A.L.Fのひとりごと

Vol.11
「情報」 Information


情報化社会といわれる現代では飼育や採集も当然情報は重要なソースである。
Webはもとより本、オフ会などあらゆる所で情報は集めることができる。


しかしこういった氾濫する情報の中で真に価値のある情報というのは一体どれくらいなのだろうか?情報の鮮度、信憑性など役に立たないもしくは疑わしい情報も当然氾濫していると思う。その中から如何に自分が必要とする情報を取り揃え、活用できるか。

雑誌も私がはじめた頃に比べ格段に増え、その内容的なものは結構曖昧な情報も目にすることもある。昔は本当の意味での採集家や飼育家の方の執筆しかなかったが、昨今では誰でも原稿さえ書けば掲載されている様にさえ感じる。これは専門誌しかなかったのが雑誌(大衆誌)になってしまったためではないだろうか。このことは、マニアの世界からより一般化したことの現れかもしれない。
あと、特集などの記事に関しては実際に店頭などでの売れ行きを左右するような事も起こるわけですが、そもそも雑誌というものは広告主とのタイアップで成り立っている面も強く、これはショップがスポンサーとして広告費を払っているわけですから当然そのような広告主に対して不利なコメントや記事は掲載するはずが無いということ。

Webの世界ではより顕著でクワガタが飼育で山ほど増えるのと同じ様にサイト数が増えていった。だが内容は決まって自分の飼育している個体の画像を陳列しただけのものか、採集記(採取という字をあてている様な方も)、後は余品販売のページといった内容が多いかと思う。他のHPを批判するわけでは無いが、独自性や価値のある情報を置かれているサイトはあまり見かけることはない。採集記にしても記という文字を使うほどの記録でもなく、ありふれた内容が多い。

当方のコンテンツにも採集風景というものがあるが、元々は遠隔地での採集風景をUPしていく目的でした。ですから、当初から独立したコンテンツではなく、あくまでも写真館の別館という位置づけにした次第です。また、近場の樹液や外灯下周りの普通な採集に関してはずっとUPしていませんでした。最近はある程度コンテンツのボリュームも増えてきたのでより充実を図る目的で近場のものも極力UPするように努めております。

私の個人的な見解だが、採集記と名を冠する以上はそれ相応の内容があって然るべきものであってほしいと思います。あと、場所やポイントに関する事でも私は載せられる範囲は構わないと思っている。他人の情報などあくまでも目安としかなりませんから。
結局、情報というものは上手く活用してこそ価値のあるものですが、溢れる情報に流されて主体性もなにもなく購買に走り飼育したり、採集に行ったりというのは避けるべき事なのではないかと思う今日この頃です。