 |
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私は車へ戻ると急に眠気が襲い爆睡してしまった。 あっという間に眠ってしまい、気がついた時は福井県へ抜けていた。 その後、運転を交代し京都へ下道でぼちぼち帰ったのであった。 |
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今回採集した個体 2名での採集結果です。 ●ミヤマツヤハダクワガタ成虫 ♂3♀2 幼虫約80頭 |
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