場所: 御蔵島
ポイント: ドルフィンスイム
天気: 曇り
気温: 21度
水温: 26度
スーツ: ウェット
カメラ: PowerShot G1
この1年、ラパスのアシカに始まり帷子川のタマちゃん、フロリダのマナティーと次々と世界の海獣との出会いを果たしてきました。ダイバーとしての最
終目標はあくまでジンベイザメなんですが、この勢いに乗って行くのも悪くないなという感じもしています。最終的にはやはりクジラを見たいですが、とりあえ
ずその前に海獣の代表、イルカに会いに行こうという事で今回御蔵島のイルカツアーに参加しました。
また私は以前、まだダイバーになる前、そして三宅島の噴火前に三宅島からのイルカツアーに家族で参加したことがありました。しかしその時はスノーケ
リングも知らなかったため通り過ぎて行くイルカを見るばかりで全然遊べませんでした。あれから約10年、今回のツアーは期せずして私がダイビング、スノー
ケリング、水泳、そして水中写真の経験をどれだけ積んできたかを試す機会にもなりました。
御蔵島までは竹芝桟橋から夜行船を使います。八丈島へ行くのと同じ「さるびあ丸」です。御蔵島は周囲を断崖絶壁に囲まれた小さな島で、港も一つし かありません。そのため海況の影響を受けやすく、船が港に着けない場合もよくあるそうです。今回も御蔵島への便は「条件付き」、つまり海況次第では寄港で きず、八丈経由で帰ってくることになるという事でした。
船は夜10時に竹芝を出航し、三宅島を経て朝6時前に御蔵島に到着、風も波も結構ありましたがなんとか寄港できたようです。迎えの車に乗ってすぐにホテルへ、1時間半程部屋で休んだ後午前のドルフィンスイムとなりました。
御蔵島は世界でも有数のドルフィン・サイトで小さな島の回りに数百頭のバンドウイルカが住んでいます。ドルフィンスイムはそのイルカ達とスノーケリ
ングの装備で泳ぐプログラムです。小さなボートに乗ってイルカの群を探してその前方に回り込み、水中に入ってイルカを待ち受け、やってきたイルカの気を引
いて遊んでもらいます。ボートもイルカもスピードが速く、かなりアクティブなスポーツです。また自然の動物が相手なので色々なルールがあります。
また安全上のルールは必ず守らなくてはいけません。
またイルカと上手く遊んでもらうコツも色々あります。
まず一回目のドルフィンスイム、分かったのは、
最初の敵は船酔い
という事でした。イルカ達はどうも波に乗って遊んでいるらしく、凪いでいる場所にはあまりいません。そのためドルフィンスイムのボートも必然的に波
のある所を行ったり来たりします。ドルフィンスイムは1回約2時間、船に弱い私は途中からだんだん気分が悪くなり、最後にはほとんど吐く寸前でした。2回
目からは酔い止めをもらってなんとかなりましたが、船に弱い人は覚悟が必要です。
この日は午前と午後の2回、ドルフィンスイムに行きました。天気が生憎の曇り空だったため自然光が入らず、また最近の雨で川からの土砂が海に流れ込
んでいたため浅場の透明度も悪く、写真にはつらい日になりましたが水中で何度もイルカを見ることはできました。しかしイルカのテンションも低めで人間側の
チームプレーもできていなかったのでイルカと長い時間遊ぶことはできませんでした。
アシカやマナティーの時と比べると波は高いしイルカは素早いし、その上スノーケルで潜るのに必死だったので、感動とか癒しというよりも迫力、衝撃という感じのドルフィンスイムでしたが、青い海の中からイルカが現れる時の興奮は他には無いものでした。