PowerShot G1 を購入してから3年半、度重なる新機種の登場をだましだまし躱し続けて来た私でしたが、2004年末、とうとう
PowerShot G6
に買い替えてしまいました。理由等については水中デジカメのページを御覧いただくとして、今回はデジカメ購入に伴って発生した問題と iPod
を使ったソリューションを紹介したいと思います。
PowerShot G6 は 700 万画素のデジカメです。画像サイズは 3072 x
2304、50%表示でも画面からはみ出してしまうと言うオーバースペックです。ファイルサイズは JPEG 高画質モードでも 1.5MB
以上、RAW では何と 5.5MB という巨大なものです。 512MB のコンパクトフラッシュでも
60数枚しか撮る事ができません。旅行の時など、その日の内にパソコンに転送できない場合の事を考えると何か対策を考える必要がありました。
まず考えられるのはさらに大容量のメディア、例えばマイクロドライブ等を購入する事です。ただマイクロドライブはハードディスクであるためバッテ
リーの持ちが悪くなると言われています。水中で使う事を考えると1回の充電で現状ぎりぎり2ダイブ程度しか持たないものを1ダイブ毎の交換に縮める選択は
したくありませんでした。
次に考えられるのはパソコンを旅行に持って行くという事です。それなら画像もすぐに大画面で見られますが、重いダイビング器材に重いカメラ器材、そのうえさらに何キロもするパソコンを持って旅行に行く気にはなれません。
そこで考えたのがハードディスクのストレージデバイスです。USB 経由や PC
カード、もしくはメモリカードから直接画像データを吸い出してくれるハードディスクタイプのストレージャが各社から発売されています。それらの製品情報を
調べていた私はある時ふと気が付きました。
iPod だってハードディスクだよな、、、
以前から Belkin
社製のメモリーカードスロットタイプの画像転送用のデバイスが出ているのは知っていたので、それをもう一度調べてみる事にしました。ちょっとサイズが大き
いので躊躇していたのですが、旅行にはどうせいつも iPod
を持って行くのでついでに画像も転送できれば言う事はありません。そしてアップルストアで iPod のオプションを調べてみた私は同じ Belkin
社製の「デジカメリンク」(Digital Camera Link for iPod)という製品を発見しました。
[Image]
Belkin Digital Camera Link for iPod
これは USB 接続でデジカメから iPod へ画像を転送するもので、単3電池2本で動作します。USB 1.0
なので速度は遅くなりますが、サイズは iPod とほとんど同じでコンパクトです。PowerShot G6 は対応しているか不明でしたが G5
までは対応していて、G6 も G5 と同じ PTP(Picture Transfer Protocol?)
対応だったので買ってみる事にしました。折しも iPod Photo が発表になった週でしたがデジカメからの転送機能はないのと自分が
iPhoto を全く使っていないので買い換えはしませんでした。
数日して現物が届き、テストしてみて RAW 画像も問題なく転送できる事が確認できました。流石にデジカメから iPod
の転送はかなり遅いですが、代わりに iPod から PC へは FireWire
なのでかなり高速です。早速サイパン旅行と伊豆のツアーで使ってみました。
サイパン旅行ではかなり好調で、転送も夜に仕掛けて放っておけばそのうち終了するので時間は気になりませんでした。ところが伊豆温泉ツアーである問題点が発覚したのです。
ツアー2日目の朝、前日の夜にファイルの転送を忘れていた私はあわててファイル転送をセットアップしました。転送をスタートして
10分、20分、、、朝食が終わって見てみても一向に終わる気配がありません。結局30分以上待っても終了しなかったのであきらめ、その日は小容量のカー
ドで何とか撮影を続けました。後で調べてみるとどうやら iPod の電池が切れかけていたのが原因だったみたいです。つまり、、、
iPod、デジカメリンク、デジカメ全ての電池が充分でないと失敗する。
のです。ちょっとした充電忘れが致命的な結果を導いてしまうかもしれないのです。
また、転送が上手く行ったと思った場合でも、iPod を Mac に接続した時に以下の様なエラーでマウントが失敗するという事件もありました。
カタログ・レコード内の 予約領域に不正なデータがあります。
ボリュームヘッダーが見つかりません。
そこから「ディスクユーティリティ」が起動するのですが、iPod のボリュームに「修復」をかけても失敗してしまいます。色々調べた結果、ターミナルから fsck_hfs コマンドを以下のように実行して修復する事ができました。
fsck_hfs -fr /dev/disk1s1
デバイス名はシステムによって変わりますが、iPod のディスクの中の最初のボリュームです。何が原因かよく分かりませんが、ちょっと動作が怪しい気がしてきました。今の所ファイル消失という最悪の事態だけは回避できていますが、、、