Prismognathus属の飼育方法
オニクワガタ属の基本的な飼育方法を紹介させてもらいます。

◆成虫飼育◆
日本では対馬のみに生息するキンオニクワガタ。そして、本州・四国・九州などの標高800m〜1500mのブナ帯に生息するオニクワガタ。共に小型種ながら魅力的なクワガタである。

この種は共に高温に弱いため夏場は温度管理が必要となります。また、成虫での寿命も短く、活動後1ヶ月程度しか生きません。

用意するもの

  • 飼育ケース :プラスチックケース(小)or(中)
  • 産卵木    :ブナ、ナラ(材質は柔らかめ)、霊芝
  • 埋め込みマット:細かいめのマット(茶色)
  • 餌       :昆虫ゼリー

(溺死を防ぐためゼリーは縦に半分にカットして与えるとよいでしょう。)

ペアリング

  • ♂♀共に羽化後2〜3週間程度でペアリング可能になります。
  • 小ケースにてペアリングを行うか、直接産卵セットに♂♀を入れます。

産卵セット 飼育温度は20〜25℃位。

  • 飼育ケースに産卵木(水分はやや加湿)をマットで100%埋め込みます。
  • ペアリング後の♀のみ、もしくは♂♀を投入します。
  • ♀が潜り出したら♂は取り出します。
  • 産卵形態は材と周りのマットに産みます。
  • 回収はセット開始から2ヶ月後位から可能ですが幼虫が3齢になってから回収する位の方が良いかもしれません。
  • 成虫は短命のため、産卵後♀は死亡してしまいます。

◆幼虫飼育◆

この種の幼虫は添加剤の少ない発酵マットで安全に飼育できます。カワラタケ菌糸でも飼育も可能。
ヒラタケ系菌糸へは適応が限られます。

飼育適正 飼育温度は16〜25℃位がベスト。3齢末期に落ちやすい傾向があります。この種は飼育下では1年1化。野外では1年1化が基本のようですが、まれに2年1化の個体もいます。

  • 菌糸瓶飼育:△
  • マット飼育 :○
  • 材飼育   :○
  • 耐乾性   :○
  • 耐湿性   :◎
  • 耐寒性   :◎
  • 耐暑性   :×

A.L.Fからのお願い

  • 外国産種や離島種の野外への放虫は生態系を壊す恐れがあります。増えすぎたからといって無責任な行動はみなさんなさらないでください。
  • ここに掲載している内容についてはあくまでも目安とお考えください。飼育状態、、環境、個体差により一概言えない点もございます。