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越後高山採集の風景 採集地:新潟県〜長野県 2004.7.31 |
今回はヒメオオルッキング本年度第2弾。 この晩は仕事から解放されるのは深夜になった。 また一睡もすることなくの出撃となってしまった。 流石に毎週の貫徹は体力的にも辛いものがある。 しかし、それをも忘れさせるものが柳のルッキングにはある。これはある意味病的なものなのかもしれない。 この週末は台風がゆっくり停滞しながら四国・九州方面へ近付いてきていた。関西も晩には雨・風の影響が強くなってきていた。しかし、我々が予定している新潟県は幸い影響からは免れられそうだった。 午前2時に京都を出発。約5時間で目的地の採集場所近くまでやって来た。 |
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過去にアカアシなどが採れた柳のあるポイントを先ずはチェックして上がって行くが、何処もみられなかった。 昨年にはいやと言うほど付いていた木にも全くみられない。 昨夜からの風が影響しているのだろうか?それとも今年の異常的な暑さのためなのだろうか? その後も2002年来のヒメオオポイントをチェックするが何もみられない。 次なるポイントでようやくアカアシ♂を見つけた。しかしこれは逃げられてしまった。 今年は柳が暑さで少し元気が無くみえる。 ここまで一頭しかクワガタがみられていないことに不安を抱きながら続く本命のポイントへと移動して行った。 と、その途中で虫らしき陰を車から発見。 降りて確認すると艶がみられるのでアカアシとわかった。とりあえずは採集してようやく虫を手にすることが出来た。 |
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いよいよ、これからが本命のポイント。林道歩きの開始である。 ここも先程と同様になかなか虫がみられない。 風の影響なのだろうか? 毎年付く木はだいたい決まっているが、それらの木を隈無くチェックしても虫はみられない。 先日の大雨の影響か所々小規模な崖崩れがみられた。 ブナの倒木も転がっていた。この材なら今年にでも産みに来そうな材だった。 この林道歩きも約1時間を経過した頃ようやくヒメオオを見つけることが出来た。そこそこの♂だった。 またもや連携で首尾良くネットに収める事が出来た。 大きさは丁度50mm程の個体だった。 |
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林道も終点へと近づいていた。 標高にして1450mまで上がってきていた。 その頃には曇りがちな天気も晴れてかなり暑くなってきていた。 なんとかここに来て時々ヒメオオが採れてきた。 しかしいまだに♂3頭という苦しい状態だった。 下りでようやく♀を採集することが出来た。 この場所はいままでになく苦戦している。 結局この4頭でヒメオオは終わってしまった。それに対してアカアシは9頭を数えていた。 |
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車を走らせ長野県へ向かったが、私は助手席に座ると睡魔に襲われて気が付くとポイントに付いていた。 ここは逆ルートでかつて入った事のある林道だがその時は通行止めで途中で諦めた所だった。 ブナや柳も豊富にある。なかなか良さそうな場所だった。囓り跡も多くみられるのだが、虫がいない・・ いったいどうなっているのだろう。この日は本当に苦戦している。広範に移動しながら、ようやく♂♀で付いていたアカアシを見つけたくらいで、この日はお手上げ状態だった。 ルッキングは終了して町へ出ると車を止めて仮眠することにした。 車で2時間ほど寝たであろうか・・ いつの間にか帳も下りて暗くなってきていた。 いよいよ夜の部の開始だった。 |
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しかし、ここでも昼間に続いて苦戦を強いられる。前には数十頭と飛んできていたポイントでも全くいない・・おかしい。 やはり台風の風が影響しているのか? それとも暑さと乾燥の所為だろうか? 一番飛ぶ時間帯なのにみられた虫はアカアシ♂2頭とコクワ♀1頭のみだった。 さすがにこの状態ではやる気も湧いて来ない。 早々だが撤退することにした。このまま南下して長野県から中央道経由で帰ることにしたのだが、私は高速に乗るとすぐに睡魔に襲われうとうとしながら気が付くとずっと運転しているI氏も時折PAで止まって寝ていた。 結局京都に戻ったのは6時頃になっていた。 採集の成果はいまいちな割りに、えらく時間を費やし、そして苦労した今回の採集だった。 |
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今回採集した個体 2名での採集結果です。 ●ヒメオオクワガタ 成虫 |