国立公園内の特別保護地区では採集は出来ませんが、特別地域、普通地域では昆虫採集は可能です。そういった場所へ何度も足を運び感じるのは、国立公園とか堂々と立て札がかかっているところに限ってよく管理されていて、巨大なセメント建造物の砂防ダムがあったりとするものです。日本はセメントの消費量が世界一でその生産ペースを維持するためにも巨大な建設工事が行われているとも聞きますが、この様な国立公園内でさえもそういったことが痛感できます。 原生林を根こそぎ伐採し、そこまで必要あるのかと思われるような建造物をつくるそれが本当に必要だったのだろうか?杉や桧で構成された二次林には虫はおろか、他の様々な生き物の住処となる場所ではありません。単に管理がしやすく、木材としての利用価値がある木を選んで植える。落葉もしないし、果実が落ちるわけでもない。虫に食われるわけでもない。そして河川を完全に管理下に置こうとする建設工事。本来河川や森の恩恵を受ける生き物のことなど全く意に介さない行為にしか思えません。それでも国立公園なのか・・私はこういった看板を見るとその矛盾した行政の行いに腹立たしく思います。その上、意図的に植えられた木は外国から安価に入ってくる輸入材にコスト面で太刀打ちできないので使われることもないまま日本の山々を覆い尽くしている。それがゆえ海の向こうでは日本へ輸出するために原生林が無造作に伐採されている。 わたしなども虫を採集しようと山へ入ります。当然、朽ちた木を叩いたりもする。 行政のお偉いさんや議員さんでクワガタ採集が趣味の人がいたら少しは私が今書いていることも理解されることなのだろうか・・ |