いにしへの時代より、“人形は顔がいのき”と申します。
それは、さておき、顔です。
言葉が伝えられない状況下でも微妙な表情の違いでその人の心の状態を伺い知ることができます。
それならばと、文字だけのやり取りでも顔文字を挿入することによって文章に表情を持たせようと考えた人がいました。
誰かは知りません。しかし、その人はいつも首をかしげてたのかも知れません。
:-) :-> ;-p :-< :-D
顔が90度傾いてますね。でも南蛮の国ではこれらが主流のようです。
所変わって、黄金の国ジパングでは、うまく和様のアレンジを施し、独自の文化にしてしまいました。しかもこの国、やたら字のバリエーションが多いので顔のバリエーションも表情もやたら多くなりました。
また、雑誌のインタビュー記事に見られる“(笑)”などを併用するケースもみられ感情豊かになりました。また、顔文字で汗をセミコロン“;”で表現しますが、“(笑;)”等のように複合技を持つつわものもいますです。
文だけで感情を表現できないのは「日本語の破滅だ」と危惧する学者もいますが、ひらがなの使用、文語体の衰退、外来語の氾濫などいくつもの荒波に揉まれてきた言葉です。気がつけば公文書や新聞にも使用されてますよ。
そもそも、そんなヒマな学者はいないって?
たしかに...
それでは参りましょう、1998年12月期出現回数ベストテンです。(べっかん調べ[1999])
順位 | 名称 | 顔文字 | 使用者(回数) | 出現回数 | |
---|---|---|---|---|---|
↑2 | 1 | てへっ | (^_^; | べっかん(45) | 45回 |
↓1 | 2 | にこっ | (^^) | せっちゃん(27)、かもちぃ(12) & タカ(4) | 43回 |
↑4 | 3 | にたっ | (^_^) | べっかん(18) | 18回 |
↑7 | 4 | へへへ | ^^; | せっちゃん(7) & ヒサシ(4) | 11回 |
↑17 | 5 | うはっ | ヽ( ´ー`)ノ | ろにゃうど(7) with せっちゃん(1) & べっかん(1) | 9回 |
↓5 | 6 | タラ〜っ | (-_-;) | hoppa(8) | 8回 |
↑9 | よぉっ! | (^。^)ノ | せっちゃん(8) | ||
↑17 | 8 | ちは! | (^。^) | せっちゃん(7) | 7回 |
↑- | でへへ | (^ ^;; | 主宰(7) | ||
↓3 | 10 | ハラヘリ〜 | (>_<) | hoppa(6) | 6回 |
→10 | うぉ〜ん | (T_T) | hoppa(6) |
なんと、1位と3位をべっかんが独占した。
何を隠そう、顔文字を多用する上にバリエーションが少ないだけである。
さてさて、みなさん御覧の顔文字ですが、使用するフォントによって感じが変わってくることを御存じでしょうか。
そう、幼い時に、テープレーコーダで録音した自分の声を不思議な気持ちで聞いたあの感覚です。あなたが見なれてる(^_^;とわたしが見なれてる(^_^;は全く違うかもしれないのです。
それでは、わたしの環境で表示できるバリエーションを見ていただきましょう。
半角の文字を使うものほど、変化が激しいですね。ちなみに、わたしが見なれているのは、一番左の列の面々です。
で?って感じですが、これでおしまい。ちゃんちゃん。