さすがに寒い! 上野の東京文化会館でのウィーン室内合奏団公演が終わったのが夜9時15分頃。それから上野発9時38分の新幹線に乗って福島へ。実家にたどり着いたのが11時半。さすがにこの時間の福島は寒かったと。今日から師走だものね、寒いのは当たり前だけど。しかし、考えてみたら、終演から2時間ちょいで帰って来れちゃったんだよねぇ。上野からだと、ヘタすると相模原の自宅に帰るにも2時間コースになりかねない。なんか、フクザツな心境(^^;
■演奏会は、またしても同じこと言いますけども、素晴らしかったですよ。文化会館の大ホールは、あの編成ではさすがにちょっと大きい。なので、やはり紀尾井ホールくらいのところ、大きい会場でもオペラシティあたりだったら"適当"だろうから、そういったところで聴きたかった。そこは残念だったけども、でもまぁ、紡ぎ出された音楽は格別のものでしたからね、十分に満足はいたしました。昨晩のプログラムは全部ベートーヴェンで、弦楽四重奏曲第2番、六重奏曲(ホルン2本と弦楽四重奏)、七重奏曲という、いずれも若い時の作品。名作七重奏曲はさておき、弦楽四重奏曲や六重奏曲では若書きゆえの"青臭さ"を感じさせる部分もあるわけだが、そういう曲をやる時にこそ演奏者の真価が問われる。曲の至らなさ(と敢えて言っちゃうけども^^;)を演奏者がどう補い、その上で聴衆を楽しませるレベルにまで持っていくことができるのか。これって、本当に難しいし、大変なことであるわけですな。でもまぁ、彼らの手にかかれば、あたかも「珠玉の名曲」のように奏でられてしまう(^^;。音色の美しさとかフレージングの巧みさ、この辺が曲を「助けている」最大の要因だと思うけど、あとは何よりメリハリでしょう。基本的には前へ前へと進む音楽だけど、それが要所要所でフッと弛緩したりする。が、すぐにまた前向きに切り替わる。このあたりの匙加減の絶妙さ! アクセントを効かせたり、和音構成が変わるところで、それに連動してサッと音色を切り替えたりするあたりの、全員一致しての動きの巧みさ! とにかくまぁ、信じられないほど次元の高いアンサンブルを、ごくごく自然にやってるわけですな。だから、我々聴衆は安心して演奏に身を委ねられる。音楽に酔いしれることができる。ほんと、溜め息が出るほど「見事」な演奏でありますわ。トムベック大将も、なんかやっぱり神懸かり的だよなぁ。何から何まで「美しい」。一度でいいからあんなアタックで音を出してみたいっす(^^;
■今日の些末な所感。その1:ヘルは8時40分頃になると急に音程が怪しくなる(^^;。初日もそうだったんだけど、特にハイポジションで「おやおや!?」ってのが頻発するんですわ。なんでなんだろ。この辺で緊張感がフッと緩むのかなぁ。開演から1時間40分ほど経過した時点が、彼にとっての鬼門かも(^^;。その2:客席で拍子を取るのは止めましょう!いや、前席に座っておられたおばさま(推定50代)がですね、終始左手で拍子を取っているんですわ。でも、それが演奏にまったく合っていない!(^^;。どうしても視界に入るし、いやぁ、あれにはマイッタ。ご本人は気持ち良く聴いていらっしゃるのでしょうけども、ズレズレの手拍子を見せられるこっちはたまったもんじゃない(^^; (12/01)

寒いっす。昨日からこればっかだけど(苦笑)、事実寒いので。やっぱふぐしまはとうほぐなんだよない。
■雑誌「サラサーテ」の発行人様からご案内をいただきました。同誌最新号では「ウィーン・フィルとその街(ウイーンの響き)」という特集を組んでおられるそうです(→こちらご参照)。バリリや和樹さん(!)へのインタビューなどの他に、ウィーンの「街」を紹介する記事もあるとか。まだ読んでないのでどんな内容かわからんのですが、かなーり興味をそそられますな(^^;。さっそく買ってみましょう。
■その「サラサーテ」誌公式サイトの中に「編集者のブログ」というコーナーがあって、伊藤雨音さんという方がウィーン取材の模様を書いておられる。1日だけ国立歌劇場に行けて、そこでバレエの「ジゼル」を見たとのことなのだけど、そこでのコメントに「オケははっきりと留守番部隊でした。知った顔がほとんどいなひ、、、」との文言が。さっそく貼ってあった写真を拡大表示してみたけど、少々ブレてるからはっきりとはしないものの、これは"正統的留守部隊"ではないのか。確かにトラは多そうだけど、でもそれって、遠征部隊の有無にかかわらない日常的光景だし>特にバレエでは!(^^;。写真を見る限り、管も、2番奏者あたりはトラの可能性高いけど、1番は"留守番首席"のように見える>ホルンはトーマス君が1番かな。あぁ、でも、ラッパとトロンボーンは全部トラ(というか舞台オケの面々)かも。なんかそんな感じがする。少なくともトロンボーンの1番と3番はそうだな。ピヒラーとゲロルディンガーだ、たぶん>でも、このメンツも日常的光景(^^; (12/02)

ウィーン室内合奏団の東京公演終了。いやぁ、ほんとに素晴らしかった。今回はもうただただ溜め息...。
■ブラームスのクラリネット五重奏曲を、モーツァルトのホルン2本と弦楽によるディヴェルティメント2曲(ニ長調K.205と変ロ長調K.287)で挟むという形だったのが、昨日の演奏会。まずはブラームスから触れましょう。これはもうどこまでも深く、そしてどこまでも美しい音楽でありました。主役を張ったパッヒンガー@ウィーン響首席に大拍手。ウィーン響の中でも群を抜く名手である彼。それは、過去、ウィーン響を聴く中でわかっていたつもりだったが、今回、このウィーン室内合奏団(WKE)という当団を代表するアンサンブルの中で聴けたことで、その名手ぶりが「ウィーンを代表する」ものであることを十二分に知ることができた。師匠シュミードルよりも線は細い。芸風も濃いとは言えない。でも、どこまでも美しい音色と、そして柔和な音楽は、聴く者の心にしっかりと染み入ってくるもの。ブラームスは、もっと構えの大きな、そして「厳しい」音楽作りにすることも可能だし、実際そういう演奏もあるのだろうが、今回彼がアプローチした切々と歌い上げるスタイルは、これはこれでこの曲の本質をしっかりと具現化したものだったと思う。まさに入魂の演奏。この日1回だけの演奏というのが実に惜しい気もするし、だからこそ聴けて良かったと、そう痛感した演奏でもありました。弦楽器陣も見事。ほんとに美しかった。一方のモーツァルトは、まさに「喜遊」曲。実に洒落てて粋(いき)な、そして何より美しさを兼ね備えた演奏で、これはもう彼らならではの、そして彼らにしかできない音楽でありました。すんごく高度なアンサンブルを実にさり気なく、でもって粋にやっている。口あんぐり、でしたわ(^^;。それにしても、ヘルの音はなんという甘美さなのか。こんなにきれいな、そして甘い音だったかなぁ、彼。漏れ聞いたところでは、彼の楽器はヘッツェルが使っていた物だそう(道理で!)。その楽器に変わったからああいう音になったのか、あるいは、以前から使っていたのだけれど、でもここに来て音が変わったのか。いずれにしても、この変化は実に喜ぶべきものだったし、それがこの団体の文字通りの「色」ともなっておりました。あと、ホルンはぜひともトムベック大将で続けていただきたい! プログラム冊子掲載のリーのインタビューによれば、あくまでも正メンバーはテルヴィリガー(ターヴィリガー)だと。でもさぁ、今回こうしてトム大将(とトーマス君)と一緒に演奏したことで、「どっちが本当か」はわかったでしょうよ、弦の面々も。これが「あるべき姿」ですよ。このメンツで活動を続けるべき。それであってこと、WKEはその存在価値をより高めさせることができる。ほんと、頼みます。って、誰に頼むのが良いのかわかりませんけども...(苦笑)
■帰り道に久々に新宿タワーに立ち寄ったら、なんとまぁ、ウィーン国立歌劇場の「こうもり」(1980年大晦日の公演)のDVDが出ているではありませんか。10月末の発売だったとのことだけど、不覚にもまったく把握しておりませんでした。なかなか日本盤が出ないから海外通販で買っちゃおうかと思ってたくらいで、アブナイアブナイ...(^^;。とりあえず1幕だけ見たところだけど、いやぁ、なんともまぁ懐かしい歌手陣。でもって、こりゃすんげぇ豪華だ。アイゼンシュタインがヴァイクル、ロザリンデがポップ、アデーレがグルベローヴァ、ファルケがベリー(大好き!)、フランクはクンツで、オルロフスキーがファスベンダー。溜め息...。故人が多いのがなんとも寂しい限りだが、しかしまぁ実に豪華で、楽しく、でもって上質な公演でありますよ(ついでに書けば、アルフレート役は「今もその役をやっている」ホプファーヴィーザー。野村克也が「生涯一捕手」なら、ホプファーヴィーザーは「生涯一アルフレート」だな^^;)。指揮は当時オーストリア期待の星だった(!?)グシュルバウアーで、これまた活き活きとした"棒捌き"を見せてくれてるし>クライバーとは較べようもありませんが...。プロダクションは、お馴染みの(かつ、今も現役の!)シェンク演出によるもの。どうやらこの公演の1年前がプレミエだったようなので、舞台装置などもピッカピカ(^^;。いやほんと、実に感慨深い映像でありますわ。よくぞDVDを出してくれたと、TDKコア社にブラヴォー!
■実家の方は、かなり「大変」。諸々問題が噴出しており、今週中にある程度解決の目処を付けないと...。ということで、明日からまた帰省します。雪降ったそうで、考えただけでブルブルっ!(12/05)

先日同様、最終の新幹線で福島へ。在来線で1つ東京方面に戻ったところが実家の最寄り駅となるのだが、この下り最終新幹線は在来線の上り最終に接続しているので、それを乗り継いで帰ってきた次第。しかし、夜11時半の時点で路面が凍結しておりましたよ。停めてある車の窓も結露が凍ってたし。当たり前だけど「冬」ですな。
■昨日の当欄を更新したのが深夜1時半頃。その後、例の「こうもり」を2幕はじめの方だけ見て寝ようかと思ったら... 結局最後まで見ちゃいました(^^;。終わったのは4時ちょい前。おいおい、だよね。仕事に出るために7時には起きないといけなかったから、睡眠時間3時間。これではさすがに眠い。で、眠いと判断力が鈍るわけで、これといったミスはしなかったものの、今ひとつテキパキ感のないままに終始した昨日の仕事でありました。もう若くないんだから、こんな無茶しちゃいけません。
■「こうもり」は本当に面白かったですよ。豪華歌手陣は、歌もさることながら演技も上手い! みんなノリノリで楽しそうに演じてくれてるので、見ているこっちも実に幸せな気分。私、終始ニンマリ&ゲラゲラでありました>夜中に... 一人で...(苦笑)。グシュルバウアー指揮のオケもグー(死語^^;)。"往年の名手"たちがまだ現役バリバリでやってる時代ですからね(=ちなみにコンマス・プルトはヘッツェルとヒンク)、歌い回しや音色の"ウィーン色"が今よりも濃厚。そんなこんなで貴重な記録であると同時に、最高に楽しい「こうもり」でもあって、これは絶対にオススメであります。見るべし。(12/06)

ほんとに寒いっす。って、こればっか(苦笑)
■母親の病室にいたら、看護師の実習生(女子)が様子を見に入ってきた。なんでも、この実習生たちにお風呂に入れてもらったんだそうで、母親は「さっぎはほんどにありがどねぇ」なんて涙を流しながら御礼を言ってる>何かにつけてすぐ泣くんですわ(^^;。実際、なかなか利発そうな見習いさんで、好印象(^^;。で、彼女が付けている名札を見ると、そこにはKという名字が。えっ、K? Kと言えば、私の中学時代のマブダチの名字。で、この名字、福島のみならず全国的に見ても極めて珍しいものなので、たまたま同じ名字、ということは考えにくい。ということで、もしかしてあなた...? と訊いてみたら、友人の姪子さんであることが判明。いやぁ、これには驚いた。当然両親もKのことは知ってるから、「なんだべ、ンだったのがい(=なんだ、そうだったのかい)」なんて大騒ぎ。実は、前夜、最寄り駅から実家に向かって歩く道すがら、このKのことを思い出していたのですわ。いや、寒々とした空気の中、人気(ひとけ)のない道を歩いていたら、中学時代にKと初詣に行った時のことが急に思い出されてね。同じようなシチュエーションの中、2人して自転車漕ぎ漕ぎ神社まで走ったっけなぁ、と。とまぁ、そんなことがあった翌日の彼女との遭遇だったので、なんだかとても不思議な思いがした次第。しみじみ。
■先般紹介した「サラサーテ」誌。ようやく中身を読むことができたのだが、興味深い記事・インタビューの数々で楽しめた。中でも印象深かったのは、ヒンク、ドレシャル両氏へのインタビュー内の一部分。音楽の考え方等に関する「(メンバーの)世代間の違い」についての問い掛けに対し、ヒンク氏は概ね次のようなことを言っている。「我々の世代は、ベームやクリップスらによって培われた《ウィーン風のモーツァルトの演奏様式》が身に付いている。ところが、若い団員たちが最初に逢った指揮者はアーノンクールだった。彼は《モーツァルト・ルネッサンス》とも言うべき大きな改革を成し遂げたが、彼やその後に続いたノリントンら"原典版"指揮者によるアプローチは、確たるモーツァルト・スタイルを持っていない若いプレーヤーたちを不安な状況に陥れた。『自分たちの弾き方というものはこうあるべき』というものが確信を持てなくなったのさ」。"外野"である私は、アーノンクールらが当団の指揮台に登場することを前向きにのみ捉えていた。つまり、それまでの《ウィーン風のモーツァルトの演奏様式》とは異なるアプローチで演奏に取り組むことによって、当団が「新たな語法」を身に付けることができた、と考えたから。で、それは何も間違っていない、事実でもあるし真理でもあると、今でもそう思う。新たな「引き出し」を持つことができたのは、オケにとっては文字通りの貴重な財産であるはず。だけど、ベテラン団員たちからすると、「自分たちのあるべき姿」を見失うことになってしまうかもしれない重大事、でもあったということだよね。この辺の感覚は、"外野"にはなかなかわからない。今は《ウィーン風のモーツァルトの演奏様式》を身に付けたメンバーがまだ残っていて、彼らが「原典版指揮者世代」の若手と一緒に演奏しているけれど、これで世代交代が完全に進んでしまった時に、果たして当団はあの「ウィーンフィルのモーツァルト」を奏で続けることができるのか...。実に深い問題だよねぇ。(12/07)

母親が入っている病院のソーシャルワーカーさんが亭主持ちであることを知って、ショックを隠せない私です(笑)。いや、どう見ても20代半ばという、若くて、でもってめっちゃカワイイ女性なんですわ(^^;。仕事もテキパキこなして信頼できるし。なもんだから、もうすっかり「ホの字」(爆)だったのだが、その彼女が既婚者だったとは...。あぁ、旦那がニクい!>おいおい(^^;
「日本のおばあちゃん」原ひさ子さん死去。この方、私が学生時代に住んでいたアパートの"ご近所さん"だったようで、当時よくお見かけしていたのです。なので、とても懐かしい。96歳での大往生。ということは、あの頃すでに70代だったということだ。確かに"立派な"おばあちゃんだったよなぁ、当時も。ところで、訃報にあたり、報道各社この方の主な出演作を紹介しているわけだが、NHKのテレビニュースでは「ふぞろいの林檎たち」を挙げていた。NHKエラい!(^^;。正確には「ふぞろいの林檎たちII」になるのだが、中井貴一扮する仲手川良雄がよくお昼を食べに行っていた食堂のおばあちゃん役をやっていた。でも、はっきり言って、典型的な脇役。決して重要な役どころだったわけではない。でも、上司役の室田日出男や恋人(になりかけ)役の石原真理子との絡みシーンで、ちょこちょこっと間に入っては場の空気を和ませる、みたいな役目も果たしていたので、すごく存在感があった。あのニュース原稿を書いた人、絶対に「ふぞろい…」を見てたな。でもって、私同様、相当にハマっていた(=感情移入していた^^;)に違いない。でなきゃ、数ある出演作品の中からわざわざ「TBSのドラマ」を挙げるわけないもん。(12/08)

退院はさせたものの... という状態で、頭が痛い。今回の入院で認知症が進んでしまったのか。あるいは、鬱症状が強くなってしまったのか。いずれにしても、精神状態が非常に不安定で、扱いに苦慮する。介護施設への入所も真剣に考えたのだが、当人も父親も「家に戻る(戻す)」という意思が強固で、とりあえずは断念。でも、はっきり言って、自宅での介護は大変だ。昼間はヘルパーや家政婦に毎日入ってもらうことにしたのだけど、夜は基本的に父親が面倒見るわけで...。とにかく共倒れにだけはさせないようにしないと。ってことは、どうしようもない状況になったら、強制的な施設入所も考えないとねぇ...。あぁ、頭イタい。
■またまた告知を忘れておりましたが、今度の日曜日には当団定期演奏会の生中継があります。メータ指揮。メータの定期演奏会登場は、ひょっとして久しぶりかしら? モーツァルトの最初と最後の交響曲の間に新作のチェロ協奏曲を挟む。なかなかユニークなプログラムですな。でも、個人的には、この後の旅公演に持っていくモーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」を聴きたかったっす。(12/09)

がパラついたけど、本格化はしなさそうで何より。さすがに実家の車は冬タイヤに交換したが、こっちで乗ってる車は冬装備一切無しなので、積雪となると仕事に支障が出てしまうのでね。昨冬は結構雪が降ったけど、なんとか乗り切った。今年はどうなるか...。
■本当は今日から1泊で福岡出張の予定だったのだが、講習会への申込者がなかったということで敢え無くキャンセル。残念。木曜日には大阪で同様の講習会が予定されているのだけれど、こっちも今のところ確定には至っていない。雲行きとしては、極めて怪しい、という感じ。せっかくの"遠征"機会だというのに、ツイてない。
■FMで生中継された当団定期演奏会(メータ指揮)。良くも悪くも「緊張感なし」という演奏だったなぁ。え?なら「良くも」はないだろうって? いや、緊張感のないところで生み出される音楽にも、それはそれで良さはありますよ。リラックスした空気の中で奏でられる音楽には、人の心を和ます効果もある... けども、昨日の演奏はそういう感じでもなかったね>おいおい(^^;。つまり、指揮者の「仕事」に何らサプライズがなく、オケにとっても「メータが振るモーツァルトならこういうもんだろう」という予測が成り立って、で、事実それ以上のものは提示されないから、つまりは「予定調和」の中で音楽が進行していたと。これが、アーノンクールが振るとか、全然別路線だけど例えばティーレマンが振るとかね、そういうことになると、オケ側にもそれなりの緊張感が生まれるはず。どういうふうに仕掛けてくるのか。それにどう応えるのか。到底予定調和には成り得ない展開となるわけですわな。"気心知れた"ムーティでも、彼は結構オケを煽ったりするから、やっぱり緊張感は持って演奏に臨むことでしょう。然るにメータは...。私、決して嫌いな指揮者ではないのですけどね(=まぁ、30年前のメータは、という補足付きですが)、今のメータに関しては、「緊張感」とは程遠い存在と、そんなふうに見てます。で、昨日の演奏もやっぱりそういうものだったと。でも、それだけに「オケの基本性能」というものについては、如実に示されたものだったとも思う。指揮者の手綱捌きが極めて緩い分、オケが自主的にアンサンブルと音楽を組み立てないと、途端に文字通り「締まりのない」音楽となってしまう。そういう意味では、昨日の演奏はきちんと形になっていたし、当団だからこその「音楽」もしっかりと生み出されていた。私思うに、今のメータの指揮でモーツァルトをやった時に、オケが当団じゃなかったら、到底昨日のような音楽にはならなかったのではないか。ただただ緩い、そして面白みのないモーツァルトになっていたのではなかろうか。そんな気がしますわ。オケで聴かせた演奏。昨日のはまさにそれでしたね。個人的に感嘆したのは、「ジュピター」におけるトランペットとティンパニ。いやぁ、この2パートの「鞭入れ」や「決め」は本当に見事でありました。彼らの引き締め策なくして、昨日の演奏は成立しなかったでしょう。ここぞという場所では必ず、絶妙のタイミングとバランスで彼らの音が聞こえてくる。至芸。お見事。(12/12)

さすがに寒い(^^;
■どうやら大阪遠征は実現しそうなのだが、ここに来て仕事関係含め諸々予定が立て込み気味で、こんなことならいっそ大阪遠征キャンセルの方が良かった...状態。上手く行きませんなぁ。
■これまでのところ(珍しく^^;)風邪をひかずに過ごして来れている。このままなんとか年を越せれば御の字だが、さて。(12/13)

やっぱり「完全休養日」を設けないとツラい。だいぶ疲れが溜まっているようで、ここ数日は、夜になるとテレビをつけたまま数時間爆睡という状態。夜中に慌てて起き出して、で、結局パジャマに着替えて寝るんだけどね(苦笑)。今の予定だと、年内は完全休養日なし。体調崩さないようにしないと。
■仕事先のお宅のパソコンが不調で、そのままでは先の作業ができないため、某外資系メーカーのサポートセンターに電話。すると、応対したのは中国人女性。もちろん日本語だけど、へぇ、サポセンに外国人かぁ、と驚きました。対応そのものは実に丁寧かつ的確なもので、無事パソコンも復旧したのだけど、あんまり変な日本語使っても相手には通じないんじゃないかと思って、言葉の選択には気を遣いましたわ(^^;。でもまぁ、こっちもほとんど問題なかった。ひとつだけ、「本体の裏側に"ポッチ"があるけど、これ押します?」って言った時は無反応(^^;。確かに「ポッチ」は意味不明でしょうな。(12/14)

大阪に来ております。出掛けに仕事絡みでバタバタして、予定よりも遅い新幹線に乗ることになってしまったのがミソの付き始め。途中駅から乗ってきて隣りに座った若者サラリーマンが傍若無人なやつで、椅子への腰掛け方は荒っぽい、途中で彼の鞄が荷棚から落ちて前席の人の頭にあたったというのに謝らない、電卓を取り出して延々パチパチと打っている(それもキーを思いっきり叩くのでやかましい)、途中駅から他に席がたくさん空いたにもかかわらず隣りに座り続ける(3人掛けシートの窓側に私がいて、彼が中央。通路側が途中で空いたのに、なぜか動こうとしない...)等々、気分を害する行為を連発。実にイヤーな気分に。ほんと、いったい何考えてんだか...。あと、久々の大阪だから何か美味いものでも食べようかと思ったのに、到着が遅かったことや、すぐに仕事関連の電話をかけないといけないといったこともあって、結局ハンバーガーで済ませる羽目になり、これまた落ち込み材料。今日も仕事が終了次第新幹線に乗らないとダメだし。ったく、つまんねーの>食い物の恨みは恐ろしいよ(^^;
■例の"耐震強度偽装疑惑"関連証人喚問のニュースを見ていたら、質問者が提示した資料の中にあった「鉄筋を減らして建てた」というホテル名が、今泊まっている「このホテル」なのでビックリ。なんだとぉ!? まぁ、実際は、ここの系列で、すぐ近くにある名前が似ているホテルの方らしいのだが(=そこは営業休止中)、いや、驚いた。思わず柱や梁を眺めちゃった。眺めたところでどうにもならんのだけど(苦笑) (12/15)

終日しゃべり通しで疲れたこともあるし、このまま新幹線に乗ってとんぼ返り(?)も味気ないやということで、大阪で夕飯を食べる。入ったのは、仕事先のビルの1階にあったインド料理屋。なんでまた大阪でインド料理?と思われるかもしれないが、何せ近場だし(あんまり歩きたくなかった^^;)、最近、インド料理屋があったらとりあえず入ってみるということをしているのでね。で、結論から言うと、美味かったっす(^^;。カレー1品、ナン、サフランライス、シシカバブ、タンドリーチキンが盛り合わされたプレートメニュー。これにサラダと食後のチャイが付いて1500円少々。なんつってもカレーが美味かった。チキンカレーだけど、少々甘めの味付けというもの(=通常のチキンカレーと甘めのチキンカレーがあって、後者)。これが実にコクがあって深い味わい。サフランライスにもナンにも合うし、そのまま食べてもグー(死語^^;)。"締め"のチャイがまた美味しくて、この1500円少々は大満足の値段だった。今まで行ったインド料理屋の中でベスト。って、まだ3軒なんだけどね(苦笑)
■私、完全にB級グルメで、味にうるさいなんてことないし、この食べ物を極める!みたいなこともなくここに至っていた。以前は、この際とんかつを極めて、その食べ歩き結果をWebで公開しようか、なんて野望(??)もあったのだが、最近はとんかつ自体をあんまり食べなくなっちゃったし>昔は朝昼晩とんかつでもOK!って言ってたんだけどねぇ...。でもね、インド料理はちょっとハマりそう。っていうか、カレーとナンなんだけどね、特に好きなのは。これをですね、できるだけいろんな店で食べてみたい。今回"飛び込み"で入った新大阪の店が「当たり」だったこともあって、なんか、一層「インド料理(というかカレーとナン^^;)追求!」の思いが強くなりましたわ。どこか美味い店があったら教えてくださいまし。あ、でも、高い店はNGよ(苦笑) (12/16)

ついにダウン。昨日は朝から不調で、仕事に出るあたりからは頭ボンヤリおよび節々痛い状態となり、車を運転するのも一苦労。その後熱がどんどん出てきて、仕事の待ち時間に家に戻って寝てたりしたものの、一向に回復せず。夕方までに3軒の訪問仕事をなんとかこなしたが、マジで途中で倒れるかと思いましたわ。解熱剤が効いたようで今はだいぶ楽になったけれど、胃腸が機能停止状態になっているので、実に気分が悪い。風邪かインフルエンザか...。今回は風邪だと思うのだけど、いや、往生。雪こそ降らなかったものの、ハンパでなく寒かったからねぇ。なのに、あんまり暖かい格好をせずに過ごしたりして、ちょっと油断したのが敗因。--- というところまでを日曜の夜に書いて、その後床に入った。が、明け方4時頃に身体のあまりの熱さに目が覚めて、こりゃダメだと、結局、救急病院へ行って参りましたわ。インフルエンザ検査は陰性ということで、おそらく風邪でしょうとのこと。風邪薬や整腸剤、抗生物質なんかを出してもらって帰ってきたのだが、これ飲んでみたら、おぉ、効きましたなぁ。まだフラフラするけど、とりあえず熱は下がったみたいだし、胃腸の調子もだいぶ良くなった。こんなことならもっと早くに病院へ行っておくんだった。タクシーで往復したりしたんで、とんだ物入り...。(12/19)

は下がった。けれども、お腹が緩い。緩いとどうなるかと言えば、"固体"ではなく"液体"になってしまうわけで(食事中の方すみません^^;)、これは結構な悲劇も巻き起こす。寝てる間に... あーあ(^^;。今日、再度病院に行って、お腹関係中心に相談してきますわ。整腸剤くらいしか出してもらえないかもしれないけど。
■掲示板および私信含めてインド料理屋情報をお寄せいただいておりますが、そんな状況ゆえ、食べに行くこともままならず。今の体調でカレー食べたら、お腹の緩さを一層刺激して、出てくるものはスープカレー... って、やめなさい!(爆)
■今日から帰省する予定だったのだが、そんなこんなで取り止め。結果、図らずもの「休暇」ができてしまった。でも、ま、いっか。先にも書いたように、ここまで完全休養なしで来ちゃったので、だいぶ疲れも溜まっている。これを機会に少し休ませましょ。(12/20)

胃腸の具合もだいぶ良くなった... と思って、お腹もすいたしとガーリック味のピザをたらふく食べたのだが... 逆効果。やっぱり本調子でないから消化の具合が良くないし、大体において臭い!(苦笑)。失敗した。
■11月5日に行われたウィーン国立歌劇場再建50周年記念のガラ・コンサートの模様が早くもDVD化。これを当団E-Shopでネット購入したところ、昨日届いた。発注から2週間弱。製品化の早さも去ることながら、デリバリーの"高速化"も目を見張るものがある。以前のウィーンでは考えられない(!?) --- で、中身。いやぁ、実に豪華な顔ぶれで、まさに「ガラ・コンサート」の名に相応しい祝祭感。オペラ歌手方面に決して明るいと言えない私ですら大半の歌手の顔と名前が一致する、と書けば、その豪華さは推して知るべしでありましょう。大ベテランから中堅・若手(=すべて「歌手」としての換算^^;)まで、ざっと20人ほどが登場。1955年の再建時に行われた「オペラ・フェスティバル」で取り上げられた演目の中から、「ドン・ジョヴァンニ」「ばらの騎士」「アイーダ」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」「影のない女」「フィデリオ」の6作品について、その一部を5人の指揮者と豪華歌手陣によって演奏するという形式。さすがに綿密なリハーサルを重ねて... というわけには行かなかったろうし、これだけの歌手陣が集まれば、多少の好不調の差は現われてもしまうから、演奏には荒っぽいところもある。リハ無しで臨む所謂"通常公演"でもこの辺のアンサンブルはもっと綿密・緻密に行くだろうに、と歯がゆさを覚える個所も散見された。でもまぁ、これはあくまでも「ガラ・コンサート」。そういう"細かいこと"にはこだわらずに、みんなで大いに「祝祭」しましょうと、そういうことだものね。無論、大歌手たちが繰り広げる「声の饗宴」は心から楽しめるものだったし、それは会場に詰めかけた聴衆も同じだった模様。どの演目に対しても盛大な拍手と歓声が贈られて、いや、見事なまでの祝祭感。こういうのは、どこのオペラハウスでもできるってものじゃない。もちろん、単に「伝統」があればいいってもんでもない。常に"先頭グループ"を走り続け、それに対して世の中も"先頭グループであること"を認めていなければ、こういう催事は単なる自画自賛に過ぎないものになってしまう。戦争でのダメージは言うまでもなく大きかったろうし、決して豊かな「国力」がある国でもないのに、"オラがオペラハウス"を再建し、育て、そして維持し続けてきた。そんなオーストリアとウィーンの皆さんに、改めて敬意を表したいな。
■後日行われるであろうテレビ放送の際には、おそらく大幅カットされてしまうだろうと思うが、DVDには、終演時の全出演者によるカーテンコールが延々10分近くに渡って収録されている。これ見てると、各歌手の「人気度」がよーくわかりますよ。なんつってもすごいのはグルベローヴァ、バルツァ、ドミンゴ。この3人が登場した時には大歓声(一部悲鳴も^^;)。さすがは大看板。文字通り「役者が違う」という扱い。
■5人の指揮者陣の分担は次の通り。「ドン・ジョヴァンニ」メータ、「ばらの騎士」と「…マイスタージンガー」ティーレマン、「アイーダ」ガッティ、「影のない女」メスト、そして「フィデリオ」が小澤。当たり前だけど5者5様。メータは、"いつもどおりの"メータ。何を仕掛けるでもなく、かと言ってグズグズのアンサンブルにしてしまうわけでもない、ある意味「絶妙な」手綱捌き(=多少の皮肉込めてます^^;)。ここで面白かったことと言えば、ドン・ジョヴァンニの屋敷で行われる宴会の場面で、通常は舞台上の"楽隊"が演奏する音楽を"本隊オケ"が弾いてたところ。いつもは僚友舞台オケの面々が演奏してるところをやったわけだから、当団諸氏にとっても新鮮だったでことでありましょう。ティーレマンは、良くも悪くも大雑把。彼の場合、振り方そのものもアバウトだから、リハを重ね、彼なりのやり方の中で音楽とアンサンブルを築き上げれば、大きな音楽的成果を残せるのだろうが、こういう場での演奏ということになると、大雑把さがアダとなってしまうのではなかろうか。いい演目2つだっただけに、もうちょっとなんとかならんのか、と不満を感じた部分も多くなってしまった。残念。ガッティは良かったなぁ。溌剌とした音楽作りと手綱捌きで、オケから引き締まった音を引き出してました。メストは、なんと言っても透明感のある音作りが印象的。大編成の曲で、音量的にやかましい部分もあったのだが、決して飽和することなく、クリアな響きを作り出しておりました。見た目も無表情なのでね、あれがオケの面々にも心理的な「何か」を与えているのかも(^^;。ただ、会場でお聴きになった当ページ相談役殿からは「確かに透明感はあるけれど、スケスケでは?」とのご指摘もいただいておりますが...。で、音楽監督の小澤さん。相変わらずの元気溌剌&気合い十分の指揮ぶりで、オケからも威勢の良い音楽を引き出しておりました。が... やっぱりこの方の音楽は、どうにも落ち着きがない。なんかこう、セカセカした感じがするのよね。またまたお叱りを覚悟で申せば、基本的な音楽の「語法」部分で、この方の持ってるものには大きな誤りがあるのではなかろうか。音楽の組み立て、それもフレーズ単位とかの小さな部分における起承転結のようなものがね、なんか「違う」のですよ、きっと。だから、聴いてて落ち着かない。もちろん、彼が持っている起承転結の考え方が合致するタイプの音楽もあって、そういうものに関しては聴いてて違和感を感じないはず。でも、ベートーヴェンだとかワーグナーだとかってことになると...。難しい問題だけどね。
■最後にオケのこと。今回は「ウィーン国立歌劇場管弦楽団」としての演奏だったということで、比較的"通常公演仕様"の顔ぶれ。フリューアウフ(Vn)、パイシュタイナー(Va)、ヘルツァー(Vc)といった退職団員の顔もチラホラとあったし(=ヘルツァーは1プルト目に座ったけど、"首席"職はヴァルガが務め、この辺は現役時代にはなかった光景)、舞台オケ団員や補助団員の姿も多かった。コンマスプルトはキュッヒル&ヒンク。でもなぁ、こういう催事だからこの2人にはなるのは致し方ないだろうけど、何箇所かあったコンマスのソロ部分の精度を考えると、ホーネックに座ってほしかった気も...。ホルン会は8人登場で、全員正団員。LMS氏とトーマス君の2人が降り番。国立歌劇場オケとしての演奏だから、御神体が2番を担当してたし、WPh公演には登場しないホルヴァートも演奏に参加しておりました。そうそう、余談でありますが、ホルヴァートは今度の"ニューイヤー"に出るはず。何年振りかのWPhでの演奏。これはですね、一応「引退記念」であると、そのように聞いております。(12/21)

只今午後の2時過ぎ。胃腸の具合はなんとか落ち着いたのだが、今度は異常に眠い。思えば、これまでの数日間、夜中に何度となく目が覚めてトイレへ... なんてことやってたから、睡眠をしっかり取れていなかった。どうやらそのツケがまわってきた模様。なものだから、今日は昼過ぎまでウツラウツラで、今頃になってパソコンに向かっていると。
■すっかり見落としていたのだけど、昨夜はFMで当団演奏会の放送があったのね。小澤が振ってロストロポーヴィチがソロを取った6月の演奏会。メインはドヴォルザークのチェロ協奏曲で、これ、以前も同じようなプログラムの演奏会があったよねぇ。で、それもFMで聴いた記憶があるのだが...。ってのはさておき、やはりロストロ氏は年取ったなぁと、それをヒシヒシと感じながら聴いておりました。でもって、ソリスト以上に"ドヴォコン"でのヴァイオリンソロに耳を奪われちゃったりして。いやぁ、あれは素晴らしかった。ホーネックかなぁ。
■以前仕事で出向いたお宅の近くで撮った写真。当欄に出そうと思っていたのにすっかり忘れていたので、ここで公開。


いいね、日本ウィンナー(^^;。しかも(株)。日本ウィンナー株式会社。それも瀬谷工場。工場って...(^^;。なんかこう、日本における「ウィーンっ子」の総本山、ってな感じよね。あるいは「パリのアメリカ人」みたいな>違うって(笑) (12/22)


ようやく復調。健康でいることがこれほどありがたいことだとは。ほんと、油断大敵ですな。今後も気をつけないと。
■明日、ウィンナホルン会でちょっとした"営業"仕事を行うことになっている。某所で15分ほどのミニ・コンサートを行うのだが、その練習が今晩上野で。で、それに先立つ午後の時間帯に、出身大学オケが上野の文化会館で「第九」の演奏会を開くとのことなので、それも聴いてこようと。20年ぶりくらいだろうなぁ、大学オケ聴くの。舞台上に知った顔... はさすがにないと思うが、客席には誰か来ているか。たぶん、創立メンバーの大先輩たちはいらっしゃってると思うけど、ウチの同期たちなんかはどうかなぁ。(12/23)

何回目だろうか、ケッ、みんな浮かれてやがるよ、と悪態を付きつつ迎えるクリスマスは... って、寂しいヤっちゃね(苦笑)。しかしほんと、なんにも浮かれる要素のないまま、この20年ほどのクリスマスを過ごしてきたなぁ。いや、別にどうでもいいですけどもね、実際のところは。って書くと、やっぱりどうでも良くないんだって思われるか(苦笑)。今年のイブ、つまり今日は、ウィンナホルン会のミニコンサートという初めての過ごし方をいたします。でもって明日は仕事>トホホ。
■20年ぶりで聴いた出身大学オケは.......(長〜い沈黙^^;)。楽譜を追っかける、音にするのが精一杯という奏者が大半では、なかなか「聴かせる」という領域までは行き着きません。うーん、あんなもんなのかなぁ。いや、自分たちの時だって似たり寄ったりだったとは思うけどね、でもなんか、ヘタならヘタなりに「こうしたい!」「こうやりたい!」ってものがあったように思うのだが。ご時世なんでしょうかねぇ。それとも、年寄りの「近頃の若いもんは」的タワゴトか(^^;。あ、でも、いいとこもあった。全体合奏ではまとまったいい音がしたところ。個々人が青息吐息状態だったことを考えると、あの合奏のサウンドはなかなか。そうそう、管楽器陣含めてメンバーの大半が女性で(=ホルンパートは登場6人中5人が女性奏者!)、これにはびっくり。ここまで女性率が上がっているとは。これまたご時世、なんでしょうかねぇ。
■ウィーン国立歌劇場再建50周年記念DVDを体調の良くなった今改めて見てみると... ティーレマンを許せたりして(笑)。「ばらの騎士」なんか、これはこれでいいか、って思えましたわ(苦笑)。「…マイスタージンガー」は、やっぱりちょっと"胃にもたれる"けど。音楽聴く時っては、体調も重要な要素になりますな。好不調で聴いた印象も結構変わってしまう。あ、でも、印象変わらずの部分もあった。トランペットのミュルフェルナー。うーん、どうなんでしょう、ああいう芸風は。かなりヘラヘラ&ヘロヘロでっせ。バランス感覚もおかしいし。いつからあんなんになっちゃったのか。同世代エダーの進境が著しいだけに(でもって、もちろんシューさんは素晴らしいから)、ちょいと見劣り。(12/24)

ウィンナホルン会のミニコンサートは無事終了。神奈川県の秦野市ってとこまで遠征して参りました。富士山がきれいだったですよ(^^;。私は比較的近かったけど、他のメンバーは結構な遠出。皆さん、ご苦労様。


バッハの4声のコラールをまずやって、その後「夕べの祈り」「もみの木」「きよしこの夜」というクリスマスゆかりの音楽を3曲。最後に陽気なギャロップで締めて、計15分ほどのステージ。「第2ステージの人生選び」をテーマにしたシンポジウムの"前座"で、かつ、お客さんの大半は我々が演奏をするってことを知らずにお越しになっていたから、かなり場違いな感は否めなかったものと思うが(苦笑)、それでも暖かい拍手を頂戴できたのでまずは何より。背面がカーテンで、すべての音が吸い取られて行くような感覚を覚える"超デッド"な会場だったけど、録音を聴く限りではまぁまぁまとまった音も出ていたようだから、こっちも何より。確信を持って音を出せば確信のある音がする、ということですかね。駅までの送迎および昼食付き。至れり尽くせりの"営業"で、こういう機会もまたいい経験。
■あと1週間で今年も終りですなぁ。いやはや。年賀状、どうしよう。葉書を買ってすらいないんだけど(^^; (12/25)


現在午前11時を過ぎたところ。仕事の待ち時間で家におります。朝、斡旋会社で訪問先を受け取ったら、3軒あって、これがなんとすべて拙宅から徒歩10分圏内。こんなに近場ばっかりというのは初めてですわ。しかし、訪問の指定時間はバラバラなので、時間が来るまで"ベースキャンプ"(笑)で待機と、そういう次第。喫茶店なんかで暇つぶししなきゃいけないことも多いから、それを考えれば楽だし、安上がり(^^;>オマケに当欄の更新もできる(苦笑)
■高嶋ちさ子がテレビの中でヴァイオリンを弾いていても無反応なのに、川井郁子だと見入って(魅入って!?)しまうのはなぜだろう...??(爆) (12/26)

今日から実家に戻るので、昨日が仕事納め。しかし、これが「最悪」の一日と相成りまして...。朝、斡旋会社で受け取った個人宅訪問仕事は4軒分。内容としては決して難しいものはない。ところが、訪問先すべてでトラブル発生。最悪だったのは2軒目で、私が操作した途端パソコンが壊れた。いや、笑いごっちゃないのです。本当に「壊れた」。つまり、パソコンが起動しなくなったわけですな。ちょっと動作が不安定だったので、それならと再起動をかけてみたら、エラーメッセージが出て止まってしまう。セーフモードでも同じ。とにかく止まる。かなりヤバいと思いつつも、まだ一縷の望みを残してメーカーのサポセンへ電話。すると、「その現象の場合は、リカバリしていただくしか回復の方法はございません」。ガ〜〜ン! というより、正直、私、手が震えましたわ。顔面も蒼白だったに違いない。だって、リカバリですよ。保存されているファイル類も全部消去されてしまう...。当然お客さんは怒っちゃったわけだけど、でも、なんとか許してはくれた(マジ、奇跡的...)。で、リカバリを始めたら... これがまたエラーで止まるんですわ。何度やっても同じ。私、再び顔面蒼白。改めてサポセンに電話すると「その場合、修理ということになりますので...」。お客さんカンカン。でも、これまた最終的には折れてくれて「修理はそっちでやってよね」というところで許してくれた。ルーターの設定をするだけの、30分もあれば終わる仕事が結果2時間近く。しかも顔面蒼白付き。いやはや...。その後訪ねたお宅でも何かとトラブルが発生して、結局仕事を終えたのが夜の9時過ぎに。クタクタヘトヘトで家に帰り、もう、あっという間にバタンキュー(死語)。かなり楽勝な仕事納めと思っていたのに、とんだ展開となってしまいました。こんなんで1年を締めることになるとは...。最悪。気分悪し。
■で、今日から帰省。実家の方は、先週から母親がまたまた入院中。これは緊急避難的なもので、本人も望んでのことだったのだが、ただ、これでまた家に戻っても同じことを繰り返すだけなのは目に見えている。そこで、どこかで預かってもらう、ということを真剣に検討することになった。というか、実際にはもう動いていて、父親も一緒に入所できる施設が見つかっている。所謂「介護付有料老人ホーム」なので金銭的負担も大きいのだが、家族全員の「負担」を考えれば、その金額も妥当なのかなと。明日、父親を連れて施設見学して、ここで良いとなれば、あとは実際の入所手続きということになる。さて、どうなりますか。--- しかし、我が家にとっては激動の1年という感じだったなぁ。思えば、1年前の年末・正月に母親の様子がかなり「変」であることがわかり、そこから介護認定を受けるだなんだの手続きを進めて行って、その過程で手術を要する病気も見つかったりした。で、入院生活は認知症を進ませるのではという懸念が、結果的にはその通りになってしまい、年の瀬の今、施設入所というところまで来てしまったと。お互いトシを取ってるわけだから仕方ないわけで、「そういう"年頃"なんだなぁ」ということをしみじみと実感...。
■またまた痛ましい鉄道事故が起こってしまったわけだが、テレビのコメンテーターの中には、車両の軽量化が原因では?みたいなことを言ってた人もいた。でも、今回の車両は485系という国鉄時代の車両なので、最近の軽量化車両とは違って"重い"はず。だから、「最近の軽量化が問題」という説は、今回に関しては的外れかと。で、同様の指摘をテレビの中でしていた人がいて、これがなんとデーブ・スペクター。彼、「映像を見る限り旧式の車両のようだから、軽量化の問題というのはちょっと当てはまらないのでは」みたいな発言をしてたんだよね。「映像を見る限りでは」というところがミソで、つまり彼は485系であるということを映像から認識したってこと。すごい。変なガイジンだとは思ってたけど、「鉄」でもあったんだ(!?) (12/28)

実家に戻りました。夜の9時頃に着いたのだけど、基本的には雪景色。タクシーの運ちゃんによれば、今朝方少し降ったとかで、それが日中には溶け出し、夜になって凍ってカチンカチン状態に。今日はそんな中を車で出歩かねばならないのだが、久々の雪道運転、大丈夫だろうか。気を付けて乗らないとね。
■年明け早々にやってくる"ウィーン○×オケ"の数々。可能な限りは聴きたいと思っているのだが、さて、実際のところはどうなるか。当団メンバー率が高い(はずの)「コルソ・ウィーン」は外せないとして、あとは、毎年お馴染みの「ウィーン・オペラ舞踏会管弦楽団」には行きたいところ。この2つはとりあえず確定としたい。サントリーホールの"ニューイヤー・コンサート"を担当する「ウィーン・フォルクスオパー交響楽団」は、聴きに行きたいのだけど、東京公演が3日までしかないから、日程的にちょっと無理そう。他には「ウィーン・シュトラウス・フェスティヴァル・オーケストラ」ってのがあって、これは、チラシの写真を見る限り"正当ウィーン系"の団体のように思える。なので、行ってみてもいいかなと思うが、まぁ、これは「行けたら...(あるいは気が向いたら^^;)」の扱い。他に検索すると「ウィーン・シュトラウス・ガラ・オーケストラ」ってのも引っ掛かる。ここはトンキュンストラー管のメンバーが中心とのことなのだけど、残念ながら(?)東京近辺での公演がない。なんか、西日本方面の地方公演ばっかりみたいで、残念(?)。民音主催の"ニューイヤー…"には「ウィーン・オペレッタ管弦楽団」なる団体が登場。チラシの写真をよくよく見るとティンパニをマダス息子が叩いたりしてるから行ってみる価値ありかもしれないが、同じ写真ではホルンが"非ウィンナ"だったりもするので、扱いとしては微妙。もっとも、チケットは売り切れてるようなので、聴くに聴けないのだけども。毎年来て「宮殿祝賀コンサート」なるものを挙行する「ウィンナー・ワルツ・オーケストラ」については、過去の諸情報を総合するとロシア系団体(?)と思われるフシがあるようなので、ここについてはハナから論外としたい。え?「ウィーン・リング・アンサンブル」はどうするんだって? えーと、ここはですねぇ、どうにも食指が動かんのですよ。過去にも聴きに行ったことがない。行ってる皆さんは口々に「楽しかった」とおっしゃるので、多分に「食わず嫌い」だとは思うのだが...。(12/29)

実家からだと毎回同じセリフになりますが... 寒い!(^^;。日中は日差しもあって穏やかではあったのだが、それでも気温は0℃近く(だったはず)。道路も日陰部分では凍結状態で、いやほんと、冷えびえ寒々でありますわ。25年前まではこういう「冬」の中で当たり前に生活して、凍結してようがなんだろうが自転車で出歩いてたりしてたんだよねぇ。逞しかったよなぁ(^^;
■父親と共に介護付老人ホームを見学。当たり前だけど「至れり尽くせり」の生活環境で、父親は大いに気に入った模様。費用面の算段もなんとかつきそうなので、このまま入所ということになるでしょう。ただ、だいぶ内容は異なるもののもう1軒あるにはあるので、今日、とりあえずそこも見学してくるつもり。こっちだと費用面の負担がかなり軽くなるので、そういう意味では"有望"なのだが、何かと制約も大きい施設だから、実際のところとしてはどうか...。後者くらいの費用で前者のような「至れり尽くせり」を享受できれば最高だけど、さすがにそうは問屋が卸さないね。
■なんとか年賀状作成を終わらせた。実家でもパソコン使用+印刷できるようにしておいたのが功を奏した(!?)かたち。あと、言うまでもないことだけど、年賀状作成ソフト"様々"でもあるよね。以前、プリントゴッコで作っていた時は、確か実家まで一式持ってきて「印刷」作業をしたこともあったっけ。多重刷りしていたので、下地部分のインクが乾くのを待ってから重ね印刷して、それがまた乾いてから宛名を手書きして... なんてことやってたから3日がかりくらいの作業だった。それが、今では裏面のデザインさえ完成させれば、あとはパソコン&プリンタ任せだものね。便利。(12/30)

ついに大晦日。外は雪景色であります。春以降、自宅と実家の往復に明け暮れたし、その間に演奏活動やら"祝祭週間"(およびそれに準ずるもの)があったりもしたしで、やっぱり「あっという間」の1年でありました。聖地巡礼、できなかった。石垣島にも行きたかったけどダメ。信州の温泉に行くっていう計画もあったのだが、敢え無く頓挫。今年はまぁ仕方がなかったと言えばそれまでだが、もうちょっと「潤い」のある生活もしたかったよなぁ、と...。来年は、年明け早々に両親が老人ホーム入所となる運びなので、今年のような"無理"はしないでも済むはず。フリーランス3年目ともなりますのでね、さらなる安定化へ向けて努力していかないと。
■というわけで(?)、恒例の「ワタシが選んだ2005当団ベストCD/DVD」および「ワタシが選んだ2005フィルハーモニカー・オブ・ザ・イヤー」の発表を行わせていただきます。

☆ワタシが選んだ2005当団ベストCD/DVD

●コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 他/シュミット(Vn)&小澤征爾

急に思いついたのだけど(苦笑)、今年からは"ベストCD"と"ベストDVD"をそれぞれ選ぶようにしてみたい。音声のみならず映像記録もコンスタントに発売されるようになりましたからね、それぞれのベスト盤を選んでみても良いでしょう。

ということで、CDの方はベンヤミン・シュミットのソロによるコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲(他)とさせていただく。昨年(2004年)のザルツブルク音楽祭におけるライブ録音。伴奏を務めたのは小澤征爾指揮による当団。これを選んだ理由は単純明快で、今年一番リピートして聴いたから。買ってきたCDも、一度聴くとそれ以降なかなか"針を落とす"(死語だね^^;)機会を持たないものなのだが、ことこのCDについてはだいぶ聴いた。で、その度毎に楽しんだ。本CDのことは9月の当欄に記していたので、それを転記させていただくことで「受賞理由」に代えさせていただきたい。

大変気に入って何度も聴いてるのがシュミットのコルンゴルト。これには小澤指揮当団バックによるヴァイオリン協奏曲が入ってて、これが滅法いいんですわ。すんごく「美しい」演奏。曲が元々そういうものだけど、当団が演奏するとその美しさがまた格別で。先にムター&プレヴィン夫妻の同曲CDも入手したが、こっちはロンドン響の演奏(=カップリングのチャイコフスキーが当団で、これはどう考えたって「逆」だろう...)。これもいい演奏なんだけど、「まるで映画音楽のような」コルンゴルトの曲が「まるで映画音楽のように」聞こえてしまうのね。でも、当団との演奏はそうじゃない。後期ロマン派の名残とでも言うか、実にこうしっとりとした"純クラシック"的色彩を湛えた曲として響く。小澤氏もこういう合わせものは上手いから、いやほんと、これは何度聴いても楽しい。先にFMで放送された際にも同じように楽しんだが、CD化されて気軽に楽しめるようになったのが吉。これ、オススメです。(2005年9月21日付日々雑感)

●J.シュトラウス:喜歌劇「こうもり」/グシュルバウアー指揮ウィーン国立歌劇場

DVD部門(^^;のベスト盤は1980年のウィーン国立歌劇場公演「こうもり」としたい。ビデオテープおよびLD時代を含めて初出。なぜ今まで発売されなかったのか不思議なくらいの豪華出演陣による公演だ。でもって、文句なしに楽しい。何がどう楽しいのかは、またまた以前の当欄記載内容を転記させていただくことで、その説明に代えさせていただければ。

いやぁ、なんともまぁ懐かしい歌手陣。でもって、こりゃすんげぇ豪華だ。アイゼンシュタインがヴァイクル、ロザリンデがポップ、アデーレがグルベローヴァ、ファルケがベリー(大好き!)、フランクはクンツで、オルロフスキーがファスベンダー。溜め息...。故人が多いのがなんとも寂しい限りだが、しかしまぁ実に豪華で、楽しく、でもって上質な公演でありますよ(ついでに書けば、アルフレート役は「今もその役をやっている」ホプファーヴィーザー。野村克也が「生涯一捕手」なら、ホプファーヴィーザーは「生涯一アルフレート」だな^^;)。指揮は当時オーストリア期待の星だった(!?)グシュルバウアーで、これまた活き活きとした"棒捌き"を見せてくれてるし>クライバーとは較べようもありませんが...。プロダクションは、お馴染みの(かつ、今も現役の!)シェンク演出によるもの。どうやらこの公演の1年前がプレミエだったようなので、舞台装置などもピッカピカ(^^;。いやほんと、実に感慨深い映像でありますわ。よくぞDVDを出してくれたと、TDKコア社にブラヴォー!
豪華歌手陣は、歌もさることながら演技も上手い! みんなノリノリで楽しそうに演じてくれてるので、見ているこっちも実に幸せな気分。私、終始ニンマリ&ゲラゲラでありました>夜中に... 一人で...(苦笑)。グシュルバウアー指揮のオケもグー(死語^^;)。"往年の名手"たちがまだ現役バリバリでやってる時代ですからね(=ちなみにコンマス・プルトはヘッツェルとヒンク)、歌い回しや音色の"ウィーン色"が今よりも濃厚。そんなこんなで貴重な記録であると同時に、最高に楽しい「こうもり」でもあって、これは絶対にオススメであります。見るべし。(2005年12月5日&6日付日々雑感)

☆ワタシが選んだ2005フィルハーモニカー・オブ・ザ・イヤー

●ヴォルフガング・トムベック氏(ホルン奏者)

今年はもうこの人で決まり。二度目の受賞(たぶん>って、調べろよ^^;)となるけど、文句なしということで。
ソロ、室内楽、そしてオケ。今年はさながら「トムベック・バブル」とも言うべき"活躍ぶり"だったわけだが、中でもソロ演奏を披露してくれたことは、ファン待望のビッグニュースであった。これまで「頑なに」と言いたくなるほどソロ活動を敬遠してきたトムベックが、満を持して臨んだソロ演奏。ご本人は相当なプレッシャーの中で演奏を行ったようだけれども、しかしまぁ、やっぱり「素晴らしかった」のでありますよ。"ホルン奏者"という枠を超え、全"音楽家"の中でも傑出した存在。これまた過去の当欄記載内容を転載させていただくことで、「素晴らしさ」の説明とさせていただければ。10月19日に行われたウィーンフィル友の会例会を拝聴しての所感であります。

前半のコンサートで演奏されたのは、ベートーヴェンのホルンソナタ、シューマンの「アダージョとアレグロ」、R.シュトラウスのホルン協奏曲第1番(ピアノ伴奏版)という、まさに「王道」を行くプログラム。アンコールにはなんとプーランクの「エレジー」が。いやもう、この演奏には打ちのめされましたわ。冒頭のベートーヴェンは、ご当人も最後にわざわざ「不本意な出来だった」とおっしゃっていたくらいで、確かにキズの散見される演奏ではあった(=この後いくつかのコンサートが控えており、そのリハーサル等でだいぶお疲れだった由)。でもね、はっきり言って「あれで不本意と言われては...」ですよ。だけど、ご本人がそうおっしゃるからには、ここでもこれ以上の論評は避けましょう。圧巻はシューマン以降。ロマン派初期から後期、そして近代に至る「ロマン派音楽の系譜」のその神髄をたっぷりと聴かせていただいたと、そういう演奏でありました。和声進行、音色感、フレージング、歌心... とにかくありとあらゆるものが「かくあらねばならない」姿で表出され、ただただもう感嘆するのみ。ホルン奏者という以上に、彼が如何に傑出した「音楽家」であるか。会場の皆さんは、そのことを改めて実感そして確信したことでありましょう。ほんとにすごい、トムベック。しかーし!後半のインタビューコーナーではご本人から残念なお言葉が。曰く「室内楽はこれからもやっていきたいが、ソロはもういい。オケの首席もそろそろ降りて、イェプストゥルに席を譲りたい」。なんですとーーっ! 確かに、ベルガーもヘグナーも50歳頃を目処に首席を降りました。トムベック父(ヴォルフガンク・シニア)もそうでしたな。でもね、あなたにはもっともっと1番奏者を務めてもらいたいのよ。傑出した音楽家としてのその姿を見せ続けてほしいのよ。「後進に道を譲る」というのは当団ホルン会の佳き伝統であると思うけれど、でも、あなたにはなんとかひとつ1年でも1日でも長く首席を続けてほしいんだけど...。今回の一連の演奏(オケ及びソロ)を聴いて、その思いを改めて強くしたのでありました。署名運動でもやった方がいいかな、マジで。
インタビューコーナーでも彼の「傑出さ」は遺憾なく発揮。ウィンナホルンと一般的なフレンチホルンの違いは?という趣旨で楽器の吹き比べが行われたのだが、これがもう「お見事!」。曲は、ベルリーニ(だったかな?)のオペラの一節とブラームス第2交響曲の1楽章ソロ。フレンチの方は某楽器店から借用したというクルスペのダブルホルンで、トム大将は演奏会直前に渡され、かつ「何か吹いて」ということを言われたのだとか(^^;。そういう楽器をですね、彼は完璧に吹いたのでありますよ。音色は確かに違っておりました。クルスペの方が軽くて、会場内に拡散するような感じ。でも、基本的にはどっちも「トムベックの音」(ついでに言えば、奏されたのも「ウィーンの音楽」)。違っていたのは「楽器」だけ。そう、つまり、音色はあくまでも個人に付いて来るものであって、楽器はそれを具現化する道具なのだ、ということ。そのことが、今回の吹き比べでは完全に実証された。あのクラスの人たちになると、どんな楽器を吹こうが「その人の音」がするのよね。だからこそ、「自分が理想とする音と音楽はどの楽器で具現化できるか」が楽器選択のポイントになり、だからこそ彼(およびウィーンの奏者たちの多く[と私たち^^:])はウィンナホルンを選択している。そういうことですわな。何を今さら、の話だけれど、しかし、これは非常に重要なポイントなんですよ。ここをきちんと理解していないと「なぜウィーン式の楽器?」を見誤ることになる。(2005年10月20日付日々雑感)

■今年も1年、当ページにお付き合いいただきましてありがとうございました。来年もまた、どうぞご贔屓に。当欄の新年の再開は... 未定です(笑)。一応4日としておきましょうか。でも、気が向いたら早めに始めるかも(^^;。それでは皆さん、良いお年を。(12/31)