場所: 柏島
ポイント: 民家下
天気: 晴れ
気温: 32度
水温: 25度
スーツ: ウェット
カメラ: PowerShot G1
ピンクスクワットロブスター
ロボコン
クマドリイザリウオ
とうとう来ました、マクロの天国、柏島へ。いつか一度は行ってみたいと思っていたのですが、アクセスが悪いので今までなかなか思い切れませんでした。今回はダイバーの友人が愛媛に住む知り合いに会うついでに行くと言うので思いきって行く事になりました。
1日目は午前のJAL便で羽田から高知「竜馬」空港へ、そこからはレンタカーで一路柏島を目指します。ナビ付きだったため迷う事も無く約4時間で柏島へ、夕方でしたが1本潜る事ができました。
潜ったのは民家下というポイント、メインとなっている柏島の後浜では無く対岸のポイントでした。ゴロタのポイントに魚礁の鉄柵がいくつも落ちていて、その周囲に色々な魚が付いていました。
潜ってすぐ感じたのは、「沖縄と伊豆の間」という印象でした。串本の時にも感じたのですが、沖縄で見る魚と伊豆で見る魚が一緒に泳いでいるのは不思
議な感じです。「ユカタハタ、と思えばネンブツダイ」と言えば分かりやすいでしょうか。またサンゴもハードコーラルとソフトコーラルが混在していて水中の
色彩が豊かです。透明度は夕方という事もあり今ひとつでしたが、マクロの天国なのであまり関係がありません。
見た物もまずは上のピンクスクワットロブスター、大きな海綿に付いているピンク色のヤドカリの一種です。そしてすぐ近くの岩場で写真のロボコン、こ
れもヤドカリの仲間で岩の穴に住んでいます。丸い目と赤い体からこの名前で呼ばれていますが、若い人は知らないのではという気もします。大体ヤドカリはダ
イバーには見向きもされませんが、このコシオリエビの仲間は何故かアイドル、貝とウミウシの関係もそうですが、ダイバーってわがままなものです。
さらにすぐ近くで大きめのジョーフィッシュが口の中に卵を持っているのを観察、次から次へと被写体が出てくるので落ち着く暇がありません。昨年ラパ
スで見た巨大ジョーフィッシュにはかないませんが、伊豆等では見た事の無い大きさでしかも口からはみ出る程の卵のせいか顔が膨らんでいて穴に入れないとい
う有り様でした。
浅場に移動するとサンゴ、イソギンチャク、ソフトコーラルに加えて所々にガンガゼが集合しています。今回どのポイントでもこのガンガゼの集落?を見
かけました。産卵でもするんでしょうか。写真を撮るにも魚を見るにも気をつけないといけませんでした。その代わりガンガゼの間を見ると必ずハシナガウバウ
オやガンガゼエビがいました。伊豆辺りならこれでもメインになる被写体ですが、ガイドさんは紹介すらしません。贅沢な話です。
最後に鉄柵に付いていたクマドリイザリウオを見ました。伊豆で見る物より大きく、ぶつぶつが出始めていて迫力がありました。
初日の1本目から見た事の無い生き物を次々と見せられて「マクロ天国」の実力をまざまざと見せつけられました。天候にも恵まれ、残り2日への期待はいやが上にも高まっていきました。