場所: 伊豆 川奈
ポイント: 川奈ビーチ
天気: 晴れ
気温: 23度
水温: 17度
スーツ: ドライ
カメラ: PowerShot G6
アミメハギ
ダンゴウオ
ヤマドリ
アオリイカ
初夏の伊豆と言えばアオリイカの産卵、今週から伊豆の各地に木の枝で作った産卵礁が入ったと聞き、行ってみました。朝から天気は快晴で風も無く、最高のダイビング日和でした。勇んで早めに出たので8時には現地に到着、じっくり準備をしてビーチダイビングに臨みました。
1本目は産卵礁を確認しつつ前回に続いてダンゴウオ狙い。アマモの芽が出ている草原の様な砂地に写真のアミメハギがいました。ワイドマクロで川奈ビーチらしい、いい写真が撮れました。
産卵礁の近くを通りましたがアオリイカは見当たらず、パスしてダンゴウオに向かいました。ダンゴウオは赤色ばかり3匹程みましたがどれも1cm近いいい大きさの物ばかり、最初は後を向いていましたが暫くするとこちらを向いてくれました。
2本目はまず浅場でヤマドリ探し、この時期はオスの喧嘩、求愛の時期です。6年前、伊豆の富戸でオスの喧嘩を見た事がありましたが、その時はヤマドリの生態など全く知らず、「地味な魚がいるな」ぐらいに思っていました。写真もちゃんと撮らず、ずっと後悔していました。そして今年こそはこの時期にヤマドリの背びれ全開を見てやろうと思っていたのです。
最初に見付かったのは小さめのオス、婚姻色の青色も出ておらず、完全に単品でした。次にガイドさんが見つけてくれたのが写真のオス、いまだかつて無い程の大きさで顔も婚姻色で真っ青です。
しかし近くにはオスもメスもおらず、これも単品かと思って適当に写真をとっていました、ところがしばらくすると、、、
おぉ、開いた!!!!
体に比べてもはるかに大きな背びれをひらひらとはためかせながら開いたではありませんか。そのゆっくりした動作は思わせぶりですらあり、心の底から湧き上がるような感動がありました。
そしてオスの近くの岩の下から小さなメスのヤマドリが出てきました、求愛中だったのです。それから30分、水深5mの岩場で離れてしまいそうになるオスとメスを何とか手で寄せたりしながら撮影を続けました。
オスもメスも嫌がって右往左往しながらもメスが近付いて来るとオスはなす術も無く背びれを開いてしまいます、悲しい男の性なんでしょうか。それは正にダイバーとヤマドリペアの織り成す愛の営み、、、
自分のメス探せよ。
ヤマドリのオスがそう言っているような気がして悲しくなってきましたが、その気持は抑えて撮影続行、上の写真が一番大きくはっきり撮れました。ちょっと分かりにくいですが頭は左の海藻の影になっています。
最後はメスが隠れてしまったので残念ながら終了、次はアオリイカの産卵礁に向かいました。1本目でいなかったのであまり期待していなかったのですが、産卵礁に着いてガイドさんが指す方を見てみると、大きなアオリイカが1匹だけただよっていました。
我々が近付くとイカはすーっと逃げて行ってしまいましたがアオリイカは産卵の時は何度も行ったり来たりするのをガイドさんも私も知っていたので焦ら
ずにそこで待って撮影する事にしました。カメラの設定をしていると横に人の気配が、ガイドさんかと思って振り向いてみると、、、
あ、イカさんでしたか、、、
目の前に50cm以上ある大きなアオリイカが、そのまますーっと産卵礁へ入って行って産卵を始めました。それから同じ場所で30分、何度もやってく
るアオリイカを近くから撮る事ができました。真っ白から茶色、まだら模様と目まぐるしく色を変えながら何度も産卵を繰り返す姿は神秘的で感動的でした。
これにて70分のダイビングは終了、充実と感動の1日でした。