終末の過ごし方



 発売前からかなり話題になっていたこのゲームですが、何が話題になっていたかというと・・・
登場するキャラクタが女の子も、野郎もみんな眼鏡という実にすばらしい!
やっぱり眼鏡っ娘はええのぉ(;_;)
特徴的な点ばかり注目された作品ですが、
この作品の売りはずばり「雰囲気」でしょう。

アニメやらドラマやらいろんなメディアの演出の今の流行りは
「テンポよく」な感じです。
軽快なテンポは確かに演出上話を面白く進めるテクニックだとは思いますが、
最近のはあからさまにテンポで話を面白くさせてストーリーを強引に乗り切ってしまおう、
といった感じのものが見られるようになってきました。
ある意味誰でも面白くなるような手段ってある種反則で卑怯なやり方だとは思うんですよね。
最近のテンポ偏重的演出にどうかと考えている私にとって、
この『終末』の攻め方は私にとってははまってくるものでした。
一言で言えばセピア色の「雰囲気」が私の心の中にしみこんでいきました。
叙情詩的な、昔の白黒時代のフランス映画を思わせるようなとても静かに魅せる世界がここにあります。
最近の明らかに見る人を意識しすぎたテンポ調の作品より、
私は世界を作り上げたこの『終末』の方を評価したいです。

一本のゲームとしてこれを評価すると問題のある部類に入るでしょう。
ノベル系として見てもつらいものがあるかもしれません(展開に欠けていますし・・・)
ただ、一つの「作品」として見る場合、私はこの『終末』を非常に評価します。



   『終末』開発元・アボガドパワーズのページ

   前に戻る  トップページへ