加賀高山採集の風景

採集地:石川県

2004.7.24
やっとヒメオオのルッキングに行くことが出来る。そう思うと数時間でも帰宅後に寝るつもりだったのが、目が覚め寝られなくなってしまい予定より少し早くI氏を迎えに行ってしまった。
今回は昼間はルッキング、晩はライトトラップの予定だったので私の車で向かうことに。そしていつものコースで北陸を目指して車を走らせたのだった。予定より少し早く到着。日も丁度昇り辺りは明るくなっていた。空を見上げると雲一つなく天気は良さそうだった。ブナ林を歩いて徐々に標高を上げて行く。足下の枝の倒木をみるとルリのマークが付いていた。立派な立ち枯れもあり、晩秋か早春に割りで入っても面白そうだ。
標高はまだ1050m

過去に一度だけヒメオオが採れた柳のあるポイントまで上がってきた。
目を凝らして数本の柳を見つめると早速ペアで虫が付いていた。
首尾よくネットに収めると期待のヒメオオだった。
サイズ的にもまあまあで50mm近くある。
幸先いいスタートだった。

いつも1200m位まではあまり成果があがらないが、この日もそうだった。
この辺りからいつもはアカアシポイントになる。
しかしいつもアカアシの付く木には全くみられない。
少し先でいつも付いていなかった木で沢山のアカアシが付いていた。
やはりこの辺りはアカアシポイントの様だった。

それを過ぎるといよいよヒメオオポイントになる。
標高にして1250m。歩き出してから3時間ほど経っていたので疲れもあったが、ここからは気合いが入る所だった。

しかし、先の状況と似ていつも付く木には虫がみられない。
何気ないところやかつていなかったような木に付いている。
予断を許さない状況に少し戸惑いながら見つけたヒメオオは確実にネットインしていった。

あるときはネットを差し出し、あるときは傘で受けと虫の位置や下の状況などで臨機応変に確実に捉えていく。

これは昨年にI氏とチームワークの効率の良さを極めていった賜だった。

2年位前までは虫がいると状況も踏まえず網を差し込んだりしていた。
時には蹴飛ばしたりと・・しかし逃げ足の早いヒメオオは落とすと探し出すのは困難を極めるの。おまけに気配を察知するといち早く落下してしまう。
それをさせないためには、チームワークが重要である。
標高も1450mまで上がってきていた。そろそろこの辺りが終点だった。私達は休もうとしたその時、近くのブナに♀が付いていた。過去にも檜枝岐や上越方面でも同じ様にブナの幹に♀が付いていた事もあった。ヒメオオはやはりブナの上にもいるのだろうな・・
しかし、上は手が出せる相手ではない。
この様に目の前にいてくれたなら採集も出来るのだが。

休憩を済ませるといよいよ下山である。上がりでヒメオオは17頭を数えていた。ここまではロスは無く100%の出来だった。
下りで20に乗るであろうか・・実は20は登る前の当初の目標だったが現実に近づいていた。
下りでも時折見つけていった。以前のように同じ木に再度付いている事はなかった。そして、今まではみられなかった様な木にも付いていたのは新たな発見だった。
しかし、その頃私は膝がそろそろ限界に来ていた。
I氏は至って絶好調の様子。私も少し減量しないといけないのかもしれない。
下山まであと4kmの頃ポツポツと僅かに雨が落ちてきた。
だんだん雲行きが怪しくなり雷が鳴り出す始末・・
急速に発達した積乱雲の影響で瞬く間に天候は悪化の一途を辿っていく。そして雷がいよいよ頭上で鳴り出した。もう歩くスピードを上げられないような状況でこの状態は辛かった。

辺りは暗くなり、雷鳴と共に大粒の雨が落ちてきた。2人ともずぶ濡れとなりながらもブナ林の中を歩く。やっとの思いであと1km位まで下りてきたが、雷が近くに落ちてきた。そんな状況で竿やら持って歩くのは危極まりない。

小屋の軒先で雷だけでも過ぎ去るのを待つことにした。腰を下ろすと疲れからか、体操座りで寝てしまった様だ。1時間ほど経った頃雷は去り雨が少しましになっていた。この時とばかりに車まで駆け足で走り込んだ。

なんとか無事に車へ戻ったが、雨に打たれて体も冷えて、疲れがどっと出てきていた。
このエリアでの灯火は断念して、福井県へ場所を変えることにした。

しかし、向かった先の候補地に近づくとまたしても雷が頭上からいきなり落ちてきた。流石にもう勘弁してほしい。
さっきまでは晴れていたのに・・

この場にいても埒があかないので、やむなく帰る方向に車を走らせる。途中で疲れから車を止めて仮眠して夕食をとり帰宅の途についたのだった。

ヒメオオクワガタ

アカアシクワガタ

今回採集した個体

2名での採集結果です。

●ヒメオオクワガタ 成虫 
 ♂17頭 ♀5頭
●アカアシクワガタ 成虫 
 ♂15頭 ♀5頭
●ミヤマクワガタ 成虫♀1頭

最盛期の9月に近い成果をあげられたのは喜ばしいことだが、何故か満足感が物足りない・・ヒメオオのサイズ的にも今回は51.5mmが最大で50UPはこの一頭のみ。あと、やはり雨に打たれてライトトラップが流れてしまった所為もあるのかもしれない。

そして何よりそう感じさせるのは、何度も通う事によるのかもしれない。
次は初心に戻り、苦労して新規開拓でもしないとならないのかも・・

しかし、山は甘くない事を思い知らされた一日だった。

++おまけ++
↓↓ヒメオオの♂がいるのすぐ分かりますか??↓↓

何処にいるかわかりますか??(正解はクリックで)

ここだよ