愛機 PowerShot G1
を使いはじめてから早4年、300万画素機がハイエンドだった時代から時は流れ、今や800万画素機が登場するまでになりました。その間、
PowerShot G シリーズは G2, G3, G5 と進化を続け、2004年9月、とうとう700万画素の G6
が発売される事になったのです。それまで私はデジカメを買い替える気にはなりませんでした。それは私が不満に思っている点が新しいモデルではあまり改善さ
れてこなかったからでした。例えば、
水中写真では動く被写体を撮る事が多いため、合焦した時にはすでに被写体はいないという場合が多く、不便でした。
液晶の更新が停止して、動く被写体に追随する事ができませんでした。
写真はパソコンの画面で見るのが主なので300万画素あれば充分でした。
G1で気になったのはコントラストの高い部分に発生する紫色の偽色でしたが、G5までの PowerShot G シリーズでも同じように発生していました。
ところが今回、PowerShot G6 では AF 速度が改善されているという事だったので早速店頭で試してみた所、体感できる程度には改善されていました。また他にも以下の様な点に魅力を感じたので買い替える決断をしました。
実際に試し撮りをしてみて、他にも良くなった点がありました。
MF時に被写体までの距離が表示されるので便利です。
MF時に中心部分が拡大表示されるのでフォーカスが合わせ易くなりました。
G1では絞り優先モードでストロボ撮影時にマクロで露出オーバーになる場合が多く、水中写真ではあまり使えませんでした。
G1ではマニュアル時にストロボ(220EX)がフル発光してしまっていたので使えませんでした。
明るい部分と暗い部分の境界に発生していた青、もしくは紫のにじみがG6ではG5までと比べて減少しているようです。
G1 は中央重点とスポットだけだったので逆光のワイドで苦労しましたが、G6 では評価測光が追加されています。
カスタマイズした撮影条件を2つまで保存してモードダイアルから呼び出せます。水中では設定変更が面倒なので助かります。
逆に購入してから気付いた問題もありました。
以下の二つの写真はほとんど同じ条件で撮ったものです。
G1:
G6:
実際の記憶色に近いのはG1の方です。G1でも明らかに思っている色と異なる場合があるので今の段階で優劣をつける事は難しいと思いますが、私はG1の渋い発色が好きだったのでこれからG6でどんな写真が撮れるのか、少し心配です。
流石に700万画素、RAWファイルは7MB程もあります。しかもPowerBook G4 + File Viewer
Utility で現像に20秒程もかかります。どうも標準の現像ツールは評判が悪く、PhotoShop
等の方が使い勝手も速度も優れているらしいです。検討の余地ありです。
ハウジングはいつも通り DIV に注文しました。今回はストロボを外付けにしてライティングを変えられるようにしてみました。できあがりが今から楽しみです。