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■いよいよ10月。「祝祭週間」の月ですな(^^;。今週末には公演が始まるわけで、楽しみです。初日の川崎、行きまっせ!(^^; ■先週土曜日はザ・シンフォニカの練習。来年2月の次回演奏会へ向けてスタートを切ったと。今度の曲目は、ブラームス「ハイドンの主題による変奏曲」、R.シュトラウス「4つの最後の歌」、そしてプロコフィエフの交響曲第5番。私は前半戦のみの出場で、ブラームスが2番、シュトラウスが4番というのが担当パート。いやぁ、これは実に楽しみな曲目ですよ。どっちの曲のどっちのパートも過去に演奏したことがあるのだけど、相当昔のことだし、練習の回数も少なかったりしたので、実はよく覚えていない。今回はしっかり取り組んで、達成感あるものにしないと。初回練習の所感としては、「どっちもいい曲だなぁ」であります(^^;。いや、ほんとに。特にシュトラウスは、こりゃもう名曲中の名曲だものねぇ。4番ホルンパートって、実は結構"ソロ"のようなことをやらされるのであります。あからさまなソロではないのだけど、4番だけがメロディラインを担当してるとかね。そういう書き方自体も「いかにもシュトラウス」なのだけど、これは吹きごたえある。しっかりやりましょう。後半のプロコフィエフは降り番。だけど、先の練習では4番担当者が欠席だったので急遽代奏を行った。スコアを買い、ミトロプーロス指揮による当団演奏のCDも聴いた、って話は以前の当欄に書いたけども、その後で降り番になることが決まったので、以降はまったく曲を聴いていなかった。元々この曲はほとんど知らない状態だった故、練習では文字通りの「所見大会」。前半戦2曲とは曲の在り方もホルンの使い方もまったく異なるから、演奏しててだいぶ面食らいましたわ(^^;。でもまぁ、面白い曲ですな。この曲が大好きって方も多いようだけど、なんとなくその気持ちもわかったような。また代奏する機会があるかもしれないので、その時はもう少しちゃんと演奏したいっす(苦笑) ■代奏と言えば...。N響アワーでシベリウスの第2交響曲をやっていた(指揮はスタインバーグ)。見たのは2楽章からだったが、なかなかの力演・熱演で楽しめた。のだが、見ててなんだかこう、居心地の悪さというか、何か嫌な思い出を呼び起こされるような、そんな気がしてならなかったのね。この曲を自分で演奏したのはもう20年も前の話だし、あの時は別段ミスをしたとかそういうこともなかったはずなのだが... と考えてて気づいた。そうだ、代奏したんだ。あれはもう10年近く前。シンフォニカがこの曲を取り上げた時の合宿。私は降り番だったのだが、この曲の1番担当者が合宿の一部コマを欠席したため、私が代奏しなければならなくなったのだ。この私が1番ホルンを! しかも、あの時はまだ古い方の(オンボロ)ウィンナホルンしか持っておらず、それで吹くハメに...。はい、申すまでもなく「惨敗」、っていうか「悲劇」でした...(泣)。シベ2って、もしかしたらあの時以来初めて聴いたのかもしれない。なので今になってトラウマが...(^^;。いやはや。 ■教育テレビでやってたウィーン少年合唱団の演奏会、良かったなぁ。個人的に一番気に入ったのは、アルプス民謡集(?)ってところでアコーディオンを弾いたコ。いやぁ、あのアコーディオンは最高だった。あの、現地に行くと、朝のテレビ番組で、オーストリア各地の風景を映しながらの天気予報ってのがあるじゃないですか>行ったことない方にはすんませんが、そういうのがあるのですよ(^^;。あのバックで流れている音楽(=民謡?)で使われているようなアコーディオン。これをねぇ、彼は実に楽しそうに弾いて、でもってその「音楽」がまたいいんだ。おじさん、嬉しくって涙が出たわ、ほんと(^^;。彼はアンコール(?)の「ラデツキー行進曲」でも小太鼓を叩いていたから、あのグループの"色物"担当ということなのかしら(笑)。でも、歌っている表情もダントツで良かったし、うん、あれは当団に欲しい人材だな(^^;。ところで、当ページ読者にはウィーン少年合唱団にお詳しい方もおいでかと思いますので伺うのですが、ああいう、団員がアコーディオンを弾いて伴奏するなんていうのは、伝統的に行われていることなんでしょうかね? いや、たまたま彼がそういう能力を持っているからああいうことをやったのか、それとも、伝統的に行われていることだから彼がその担当になったのか、どっちなのかなと思って。何かご存知の方いらっしゃいましたら、ぜひともご教示くださいまし。 ■ご通報いただきまして(あ、芳名録にもお書き込みがあった)、来年のアーノンクールとの来日公演で演奏されるブルックナーの交響曲は、第5番の予定だそうであります。アーノンクール自身がそう語っていると→こちら。そうか、5番か。いやぁ、これは楽しみですわなぁ。昨年ウィーンで聴いてきた曲目だけども、それをまた聴けるなんて!って、もうチケットを確保した気になってますが(苦笑) (10/03) ![]() ■私の車を猛スピードで抜かしていったトラックの背面に「お先にどうぞ」のステッカー。先になんか行けないっちゅーねん!(^^; ■余剰チケット、もう一息なのです。日も迫ってきてますので、お早めにご連絡を! よろしくです。(10/04) ■寒い寒い! こちらはしとしと雨降り模様だったこともあって、日中も結構な肌寒さ。つい10日くらい前までは半袖シャツじゃないと暑くて歩けないって感じだったのに、一気に秋ですな。まぁ、"アセカキスト"としては、過ごしやすい季節到来で何よりということですが>もっとも、それでも汗をかくところがまた、アセカキストたる所以なわけですが...(苦笑) ■"K&Kの生活"によれば、当団御一行は日本に向けて出発した模様。今日日中に到着する飛行機で来日と、そういうことでしょう(=3班くらいに別れてくる来ることが多いのだけど、今回はどうなんだろ)。明日は昼頃にリハーサルをするのかな。でもって、明後日がいよいよ初日で川崎と。この日の会場であるミューザ川崎シンフォニーホールには、私、今回初めて出向くのですわ。なんだか評判のいいホールのようなので、その辺の確認も楽しみ。 ■恒例の「観た!聴いた!…」掲示板は、今のところ金曜日(初日!)公開の予定であります。少々お待ちを。(10/05) ■往復250kmのいわき市での仕事。ここに行くと必ず立ち寄ってしまうのが某回転寿司屋。地元資本のチェーン店。基本的に魚介類苦手(おいおい^^;)、の私が言うのもナンだが、ここの鮨は美味い。なんつったって日本有数の漁港であるところの小名浜港が近くにあるわけだから、ネタの新鮮さは店の売りであり生命線でもあると、そういうことなのでしょう。中でもお気に入りなのが本鮪の中トロで、これは本当に美味い!1皿税抜き400円。ちと高い。だけど、どうしても2皿は食べてしまう。すると、他は安い皿中心に食べても(って、魚介類苦手の私の場合、食べるネタは結局安い皿が中心になるのだけどね^^;)総額2000円コースって感じになるんだな。昼飯に2000円は、だいぶ"お大尽"よね(笑)。でもまぁいいの。美味いもの食べて「幸福感」を得ることも大切。と、自分に言い聞かせ(苦笑) ■いよいよ明日からですなぁ。まずはオールシューベルトの「名曲プロ」から。ホルン会は、前半の「ロザムンデ」と「未完成」がトムベック1番、後半の「グレイト」がヤネシッツ1番と、そう読みますが(というより、そうあってほしい!)、果たして。(10/06) ■祝祭週間到来!(笑)。本日の川崎公演を皮切りに、今年の"ウィーンフィル・ウィーク"がいよいよ始まります。当団にとって、ある意味「最も平常心で臨める指揮者」がムーティではないかと思うのね。どの演目も、きっと"横綱相撲"でありましょう。その堂々たる演奏に、安心して身を任せられるはず。しっかり楽しみたいと思いますし、行かれる皆さんも、しっかり楽しみましょうね(^^;。というわけで、恒例となりました「観た!聴いた!…」掲示板を本日(ようやく^^;)開設いたしました。私からのお願いはただ一つ。毎度毎度同じことで恐縮ですが、とにかく「愛情を持って」お書き込みくださいますよう>ほんと、こればっか(苦笑) ■昨日、ホルン会予想で1番ホルン奏者のことを書いたけど、せっかくだから全パート予想してしまおう(笑)。「ロザムンデ」1:トムベック 2:マイヤー 3:ヘグナー 4:御神体、「未完成」1:トムベック 2:マイヤー、「グレイト」1アシ:ヘグナー 1:ヤネシッツ 2:マイヤー 2アシ:御神体。さぁどうだ!(笑)。もっとも、これらの人たちが本当に来ているのかもわからず書いてるわけですが...>取材力ねーの(^^; (10/07) ■祝祭週間開幕!(笑)。川崎公演に行って参りました。駅から近いホールはやっぱりいいですな(^^;。初めて出向いたミューザ川崎シンフォニーホール。まず、館内の雰囲気(構造)が日本離れ(!?)していてびっくり。ヨーロッパの新しいコンサートホールのような、ちょっと斬新な構造ですな、あれは。肝心の音。私が聴いた席(2階LAブロック)だと、サウンドは少々乾き気味。カサカサしているってほどではないけれども、もう少し潤いが欲しいような。でも、この辺は年数が経てば変化するのかも。サントリーホールよりはクリアな響きで、これはこれで素晴らしい。 ■演奏は"やっぱり"横綱相撲。ムーティは実に伸び伸びと、そしてやりたいように指揮していたけれど、当団もそれをがっちりと受け止めて、指揮者がどう仕掛けて来ても対応は万全でっせ、という余裕綽々の構え。ラトルやゲルギエフの時のような"追い詰められた緊張感"といったものはなかったけれど、指揮者とオケの呼吸が合っての万全の演奏は、それはそれで十分に楽しめるものでありました。でもって、やっぱり当団のシューベルトは格別。生粋のウィーン人であるところのシューベルトの音楽ってのは、たぶんDNAレベルで「音楽を共有」していないことには"ものすること"はできないのでしょう。だから、彼らの演奏するシューベルトは格別なものとなるわけだし、誠に残念ながら、我々がどう頑張っても彼らのような演奏はできない。まぁ、これはシューベルトに限った話ではないけれど(^^;、しかし、シューベルトは、その「格別」の度合いが一際高いのではないかな。後日聴ける3番と4番の交響曲も大変楽しみであります。 ■というわけで、恒例の(!?)演奏者一覧。その場でメモを取ったわけではないので、詳細に誤りがあるかも。お気づきの方はご指摘ください。管楽器は曲順に記載。弦楽器はこれまたいつものように第1プルトのみです。 ※<曲順>「ロザムンデ」序曲/交響曲第7番「未完成」/交響曲第8番「グレイト」/<アンコール>「ロザムンデ」間奏曲 Fl)1:シュルツ/フルーリー/以降シュルツ、2:ブラインシュミット/フェデルセル/以降ブラインシュミット、<「グレイト」のみ>1アシ:フルーリー、2アシ:フェデルセル Ob)1:ガブリエル/以降ヘルト、2:全曲女性奏者(氏名不詳)、<「グレイト」のみ>1アシ:ガブリエル、2アシ:レーマイヤー Cl)1:ヒントラー(!)/シュミードル/ヒントラー/シュミードル、2:ヴィーザー/モザー/以降ヴィーザー、<「グレイト」のみ>1アシ:シュミードル、2アシ:モザー Fg)1:ミュラー/以降ヴェルバ、2:全曲ディンクハウザー、<「グレイト」のみ>1アシ:ミュラー、2アシ:コブリッツ Hrn)1:ヤネシッツ/ヤネシッツ/以降トムベック、2:全曲マイヤー、<「ロザムンデ」のみ>3:ヘグナー(「グレイト」は1アシ)、4:御神体(「グレイト」は2アシ) Trp)1:シュー/シュー/エダー、2:ハイメル/ハイメル/?(氏名不詳:見たことない男性若手) Trb)1:キューブルベック/キューブルベック/ボースフィールド、2:マダス/マダス/キューブルベック(!)、3:全曲ヤイトラー Timp)アルトマン/アルトマン/ミッターマイヤー 1Vn)キュッヒル/ホーネック(「未完成」はケラー) 2Vn)ヴェヒター/リッシー Va)リー(「未完成」はフローン)/フローン(「未完成」はペヒャ) Vc)ナジィ(新首席!)/ドレシャル Cb)ポッシュ/ギュルトラー 和樹さん、もちろん弾いていらっしゃいました。ただし、私の席からは背中しか見えず(^^;。退職団員では、ヴィオラにヴァイス、コントラバスにウンガー両氏のお姿が。他に気づいたところでは、1stVn後部に若手女性奏者。クラリネットは1番吹きがシュミ氏だけ来日のようで、結果、ヒントラーが1番を担当。現地のオペラでは比較的よく目にするが、日本公演では1983年のマゼールとの時以来では。 ■ホルン会予想、そういうわけで見事ハズレました(笑)。ヤネシッツとトムベックの担当曲がアベコベだったと。ヤネシッツも見事だったけど、願わくば「未完成」はトムベックで聴きたかった...。そうそう、マイヤーの楽器がベルカットになっていてびっくり。終演後本人に確認したところ「切った」と(^^;。「でも、おかげで良くなったよ」と力説しておりましたが。今回、トムベック以外がヤマハユーザーということで、「ロザムンデ」序曲は全員ヤマハという布陣でありました。(10/08) ■岡山遠征は... さすがにしませんでした(笑)。が、当団諸氏は日帰り遠征されたわけで、大変ご苦労様でした。木曜日の大阪は、夜の演奏会だからさすがに宿泊するでしょうな>夜行バスで帰ってきたりしたら笑えるけど>んなこたあるわけない(^^; ■川崎公演の所感、もう少し付け足しますと... 最初の「ロザムンデ」序曲は、オケのサウンドが今ひとつ収束せず、少々"バタバタ感"のある演奏。初めてのホールということで、響きのツボを押さえるのに時間がかかったのだろうと思うけど、それは聴衆である私の方の問題でもあったかもしれない。単純に「耳が慣れなかった→慣れた」という。まぁ、この辺はなんとも言えませんが、いずれにしても「未完成」からはどんどん収束していって、密度の濃い音とアンサンブルが生まれていたのは確か。私には、この日の演奏会全体の中で「未完成」の2楽章が一番印象深かった。割と淡々とした音楽の進め方なのだが、歌心と、絶妙なフレージングが深い音楽を生み出していて、誠に胸に染みた。ムーティの音楽作りは、全体を通してみればやはり「外連味」のあるものなのだけど、しかし、それを「嫌みなもの」にすることなく、自然な姿で聞こえさせてしまうというところは、これはオケの力であると、そういうことでありましょう。で、この日の千両役者は、やっぱりシュミ氏だったかな。「グレイト」はヒントラーが吹いて、その後アンコールで御大がトップの席に移ってソロを吹く。ヒントラーももちろん素晴らしい演奏をしてくれたが、シュミ氏のソロは、これはやっぱり「役者が違う」という感じ。2番吹きと1番吹きのオーラの差、だったかね。誤解なきよう申せば、私、ヒントラー氏は大好きな奏者であります。でも、いつも1番を吹いている人が作り出す「世界」は、彼の演奏からは見えてこなかったなと。これはこれで致し方ない話。 ■今日からはサントリーホール公演。どんな演奏をしてくれるか、楽しみです。(10/09) ■サントリーホール初日公演、行って参りました。客席には案の定(!?)若干の空席があり、残念。しかし、演奏は良かったなぁ。シュミードルがソロを取ったモーツァルトのクラリネット協奏曲と「グレイト」。私が聴いた席は、川崎公演とほぼ同シチュエーションであるLAブロックだったのだが、この席で聴く限りでは、響きの収まり方はサントリーの方が格段に良かった。オケにとっても慣れた環境ということがあったのだろうが、それだけに(?)演奏も川崎より随分と伸びやかだったような気がする。共通演目の「グレイト」は、川崎よりもテンションが一段高い感じで、4楽章なんかはテンポも2割増しくらい速かったような(^^;。それでもアンサンブルが崩れてしまうことはなく(当たり前か^^;)、指揮者の牽引の下、オケが一丸となってフィナーレに突き進んでいく様は、非常に迫力があった。もちろん、伸びやかに演奏している分、各奏者の歌心もより以上に発揮され、誠に美しい音楽が生み出されてもおりました。やっぱいいなぁ、当団のシューベルト。 ■シュミ氏のコンチェルトは、これはもう「細かいことはいいじゃん」の世界。指が回りきってないとか、細かな音符では音を端折ってるとこがあったとか、重箱の隅を突けば、そりゃぁいくらでもあら探しできるでしょう。でも、そういう次元を超えたところで「豊かな音楽」が奏でられていたと思うのね。少なくとも私は「細かいこと」を気にせず聴くことができたし、大いに湧いた会場内の雰囲気からいっても、大半のお客さんは「音楽」の方を純粋に楽しんだのではないかしら。ソリストとオケが丁々発止とやり合う、という類の協奏曲演奏ではなくて、ソリストとオケが一心同体となって「同じモーツァルトの音楽」を奏でていたと、そういう質の演奏。良かったですよ。シュミ氏、来年で定年となるものね。おそらくこれが"引退興行"という位置付けだったのでありましょう。名物団員が自身のオケと共に奏でた柔らかいモーツァルト。ムーティのサポートもツボを押さえたもので、お見事。 ■ホルン会のメンバー構成は変わらず。でも、川崎とサントリーでは、随分と聞こえ方が違った。「グレイト」のトップを担当したトムベックは、おそらく川崎よりも3割増しくらいの勢いで吹いていたものと思うのだが、それにしても、聞こえてくる情報量はサントリーの方が圧倒的に多かった。トランペットとトロンボーンは、ほぼ同じような聞こえ方だったから、ベルが後ろを向いているホルンの聞こえ方だけが違ったということは、これはもう、取りも直さず「ホールの構造(特性?)」の違いということなのでありましょうな。そうそう、私のところからは「真下」に位置するティンパニの聞こえ方も全然違ったなぁ。川崎では全然聞こえなくて、ちょっと欲求不満になったほど。御神体兄でもミッターマイヤーでも同じ印象だったから、これは奏者の問題ではなく、ホールの問題だったはず。「そこにいる」のに聞こえない。別の場所ではそんなことなかっただろうけど、少なくとも私の席ではそんな感じ。でも、サントリーではちゃんと聞こえてきた。まさに「そこにいる」ものとして。そんなこんなで、個人的にはサントリーで聴く当団の方がしっくりするものでありました。 ■ということで、演奏者一覧はクラリネット協奏曲のみを記載します。「グレイト」とアンコールの「ロザムンデ」間奏曲は、川崎と同じですので。 Fl)1:シュルツ、2:ブラインシュミット Fg)1:ミュラー、2:コブリッツ Hrn)1:ヤネシッツ、2:マイヤー 1Vn)キュッヒル/ケラー 2Vn)ヴェヒター/リッシー Va)リー/フローン(もしかしたらラートだったかも...) Vc)ナジィ/ドレシャル Cb)ポッシュ/ギュルトラー なお、"観た!聴いた!掲示板"の方にも書いたのですが、氏名不詳だったオーボエの女性奏者とトランペットの若手男性奏者の名前がわかったので、こちらにも載せときます。和樹さんがご教示くださったのでありまして、感謝感謝であります。オーボエ:Constanze Brosch、トランペット:Karl Sodl。(10/10) ![]() ■夜に行われたシンフォニカの練習には、早くも演奏会本番の指揮者である山下一史氏が登場。2回目の練習で本番指揮者登場ってのは極めて異例のことだけど、どういう音楽がしたいのか、を早い段階で知ることができるのは、オケ側にとっても非常に有益なこと。で、私が担当する「ハイドンの主題による変奏曲」と「4つの最後の歌」は、どちらも基本的には快速テンポ系。特に後者は、私のみならずオケ全体が(勝手に)思い描いていたテンポ感よりも相当に"前掛かり"で、この辺、結構な"意識改革"が必要と思った。でも、そういうテンポ感で演奏してみると、なるほど確かに理に適った音楽の運びだな、と思える部分も多く、さすがプロの指揮者は違うと、妙な感心をしたりして。「ここで音楽の色が変わる・色を変える」という指摘が何箇所かであったけれど、これは本当にそうで、特にシュトラウスでは、和音の変化やそれに連動するダイナミクスの移行などで「世界が変わる・世界を変える」ところが、シュトラウス独特の音楽世界を際立たせるキモにもなる。ホルンパートにもそういう役割はだいぶ持たされているから、この辺、しっかりと取り組まないと。(10/11) ![]() ■さて、肝心の演奏会。FMで放送されたのをお聴きになった方も多いでしょうが、いやこれは実に「痛快!」な演奏でありました。めちゃくちゃ楽しかった。前半の「ロザムンデ」序曲と「ハフナー」交響曲ももちろん素晴らしかったのだが、やはり後半の「スペイン狂詩曲」と「三角帽子」が圧巻。オマケにアンコールが「運命の力」序曲と来たもんだから、なんつかーかもう「降参!」って感じですわ(笑)。最初の「ロザムンデ」は、明らかに川崎よりもノリが良かった。今にして思えば、川崎では探り探り演奏していたような。でも、サントリーでは指揮者もオケも確信を持って演奏していたから、音楽の腰の据わり方が格段に上。「ハフナー」では御神体が2番ホルンを吹いてくださって、個人的にはこのことに大感激(笑)。しかし、ここでのホルン会2人(1番はヤネシッツ)は見事でありました。何がすごいってピアニッシモ! これは、例えば「未完成」でのヤネ&マイヤーコンビの時も同じで、なんであんなふうに吹けるの!? というほど弱音時の発音がきれい。同じ楽器を吹いてる身としては、ただただ「信じられん...」でありますわ。ムーティの音楽作りも"溌剌"と"柔和"のバランスが程良く、これぞまさに横綱相撲。ピリオド系アプローチのモーツァルトとは対照的だけど、これはこれで一つの「型」が完成された音楽であって、聴いての満足度高し。後半のラヴェルとファリャは、こりゃもう「言うことなし!」に楽しかった。ラテンの音楽をラテンの指揮者(でいいんですよね?ムーティは^^;)がノリに乗って指揮する。オケも万全のアンサンブルでそれに応えりゃ、もう向かうところ敵なし(!?)だ。ラヴェルやファリャは、演奏したことはあるにしても、その頻度は極めて少ないのが当団。でもね、自分たちの音楽をしっかり持っている人たちだから、そういう"慣れ"の問題はあまり関係なく、とにかく「ウィーンフィルのラヴェル」「ウィーンフィルのファリャ」が生み出されてくる。珍しい演目だったけど、そこに流れていたのは紛れもないウィーンフィルの音楽。確かに昔よりは"小器用"になったにせよ(^^;、どんな曲であっても「自分たちの音楽」をしっかりと聴かせてくれる当団は、やはり依然として「唯一無二」の存在であることを改めて確信。アンコールの「運命の力」は、よくぞ演奏してくれた!ですな。この曲を聴けただけでも、お客さんは来た甲斐あったと思ったはず。言うことなし。ブラヴォー! ■この日の敢闘賞は、全曲トップを務めたオーボエのガブリエル。ここでこう歌ってほしい、こう主張してほしい、という部分を、ことごとく「そのように」演奏してくれました(^^;。あと、後半2曲で大活躍したイングリッシュホルンのレーマイヤー。私からは彼の背中を見る形だったけれど、その「後ろ姿」が彼の音楽すべてを語っておりました(^^;。 ■ということで、演奏者一覧。管は曲順に記します。 ※<曲順>「ロザムンデ」序曲/「ハフナー」交響曲/スペイン狂詩曲/三角帽子/<アンコール>「運命の力」序曲 Fl)1:シュルツ/シュルツ/以降フルーリー、2:ブラインシュミット/ブラインシュミット/シュルツ/以降ブラインシュミット Picc)1:−/−/以降フェデルセル、<ラヴェルのみ>2:ブラインシュミット Ob)1:全曲ガブリエル、2:全曲ブロッシュ E.Hrn)<ラヴェルとファリャ>レーマイヤー Cl)1:全曲ヒントラー、2:ヴィーザー/ヴィーザー/以降モザー B.Cl)<ラヴェルのみ>ヴィーザー Fg)1:ミュラー/ミュラー/以降ヴェルバ、2:全曲ディンクハウザー、<ラヴェルのみ>3:ミュラー C.Fg)<ラヴェルのみ>コブリッツ Hrn)1:ヤネシッツ/ヤネシッツ/以降トムベック、2:マイヤー/御神体/以降マイヤー、3:ヘグナー/−/以降ヘグナー、4:御神体/−/以降御神体 Trp)1:シュー/シュー/以降エダー、2:ハイメル/ソドル/ハイメル/ソドル/ハイメル、<ラヴェルとファリャ>3:ソドル/ハイメル Trb)1:キューブルベック/−/キューブルベック/以降ボースフィールド、2:マダス/−/ボースフィールド/以降マダス父、3:全曲ヤイトラー Tub)<ラヴェル以降>ヒルガース Timp)アルトマン/アルトマン/以降ミッターマイヤー Perc)<ラヴェルとファリャ>プシホダ、ツァウナー、マダス子、アルトマン、若手男性(氏名不詳)、若手女性(氏名不詳) Hrp)<ラヴェル以降>バルツェライト、若手女性(氏名不詳) ※2人とも顔小さい!(爆) Pf&Cele)<ラヴェル以降>コイシュニヒ 1Vn)キュッヒル/ホーネック 2Vn)ヴェヒター/リッシー Va)リー/フローン Vc)ナジィ/ドレシャル Cb)ポッシュ/<前半>シュトラーカ<後半>ギュルトラー テューバ奏者のワルター・ヒルガースは、自身の名前が付いたモデルの楽器が発売されているほどの有名奏者(1959年生まれのドイツ人)。この人、1980年にウィーンフィルのオーディションを受け、その時に合格したものの、家庭の事情から断ったという逸話の持ち主(その結果入団したのが、故ピサルキェヴィッツ)。ご本人はそのことを非常に悔やんでおられたそうだが、今回こうして共に演奏しているってのは、なんか因縁めいた話よね。たぶんトラだと思うのだけど(年齢的にオーディションは受けられないし...)、もしかして杉山さんの後任とか?? ■「敷居が高い」と思われていることは十分に承知しております(苦笑)。が、このままでは少々寂しいので「観た!聴いた!…」掲示板、よろしくお願いいたします。 ■15日のA券2枚の行き先がまだ決まりません。まだ迷っているアナタ!ぜひとも!! (10/12) ■祝祭週間一休み(笑)。昨日の演奏会は(さすがに^^;)欠席させてもらいました。いや、余剰チケットがなかなか捌けなかったので、それならいっそ私が引き取ろうか、と考えたこともあったのだけど、午後の遅い時間からの仕事が入り、終りの時間も見えないことから断念。そんなわけで、私には唯一の"完全休業日"となった次第。もちろん今日の大阪公演にも行きませんので(^^;、2日続けてのお休みですな。でも、金曜日の「シューベルティアーデ」からは復活します。楽しみです。 ■そんなわけなので、今日はこれくらいで。毎日結構なボリュームですから、読んでる皆さんも大変でしょうし(苦笑) ■15日のA券2枚、どなたかご希望の方はいらっしゃらないでしょうかね? シューベルトの4番も「死と変容」も(もちろんヒンデミットも!)、絶対に聴いて損はないと思うのだけど...。(10/13) ■仕事先に向かう車の中でラジオを聞いていたら、「生まれたばかりの孫へおばあちゃんより」というメッセージが読まれていた。まぁ、ありがちな話。が、その「おばあちゃん」の年齢を聞いてびっくり。38歳だって! ちなみにおじいちゃんは42歳! どっちも年下...。まぁ、ない話ではない、けれども、しかし38歳で孫持ちって、ねぇ...。ただただ溜め息。 ■昨日の夜になって仕事先の一つから電話。「明日の講習の件はご承知ですよね?」。私、えっ!? と絶句。そう言えば数週間前に渡された予定表ってのにそんな記載があったような気もするが、あれはあくまでも打診であって、確定話ではないと思ってた。だから、別件を入れてしまったのだが(夜は「シューベルティアーデ」だし...)。なんとか代役を立ててもらうことで決着したけれど、いやぁしくじった。そうか、あれは確定の話だったのか。月末にもう1件同じ話があって、こっちも危うく「勝手に未確定」の処理をしてしまうところだった。危ない危ない。 ■今晩の「シューベルティアーデ」(ヘルスベルク団長による公演付の室内楽コンサート)では、八重奏曲(もちろんシューベルトのよ^^;)や弦楽四重奏曲などが演奏される。事前に配布されていたチラシには、予定されている演奏者としてザイフェルト弟やコルといった名前があるのだが、彼らは来日していない。ということは、メンバーはこの予定とは異なるわけで、では、実際には誰が演奏するのだろうか...。これ、10日に和樹さんが出演したという室内楽演奏会と演目が似てるんだよね。ということは、あの時のメンバーがそのまま演奏するのではないか。K&Kの写真によれば、八重奏曲はキュッヒル、和樹さん、リー、イーベラー、ポッシュ、シュミードル、ヴェルバ、ヘグナーで演奏した模様。ということで、和樹さんの室内楽演奏、聴けそうですな。楽しみです>と、またまた勝手に推測してますが(苦笑) (10/14) ■シューベルティアーデに行って参りました。いい催事でありましたよ。実は私、このヘルスベルク団長による講演付の室内楽コンサートに出向いたのは今回が初めて。例年本隊公演で手一杯でなかなか足を運ぶ気になれなかったのだが、行かれた方々が口々に「良かった」とおっしゃるので、ならばと今回は行ってみたという次第。でもほんと、良かったですわ。シューベルトの楽曲を集中して取り上げるサロンコンサート的催しであるところのシューベルティアーデ。これは、シューベルト存命中から行われていたもので(=当時からシューベルティアーデと呼ばれていた由)、作曲家自身がその中心にいて、主に伴奏者として大活躍していたのだとか。このシューベルティアーデの話を縦軸にして、そこに関わった人たちのシューベルト観や、シューベルト自身の手紙などを織り交ぜ、作曲家そして人間シューベルトの真の姿を浮かび上がらせようという論旨の講演は、いやぁ、聞き応え十分でありました。中でも強く印象に残ったのは、このシューベルティアーデは職業音楽家アマチュア音楽家一緒になっての催事であり、その伝統は今のウィーンにも脈々と受け継がれている、という話。音楽を楽しむことにプロもアマも差はない。だから一緒に演奏して共に楽しむこともまったく普通のこと。ウィーンの音楽家たちが、どうしてあれほど懐が深くて、そしてどうしてあれほど音楽が人間的なのか。この「共に楽しむ」伝統の話を聞いて、その理由(の一端)がわかったような気がした。 ■演奏された曲は、弦楽四重奏曲「死と乙女」の1〜3楽章、ヴァイオリン・ソナタ イ短調全曲、八重奏曲の3楽章。八重奏曲のメンバーは昨日の当欄に書いた通りで、その中の弦楽器4人によって「死と乙女」が演奏された(=よって、和樹さんの室内楽演奏、初めて拝聴することができました)。一方、ヴァイオリン・ソナタを演奏したのは、当団2ndヴァイオリンのゲラルト・シューベルト。作曲家シューベルトの"一族"である方、ということは存じ上げていたが、先祖(=作曲家シューベルトの曾祖父)が同じということだそう。このシューベルト氏による演奏がね、実に素晴らしかったですわ。直立不動に近い演奏姿も含めて、まったく派手さのない音楽。大向こうウケするような見栄も外連もない。でも、一音一音を丁寧に紡ぎ出し、愛おしむように奏でるその姿勢からは、音楽を心から愛する気持ちが十二分に伝わってきて、誠に味わい深いものとなっていた。ああいうトゥッティ奏者に支えられているからこそ、当団のああいう音楽が生まれるわけだよね。素晴らしい。あと、「死と乙女」も良かったですよ。ここでのキュッヒル氏の"入魂"ぶりは凄まじく、最後に演奏された2楽章の変奏曲は、文字通り「鬼気迫る」もの。日頃何かと氏には厳しいことを申す私ではありますが、この「死と乙女」に関しては文句なし。素晴らしかったです。八重奏曲は... もうちょっと演奏してほしかったっす(^^; ■余剰チケットですが、皆様のご協力のおかげで、すべて行き先が決まりました。ヨカッタ。(10/15) ■祝祭週間オケ公演拝聴4回目。堪能いたしました。オマエはなんでも「堪能」じゃないか、と揶揄されるかもしれないけども、事実なんだから仕方ない。毎回素晴らしい演奏が繰り広げられているし、聴いている私はそれを心底堪能していると。もうそれしか言いようがない。ほんとに素晴らしい。 ■演奏の所感やメンバー一覧は、すみませんが明日以降に。今、16日の午前1時頃なのだけど、今日は演奏会に先立って重要な催事があるので、早く休んでそれに備えないと。いやほんと、これは私にとって非常に大きな催事(っていうか...)なのです。しっかり取り組まないといけませぬ。 ■そうそう、昨日の開演前にようやく和樹さんにお会いすることができました。ガッチリと握手していただいて、非常に嬉しかったです。これからもどうぞよろしくお願いいたしますね、和樹さん。(10/16) ![]() ![]() ■で、私は、昨日の演奏会直前に御神体のレッスンを受けてきたのであります。初めてです。御神体を「御神体」と位置付けさせていただいて早30年近く。これまで何度その演奏を拝聴したかわからんし、お会いしてお話しさせていただいたことも幾度。しかし、レッスンをしてもらうってのはなかった。というか、諸事情あってなかなかそういうお願いをするところまでは行かなかったのね。でも、先にも書いたように、御神体は数年のうちに引退されるわけです。そうなってしまったら、日本にお越しになるという機会も、よっぽどのことがなければ無いでしょう。レッスンを受けさせていただく最後のチャンス、かもしれない。と思ったらもう「やるっきゃない!」という気持ちになって...(^^;。というわけで、かなり無理を申し上げてお願いしたわけであります。でも、それに応えてくださった。本当にありがたい。レッスン場所はサントリーホールの楽屋。演奏会に先立ってステリハが行われるので、その間楽屋には人がいなくなるからそこでやろう、というのが御神体のプラン。で、ステリハが予定より少々遅れて始まった午後1時50分頃からスタートとなった次第。見てもらったのは、今度シンフォニカで演奏する「ハイドンの主題による変奏曲」の2番パート。これをですね、およそ50分に渡ってみっちりとシゴいていただきました。言われたことは... これ、誤解を受けることを覚悟で、あるいは「生意気言ってんじゃねぇ!(福島弁なら『たいした気してんでねぇぞい!』^^;)」とお叱りを受けることを承知で申し上げれば、9割は「わかっていること」でありました。例えば、フレーズやまとまった音型の集結部分は音を押さない、とか、舌(ベロ)での過剰なタンギングは御法度で、特にpの時などはお腹で支えた息の圧力を基本にして柔らかいアタックで吹かねばならない、とか。これらは自分でも、また仲間内でも常に意識していることであって、人がそういう演奏をしていようものなら「ダメだよ!」って必ずご注意申し上げるようなことなのね。そういう「わかっていること」ばかりを指摘・指導されたと。ということは、つまり、私がいかに「できていないか」ということなのよね。わかっちゃいるけどできてない。それを厳しくご指摘・ご指導いただいたと。ほんと、「あぁ、今のは音を押しちゃったなぁ」って思うとすかさず「音を押してるよ。押さないで!」って注意されたし、「あ、今のタンギングは汚かったな」って思うと、これまた「過剰な舌突きはアカン!(なんで関西弁やねん^^;)」と叱られたし。で、御神体が「こうやって吹くんだよ」と実演してくださるのだけども、それがもう本当に見事で...。あぁ、確かにウィーンフィルのフォルカー・アルトマンという奏者はそういう演奏してるよなぁ。目の前で吹いてくれてるのは、オケの中でのアルトマンの演奏そのものだなぁ(当たり前だよ、ご本人なんだから^^;)、って、ただただ感心しきり。いや、なんだか夢のような時間でありましたよ(="実演"のほんの一部をご紹介→こんなふうでした)。私が愛してやまない「存在感抜群の低音」。あれをね、どうやってあの方が吹いていらっしゃるのか。それを目の当たりにさせていただいて(=文字通り、その口元に視線を釘付けにして拝聴させていただきました...)、ただただもう感嘆、溜め息...。私の不得意な奏法部分についても、「こうやって一歩一歩練習していってごらん」とアドバイスしてくださったし、いやほんと、誠に充実した、そしてありがたい50分間でありました。いい汗かいた(苦笑) ■さて、楽屋でレッスンを受けていたということは、リハーサルが終わった奏者たちがそこに戻ってくるということ。はい、曲がまだ半分くらいまでしか進んでいない時点で、その部屋の"住人"が戻っていらっしゃいました。オーボエと1stヴァイオリンの女性2人。そう、つまり「女性楽屋」でレッスンしてたってわけなのね(笑)。だって、御神体が「この部屋がいいよ」って言うんだもん(^^;。女性2人、デカいおっさん日本人が大汗かいてレッスンを受けているのを訝しげに眺めつつ、早く出てってくれないかなぁ、という空気を濃厚に醸し出しておりました(苦笑)。でも、御神体は曲の最後まではやるってお気持ちだったので(=事実最後まで見てもらった)、彼女たちに「すまんがもう少し使わせてくれな」って詫びを入れてくれて、開演20分前という時間までレッスンしてくださったと(=ちなみに、御神体はこの日は降り番なので、ご自身の準備等は不要)。じゃぁここまで、ってことになって、御神体が私の譜面台を畳んでくれつつ「急いで片付けて!」と急かしているその横で、私はヴァイオリンのお姉ちゃん(非常に可愛らしい!^^;)に「すみませんがシャッター押してくれませんか」なんて頼んでる(爆)。で、撮ってもらったのが上の写真なのだけど、御神体、ちょっと呆れた表情でしょ(苦笑)。そんなことしてる場合じゃないだろ!って...。まぁ、これは私の大事な「記録」なので、お許しくださいまし。で、楽屋の外に出たところで、厚かましくも私は御神体にもう一つのお願い事を。レッスンしてもらった曲の楽譜に"メッセージ"を書いてください、と。でもって、ご自分の楽器を股にはさみつつ(^^;書いてくださっているのが、右の写真ということであります。そのお言葉は... これはどう訳すと良いのか。「ブラームスを存分に楽しむべし!」ってな感じでありましょうか...? いずれにしても(!?)「了解!」であります。ほんと、御神体、ありがとうございました。私は今回のレッスンを糧に、これからの"ウィンナホルン人生"を邁進して参ります! (10/17) ■早くもテレビ放送。11日の演奏会の模様が昨晩放送されましたが(今週金曜の深夜にも放送予定)、オケ本隊がまだ滞在中に放送されるってのは、前にもあったかもしれないけど、異例のことではあるよね。当日の様子を思い出しつつ改めて楽しんだけど、テレビ放送という形で聴くと、細かいところでは「いろいろあったな」ということもわかって面白かった(^^;。まぁでも、当日の「痛快」さは十分伝わってきましたな。楽しかった。ちなみに、本収録の担当プロデューサー氏は、この後すぐに聖地に飛びお仕事だったそうです。現地から"留守番部隊(っていうかLMS氏^^;)"についてのご報告メールを頂戴いたしましたので。プロデューサー殿、お仕事ご苦労様でございます。 ■とりあえず、まだだった15日と16日の演奏メンバー一覧を載せときますね。いや、なんだか気抜けしちゃってさ、あんまり書く気がおきなくて...(苦笑) ■10月15日公演演奏者一覧。 ※<曲順>シューベルト交響曲第4番/至高の幻想/死と変容/<アンコール>「運命の力」序曲 Fl)1:全曲シュルツ、2:ブラインシュミット/<運命の力>フェデルセル、3:<死と変容>フェデルセル Ob)1:全曲ガブリエル、2:全曲ブロッシュ E.Hrn)<死と変容>レーマイヤー Cl)1:ヒントラー/以降シュミードル、2:ヴィーザー/以降モザー B.Cl)<死と変容>ヴィーザー Fg)1:全曲ミュラー、2:全曲コブリッツ C.Fg)<死と変容>ディンクハウザー Hrn)1:トムベック/ヤネシッツ/以降トムベック(<「死と変容」以降>アシ:ヤネシッツ)、2:全曲マイヤー、3:全曲ヘグナー、4:全曲御神体 Trp)1:シュー/エダー/以降シュー、2:ソドル/以降ハイメル、<死と変容>3:ソドル Trb)<「至高の幻想」以降>1:ボースフィールド、2:マダス父、3:ヤイトラー Tub)<「至高の幻想」以降>ヒルガース Timp)アルトマン/ミッターマイヤー/アルトマン/ミッターマイヤー Perc)<至高の幻想>プシホダ、ツァウナー、マダス子、アルトマン Hrp)<死と変容>バルツェライト、若手女性(氏名不詳) 1Vn)キュッヒル/ホーネック 2Vn)ヴェヒター/リッシー Va)リー/フローン(シューベルトのみペヒャ) Vc)ナジィ/ドレシャル Cb)ポッシュ/ギュルトラー アンコールがまたしても「運命の力」。なれど、木管のトップ連がガブリエル以外異なるという構成で、これはまさに「二度オイシい!」体験なり(^^; ■10月16日演奏者一覧。 ※<曲順>「未完成」交響曲/協奏交響曲(地震付!^^;)/シューベルト交響曲第3番/<アンコール>「フィガロの結婚」序曲 Fl)<協奏交響曲以外>1:フルーリー、2:フェデルセル Ob)1:全曲ヘルト、2:全曲ブロッシュ Cl)<協奏交響曲以外>1:シュミードル、2:モザー Fg)1:<協奏交響曲以外>ヴェルバ、2:ディンクハウザー/−/コブリッツ Hrn)1:ヤネシッツ/ヤネシッツ/以降トムベック、2:全曲マイヤー Trp)1:<未完成>シュー/<後半>エダー、2:<協奏交響曲以外>ハイメル Trb)<未完成のみ>1:キューブルベック、2:マダス父、3:ヤイトラー Timp)<協奏交響曲以外>アルトマン 1Vn)キュッヒル/<前半>ケラー<後半>ホーネック(=ちなみに協奏交響曲ではソリスト^^;) 2Vn)ヴェヒター/<未完成のみ>リッシー<協奏交響曲以降>シューベルト Va)<前半>フローン<後半>リー(=ちなみに協奏交響曲ではソリスト^^;)/<未完成のみ>ペヒャ<協奏交響曲のみ>カルヴァン<後半>フローン Vc)ナジィ/<未完成のみ>ドレシャル<協奏交響曲以降>フリーダー Cb)ポッシュ/<前半>ギュルトラー<後半>マチネグ この日の弦楽器会は席順が多彩(^^;。トップのプルトのみならず、後ろの方もだいぶ入れ替わっておりました。もっとも、後ろの方のプルトの入れ替わりは、全公演にて行われておりましたけども。(10/18) ■気抜けしてます(笑)。いやぁ、なんだかんだ言ってやっぱり祝祭週間中は気が張ってたんだね。終わったら気が抜けちゃって...。実際は、今晩の"オマケ"が終わって、本当の意味で祝祭週間終了ということになるのだけど。え?そのオマケとは何かって? それについては、明日の当欄にて。 ■春先に携帯を機種変更したわけだけど、ここに来て、携帯電話会社そのものを変更しないとダメか、という事態に陥っている。というのも、仕事上で携帯を使用したシステムを使わねばならず、これのパケット通信量がハンパでないのである。今の私の携帯でこのシステムを使ったら、1ヶ月のパケット通信利用料が莫大なものになるのは必至。なので、パケット通信部分に定額制が導入されている料金体系に変えないといけないのだが、となると、いろいろ検討した結果としてはauの「ダブル定額」ってのが一番良さそう。当初は仕事用にauの携帯を1つ持って、今のを私用にして使い分けようかとも考えたのだが、auの方も当然のことながら基本使用料が発生するので、単純に言えば携帯使用料が毎月倍になるわけだ。やっぱりこれはイタい...。というわけで、この際携帯をauに一本化してしまうかと、そういうところなのだが。電話番号の引き継ぎサービス(所謂「番号ポータビリティ」)が行われていれば、こんなことで悩まなくて済むのに。ったくもう...。(10/19) ■オマケ終わって今年の祝祭週間完全終了。で、昨日のその"オマケ"とはなんだったかというと、トムベック氏のミニ・リサイタルだったのであります。正確には、ウィーンフィル友の会の「例会」。これは、当団メンバー(もしくは元メンバーなど)を招いてミニ・コンサートとインタビューを行うという、友の会の中心的行事で、今回のトム大将で63回目だったとのこと(=友の会創立時から会員である私でありますが、この例会に参加したのは、実は今回が初!)。前半のコンサートで演奏されたのは、ベートーヴェンのホルンソナタ、シューマンの「アダージョとアレグロ」、R.シュトラウスのホルン協奏曲第1番(ピアノ伴奏版)という、まさに「王道」を行くプログラム。アンコールにはなんとプーランクの「エレジー」が。いやもう、この演奏には打ちのめされましたわ。冒頭のベートーヴェンは、ご当人も最後にわざわざ「不本意な出来だった」とおっしゃっていたくらいで、確かにキズの散見される演奏ではあった(=この後いくつかのコンサートが控えており、そのリハーサル等でだいぶお疲れだった由)。でもね、はっきり言って「あれで不本意と言われては...」ですよ。だけど、ご本人がそうおっしゃるからには、ここでもこれ以上の論評は避けましょう。圧巻はシューマン以降。ロマン派初期から後期、そして近代に至る「ロマン派音楽の系譜」のその神髄をたっぷりと聴かせていただいたと、そういう演奏でありました。和声進行、音色感、フレージング、歌心... とにかくありとあらゆるものが「かくあらねばならない」姿で表出され、ただただもう感嘆するのみ。ホルン奏者という以上に、彼が如何に傑出した「音楽家」であるか。会場の皆さんは、そのことを改めて実感そして確信したことでありましょう。ほんとにすごい、トムベック。しかーし!後半のインタビューコーナーではご本人から残念なお言葉が。曰く「室内楽はこれからもやっていきたいが、ソロはもういい。オケの首席もそろそろ降りて、イェプストゥルに席を譲りたい」。なんですとーーっ! 確かに、ベルガーもヘグナーも50歳頃を目処に首席を降りました。トムベック父(ヴォルフガンク・シニア)もそうでしたな。でもね、あなたにはもっともっと1番奏者を務めてもらいたいのよ。傑出した音楽家としてのその姿を見せ続けてほしいのよ。「後進に道を譲る」というのは当団ホルン会の佳き伝統であると思うけれど、でも、あなたにはなんとかひとつ1年でも1日でも長く首席を続けてほしいんだけど...。今回の一連の演奏(オケ及びソロ)を聴いて、その思いを改めて強くしたのでありました。署名運動でもやった方がいいかな、マジで。 ■インタビューコーナーでも彼の「傑出さ」は遺憾なく発揮。ウィンナホルンと一般的なフレンチホルンの違いは?という趣旨で楽器の吹き比べが行われたのだが、これがもう「お見事!」。曲は、ベルリーニ(だったかな?)のオペラの一節とブラームス第2交響曲の1楽章ソロ。フレンチの方は某楽器店から借用したというクルスペのダブルホルンで、トム大将は演奏会直前に渡され、かつ「何か吹いて」ということを言われたのだとか(^^;。そういう楽器をですね、彼は完璧に吹いたのでありますよ。音色は確かに違っておりました。クルスペの方が軽くて、会場内に拡散するような感じ。でも、基本的にはどっちも「トムベックの音」(ついでに言えば、奏されたのも「ウィーンの音楽」)。違っていたのは「楽器」だけ。そう、つまり、音色はあくまでも個人に付いて来るものであって、楽器はそれを具現化する道具なのだ、ということ。そのことが、今回の吹き比べでは完全に実証された。あのクラスの人たちになると、どんな楽器を吹こうが「その人の音」がするのよね。だからこそ、「自分が理想とする音と音楽はどの楽器で具現化できるか」が楽器選択のポイントになり、だからこそ彼(およびウィーンの奏者たちの多く[と私たち^^:])はウィンナホルンを選択している。そういうことですわな。何を今さら、の話だけれど、しかし、これは非常に重要なポイントなんですよ。ここをきちんと理解していないと「なぜウィーン式の楽器?」を見誤ることになる。 ■インタビューコーナーの話をもう一つ。お父さんと同姓同名であることで何か面白いエピソードは?という質問に、「ニューイヤーコンサートのギャラが自分宛に2人分支払われ、父親には支払われなかったことがある」という答えが。これは笑えた(^^; ■個人的に心残りなのは、トムベック氏にきちんと「御礼」を言わなかったこと。これ、どういうことかというと、インタビューコーナーの最後に「佐々木さん何かありませんか?」と司会進行の北村源三さん(元N響トランペット奏者)から振られまして(苦笑)、その時に、ちょっと舞い上がってしまい、きちんと名乗りもしないままいきなり質問をぶつけちゃったのね。で、最後まで「自分が言いたいこと」ばかり述べ、「本日は素晴らしい演奏をありがとうございました」という御礼を申し上げないまま終わってしまったと。まさに不覚! 開演前に北村さんからは「何かあったら手を挙げて発言してくださいね」とは言われていたものの、まさかご指名を受けるとは思っていなかったので、思わず舞い上がってしまったのでありまして、いやほんと、しくじった。会場にお越しだった皆さん、そういうことで私は重々反省しておりますので、どうかご容赦くださいまし...。(10/20) ■10月も下旬なのだから当たり前だが、だいぶ冷え込んで参りましたな。家の中ではいまだに半袖半ズボンという"クールビズ"("ビズ"じゃねーじゃん^^;)だったのだけど、ここに至ってさすがに衣替え(苦笑)。ほんと、秋ですねぇ。 ■今日、個人宅訪問仕事を行うと、以後しばらくの間「在宅勤務」となる。いくつかの作成物を仕上げねばならなく、これが結構なボリュームで。来週1回だけ前から依頼されていた講師仕事をやるけれど、それ以外は家に籠もってパソコンと格闘。"在宅ワーク"はフリーになった時の憧れの一つだったのだけど、実際やるとなるとキツいと思うんだよね。人と会話する機会がガクンと減るし、気分転換も難しいし。なんとか上手く乗り切らんとなぁ...。 ■「やんな!」の名台詞で子供時代の私を爆笑させてくれたWけんじ。先に亡くなった東けんじ氏に続き、宮城けんじ氏も死去。この2人の漫才には、ほんとに笑わせてもらったんだよなぁ。大好きだった。ご冥福をお祈りいたします。(10/21) ■余裕なし。在宅仕事のボリュームがハンパでなく多いのに、その割に手元に材料が乏しいことで、少々途方に暮れとります。当初、依頼元からは「さほど大変な仕事じゃないですから」と言われ、事実、最初の打合せの段階では私もそう踏んだのだったが、蓋を開けてみたらなんだかんだとやることが増えて...。そこそこの"実入り"に釣られて受けた仕事だけど、こりゃ結構大変だ。ってわけで、今週一杯はきっと愚痴および弱音が多くなることでしょう(苦笑) ■そういう仕事状況ゆえ、昨晩の当団定期演奏会生放送は、基本的にパソコンでインターネット放送を聴く形に。基本的に、というのは、せっかくだからFM放送の方のゲストの話は聞こうってんで、休憩時間はFMにしてたのでね(^^;。しかしあれですな、インターネット放送は10秒くらい(かそれ以上)音声が遅れて流れているのですな。通信事情の問題かもしれないけど、FMの音も出しつつインターネット放送を聴いていると、かなりのズレで実に変な具合... っていうか、そういう聴き方はしません、普通は(^^;。前半のモーツァルト:ピアノ協奏曲22番@バレンボイム弾き振りは、当団ならではの「柔らかい感じ」がなんとも心地良かった。後半のラヴェルも面白かったですな。「スペイン狂詩曲」なんか、"つい先日"ムーティのを体験したばっかりだからどんなふうに「違う」のかを楽しみに聴いたけど、ムーティほどの"揺らめき感"はなく、結構カチッとした音楽作り。どれくらいメンバーが共通だったのか、この辺も興味津々。続いて演奏された「道化師の朝の歌」と「亡き王女のためのパヴァーヌ」は、当団として実に珍しい演目のはず。中でも「道化師…」は、今回のラヴェルの中で最も「余所と違う」演奏だったように聴いた。リズム感が「縦」なのよね。耳に馴染んだこの曲ってのは、「横」のリズム感というか、先に先に流れていくような音楽作りなのだけど、今回の当団演奏ってのは、リズムをきちっと刻んでいくような、敢えて言えば「タテノリ」の演奏。別に杓子定規の面白みのない演奏だったというわけではないので、その辺誤解なきよう願いたいのだが、とにかくまぁ「余所とは違っていた」ということ(^^;。「亡き王女…」のホルンはロナルトとLMS、どっちが吹いていたのか>トム大将はまだ日本にいる。あの感じだと、LMS氏がF-HighF管で吹いてたように思うのだが、さて...。最後の「ボレロ」は、今や当団でも演奏し慣れた曲となっているので、集結部へ向けての高揚感など、ツボはきっちりと押さえて問題なし。ソロの凸凹は、まぁ当団だから「いろいろある」(苦笑)。でもまぁ、それもまた面白さということで。バレンボイムって、こと当団を振る限りにおいてはあんまり好みでない指揮者なのだが、今回の演奏会は楽しめた。ベートーヴェンとかやられるよりはずーっといいや。--- そうそう、FM放送ゲストの伊藤恵女史@ピアニストの話もなかなか良かった。アンサンブル・ウィーンの面々と共演した際の「音楽をより高めていく、より突き詰めていく」リハーサルの話なんか、かくあるべし、って内容でありました。 ■先の当団来日公演の演目は、自分でも演奏したことがあるものが多かった。特にテレビ放送された日のプログラムは、アンコールの「運命の力」を含めて"全曲制覇"(!?)。しかも「スペイン狂詩曲」と「三角帽子」は、シンフォニカの同じ演奏会でやった曲だったのだ>この時はラヴェルが冒頭でファリャがメイン。というわけで、自分(たち)はどんな演奏をしたのかが気になって、5年前のその演奏会のCDを久しぶりに聴いてみたのだが... これがなかなか良かったんですわ(笑)。どっちの曲も雰囲気出てるし、技術的・アンサンブル的にもしっかりこなしているし。もちろん、先の当団演奏とは次元が違いますけどもね、でも、これはこれで客観的に聴いたとしても楽しめるなと。たいしたもんだなぁ、シンフォニカ。自身の所属オケながら、改めて感心(^^; (10/24) ■懸念した通り、家で仕事してることで人と話す機会が激減。これって、かなりキツいですな。こんな生活を3日も続けようものなら、確実に精神に変調を来す。いや、マジで>私の場合、ね。今日と明日は仕事先に出向くので、嫌でも話す機会を得る。普段なら「行くのめんどくせえなぁ」って思うような仕事先でも、こうなると天の助け(^^; ■芳名録の方にも書きましたが、話題のGoogle Earth、皆さんはご覧になってみましたでしょうか?>この辺もご参照。これ、インストールしたらまず間違いなく誰でもやるだろうことが、自宅の表示。はい、私もしっかり(?)やらせていただきました(笑)。撮影時期が不明確だけど、築5年の拙マンションは写ってました。が、今は分譲住宅となっているマンション前面部分がまだ駐車場のままなので、相模原市付近に関しては3〜5年前の写真ということになりそう。他にも、地域によって解像度が低い写真だったりとか、「びっくり!」の度合いは人によって異なると思うが、しかしまぁ、一見の価値はありますわな。幸いにして(?)ウィーンは高解像度だから、国立歌劇場や楽友協会付近もくっきり。車はおろか人影まで確認できるので、かなり楽しめます。雪が見えるし、影も相当長いから、撮ったのは冬みたい。(10/25) ■人と話せてヨカッタ...(笑)。昨日は在宅仕事の依頼元を訪ねたのだけど、丸2日ぶりくらいで人と話したので、鬱憤を晴らすことができましたわ(^^;。っていうのは(半分)冗談だけども、依頼元を訪ねたこと自体は大正解だった。というのも、今請け負っている仕事はある製品の購入者向けトレーニングの資料作り(と、後日行うトレーニングの講師)なのだが、その製品自体は私の手元に貸し出されていないのね。まぁ、高価なものだし、それなりの大きさの物でもあるし。なので、過去2回ほど依頼元に出向いて、その製品を実際に使い、設定画面等々もキャプチャして帰ってきてはいた。でもね、すべてを自分で操作したわけではなかったし、あらかたキャプチャしたと思っていた画面データもだいぶ抜けがあって、これじゃとても資料なんか作れない... という状態だったのだ。なもんで、ここ数日は落ち込んでいたと(苦笑)。でも、昨日は改めて「自分自身で」操作させてもらい、画面のキャプチャもすべて(だと思う^^;)押さえた。これだけのことをやれたので、今はちょっと気持ちが落ち着いていると。キャプチャした画面数は100くらいあって、これについて解説を入れて行かねばならないのだから、大変であることに変わりはないのだが、でも、先の見通しが立ったということで、一昨日までの気分とは雲泥の差。もっとも、昼12時に出向いて会社を出たのは夜9時頃という、とんでもない長丁場ではあったけれど...。 ■帰り道、遅い夕飯を摂るべく、前から気になっていた"インド・バングラディシュ料理"のレストランに立ち寄る。食べたのは、チキンカレーとダールマサラ(=豆のカレー)とナンのセット、1500円也。昼はランチメニューでもっと安いようなのだけど、夜だったから仕方ないね。あと、昼に通りかかるといつも満員なのに(=だから、いつか寄ろうと思っていた)、昨夜はお客が数人と、ちょいと肩透かし。で、味はどうだったか...。どうなんだろ?(苦笑)。不味いということはなかったけど、びっくりするほど美味いというわけでもなくて、これまたちょっと肩透かし。店員さんが全員"向こうの人"なので(=もっとも、店員同士の会話はなぜか日本語でありましたが>ああいう顔の日本人なのだろうか!?>まさか!^^;)、かなり期待して行ったのだが...。あ、でも、ナンは美味かった。多分店で焼いてるはず。ああいうのは、やっぱり"向こうの人"が作らないとダメだね。ナンでも良い、わけではない...(失笑) (10/26) ■久々の講師仕事。午後3時間、夜3時間の計6時間しゃべりっぱなし。最後のあたりは意識朦朧。さすがにあれだけしゃべると疲れるね。もうしゃべるのイヤっす...。え?しゃべらないと精神に変調を来すって言ってたじゃないかって? ガハハ、そんな時代もあったねと〜♪(by 中島みゆき)。でも、今日からはまた在宅引き篭もりモード。よって、(早ければ明日!?)当欄でまた「人と話さないとダメだぁ...」と愚痴をこぼすことでしょう。しょうがないよね。だって人間だもの(by 相田みつを) ■ロッテ製品の安売りセールなんてあるのだろうか。あるんだったら、この際ガーナチョコレートを買い溜めて...(笑)(10/27) ■今朝方拙マンション入口ですれ違ったスーツ姿の男性、なんと、ホルンのソフトケースを背負っているではないか! へぇ、同じマンションにホルン吹きが住んでいたんだ。住み始めて4年半になるけれど、今までまったく気づかなかった。驚き。でも、あの姿からするとサラリーマンだと思うのだが、金曜日に練習する団体に入っているということなのだろうか。あるいは、"職業音楽家"なのかなぁ。(10/28) ■くわぁ疲れた。金土の2日間ほぼ終日パソコンに向かった結果、作成物の一つをなんとか形にすることができた。と言ってもこれで完成ではなく、この後かなりの修正要求がかかるはず。でもまぁ、とりあえずは一段落だから、まずは一安心...。が、実は「今月中」という納期でもう一つ作成物を仕上げないといけないのだ。こっちも結構労力を使う内容で、ハァ...(溜め息) ■パソコンに向かっている間はORFのWEBRADIOをかけ続け。これ、"BGM"にいいですよ。クラシック比率が極めて高いってのもマルだけど、アナウンサーやキャスターが話すドイツ語がね、なんとも心地良いBGMになっていて。だって、ヒヤリングできないもの、完全にBGMですがな(苦笑)。とは言え、ニュースなんか聞いてると、時々何の件を話しているのかわかる時がある。1週間前だと「ユカタン」って文言がよく聞こえたので、これはハリケーンネタだなとか、今だと「ブッシュ」って聞こえればCIA情報漏洩疑惑ネタだなとか... え?そんなのは誰にでも想像がつくって? 確かに(^^;。"ジングル"というのか、番組と番組の間にチョロっと流れる音楽なんかも実に洒落てて、いいっすよ、ほんと。なんか、その気になれる>なんの気だよ!?(笑) (10/30) ■もう一つの作成物、今月中が納期とされている方も、なんとか頑張ってとりあえず形にできた。こっちは、ある資格試験問題の解説文作りというやつで、自身でもその問題を解きつつ考えなければならず、これはこれでなかなかにしんどい>模範解答はもらっているから、かなり負担軽減されてはいるけれども。先の作成物も合わせて、週末3日間、相当に頭(と目!)を使いましたわ。脳みそのシワが50本くらい増えたのでは(^^; ■昨日の午後にNHKハイビジョンでNHK音楽祭の模様が放送されており、解説文を作りつつ"ながら見"。オケはN響。指揮はなんと小澤征爾。10年ぶりのN響登場とか。放送されたのは「こどものためのプログラム」というやつで、「運命」とガーシュインのピアノ協奏曲(共演はマーカス・ロバーツ・トリオ!)、そしてこの日が初演だったという千住明の「日本交響詩」。いや、これはですね、なかなか良い、でもって面白いコンサートでしたよ。私、素直に堪能。小澤氏がマイク持ってMCしながらの演奏会で、こういうのをやらせれば、やっぱりあの方は聴衆をグッと惹き付けます。「運命」の冒頭ジャジャジャジャーン!ジャジャジャジャーン!を気合い入れて振って、そこですかさず客席を振り向き「というふうに始まったんだけど...」みたいなことを語り始めたところで場内大ウケ。つかみはオッケー!(^^;。以降、話の内容・切り口は、まぁ、いつもの"小澤語録"なのだけども、こういうことを「世界のオザワ」がやるってところに、やっぱり意義はあるでしょう。あとね、N響がいい音出してましたわ。「運命」は、これはまぁ言ってみれば「オザワ・スタンダード」の解釈と演奏。スマートでカッコいいベートーヴェンって感じ。はっきり言って私の好みではない。しかし、オケはいい音出してたし、"N響がやる「運命」"という手垢の付いたイメージ(どんなイメージだよ!?)を払拭する溌剌とした演奏でね、これはもうひとえに指揮者の効果・功績大と、そういうことでありましょう。オケのモチベーションを高めさせる、溌剌さを引き出す、みたいなのは、小澤氏最大の持ち味なんだろうね>それが必ずしも功を奏することばかりでないことも、皆様ご承知の通り...(いちいち念押しはうるさいか^^;)。で、圧巻はやっぱりガーシュインで、ピアノのマーカス・ロバーツ以下、ベースとドラムを加えた「トリオ」として演奏するというスタイルも、そこから生み出される音楽も、いや実に新鮮で素晴らしいものでありました。このトリオとの共演は、小澤氏自体はベルリンフィルなどでも経験済みで(今年のサイトウキネンにも来てたみたい)、今回の共演もそういった経緯によるものなのかもしれないけど、企画意図は見事に花開いてましたな。N響の面々(の多く)も楽しそうで、こういう姿を見るのは本当に気持ちが良い。たぶん、普通に演奏した時よりも3割増し(もっと!?)くらいの時間がかかっていたものと思うが、ああいう質の高い"異種格闘"(!?)であれば、会場の子どもたちも飽きずに楽しめたことでありましょう。千住明の曲は、21世紀版外山雄三「ラプソディ」か(!?)。民謡や童謡が巧みにアレンジされて、なかなかの佳品。津堅氏率いるラッパ会(というか津堅氏!?)が少々荒っぽかったのが残念。 ■そうだ、指揮者入場時およびカーテンコール時の"起立"ですけどもね、ヴィオラ会の多くの方が「指揮者向き」だったのですわ。意図的なのかたまたまなのかはわからんけども(おそらく後者でしょうが)、これ、エラくカッコよかった!(笑)。夏にトモワ=シントウ出演の演奏会に行った時もね、これは絶対図らずもだろうけど、弦楽器のほとんどの奏者が「指揮者向き(っていうかソリスト向き^^;)」で、なんだよN響もやればできんじゃん!(おいおい^^;)って思ったのだけど、やっぱ、なんつったってカッコいいのは「指揮者向き」ですよ。でも、世の中の趨勢は圧倒的に「客席向き」。なんとかならんかね、これ。条例作るとかさ(笑) (10/31)
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