山城樹液採集の風景

採集地:京都府南部

2004.6.25
この日は梅雨前線の影響のため、樹液遠征採集の見送りを前日に決定した。当日、やはりあまりいい天気ではないが、晩の京都は回復傾向にあるようだった。急遽イカ氏と連絡を取りあい、地元回りを決行することになった。雨も完全にあがる真夜中からの採集となった。厳密には日付では6.26になっていた。0:00に自宅を出発し、この日は道も空いており約20分ほどでイカ氏宅に到着した。

まず、入ったのはクヌギ樹液がいくつかあるポイント。しかし、雨の影響か樹皮も濡れており、虫の出は少ないようだった。
このポイントは比較的ヒラタは多い様だが、うろにはコクワガタしか見られない。樹皮にはカブトとカナブン、スズメバチは集まっていた。そんな中、緑と赤のアオカナブン2頭を見つけただけで成果らしいものは無く、この場所をあとに車を止めた場所まで戻った。と、その時イカ氏が草むらに甲虫を見つけたようだ。

「大きい、大きい」 何が大きいのかと思い近寄ると彼が手にしていたのはかなり大きなヒラタクワガタだった。一瞬、体格からしてサキシマかもと思ったが顎を確認すると本土ヒラタで間違いないものだった。
この付近にはまだ他にも大きな♂が1頭いた。ここは早い時間は灯りがあるようで、それに集まっていたようだ。
思わぬ所での大きな成果に2人とも驚きを隠せない。

その後場所を変えて数カ所の樹液回りを行うも成果は芳しくなく、小さなヒラタ♂とスジクワガタペアを採集できたくらいだった。もちろんコクワガタはいたのだが、カブトムシが先週に比べ多く出てきている。こうなるとヒラタやオオは集まりが悪くなってしまう。今年は本格的に出だすのが、少し早いのかもしれないと感じた。

最後の場所では懐中電灯を片手にしたかなり高齢な採集者?に遭遇。
私は相方の40年後位の姿を思ってしまったが、相方は私の40年後だという。どちらが果たして本当なのか・・(爆
そして、この日は3時間程の採集で終了し帰宅したのであった。

自宅でノギスを使い計測するとヒラタは66.4mmと58.5mmあった。50台後半でも普段は大きく感じるが、この日は小さく見えてしまう。相方もこの地でヒラタは年間100頭近く毎年採集しているが、こんな大きなのは初めてらしい。
今回は、成果は少なかったが、楽しめる採集となった。
京都産ヒラタクワガタ 上66.4mm:下58.5mm
66.4mm スジクワガタ
本日の成果

今回採集した個体

2名での採集結果です。

●ヒラタクワガタ成虫 3♂
●スジクワガタ成虫 1♂1♀
●コクワガタ成虫 11頭
●アオカナブン 2頭


今回は期待していた樹液ではなく、道端の草むらで大きな成果があがり、なにがあるかわからない採集の面白さを楽しめました。