絵:久郷博子
文:野本史男
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十一景 山田さん家 居間
専門員「ごめんください」
専門員「私、介護支援専門員「早速太郎」ともうします。
     身分証明書はこちらです。
     では、決定通知を見せてください」
夫   「はい」
専門員「えー、ご希望のサービスはホームヘルプですね、あと、デイサービスを週に一回と、・・・
     で、サービス提供機関はどこかご希望の所でもあるのですか?」
夫婦  「まだどこもきまっておりませんで・・・。」
専門員「エー、サービス提供機関の一覧は、こちらにございまして」
    「詳しくは・・・こちらに・・・。ごらんになられますか?」
夫   「どれにします、って言っても」
妻   「いいも悪いも・・・・。」
専門員「パンフレットが必要でしたらお分けします。
     とりあえずサービス提供機関が決まらなくてもサービス計画を私にお任せいただけるのでしたら、
     予め市役所に届けることになります。
     私の方から市役所にお届けできますが」
妻   「はい。お任せしますよ。ところで、サービス提供機関は、私たちが探すんですか?」
専門員「はい、基本的には、お宅様で決めていただくことになります。」
妻   「基本的って言いますと?」
専門員「私はサービス計画の作成と連絡調整することが仕事ですが、
     ご要望でしたら、私どもにもサービス提供機関がありますが・・・・。」
妻   「じゃあ、とりあえず利用して、後でサービス提供機関を変更することもできるんですか?」
専門員「はい、サービス計画とサービス提供機関は別物としてお考えください。
     ですから、サービス計画作成後も利用機関を変更することはご簡単な手続きで変更できますよ。
     また、サービス計画は一定期間毎に更新することになります。
     サービス計画は他の介護支援専門員にお願いすることもできます。」
妻   「じゃあ、お義母さん」
母   「でしたらとりあえず、あなたのところでサービス計画を作っていただきましょう。
     それと、サービス提供機関もとりあえずそちらにお願いします。」
専門員「はいはい・・。それと、利用料は、一割負担となります。
     利用の都度一割支払っていただくことになりますが、よろしいですか?」
母・妻 「はい、お願いします。」
専門員「はい」
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