ようやく終わった(苦笑)。なんとか最後は格好をつけたけど、にしてもしんどい仕事でありました。仕事量・報酬のボリュームがそこそこだったので気軽に受けちゃったけど、今後は、依頼があった時点でしっかり内容吟味せにゃダメだね。もっとも、ある程度ハッタリをかますことも大切なんだけど、こういう仕事をしていく上では。
■朝7時台の小田急線は、運転本数が密になりすぎてるから、ほとんどがノロノロ運転。通常、相模大野から新宿までは急行で40分ほどなのに、ひどいのに乗ると1時間ほどかかってしまう。ストレス溜まるっすよ、これは。ところが、6時台の電車だったら、まだ余裕のあるダイヤなので、そこまで時間はかからない。ということで、実は最後の2日間は、早起きして6時頃には家を出ていたのですよ。でもって、どんどん大宮まで向かってしまい、現地に着いてからゆっくりと朝食&お茶をすると。で、これはこれで"成功"だったと思うのだが、しかし、おかげでひどく眠い(^^;。1日も長かった...(苦笑) (10/01)

久々に何もない1日だったので、昨日は思う存分に寝ましたわ(^^;。ただ、その合間に(?)思い立って部屋の掃除を始めたら、いらない本やら着なくなった(着られなくなった^^;)服やらが山のように出ちゃって、今、家の中は大変な状態。まぁ、いらないものを片付けてすっきりするのは結構なことですがね。
■さぁ、いよいよ今日から国立歌劇場の公演ですな。毎度恒例の「観た!聴いた!」掲示板を用意いたしましたのでね、どうかよろしくご活用ください。ちなみに私は、結局、13日の「フィガロ…」に行くことになりました。自力でチケットを確保できなかったのだけど、友人から最安価チケットを譲ってもらうことができたので>私が確保したオケ公演C券との相互交換という形になったのだけど、オペラの最安価席はオケ公演C席より安いという事実にちょっとびっくり(^^;。今日の初日に行かれる方ってどれくらいいらっしゃるのかしら? とにかく、何かネタがありましたらば、どうぞお書き込みください。よろしくです。
■小学6年生の甥っ子の最後の運動会というから"動員"をかけられたのだが、雨降ってるなぁ。こりゃ、なしかな。(10/03)

甥っ子の運動会は結局順延ということで、本人、大変落胆しておりました(^^;。なんでも、赤組の「応援団長」をやるのだそうで、エールを切ったりするその"晴れ姿"を、観客の皆さんに見てほしかったんだとか(^^;。延期日は火曜日だから、「これじゃお客さん来ないじゃん...」ってガッカリしてやがんの。この目立ちたがり精神は、佐々木家の家風(芸風!?)ではないな(笑)
■今のような仕事をしていれば、以前仕事上でお会いしたことある方に教室でバッタリ、なんてこともあるかもしれんと思っていたのだけど、ありましたがな。大宮での最終日、「じゃ、これで失礼します」って最後の挨拶をしたら、男性が一人つかつかと寄ってきて、「これって、先生のですよね?」と、以前の勤め先時代の名刺を差し出すじゃないですか。えぇーっ!? って、もうビックリ(^^;。なんでも、秋葉原にあったお店に勤めていた方だそうで、私が挨拶に行った時に名刺交換したらしい。でね、この方、実は私と同じ名前なのですわ。大宮での講義の初日に、この方の名前を呼び上げた時、「おぉ、直哉さん、私と同じ名前です。同じ漢字を使う方に初めてお会いしました!」なんて言っちゃったのね。初めてじゃねーじゃん、名刺交換してんじゃん!(笑)。この方は、私が「同じ直哉さん」と言った時点で、「あれ?そう言えば...」と思いつき、それで古い名刺を探し出してみたんだとか>名刺交換した時にも、「おぉ、同じ漢字ですね!」って言ったらしい、私(爆)。なのに、私ったら一向に気づかずで...(^^;。いや、さすがに冷や汗が出ましたわ。講義中もいろいろ「昔話」しちゃったからなぁ、なんか恥ずかしいっすね。いやはや。
■さて、国立歌劇場の公演が始まりましたけども、どんな感じなんでしょうかね? 行かれました方、よろしかったら「観た!聴いた!」掲示板の方にご報告願いたく。(10/04)

の滅入る天候ですなぁ。秋の長雨ってやつなんだろうけど、ほんと、こうなるとあの夏の日差しが懐かしい。暑けりゃ暑いでグチこぼしていたわけだけど(^^;
■うーむ、なかなか国立歌劇場の公演情報が伝わってきませんのぉ>掲示板も、まだ寂しいっすね。NHKのニュースでは「凱旋公演!」って感じの切り口で報じてたけど、それ以上のものでもなかったし。やっぱこりゃ、自分で「取材」せにゃダメってことですかね。なんとかします。たぶん...(^^; (10/05)

急激に冷え込んだのに、窓を開けっ放しにして寝ていたりしたのがいけなかったのだろう、体調を崩してしまった。幸か不幸か仕事が入っていなかったら、昨日は1日中寝て過ごしたのだけれど、まだ頭がクラクラする。油断大敵。失敗しましたわ...。
■今晩が「ドン・ジョヴァンニ」(どうでも良いが、"どん・じょう゛ぁんに"で変換したら"ドン・助ヴァンに"となったよ^^;)の2公演目ですな。掲示板、まだ寂しいっす。行かれる方、どうかひとつよろしく、と。(10/06)

仕事先の渋谷に向かうために電車に乗っていたら、エアコンからの風が異常に「寒く」感じられ、体がどんどんこわばって行く。渋谷に着いて電車を降りる時点では、まっすぐ歩けないほどのフラフラ状態に陥り、こりゃダメだと、仕事先に出向いて「降板」を申し出る。なんとか午前中だけはやってくれ、ということなので、それはもうこっちの勝手わがままだからと受けたのだが、やはり部屋のエアコンの風が体に応えて往生した。風邪なのだろうが、熱が出るとか咳が出るとかといった具体的症状がないので、なんともタチが悪い。とにかく"休む"しかないのではあるが、しかし、文字通り「体が資本」の自分としては、なんとも情けない話...。--- 一夜明けたら、だいぶ回復いたしました。フラフラ感は解消。これでなんとか"普通"に生活できそうだ。(10/07)

体調を崩さなければ水〜金の3日間の仕事があったのだが、昨日書いたような次第になってしまったので、結局"フイ"にしてしまった。残念。ならばということで、体調もほぼ回復した昨日、新たな仕事を受けるための研修および面談に急遽臨んだのだけれど... どっちもイマイチ中途半端。研修の方は、面談に行くために途中退席することになってしまい、結局後日再受講ということに。大体において、元々の終了予定時間を大幅に超えてしまったのがいけないのであり、それは当方の責任ではないのだけれど、でも、ちゃんと最後まで受講しないと仕事くれないんだって。5時間以上参加していたってのに、なんだったのよ、ったく。というわけで、どうにも中途半端な1日でありましたと。ふぅ。
■今シーズンも"定期購読"することにした当団定期演奏会プログラム冊子。先月末に行われた第1回分(アーノンクール指揮)が届いたのだけれど、なんとまぁ、デザインがまったく変わってしまっていて大ビックリ!(写真)。サイズこそ以前同様のA5版(=実際は、それより少々小さいけど)だが、表紙も中身も全体的な色味も、すべてが一新。これまでのパンフとはまるで別物という様相だ。なんかちょっと、慣れるまで時間かかりそう(^^;。で、ヘルスベルク団長による「日誌」だけれど、シーズン始めということもあり、人事異動情報がたっぷり。まず、ウィーンフィル会員に"昇格"したということで、我がホルン会のイェプストゥル君のことが紹介されている。まだ26歳だからね、昨今の会員昇格者の中でも群を抜く早さ(=若さ)でしょう。一方の退職者はずらり5名で、ヴァイオリンのダーフィット、ヴィオラのブロフスキー、チェロのレップ、フルートのネクヴァシル、オーボエのボイシッツと、「お馴染みの面々」がまたしても... という状況だ。致し方ないこととは言え、やはりなんとも寂しい話。とまぁ、本来ならばこれをNEWS欄に書かねばならないのだけれど、ご承知の通り、ここのところすっかり更新が滞っているので、とりあえず当欄に書き記しました。そのうち向こうも更新するでしょう。たぶん。きっと...(^^; (10/08)

台風一過の青空を期待したのに、どんより曇り空の時々小雨パラパラでは、どうにも気分は晴れません。にしても、土曜日の台風は凄まじかった。ただ、拙宅付近では、すごいのが来るぞ!と言われていた割にはあっさりと通過してしまった感も強く、そういう意味では拍子抜け。もっとも、深刻な被害に遭った地域もあるようだから、軽率なことは言えませんけども...。夜に行われる予定だったシンフォニカの練習は急遽中止。それに先だって午後に行われた某オケの練習の方は"自主休講"とさせてもらったので、思わぬ形での「オフ」ということにもなった土曜日でありました。あの暴風雨の中、NHKホールでは「フィガロの結婚」の初日公演が行われたんだもんね。行かれた皆さん、どうもご苦労様でありました。しかし、どうも反応が少ないですなぁ>今回の国立歌劇場来日公演。私の「愛情を持って」という"お達し"が足かせになってるんでしょうか? はたまた、"本当に盛り上がっていない"のか?? どっちにしても、なんだか複雑な心境ではありますね。
■日曜日、「ドン・ジョヴァンニ」の終演時刻を見計らって文化会館楽屋口に出向き、セバスチャン(マイヤー)の出を待つ。が、出てきた彼曰く「ゴメン、今日は時間が取れない」。せっかく食事会をすることを企画していたというのに、そんなわけで敢え無くボツとなってしまった。いや、参集をかけていた仲間とは予定通りに行ったのだけど、主賓がいなくてはねぇ...。数日前にFAXで食事会開催の旨は伝えてあり、それに対してNGならNGと返答をくれれば、こんな行き違いにはならなかったのだが、まぁ、そういう細かな対応を彼に期待するのは無理なわけで(苦笑)。とりあえず、後日会う約束はしたので、それはそれで良しと、そういうことにいたします。
■さて、今日から企業を訪問しての作業という新しい仕事が始まるのだが、斡旋会社からの作業情報がなかなか流れて来ず、困っている。作業用の機材を指定の場所で受け取ってから出向かねばならないのだが、その「指定の場所」に関する連絡がないのだ。どうすんのよ? メール打ったり電話かけたりして再三催促しているのだけど、一向に返答なし。いろいろ条件が多い割に報酬はさほではなく、これじゃ典型的な「労多くして功少なし」パターンだ。あんまり深入りしない方が良いかもね...。(10/12)

いやぁ疲れた。企業を訪問しての機材設置仕事。結局、その機材がどこに届くのかの連絡は最後まで来ず、となったら自分で調べるしかないから、朝6時起きして某運送会社の最寄りの営業所に電話をかけましたがな。いや、その運送会社のどこかの営業所留めで機材を送る、ということだけはわかっていたのでね。ところが、6時過ぎの時点ではそれらしい荷物はないとの返答。この後もう1便到着しますから、とのことだったので、7時過ぎに再度電話してみたら、今度は到着していますと。ということで、それから車で取りに行ったのだけど、「最寄りの営業所」というのが、実は全然「最寄り」ではない。車で往復1時間半かかるところなので、とんだ"小遠征"だ。でもって、それから家で機材のセットアップをして、昼から客先回りで大船→鶴見と遠征し... とやっていたので、いやはや、さすがに疲れましたわ。雨の中、機材やパソコンを入れた鞄を持って歩くってのは、ほんとしんどかった。汗も相当かいたし(苦笑)。慣れれば客先での作業時間そのものは短くて済む仕事だけど、今日の感じでは、やっぱり「労多くして功少なし」だなぁ...。
■さて、いよいよ今晩「フィガロの結婚」に参りますよ。何度観ても飽きないお気に入りのオペラですからね、とにかく楽しみ。もっとも、座るのが最廉価席ということで、これはNHKホールの最後方(最上方?)ということになるのかな。となると、「舞台(とピット)は遠きにありて…」って状態になるので(視界の半分以上が客席、という感じでしょう)、その辺の隔靴掻痒感を上手く埋めないと、いたずらに満足感を下げることにもなりかねない。ずーっと双眼鏡を覗いてましょうかね。いや、マジでそんな方法が良いようにも思うわ(^^; (10/13)

十二分に堪能いたしました>昨晩の「フィガロの結婚」。細かな感想および考察は改めてとするけども(またかよ^^;)、とにかく誠に充実した上演であり、その点では文句なし。3階最上方という席ゆえ、視覚的には4:3規格のテレビで16:9のハイビジョン放送を見ているような雰囲気ではあったのだけど(わかる人にはわかる表現^^;)、歌手陣の歌も演技も、もちろんオケの演奏も大変充実したものだったから、舞台に集中することができ、そんなのもまったく気にならず。いやほんと、実に上質な上演でありました。そして何より、楽しかったぁ。まぁ、細かなところではいろいろと所感もあるのでね、それについては改めて書きます。とまぁ、今日のところはこんなところでご勘弁。
■さて、上演後には楽屋口で御神体を待ち構え、ご覧のように"兄上"にも加わっていただいての記念撮影をさせていただいた。歌手(と指揮者も?)の出を待っていた皆さんにとっては「何ごと!?」という雰囲気だったようだが、こっちにとってはこれこそが「行事」ですからね(「拝謁」あるいは「参拝」でも可^^;)、大変光栄な瞬間。でもって、御神体自らのお誘いにより、今晩再び「一席」を設けることとなった。今日の「フィガロ…」終演後ということで、わざわざそのために夜になってから渋谷まで出なければならないのだけど、これまた極めて重要な(重大な!)行事ですからね、四の五の言ってはいられません(^^;。久々にお話しできるのが楽しみであります。
■で、私自身は、上演に先立って彼らの宿泊先を訪ね、セバスチャン(マイヤー)とも会ってきたのだった。今回はスケジュールがスカスカの彼。日々何をして過ごしているのかと訊いてみたら、なんと、先週は富士山に、そして今週は山梨の北岳に登ってきたんだと。ちなみに、北岳の方は"5人パーティ"で、メンツは、ヴァイオリンのクルンペック、コントラバスのマイヤー、クラリネットのトイブル、舞台オケファゴットのキス(女性)、そしてセバスチャン。デジカメ写真を見せてもらったけど、お天気も良くて、とても良い"登山"だったみたい。もっとも、彼はそのためにひどい筋肉痛に陥ったらしく、階段の上り下りに難儀しておりましたが(苦笑)。あと、なんとホルンを持参しての登山だったそうで、遠くに見える富士山をバックにホルンを吹く姿、なんていう記念写真もありました(笑)。曰く、「いい写真だろ?でも、空気が薄いからゼーゼーしちゃったよ」って、そりゃ当たり前でんがな(^^; (10/14)

えー、予定通りに御神体にお会いして参りました。NHKホールに近づくにつれて警察官の姿がいつになく目に付くこととなり、はぁ、こりゃ「やんごとない系」のどなたかがお見えになっているのだな、と思ったのだが、案の定、娘の姿を収めるために自らビデオカメラを回している"パパ"がいらしてたようで。って、そんなことは良いとして(!?)、何年振りかでの御神体との一席。しかし、相変わらず飄々とした、そして"おしゃべり"な御神体のお姿に接することができて、私は大変嬉しかったであります。音楽のこと、ご家族のこと、先週行ってきたという京都のこと(それで9日の「フィガロ…」は降り番にしたらしい)、等々、いろんなことを嬉々として語ってくださいました。あとねぇ、ずーっと前に約束したことがありましてね、それをちゃんと覚えていらっしゃった>焼鳥屋の席につくなりの開口一番がこの件だった(^^;。この約束ってのは、私(と盟友T氏)が御神体に対してすること、なのだけど、これ、ずーっと放置したままだったのね。でも、彼はしっかりと覚えていらっしゃる。つまり「やれよ」ってことだ(^^;。はい、やります。やりましょうとも。おそらく、私らとご本人のためにしかならない"作業"なのだけど、でも、やっぱやるっきゃないですよね。御神体との約束だもの、守らにゃアカンです>守らなかったらバチが当たる(!?)。御神体、残念ながら来月のオケ公演には参加されない由。でも、私宛にメールを打つとおっしゃってくださいまして、これまた大変ありがたいこと。うん、とにかくまぁ、実に幸せな時間でありましたよ。
■「フィガロ…」観戦の所感は後日、と昨日書いたけど、一応、どんな切り口でどんなことを書こうか、ということは決めてはあるのね。ところが、昨日の朝日新聞を見て、あたしゃ驚きましたがな。音楽学者の岡田暁生氏が「ドン・ジョヴァンニ」の批評を書いているのだけど、これがあーた、私が書きたかったこと「そのもの」なのね。演目は違うけど、所感はまったく一緒。うわぁやられたぁ... って、もう、ただただ驚きました>って、プロ相手に「やられた」もないんだけどさ(苦笑)。でもまぁ、そうは言っても自分の見解ってのは示さにゃいけませんからね。後出しジャンケンみたいな感じにはなるけど、後日まとめさせてはもらいます。とまぁそんなわけなので、私がどんなことを感じたのかをお知りになりたい方は、朝日新聞の岡田氏評をご覧になってみてください。(10/15)

ようやく気持ちよく晴れ上がってくれましたなぁ。昨日はそんな中仕事だったのだけど、ジトジト雨降りの中を歩かされたりすると、なんで日曜日に... って落ち込むけど、昨日のような"秋晴れ"の中だと、仕事するって気持ちいい!くらいの思いになるから不思議なもので(^^;
■ここで、余剰チケット情報です。三重公演。
11月13日三重公演:B券2枚(3階前方)
関西方面の皆さん、いかがでございましょうか。(10/18)

カレーを作って食べようと思った。野菜は、切るのが面倒なので、既に諸材料が切り揃えられてパックになっている「カレーセット」ってのを買った。肉は、私は自作の場合は豚肉派なので、安売りしていたバラ肉の薄切りにした(カレー向きではなさそうだけど、でもこれが結構イケる^^;)。で、いざ作ろうと冷蔵庫から一式を取り出してみたら...「カレーセット」だと思っていた野菜が実は「豚汁セット」で、中身が里芋や大根、ごぼうではないか。オーマイガッ! これじゃカレーにならへんがな!! 同じ売り場に両方並んでいたので、カレーの方と間違えて豚汁の方を買ってきてしまったわけだ>しかもずーっと気づかず(苦笑)。あちゃー、と頭を抱えたが、しかしすぐに思い立った。幸いにして、買ってきた豚肉は薄切りバラ肉だ。ってことは、そのまま豚汁を作ればいいんじゃん! というわけで、豚汁を美味しくいただきました。怪我の功名!?(^^;
■さて、お約束の「フィガロの結婚」の所感、書きますよ。ただ、↓ご覧の通り大変長いので(苦笑)、どうかその点ご容赦いただきたく。あとね、指揮者については、やっぱりそれなりにマイナス的なことを書いてますので、『小澤さんブラヴォー!』という方は、お読みにならない方が良いかも(^^;

■まず、改めて全体的なところでの所感を書けば、それは「とても楽しかった」の一語に尽きる。楽しいオペラを楽しく見せ、聴かせてくれた。これはもう、何物にも代えられない至福の時であって、その点ではブラヴォー!の声を惜しまない。ウィーン国立歌劇場という「小屋」全体の勝利であったと、間違いなくそう言えると思う。確かに、演出が"およそ30年物"という「今さらそれかよ」って内容であったことは、個人的にはイマイチ残念ではあったのだが、しかし、この演出はその昔繰り返し見たベーム指揮による映画版「フィガロ…」と同じ物でもある。となれば、つべこべ言わずに"安心"して見ていられるプロダクションだったとも言えるわけで、だからまぁ、その点については甘んじて享受したい。
■で、最大の功労者は、やはりオケでしょう。そうだよな、アンタの場合は指揮者(=小澤征爾)が功労者だなんて言うはずないものな、てな声も聞こえてきそうだけれど、別にそんな気は毛頭ない。確かに、彼がサイトウキネンや学生・若者オケを振って演奏するモーツァルトについては、勘弁してくれ!と、まったく受け付けない、まったく賛同することができない私ではあるけれど、今回の相手は当団。ああいうモーツァルトにはならないだろうし、しないだろうとは思っていたのでね。ただ、蓋を開けてみたら、これが完全に「ウィーンフィル(ウィーン国立歌劇場)のモーツァルト」だったわけで、これには逆に驚かされた。小澤色が皆無、とは言わないまでも、しかし、あの、私が拒絶反応を生じてしまうようなフレージングや、リズムの出し方なんかはまったく感じられず、そう、ごくごく当たり前の「ウィーンフィルのモーツァルト」となっていたのだった。私の席からだと、普通に座っているとピット内のオケと舞台が見え、ちょっと背伸びすると指揮者の姿が目に入ったのだけど、少なくとも、普通に座っている時(=つまり指揮者の姿が目に入らない時)に関しては、誰が振っているかなんてことを意識することのない、ほんと、(しつこいけれど^^;)ごくごく当たり前のモーツァルトが聞こえてきて、実に心地良かった。ところがね、指揮者の振り姿が目に入ると、途端に居心地が悪くなる。なぜなら、振り姿と、そこから導き出されている(はずの)音楽の間に、なんの相関も見えないから。オケマンの端くれとして言わせてもらえば、あの指揮からあのモーツァルトは出ませんよ。っていうか、あの指揮で、あのモーツァルトを演奏するってことは不可能でしょう、普通は>敢えて言うが、「絶対に」。なのに、聞こえてきたのは、耳に馴染みのある「ウィーンフィルのモーツァルト」だった! 指揮者を無視して自分たちのやりたい音楽を勝手にやっていた、なんてことを言うつもりはありません。そういう表現が、当団に対してはよく用いられるけれども、私はそうは思ってないから。つまり、指揮者がどうあれ、誰であれ、やっぱり「自分たちの音楽」を演奏するってことが、当たり前のこととして当団諸氏の中に刷り込まれているからなのでしょう。だから、誰が前に立とうが、彼(彼女)がどう振ろうが、オケが演奏する音楽にブレが生じることはない。これは「無視」することとはまったく違います。指揮者に対してしっかりリスペクトする。しかし、いざ演奏する段になれば、そこで「自分たちの音楽」の姿までを消し去る、薄めることはせず、あくまでも「自分たちの音楽」をベースにした上で指揮者に寄り添う、協力する。今回の上演も、その一つの具体的姿だったと思うのね。で、指揮者もまた、それで良しとしたのではなかろうかと。たぶん、彼自身の頭の中にあるモーツァルト像ってのは、もっと違うものなのだと思う。サイトウキネン等でやる、ああいうのが彼の中のモーツァルトなのでしょう>ご本人おっしゃるところの「斎藤先生から教わったモーツァルト」(?)。実際、指揮姿を見ても"そういうモーツァルト"を振ってはいたからね。でも、それを無理強いはしなかったのでしょうな。指揮者もまた、オケ(と小屋全体)に対してリスペクトしたのでありましょう。自分の思い描く音楽とは違うけど、でも、皆さんの持っている音楽を奏でてくださることについてはまったく吝かでありませんよ、と、そんな感じ>ホントかね?(^^;。もちろん、例えばアーノンクールが同じ「フィガロ…」を振ったら、当団が演奏しているとは言え、それはきっと耳に聞こえてくるところからしてだいぶ「違う」ものとなることでしょう。しかし、私思うに、彼の場合なんかは、"音楽の根っ子"は当団の「自分の音楽」と一緒ですからね。だから、そういう部分では、小澤氏が振った時とは自ずと意味合いが違う。なんか、上手く表現できてなくて、かなりの誤解を招いているような気もするけども(苦笑)、でもまぁ、わかる方にはわかっていただけると思います。

■とまぁ、ここまで指揮者のことをかなり気遣う発言をしてきたわけだけど(苦笑)、しかしそうは言っても... ということは、そりゃあります>やっぱりあるんだ(^^;。小澤色が感じられなかった、とは言え、しかし、実際に指揮をしているのは彼であり、そのテンポ設定や全体構成の中でオペラは進行していたわけですからね。なので、ここでは「小澤氏にもの申す!」という部分について。それは「間(ま)」のこと。これ、数年前のブラームスの演奏の時にも書いたのだけど、フレーズからフレーズに移り変わっていく時の「間」が、とても希薄なのね。ここでは「何か」があって次に移るだろう、と思える部分で、なんにもなく先へ進んでしまうことが非常に多い。だから、音楽がせっかちというか、せせこましく感じられる部分が出てしまう。特に今回の場合はオペラだから、歌手が歌っている時にそれが出てしまうことになるわけで、そうなると、歌手にとってもツラいものがあるはずなのね。歌手の生理面で、もちろん音楽的にも、ここでちょっと「間」を取りたい、「何か」を感じて先に進みたい、と、そういう雰囲気が歌手から発せられ、それは客席にいるこっちにも十分伝わってきているのだけど、指揮者は我関せずと先に進んでしまう。しかし、オケは十分に察知していて、何ごともなかったように、その歌手の「思い」に寄り添う>つまり、演奏を自動調整する。そういう部分が結構多く見受けられたのでありますわ。でね、私、思ったのですよ。これは、小澤氏が「楽譜先にありき」で曲をとらえているからなのだろうと。小澤氏のお得意のセリフに「楽譜の勉強」ってのがありますやね。今回のフィガロだって、相当に「楽譜の勉強」をしているはず。半端でなく読み込んでいることでしょう。でもね、おそらくだけど、彼は「フィガロの結婚」を「楽曲」としてとらえて、その観点で"勉強"に取り組んでいるのだろうと思うのですわ。だから、歌い手の生理だとか、歌詞の意味、そして物語進行上から生まれるはずの、あるいは生まれるべき「間」の部分に思いが馳せきれていない。ふざけたこと言うな!ってお叱りの声も聞こえそうね(苦笑)。でも、今回の上演を観てね、私、そんな思いを強くしたのでありました。6月の聖地巡礼の際に、彼が指揮する2つのオペラ、「さまよえるオランダ人」と「ジョニーは演奏する」を観たけど、「…オランダ人」の方がやっぱり同じ感覚だったな。「ジョニー…」の方は、そういう部分での物足りなさは感じられなかった。手際よく進行していくその手腕に、改めて感心したし、楽しく鑑賞させてももらったから。というわけで、演目によって、あるいは音楽の質によってとでも言うのでしょうかね、やはり向き不向きがあるなと、そういうことでありましょう。ファンの方、生意気言ってすんませんね。でもね、やっぱり私はそう感じているので、それについては包み隠さず(!?)書いておきます。ということで、とりあえず、指揮者絡みの話はここまで。

■歌手陣では、ケルビーノ役のキルヒシュラーガーがダントツ。もともと私好みの歌手でもあるのだけれど(^^;、声に力があるし、表現の幅も広い。とにかく安定感抜群で、聴いてきて実に頼もしかった。年齢的にも、キャリア的にも、今が最も「脂の乗った」時期なのかも。客席の反応も一番でありましたな。他の歌手も、主役級、脇役陣みんな上出来。昔の引っ越し公演や、現地でも気合いの入っていない(!?)通常公演あたりになると、歌手陣のデコボコが結構目立つこともあった/あるけど、今回については、そういう面での問題は一切なし。また、オペラの場合「見た目」も非常に重要な要素だが、この点についてもほぼ問題なし。美少年ケルビーノがどう見ても「おばさん」で... なんてのは、今は昔の話ですな(^^;。ただ、急病のハヴラタに代わってフィガロを歌ったバンクルは、私の頭の中にあるフィガロの声とはちょっと異なる声質で、その点が残念。体もちょっとデカすぎたかな(^^;。でもまぁ、代役とは言えまったく危なげない、なんら問題のない演技と歌唱でしたからね。こういうことがすぐできるという「小屋の底力」を十分に見せつけてくれてたと思います。あと、伯爵役のキーンリサイド。この人の声も、私が思うところの伯爵からすると今ひとつ力不足(=あくまでも「声の力」ですので)ではあったのだけれど、演技面が秀逸で、自分は浮気性なくせに嫉妬深く、実は小心者、という伯爵のトホホなキャラクターを十二分に楽しませてくれた。本人もきっとノリノリで演じてたんでしょうな。そうそう、2幕で、ケルビーノ(実際にはスザンナだけど)が隠れている次の間に向かって「出てこい!」と叫ぶ曲。あそこで、ドアに向かってサーベルを投げつけたのだけど、その勢いがあまりに強すぎたものだから、サーベルがドアに食い込んでしまい、穴を開けちゃったのね。本人も驚いたようだけど(笑)、その後、手振りで「穴開けちまったよ」って感じのことをしながら歌って、これまた楽しませてもらいました。ああいうハプニングもまた、生鑑賞の楽しさ。うん、歌手陣は総じて良かったですよ。満足。

■そして、最後になるけど、改めてオケ。ほんとにもう、なんていう人たちなのでしょう、彼らは。出てくる音楽と音の「質」の、なんと高いことか。メンバーは、ベテラン、中堅、若手取り混ぜてのもの。決して、俗に言うところの「少数精鋭」ではない。なのにあれだけ上質の音楽を作り出し、私たち聴くものを楽しませ、そして満足させてくれる。ってことはですよ、こと当団に限っては「少数精鋭」なんてことはないわけです。つまり、誰が弾こうが、吹こうが、同じ結果がもたらされる。"ベストメンバー"とかって表現を使う方がよくいるのだけど、そんなんでもないのですよ、当団は。メンバーがどうあれ、すべてベストメンバーなのであり、少数だろうが多数だろうが、常に「精鋭」なのであります。個々人の能力がどうこうじゃなくて、オケとしての能力が抜群に高い。そういうオケじゃなきゃ、様々なローテーションの中にあってもあれだけ上質な音楽を作り出すなんてことできないもの。自主的に音楽を作り、でも、それは決して「好き勝手」ではない。ものすごい次元の高さ。ものすごい意識の高さ。改めて感服。そして、改めて当団「愛」!(笑)

■あー長かった(苦笑)。ここまでお付き合いくださったあなた。アンタはエラいっ!>小松政夫口調で(^^; (10/19)


また台風!? それも、現時点での予報では、見事に日本列島(および沖縄諸島方面)をトレースするように進むとのことだもんね。なんなんでしょうね、これは。でもって、こういう時に渋谷で3日間の仕事ってのになっているから間が悪い。電車が遅れたりとか、水浸しになって往生したりとか、そんなんヤダなぁ。どうかあっさりと通過してくれますように(^^;
■一昨年年初に自主製作盤として発売されたウィーン・ホルン・アンサンブル(Wiener Horn Ensemble)のCD。これがですね、この度EXTONレーベルから新装発売されることになりまして、どうやら今日リリースということのようであります(→こちらご参照)。収録曲は何も変わっていないけれど、日本語解説が付くし、ジャケットも、ご覧の通りオリジナル盤よりだいぶカッコいいので(笑)、皆さん、よろしかったら買って(そして「聴いて」!)みてください。でね、ぜひその"解説文"に目を向けていただきたい。いや、私が書いたわけではないのです(筆者は木幡一誠氏)。でも、私が登場します(してるはず^^;)。マジです。光栄です。
11月13日三重公演:B券2枚(3階前方)。これ、まだ捌けてません。いかがでございましょうか。(10/20)

無事帰宅はしたけれど、いつもより早めに帰宅しようという人たちで電車は満員すし詰め。バスは定刻を過ぎてもなかなかやって来ずで、いやはや、とんだ台風狂想曲。で、どれほど荒れるかと思いきや、前回に引き続いて、なんだかわかんない間に通り過ぎちゃった。今、夜中の1時過ぎだけど、外は星空でっせ。なんじゃそれ!? (10/21)

昨日も書いたように、拙宅付近では「何事もなかった」台風だけど、全国的に見れば被害甚大で胸が痛む。被災地の皆さんに、謹んでお見舞い申し上げます。それにしても、明らかに「異常」なこの気象。なんかヤバいよね...。
■先日書いたウィーン・ホルン・アンサンブル(Wiener Horn Ensemble)のCDの件だけど、レーベル名が違ってましたね。EXTONではなくてCRYSTON。同じオクタヴィア・レコードのレーベルだけど、自分とこで録音したやつと、音源を買い取ったやつとで分けている模様。失礼いたしました。いずれにしても、「ホルンアンサンブル」という範疇に収まらない、「ウィーンの室内楽アンサンブル」として聴くに値する名盤。この機会にぜひとも耳にしてみてくださいな。ちなみに私は、地元のCD屋で購入しました。たぶん、皆さんの地元でも"普通に"売ってるはず。よろしくね。
■定期購読している雑誌「鉄道ファン」でありますが(笑)、その最新号に、ウィーンの市電に関する記事が載っておりまして、個人的に万歳三唱(^^;。昨年が開業100周年だったそうで、それを祝っての"記念パレード"が行われたってことや、市電博物館の存在、そして、そこに保存されている往年の車両の数々がかなり詳細に紹介されているのでありました。いや、お見事(^^;。実は私、6月の巡礼の際に、市電博物館に行ったのよね。ところが、その日は休館日で(っていうか、5月から10月までの金・土・日しか開館しないので、ほとんどが休館日なのだけど^^;)、見学できなかった。10年前にも行ったことがあったのだけど、改めて見てみたかったのでね、残念。まぁ、次回再訪ということで>"次回"ねぇ...。
■東京公演の余剰チケット情報です。
11月16日(火):C券1枚(RAブロック)
ご希望の方、私までメールでお知らせいただきたく。あと、先にご案内した三重公演については、無事"完売"となりました。なにより。(10/22)

今度は地震。被災地の皆さんには、心からお見舞い申し上げます。
■そんな地震の影響で、ということになるのだが、実は今、松本に来ているのである。個人宅訪問の仕事を斡旋してくれている会社から急な依頼が入り、月曜日に松本で仕事をしてくれと、ついては前日入りしてくれと。なんでも、新潟在住の作業員が行うことになっていた仕事だそうなのだが、今回の地震の影響で松本に移動することができなくなったことから、急遽、代行者探しをすることになり、たまたまスケジュールが空いていた私に話が回ってきたと、そういう次第。さすがに驚いたけど、まぁ、せっかくの機会ですからね、謹んでお受けさせていただきました。松本在住の当ページ読者の方々にもお会いしたかったし、久しく会っていない旧友もいるから、彼のところも訪ねたかったし>何しに来てんだよ!?(^^;。本日午後、なるべく早くに仕事を切り上げて、その旧友が勤めている某温泉ホテルに立ち寄らせてもらう予定。泊まることはできないけど、温泉には浸かって帰りたいのでね。楽しみ>ほんと、何しに来てんだか(^^;
■土曜日は、すみだトリフォニーホールへウィーン・ブラス・アンサンブルを聴きに。開演直前に何度目かの地震が起こり、天井から吊り下げられている照明もユラユラして、これにはさすがに驚いた。地震慣れしていないメンバー諸氏もさぞかし驚いたことでありましょう。が、しかし、その演奏は「凄かった」。凄いはずだとは思っていたが、やっぱり凄くて、ただただ唖然、そして呆然。前回よりも当団比率は落ちてしまったメンバー構成だったけど、しかし、ラッパ会の超新星ゲリエのような「スーパー」な奏者も加わっての演奏だったからね、技術面ではまさに盤石。それより何より、音と音楽の方向性の意思統一、これが相変わらずビシッと決まっていて、なんと言ってもその点が、演奏の質の高さと、そして我々聴衆の満足感をしっかりと保証してくれていた。どのパートにも「何でも吹けちゃう」メンバーがいて、そういう奏者が一人目立つわけではなく、しっかりとアンサンブルの中に溶け込んでいる。しかも「共通の音楽」を持って。ここまでやられてしまえば、はい、こっちはもうただただ「へへぇ...」とひれ伏すばかりです(^^;。いやぁ、ほんとに質の高い、そして見事なアンサンブルでありました。前半戦でやった「魔笛」や「カルメン」の音楽なんか、まさに「ウィーン国立歌劇場のそれ」だったもんなぁ。感激。感涙。そして、ニンマリ(^^;
■そんな素晴らしい音楽体験の場だったわけなのだが、誠に残念ながら、お客の入りは今ひとつ。どうだろ、あれはキャパの半分も入っていなかったんじゃないかなぁ。とすると、800〜900人くらいか...。「ブラスアンサンブル」という部分で、オケやオペラを聴きに来るような層(の多く)は敬遠する。「ウィーン」の団体だということで、所謂"金管ファン"(の多く)は敬遠する。そんな感じなのだろうか。しかし、はっきり言おう。そんな理由で敬遠した人たち、あんたらはアホでっせ>あー、言っちゃった。そういうお前だって弦楽器の演奏会には行かんだろう、って言われたら「すんまへん」と謝るしかないのだが、でもねぇ、それでも私は弦管混在の室内楽なんかには行きますから。最初から「イメージ」で敬遠したりはしませんから>"ウィーン"の団体に対しては、という条件付きですけどね(^^;。招聘元の"宣伝ベタ"みたいなのもあるのだろうけど、にしてもあのお客の入りは残念。聴かず嫌いは一生の不覚斬り!って、波田陽区@ギター侍も言ってたよ>言ってないって(笑) (10/25)

やっぱり温泉は気持ちいいっすね(^^;。松本での仕事は極めて順調に推移し、予定よりも大幅に早く、午後1時過ぎには終了してしまった。なので、2時頃には某温泉ホテル@旧友の勤務先を訪ね、久しぶりにゆっくりと語らうと共に、彼のご厚意でお風呂に入らせてもらって、夕方に帰路につくという、そんな1日を送らせてもらったのだった。観光バスで大挙到着した団体さんが入ってくる寸前だったので、最初の15分間くらいは貸切状態。ものすごく巨大な浴場なのだけど、そこに1人でのんびりと浸からせてもらい、気分はまさに「極楽」と、そんなひとときでありました。もっとも、その後の帰路では、高速道路をアクセル踏みっぱなし状態で突っ走ったものだから、足腰および肩が相当に凝って、せっかくの温泉入浴効果がすっかり吹っ飛んでしまいましたがね(苦笑)。しかし、おかげで(?)今回も実感しましたよ。つまり、速く走れば早く着く(^^;
■松本にいる間はNHKのAMラジオを聞きながら車を走らせていたのだけど、昼頃の放送で、チェコフィルやプラハ響(?)のメンバーたちが演奏した「フィガロの結婚」の管楽ハルモニー(木管八重奏)版の一部が放送されていた>序曲の途中までと「もう飛ぶまいぞこの蝶々」の2曲。実は、このCDを以前は持っていて(さっき、まだあると思ってCDラックを探してみたのだけど、見当たらなかった)、結構好んで聴いていたはずなのだけど、今回改めて耳にしてみたら、うーん、ちょっと違和感あったなぁ。一番は、旋律を担当する奏者(楽器にかかわらず)の音の終りの処理。ウィーンの人たちがごくごく普通に「収める」ところを、この演奏での奏者たちは(「敢えてチェコの奏者たちは」とは申しませんけども...)、多少乱暴な言い方だけど「吹き伸ばして」しまうのね。今の私にとっては、ここで音(と音楽)は収まるはずだ、という部分で収まらない、というか、収めるという発想を持たずに吹いているというか。上手く表現できずにすんませんが、とにかく、耳慣れたモーツァルトとはちょっと違っていたと、そういうことですな。でもほんと、昔はなんの違和感もなく、却って楽しんで聴いてたんだよね。自分の音楽の感じ方が相当に変化したんだな、ということを、ひょんな形で実感(^^; (10/26)

長旅(笑)の疲れが出たのか、はたまた湯あたりでもしたのか。昨日は体がダルく、仕事から帰った後、早々と床に入って休んでしまった。しかし、自分の家の自分の布団で足を伸ばして寝られるってのは、幸せなことだよね。地震被災地では、車の中で寝泊まりしている人たちも多いようだけど、想像するだけで体がこわばってしまう。一刻も早く皆さんが「普通の生活」に戻れますよう..。(10/27)

締切のある事柄(公私共に)について、いつもギリギリまで着手せず、締切間際になって(ひどい時は、締切を過ぎてから^^;)慌てて提出するなんてことばかりやっているわけだが、11月アタマが提出期限となっているものが2件あって、今回ばかりはそうそうダラダラとしていられない。どっちもそれなりにボリュームのある"書き物"となるので、早めに着手しないと。って、もう10月末なんだから、「早めに」もなにもないんだけどさ(苦笑)
■音楽之友社のサイトに掲載されている、音楽評論家奥田佳道氏による連載コラム「オクダ式オンガク時報」。今秋来日の各オケの"配置"に関する文章の中に、次のような一節を発見いたしました。「(ウィーンフィルに関して言えば)加えて熱心なファンは舞台を見渡し、誰が首席で、誰が助っ人(舞台オーケストラ、エキストラ)かを含めて、名手捜しに忙しい」。グハハハ、そりゃ俺だ、俺(笑) (10/28)

不覚にも風邪をひいてしまった。悪化させてはマズいと、さっそく医者に行き投薬してもらったので、たぶん快方に向かうものとは思うのだが... にしても不覚。文字通りに「体が資本」の今、こんなことではいけませんな。(10/29)