某市民オケの演奏会を聴きに、横浜みなとみらいホールに行ってきた。横浜初の"本格的"コンサートホールとして話題のこのホール。これまで行く機会に恵まれなかったのだが、ようやくその音を実体験することができたわけだ。客席数2000ということで、規模自体はサントリーホールとほぼ同じ。内部の作りも、特に舞台近辺の雰囲気がサントリーに似ているので(舞台用の椅子も同じか?)、そこだけ写真で見せられたら、どっちがどっちだか見分けがつかないかも。でも、音の感じはちょっと違う印象。サントリーの"ワインヤード"に対して、こちらは"シューボックス"ということもあるのだろうが、音の"収束感"のようなものは、横浜の方があるかなと。あと、会場の容積が大きいからなのか、余裕を持って"鳴る"って感じもあった。大きすぎず小さすぎず、程よいバランスにまとめられている。全体的にはそんな感じかな。ただ、まだ"出来たて"ということもあるのだろうが、「響き」そのものは、あまり"こなれ"ていない感もあり。聴いた場所の関係かもしれないのだが、特定の音域(トランペットの高音域とか)で、かなりキンキンした感じになるのはちょっといただけなかった。まぁ、この辺は、時間が経つにつれて変化して行くのだろうけどもね。あと、聴いたのがアマオケだから、プロオケで聴けば、また違う印象を受けるかもしれないし。ところで、始めに座ったのが舞台後ろのPブロックだったのだが、ここの椅子がちょっと変っていた。普通ある隣りの席との境を示す肘掛けがないのだ。さらに、座面(?)も、跳ね上げ式でなくて固定式。要するに「合唱席」として作ってあるから、肘掛けなんかは、いざとなると邪魔だってことなんだろうね。でも、「客席」として見ると、やっぱりちょっと変な感じですよ。昨日は、幸いにして(?)両隣りにだれも来なかったので良かったけど、あれで人が来ちゃうと、体"密着"で聴くわけでしょ。たぶん落着かないと思うよ、なんかね。
■2月ですね。はいはい、わかってます。10万件企画のまとめですよね。「1月中には」って言ってましたからね。でも、できてません。すんません。カウンタは、すでに12万件に行っちゃってるわけだから、いい加減にまとめないことにはシャレにならんのだけど、これがなかなかねぇ...。と、言い訳していても始まらないので、今月のなるべく早い時期には「まとめ」を公開します。え?信用できない?なら、信用できるかどうかを、皆さんからアンケート取って... って、このネタはもうやったか(^^; (02/01)
腹立たしい出来事があったので、かなりカリカリしながら帰りの電車に乗り込むと、満員の車内には、おばさんの化粧品とおじさんの整髪料と誰かさんの歯槽膿漏が入り混じった猛烈な臭いが充満していてゲンナリ。もうダメ、勘弁してくれよって感じで、すっかり戦意喪失の私でありました。ツイてない時ってのはこんなもんか...。
■ここに来て、「ウィーンフィルのチケット余ってませんかね?」というお問合せを何件かいただいている。残念ながら私の手持ちはないのだが、「やっぱり聴きに行きたい!」という方も多いようなので、もし"心当たり"があるようだったら、ぜひ、私までご一報いただきたく。無駄なチケットを出すことなく、会場をしっかりと埋めて、彼らの演奏に耳を傾けましょう>どういう結果になるかはわからんけども(^^; (02/02)
既に何度かネタにしているので「またか」と言われそうだが、秋に来日予定の「ウィーン木管八重奏団」話を少々。招聘元のNBSが出している「NBS NEWS」というパンフレット(新聞?)に彼らの紹介記事が出ているのだが、その"切り口"が、「"ウィーンの響き"は、独特の楽器によって支えられている」というもので、当然のことながら、ウィンナホルンについても語られている。曰く、「豊かな幅広い音のドイツ式に対し、ウイーナー・ホルンは、まろやかさとふくよかさをもったぬくもりある音質が特徴」。曰く、「こういった『ウィーン式楽器』の演奏技術を修得するのは、ウィーンでしかできず、たとえベルリン・フィルのトップ奏者でも演奏するのは難しい」。要は、そういう「ウィーンの音」を聴かせてくれる同団の演奏会にぜひとも足を運んで欲しいと、まぁ、そういう主旨なわけだ。が、しかし、当ページの"熱心な"(^^;読者であるあなたには、この"宣伝文"の矛盾がおわかりですよね? そうです、「そこまで書いといて、ホルンがフレンチ使いのティルヴィルガーってのは、どういうことじゃい!!」。はっきり言って、この宣伝文を書いた人は、メンバー構成のこととか、その中に一人だけ「異端」の人がいることとか、その人が、アンサンブルの中でかなり浮いた存在になってることとかってのを知らないのだね。だから、平気でこういうウソが書ける。いや、楽器に関する解説にはウソはないけど、わかってる人だったら、事情を知ってる人だったら、こういう切り口では書かない、いや、書けないでしょう。あるいは、すべてを知ってる上で、敢えてこういう切り口を選んだのかもしれないが、だとしたら「確信犯」で罪は重いな。もっとも、私が原稿を依頼されて、「良心」に基づいて正直なところを書いたりしたら、演奏会に行く人、減っちゃうかもしれないけどね(^^; (02/03)
うぅさぶ!寒波襲来で九州や四国でも雪降りとなったらしいけど、皆さんのところはどうですか?東京近辺は、雪こそぱらついた程度だったものの、さすがに寒さは"本格派"。昨日は外出だったので、底冷えする寒さに震えながら歩いておりました。しかし、こう寒いと、温泉に浸かってのんびりあったまりたいなぁ、なんて思っちゃいますな。「頭はひんやり体はあったか」ってことで、露天風呂なんてもいい。なんて思うと、居ても立ってもいられなくなって、どっか手頃ないい温泉はないかと、旅行会社の店先に置いてある温泉旅行のパンフレットをかき集めちゃうところが、やはり"浪費家"の悲しい性で...(温泉いいぞぉ、行っちゃえ行っちゃえ!と耳元で囁く物欲魔王の声が...^^;)。
■突然ですが、全国のホルン吹きの皆さんに質問。あなたはホルンを吹く時、基本的に、ベルを「腿の上に乗せて吹く」「持ち上げて吹く」どっちですか?ご投票いただきたく。(02/04)
"腿の上に乗せ派"です。 "持ち上げ派"です。

※現在の集計状況のみを見たい場合は、何も選択せずに「投票」ボタンを押してください。

へぇ、なんか「意外」って感じ。いや、昨日お願いしたホルンの構え方アンケートの結果ですがね(ご投票いただいた皆さん、多謝)。2月5日0:45現在の集計では、投票数41件中、「持ち上げ派」が30件73.17%、「腿乗せ派」が11件26.82%ということで、結構な大差で「持ち上げ派」が優勢という結果に。確かに、「持ち上げ派」の方が多いだろうなと予想はしていたのだけど、これほどまでに差がつくとは思ってなかったんで、ちょっと意外な感じがしたと、まぁそういうわけで。もちろん、どっちが良いという話ではないし(そういう話かもしれないけど^^;)、アンブシュアその他、個々人の身体的特性によっても変ってくることではあるんで、この結果を以って「何か」を語ろうということではないのだけどね。かく言う私は「腿乗せ派」です。周りの仲間も、ウィンナホルン会の面々を始め、結構「腿乗せ派」が多い。"本家"のウィンナホルン会も、ほとんどの人が「腿乗せ派」ですな。ホルヴァートのような例外もあるけど、基本的にそういう"奏法"ですからね。千葉馨のような構え方でウィンナホルン吹くことは、まず有り得ないと(^^;
芳名録でも話題になっていた「ウィーン国立歌劇場でマドンナのコンサート!」の件。朝日新聞の夕刊にも記事が出ておりましたな。曰く、「実現すれば、ハプスブルク家が帝国の威信をかけて百三十年前に建てたオペラ座に初めてロック音楽が流れることになる」。ふーん、そうですか...って感じだけど。実はこの話、昨日の朝、出先に向かう車の中で聞いていたラジオ(ニッポン放送)のニュースで最初に知ったのだけど、番組のパーソナリティを務めている山田邦子がこのニュースを聞いて一言、「でもさぁ、マドンナって"ロック"なの?」。なかなか核心を突いた問い掛けかと(^^;(02/05)

なんだか知らんが、急に更新意欲が湧いたものだから、ここぞとばかりに「観た!聴いた!…」の昨年分のまとめを仕上げた。と言っても、新規に書き上げる余裕はないので、当欄にその都度書いていたものを、ほとんどそのままの形で掲載するという「手抜き」処理。でも、ずーっと更新してなくて気になってたから、一応の"まとめ"を済ませて、今はホッと一安心というところ。これで10万件企画のまとめを完成させれば、とりあえず、昨年から持ち越しの懸案事項は解決ということになるのだけど...。
■明日はシンフォニカの演奏会。今からでも遅くないので、もし、お越しになれる方いらっしゃれば、ご一報いただきたく。ご来場お待ちいたしておりますので。(02/06)

あーあやっちまったよ。本番前夜になって、楽器を潰しちまった。とは言っても、ベルのあたりが歪んだだけなんで、使用不能という状態ではないのだけど、でもねぇ...。F管の2番管が抜けなくなったんで、なんとか抜こうとアレコレやってる間に、力余ってベルを歪ませてしまったと、まぁそういうわけなんだけど、しかし情けない。本番には心身共に充実して臨みたいものだが、これで、少なくとも「心」の方はダメだね。"傷痕"見るとガッカリするもの。あーあ...。
■昨日の練習になって、コンマスのK氏から弦楽器陣に次のような指示が出た。「皆さん、本番で立ち上がる時は、会場の方を向かないで指揮者の方を見るようにして立ってください」。おぉ、これぞまさに「当団仕様」の立ち方ではないか!(別に当団だけでなく、海外のオケはほとんどそうだけど^^;)。当欄にも再三書いてきたけど、私、日本のオケ(プロ・アマ両方)のスタンダードになっている「会場向き」が嫌で嫌でしょうがなかったのですよ。だって、カッコ悪いもん(少なくとも私の「美意識」では)。でも、「指揮者向き」するなんてこと、弦の人たち考えてもみないだろうと思ってたんで諦めてた。それが、我がシンフォニカで実現するってんだから、いやぁ、これは嬉しい。K氏、よくやった。あんたはエラい!(02/07)

ザ・シンフォニカの演奏会、なんとか無事に終了しました(昨年7月の演奏会の時と一緒の書き出し^^;)。まず何よりも、ご来場いただいた数多くのお客様方に感謝。コンサート専用ホールでの演奏会はほぼ満席、人見記念講堂の時は入りがイマイチ、というパターンが以前はあったのだが、ここのところ(と言っても、前回人見でやったのは2年前の夏だけど)は、人見でも7割強(約1300人)の入りになるようになって、大変ありがたい。客席が埋まった(ように見えるくらい人が入った)状態で演奏会をやれるってのは、ほんと、幸せなことです。
■で、肝心の演奏だが、個人的には、何せ前夜に楽器を潰してますから(涙)、そのことが心の引っ掛かりにはなったものの、でも、演奏上は特に支障がなかったので(と思う^^;)、前回同様、極めて平常心に近い形で演奏することができ、それなりに楽しかった。やっぱり汗はかいたけど(^^;、夏場の演奏会の時のような"惨状"にはならずに済んだしね。"心残り"の部分も、そりゃぁもちろんあるんだけど、でも、まぁまぁ満足というか、納得の行く結果だったのではないかな。一方、オケ全体としても、大きな破綻なく、かつ稚拙なミスも発生させず、盛り上がるところはそれなりに盛り上げて、お客様に楽しんでいただける演奏ができたのではないかと思う。個人的には、弦、特にヴァイオリン族の方々に、もっともっと「濃い」表現意欲を持っていただきたいのだが、でも、あれだけ音が出れば、まぁ、会場で聴いててもそれなりには"来るもの"があったかなとは思う。あと、チャイコの2楽章でソロを吹いた我がホルン会の親方Y氏と、展覧会のソロラッパを吹いた"首席客演奏者"のI氏、この2人にはただただ脱帽。ご当人にしてみれば、いろいろ"悔い"もあるのかもしれないけど、でも、あの大舞台であれだけ見事にソロを吹けるってのは、やっぱりたいしたもんです。私にはとてもできません。ブラヴォー。
■ところで、昨日の当欄にも書いた「"指揮者向き"立ち」の件。私は、やっぱ、この方がずーっとカッコいいと思って見てたんだけど、会場でご覧になった皆さんはいかがでしたでしょうか? 私としては、次回以降もこのスタイルでやって欲しいんで、「良かった」と思われた方いらしたら、シンフォニカのホームページにあるご芳名帳に、「"指揮者向き立ち"支持」の意思表示をしていただけると大変嬉しいのですが(って、ヤラセがバレバレやがな^^;)。
■さて、次回7月18日の演奏会は、マーラーの交響曲第6番@ヘビー級(^^;がメインのプログラム。私の担当は、前プロ(曲目未確定)の"下"とマラ6の6番ホルンの予定。実は、マラ6を吹くのは今度で3回目となるのだが、1回目4番、2回目8番と吹いているので、今度の6番を吹くことで、下パートの"3階級制覇"となる。まぁ、別に、疲れるだけで、自慢にも何にもならん話なのだけど...(^^; (02/08)

まずい、寒気がしてきた。会社にいる間から、背中のあたりがスースーし始めていたのだが、家に帰って来て、頭痛と寒気が激しくなり...。演奏会までは風邪をひくわけには行かない、と緊張していたのだが、その演奏会が終った途端に気が抜けたか? でも、今週・来週は、仕事で外出・出張が続くので、このままダウンというわけにも行かない。よって、本日のところはこの辺にして、早く休むことにする。悪しからずご了解を。明日には復調していることを祈ってて。(02/09)

なんとか復調しました。いやぁ危なかった。結局、昨夜は薬を飲んで早めに布団に入ったのだが、夜中に目が覚めたら寝汗びっしょり。そのまま寝続けると、体が冷えてさらに悪化しそうな気がしたので、下着を着替えて眠り直し。結果的にはそれが良かったみたいで、朝起きた時にはだいぶ楽になっており、出社した後も、特に寒気を覚えることなく、普通に過ごすことができた。「一に睡眠」。風邪には、やっぱりこれが一番のようで。
芳名録にもお書き込みいただいたように、来日公演に先立つカーネギーホール公演でのシューマンとシューベルトは、結局、日本公演と同じ曲(シューマン2番とシューベルト5番)ということで決着を見た模様だ。昨年末に「曲目変更か??」と大騒ぎしたのだが、結果的には「誤報」だったわけで、いや、申し訳ない。NEWS欄にもその旨記載したが、まぁでも、「嬉しい誤報」だから、ここはひとつ大目に見てやっていただきたく。(02/10)

好天続きのため、今年は"無し"か、と思っていた雪だが、ついに降りましたな。とは言え、本格的に降ったのは午後の2時間程度。後はまた雨に戻ってしまったので、既に結構溶けてしまってはいるのだが。でも、一時的にせよ「一面の銀世界」になったのは、それはそれで情緒があって良かった。冬に1回くらいは"雪景色"を見たいもんね。
■そんな雪降りの中、私は車で出かけていたのだ。正確に言うと、雨の段階で出かけて、出先にいる間に雪になり、雪の中を恐る恐る走って帰って来たって感じなんだけど。で、一体どこに行ってたのかというと、これがなんと、「ラーメンを食べに」行ってたと、そういうわけで(酔狂?)。いやね、年明け早々に放送された「TVチャンピオン」で、「ラーメン王選手権」ってのをやったんですわ。で、その中で紹介され、参加者たち(=ラーメン通)が一様に絶賛したラーメン屋が、家から比較的近い所にあることがわかった。それで、そんなに旨いのならぜひ食べてみたいと思い、ようやく昨日になって行ってみたと、そういうわけでね。ところが、この店、6人くらいしか入れない"小作り"で、かつ、テレビで紹介されたりもしたもんだからお客は一杯。結局、間もなく雪に変わる冷たい雨の中を、約30分、外で"行列"するハメになってしまったのだった。が、その味は、待った甲斐のあるもの。実に旨い! 白濁したスープにやや硬めのストレート麺という、一見普通の熊本ラーメンなのだが、変っているのは、具の一つに"溶けるスライスチーズ"が入っているということ。ラーメンにチーズ!?って思うでしょ? でも、これが実によく合うのよ。なるほど!って思う味。いやぁ、久々に「感動」を覚える味に出会いましたわ。ラーメンってのも、なかなか奥の深い食べ物だよね、ほんと。(02/12)

自分で言うのもナンだが、私は「若作り」である(「ズルッ」とコケる音や、「ふざけんな!」という罵声が聞こえてくるが、話の展開上そういうことにさせていただくので、悪しからず)。四捨五入では足りず、七捨八入しないことには"30歳"にならないトシになってしまったが、しかし、"パッと見"は30代前半といった感じで、実際、人からもよくそう言われる(「いい加減にしろ!」というお叱りの声が聞こえるが、話の成り行き上このまま続けさせていただく)。では、なぜ若く見えるのか? その原因の一つに、髪の毛があると思っている。髪型が、小学校時代から変わらない「坊っちゃん刈り」ってこともあるが(そりゃエラく「若作り」だ^^;)、それ以上に、白髪がほとんどないのだ。この歳になれば、それなりに白髪が目に付くようになると思うのだが、見事なまでに「緑の黒髪」(^^;状態。まぁ、ある意味、"苦労を知らないノーテンキ野郎"であることを証明しているようなもんでもあるから、いいことなんだかどうだかよくわからないところもあるのだが、でも、「若く見える」要因にはなってるわけで。ところが、ここに来て、そんな私の髪に白いものが混じり始めたのだ。鏡を見る度に「あっ白髪だ!」ってわかるくらいに。歳がトシなんだから当たり前とも言えるが、実は、白髪が出るくらいの「心労」を抱えてるってのも事実でね。その「心労」は今しばらく続きそうなのだけど、それが解決した時に、果たして白髪は消えるのか。白髪が無事消えた暁には、晴れて「ミスター年齢不祥」を名乗ろうと思ってるんだけど、さて、どうなりますか...。
■先般観た「ドン・ジョヴァンニ」のオケピットに入っていたのは、マーラーユーゲントオケのメンバーから成るマーラー室内オケという団体。このオケの1番クラを吹いていた人の顔に見覚えがあって、さてどこで見た顔か?とアレコレ考えた結果、BSのベルリンフィルの定期演奏会中継で見た顔だったと思い当たった。メンバー表で確認すると、名前はマルコ・トーマス(Marco Thomas)。「そうか、ベルリンフィルのトラに出るような人も参加してるんだ、たいしたもんだなぁ」なんて感心して見ていたんだけど、このページのベルリンフィル団員情報を見てびっくり。「ベルリンフィルのトラの人」ではなくて、「ベルリンフィルの人だった人」だったのね。妙な言い方でアレだけど、要は、「採用されたものの、1年間の試用の結果クビになった人」だと。ご存知の通り、ベルリンフィルの場合は(ベルリンフィルに限らず、向こうのオケは大抵そうだろうけど)、オーディションで合格した人を1年間試用し、その後団員投票して正式採用するかどうかを決めるのだが、このマルコ君の場合は、そこで切られちゃったというわけで。不採用となった理由が何なのかはわからないけど、でも、やっぱりなかなか厳しいものがあるよねぇ、向こうのオケは。翻って、日本のオケはどうなんでしょ。こういう制度を取り入れているとこってあるのかしら? まぁ、民族性や文化の違いもあるから、必ずしも真似することがいい事かどうかはわからんけどね。(02/13)

あーあやっちゃった。また楽器を潰したのかって? いえいえ、いくらなんでも、そう毎週のように楽器は潰しませんよ。今度はパソコンでございましてね...。珍しく仕事の下調べをしようと自社製LANアダプターを持ち帰り、自宅のパソコンに装着してみることにしたわけ。が、私のパソコンにそのアダプターを付けるためには、BIOSの設定をいじらないといけない。で、設定を変えて立ち上げてみたら、あれま、ビデオカードが死んじまったよ。高解像度にしてもフルカラー表示ができるようにと、外付け(?)のビデオカードを装着しているのだが、BIOSの設定変更で、これが使えないようになっちゃったのだ。それじゃぁ話にならないので、設定を元に戻して再起動をかけたのだが、ビデオカードは死んだまま。ドライバーの再インストールをしてもダメ。何をやってもまったくダメ、ダメ、ダメ...。パソコンオリジナル(?)のビデオカードでディスプレイ表示そのものはできるから、パソコンが使えなくなったというわけではないのだけど、オリジナルカードだと、高解像度で256色表示しかできない。これ、ホームページ製作上は大変支障があるのよ。まったくもう、何やってんだか。家で仕事なんて、し慣れないことしようとしたのがいけなかったってこと? しかし、腹立つなぁ...。なんとか元に戻さないといけないんだけど、これ、結構時間がかかりそうなんで、まとまった時間が取れる時でないとできそうにない。が、そういう時間、しばらく作れそうにないんで、当分はこのままだ。あーあ、なんだかなぁ。ガックリ。
■BSでやってたスヴェトラーノフ&N響のマーラー6番を見た。妙な"けれん味"のない、実に淡々としたマーラーで、私はとても好感を持って聴いた。世の中に溢れるマーラー演奏とは一線を画した、スコアから自分が見つけ出した答えだけで勝負する「オレ流」のマーラー。以前同コンビでやった7番もそうだったけど、とてもユニークな、そして「面白い」演奏だったと思う。N響も、そういうスヴェトラーノフの棒によく応えていたし、昔の同団からは考えられない精度でアンサンブルしていたとも思う。が、それだけに、"ダメな奏者"がはっきりしてきた感もあり、聴いてて少々つらいところがあったのも事実。特にラッパ(首席T氏)。音がヘロヘロだもんなぁ。横ラッパ使っても、その効果がまったく出ない吹き方だし。私の世代にとっては、往年の「スタープレイヤー」ですからね、あんまり悪く言いたくないけど、でも、あれじゃぁねぇ...(もう1人の首席S氏は、輪をかけてダメだけど>音がペラペラで...)。
■本日から大阪出張のため、明日の当欄はお休みさせていただきます。悪しからず。(02/15)

1泊2日の大阪出張から帰還。丁度2ヶ月ぶりの大阪だったのだが、なんだか、えらく久しぶりな感じがしたのはなぜだろう。なんだかんだ言って、今回行った大阪日本橋の某パソコンショップの店員さんたちと一番親しいので、彼らの顔をしばらく見ないと、なんか寂しいのかもしれぬ。なら、いっそ大阪に住むか!? って、話が飛躍し過ぎだよ(^^;。
■帰りに乗った新幹線。名古屋で、車両前方の席に、楽器を抱えた外国人の集団が乗り込んで来た。約20人。全員弦楽器。白人の若者ばかりで、男女比は1対3くらい。近くを歩いて行ったメンバーの話言葉は、英語でもなければドイツ語でもない感じだった。さて、どこのオケだろう? あんだけ若い連中ばかりということになると、大学オケ? でも、大学オケが日本を"演奏旅行"するなんて、このご時勢に有り得ないか...。などとアレコレ考えつつ、ふと車両最前方のドア付近を見ると、なんとそこに立っているのはクレメルではないか!いやぁ、これには私びっくり。思わず「おぉ、クレメルだ!」と叫んでしまいましたよ(ただし「他のお客様のご迷惑になるので」小声で^^;)。ということは、この"オケ"は、「クレメラータ・バルティカ」という、バルト3国(?)の若手奏者を集めてクレメルが組織した弦楽オケということだ。確か、「2つの四季」とか言ったタイトルで、ヴィヴァルディとかピアソラなんかをやるはず。チラシも見たし、新聞にも記事が出てたっけ。と、"事情通"(爆)の私は瞬時に合点。メンバーに地図とか書類とかを配っている日本人のおじさんがいるので、多分この人が招聘元のマネージャーなのだろう。クレメルは、そんな様子を、自身の席のあるグリーン車から見に来たってとこかな。そんな風に"理解"しつつ眺めていた(さすが事情通、あれこれ思いを巡らせる^^;)。が、そのクレメル自身も、何やらファイルを取り出し、メンバー1人1人に話しかけたり紙を配ったりし始めたんでまた驚いた。おいおい、御自ら「事務仕事」してるよ! 一体何をしていたのかは不明だけど、結局1時間ほど、メンバーの間をウロウロと歩き回って、熱海駅あたりまで来たところで、隣りのグリーン車に帰って行かれたのでありましたがね。でも、若者ばかりの集団に、紙を配ったり話し掛けたりする日本人と外人の"おじさん"が2人という光景を見れば、その2人のおじさんが日本と現地の「マネージャー」なのだろう、としか見えなかったはず。車両に乗り合わせた多数のサラリーマン諸氏、あの外人のおじさんが世界有数のヴァイオリニストだったってこと、生涯気がつくまいよ。
■ところで、不思議なのは、彼らが「なんで名古屋から乗って来たのか?」ってこと。家に帰ってからコンサートスケジュールを調べた限りでは、今晩のオーチャードホールが最初の公演のようなんだけど、名古屋公演なんかがあったのかしら? それとも、名古屋空港着の便で来日したとか? でも、そうなると、当日ステリハのみでいきなり本番ってことになるし...。謎。どなたか"事情通"(^^;の方いらしたら教えてくだされ。(02/17)

昨日書いた「クレメル一座に接近遭遇」の件。芳名録にお書き込みいただいたように、「15日の大阪公演を終え、東京に移動するところ」が正解だったようだ。"事情通"のお二人、"タレコミ"どうもありがとうございました。しかし、「なぜ名古屋から乗って来たのか?」については未だに謎のまま。名古屋発19:00の新幹線だから、コンサートを済ませた後とも思えないし...。観光? それとも"グルメ"? だとしたら、やっぱ「味噌かつ」か? それとも「味噌煮込みうどん」? あるいは「きしめん」? 「ひつまぶし」って線もあるな。名古屋駅の駅弁「名古屋コーチン弁当」も旨いぞ!って、何の話だよ(^^;
■あなたは指折り数えて待ってることありますか? 私はあります。当団来日公演? まさか(「まさか」って、オイ...^^;)。じゃぁ何だって? それは言いません。少々"暗い"ことなので。でも、待ってるの。早く来ないかな、"その時"が...。(02/18)

ここのところラーメンにハマっている。以前は、ラーメンにさほどの思い入れを持っていなかったのだが、最寄り駅にオープンしたラーメン屋にすっかりハマってしまったことから、昨秋あたりから、結構なペースでラーメン屋通いをするようになった次第。先週、わざわざ"チーズ乗せ熊本ラーメン"を食べに行ったのも(しかも雪の中!)、その一環というわけだ。で、昨日は、予てより目を付けていた"博多ラーメン"の店に入ってみた。ラーメンに半ライス+餃子4個という"セット"を発注。初めての店ということもあり、店内をキョロキョロ見回していると、「当店のラーメンのおいしい食べ方」なる貼り紙を発見。曰く、「"からし高菜"をたっぷり入れて召し上がってください」。ラーメン到着後、素直な私は、その"指示"に忠実に従いましたよ。が、これがムチャクチャ辛い! 確かに本物の"からし高菜"なんだろうが、それにしたって辛いぞ、おい! さらに間の悪いことに、半ライスのご飯が異常に不味いと来た。今時どうやったらこんなに不味くご飯が炊けるの!?ってくらい不味い。なもんだから、私、そのご飯にも"からし高菜"を入れちゃった(だって、そうでもしないと食べれそうにないんだもの)。でも、これがもう決定的な失敗で...。口はヒリヒリ、スープは飲めず、麺をすする毎に汗が噴き出る。もう散々の状態。なんとか麺だけは食べきったけど、スープは飲めず仕舞いで店を後にすることになってしまったのだった。辛いのは別に苦手じゃないんだけど、でも、限度ってものがあるよね、やっぱり。反省。でも、あの店には二度と行かないだろう、きっと。
■「音楽の友」に小澤のインタビューが出ているそうで。なんでも、「2001年のWPh来日公演に同行して、3晩で、ブラームスの交響曲全曲(?)と『アルト・ラプソディ』『ハイドン・バリエーション』を振る予定」と答えているとか。いやね、昨日の帰り道、ちゃんと「音楽の友」を立ち読みして来たのですよ(また立ち読みかよ!?^^;)。でも、このインタビューは見落としちゃった(ポッシュとニーダーハマーのコンバス奏者インタビューは読んだんだけど)。だってあーた、激辛ラーメン(正確には、"結果的に激辛になったラーメン"^^;)のおかげで、本屋の中でも汗だくだったもんだから、じっくり立ち読む気力がなくてさ(だったら買えって?^^;)。本日、改めて確認した後、明日にでもNEWS欄のネタにするつもり。しかし、小澤でブラームスプロとは...。なんだかなぁ。(02/19)

CDラックに使っていた棚が一杯になり、溢れたCDが部屋中至る所に積み上げられている、という状態が続いていた。が、その"積み上げ"にも限界が来たため、一念発起して(大袈裟^^;)、CD774枚収納というラックを購入。金曜の晩、さっそく積み替え作業を行ったのだが...。結果は、やっぱり「溢れ」(涙)。事前の"目測"では、100枚分くらいの余裕を持って全部のCDが納まるはずだった。が、結果的には逆に約100枚の超過。4年くらい前に、一度、所有CDの枚数を数えたことがあって、その時で約300枚だったのね。それからだいぶ増えたのは間違いないにしても、いいとこ倍くらいだろうと思ってたんで、800枚超に膨れ上がっていたという事実に、正直驚いた。仮に850枚あるとして、1枚2000円としたら、全部で... えっ?170万円!?!? 道理で金が貯まらんわけだ...。
■CDはレーベル毎に並べたのだが、当団関連が大半ゆえ(それでも約85%というとこでしょう)、グラモフォンとDECCA(LONDON)が圧倒的に多いのは当たり前としても、意外にEMIが多いのには少々驚いた。まぁ、昨年買い揃えた「栄光のウィーンフィル」シリーズみたいな"組織票"もあるから、1枚1枚買い集めての結果というわけではないのだが、それにしてもちょっと意外。もっとも、組織票以外のCDは、大半が当団以外のもの(ラトル&CBSOとか)ではあるんだけどね。あと、当団物がまったくないのにもかかわらず多かったのがTELDECで、これはアーノンクール物が大半。全部を並べ終えたのは深夜で、かなり疲れたけど、所有CDの全容が明らかになっただけでも、十分に収穫はあったなと。
■大学オケの顧問の先生が定年退官することになり、その記念パーティが昨日行われた。卒業後1回しか現役の演奏会に足を運んでいないというダメOBゆえ、大学に行ったのも卒業以来15年ぶりなら(2年生までしか通っていない校舎での催しだったので、正確に言うと17年ぶり)、当の先生にお会いするのも15年ぶりという始末。さすがに先生は私を覚えていらっしゃらなかったが、遅れて駆け付けた音楽監督の先生(指揮者の河地良智氏@もちろんお会いするのは15年ぶり)はしっかり覚えてくださっていて、「懐かしいなぁ!」を連発してくださった。「キミらの時にチャイコの5番をやったんだよな? あれは、初期の頃の名演だよなぁ」。そうなんです、私が執行部をやっていた3年生の時に、河地氏の指揮でチャイ5をやって、これはほんと、当時としては画期的な"名演"だったのです。それを覚えてくださってたなんて...。まぁ、多分に"あてずっぽう"でおっしゃった感もあるけど、でも、ああいうお言葉は、やっぱ嬉しいっす。生来の出不精(デブ症でもあるが>自虐^^;)のため、パーティの日取りが近づくにつれて、めんどくさくなって行きたくなくなってたんだけど、いやぁ、行ってよかった。やっぱ、人との出会いってのは、大切にしないといけませんな。
■予告よりも1日遅れましたが、NEWS欄に「2000年の来日公演は小澤でブラームス!?」ネタを掲載。ご確認いただきたく。なお、一昨日の当欄で「2001年の指揮者」と書きましたが、これは誤り。失礼いたしました。(02/21)

レコ芸3月号の特集が「ウィーン・フィル」ということで、さっそくチェック。いろんな切り口のコーナーがあるが、やはり私としては「ウィーン・フィル伝統の管・打楽器の秘密」(著者:吉村渓)という部分が気になるところ。過去のこの手の内容の記事では、いい加減な情報や著者の勝手な思い込みによる記述も多かったので、「ウソはないか?」と厳しくチェックしたわけだ(エラそーに^^;)。が、結果的には「杞憂」。管楽器に関しては、ヤマハの開発陣に取材したということもあって、その事実関係にウソはなかったし(10年ほど前にパイパーズに掲載されたウィーンモデル開発ストーリーにほぼ準じた内容)、打楽器の話も、当団打楽器会の"兄弟分"(女性だから"兄妹分"あるいは"姉弟分"か??)である大塚敬子女史への取材を経た上でのものだから、適切な内容となっていた。これなら、予備知識のない人が読んでも、謝った情報をインプットされてしまうことはないはず。まずは何よりといったところだ。ただ、一点だけ。当団が"当団仕様"の管楽器を使い続ける意味を述べた部分で、「VPOは自らの意思であえて"進化すること"をやめてしまったオーケストラなのだ。言ってみればウィーン・モデルの楽器は"第二次大戦前時点でのピリオド楽器"を復元したものに限りなく近い」とまとめていることに関しては、少々短絡的に過ぎないだろうか。その意味するところや言いたいことは十分にわかるのだが、この「まとめ」だと、場合によっては、読者に誤解を招くかもしれない。「そうか、ウィーンフィルの楽器は"古い"んだ」って。確かに、その基本構造に関しては、ある時点で"進化をやめた"ものであることは事実。でも、その"基本構造の中での進化"は、これはもう、かなりの部分で進んでいることもまた事実なのだ。例えば、ウィンナホルンにしたところで、その音色・音の抜け・音量、どれを取っても、昔の楽器とは大きく変っている。"現代のウィーンフィル"に求められ、それに応えるための楽器は、単に"古い"だけでは存在し得ないのだ。著者の吉村氏は、その辺までわかった上で、敢えて上記のように書かれたのだとは思うのだが、読む人の中には、「"昔のままの楽器"を使っている」と勘違いする人が出そうで、ちょっとその辺が心配と、まぁ、在日代表(笑)としてはそう思うわけです。
■しかし、このコーナーに掲載されている写真はいいなぁ。1977年来日時の、ヤマハ開発陣とのスナップなんて、写ってるホルン会諸氏の"若い"ことに笑っちゃうよね。御神体なんか、まるで"ヒッピー"(古い!?^^;)だし。そうそう、この写真には、写ってるメンバーの名前がちゃんと書いてあるけど、右端に立って写ってる横顔の人物は、名前がないけど、多分、この時にトラで来てたロベルト・フロイント@当時ウィーン響首席だと思うよ。この時は、ベルガーが病気療養中だったはずなんで、それでフロイントを連れて来たはず。もっとも、そのおかげで、NHKで放送した「運命」(ベーム指揮)では、アレキのフレンチを持ったフロイントが映って、当時高校生の私は、「そうか、ウィーンフィルにもフレンチホルンの奏者がいるんだ」なんて勘違いしちゃったんだけどね。(02/22)

がダルい。日曜の夜から、眠気、関節痛といった"症状"が出始めたのだが、昨日は朝から頭ボンヤリで、とにかくダルくて仕方がない。こりゃもう完全に"風邪ひき一歩前"の状況なわけで、ここはグッと踏ん張らないと。しかし、思えば、先々週の週始めにも同じようなことを書いたような...。すっかり"虚弱"になったよなぁ、ほんと。というわけで、昨日に続いてレコ芸当団特集関連の話題を書くつもりだったのだが、明日(以降^^;)に延期。頭ボンヤリが解消したら書きますんで、ご勘弁を。(02/23)

頭ボンヤリおよび体のダルさはなんとか解消。風邪ひきを"寸止め"したってとこか。でも、時々クラッと"めまい"がするのは続いていて、非常に気持ち悪い。まさか、脳腫瘍とかそんなやつじゃないだろね? やだやだ。
■というわけで、「体調が回復したら」という約束を守って、レコ芸当団特集関連ネタの続きをば。--- 1977年来日時のホルン会の写真に感激した話は先日書いたが、もう1枚、164ページに出ているショルティ指揮の演奏風景写真も、なかなかに感慨深い。コンマスがウェラー(たぶん)だから、時期は'60年代後半。曲は「リング」か(←実は、ホルン後列がワグナーチューバを抱え、かつ、木管が3管編成ということから、こりゃブルックナー8番で決まりだろうと思って見ていたのだが、友人から「あれは『リング』ですかね?」と電話があり、改めて"検証"した結果、ショルティの陰にイングリッシュホルンを吹くロレンツの姿を発見したことから、ほぼ「リング」で間違いなしの結論に至ったわけで...って、長いよ説明が!)。ショルティの向こうに見えるホルン会の陣容が泣かせる。頭を隠すと吹き姿が息子そっくりのトムベック父が1番。ビシッと髪を横分けにした2番の青年は、20代後半の御神体だろう。3番を吹く"顔の細い"(^^;青年も、同じく20代後半のヘグナーだ(ただし、当時はまだ当団に入団していないので、トラでの参加と思われる)。ワグナーチューバの1番は、髭がなくまだ痩せてた頃のベルガー大魔人。他にも、髪が薄くなりかけ(^^;のトゥレチェク(2番オーボエ)やら、若々しいシャイヴァイン(チェロ1プルト目の内側。ちなみに外側はブラベック)やらと、懐かしい姿のオンパレード。そんなにクリアな写真じゃないけど、メンバー諸氏の"ツラ構え"が何とも言えずカッコ良く、まさに「野武士集団」って雰囲気。いいっすよ、この写真。
■写真といえば、177ページに出ているラッパ会の楽器。一番左の椅子の上に置いてあるのは、C管とB♭管のようなんだけど、当団ラッパ会って、基本的にはC管しか使わないんじゃなかったの? 私、何かでそう読んだ記憶があるんだけど...。隣りのページに出ているアンサンブル11の全員集合写真で、シュー氏が持っているのもB♭管みたいだし。この辺、どうなってるんでしょ? 当団ラッパ会事情にお詳しい皆さん、教えてくだされ!(02/24)

昨日書いたラッパ会ネタ。さっそく当ページ読者の"ウィーン系ラッパ吹き"の方々から反応がありました。結論としては、「例外的にB♭管を使うことがあるようだ」。なるほど、と納得の私。で、これにて一件落着(おいおい、騒いだ割りには簡単過ぎないか??)。
NEWS欄ネタが2つも飛び込んで来たので一気に掲載。どうぞご確認いただきたく。(02/25)

朝日新聞の夕刊に、「バイオリニストの妹、温泉で水死」という見出しの記事が出ていた。何事かと読んでみると、「バイオリニスト前橋汀子さんの妹で、ピアニストの前橋由子さんが、新潟県の温泉で死亡した」という内容。なんでも、お酒を飲んで風呂に入り、それが原因で(?)水死してしまったんだとか。そのこと自体は痛ましいと思うのだが、しかし、この見出しはおかしくないか? 「バイオリニストの妹」って表現、なんか変だよねぇ。確かに、姉上は"有名人"であるけれど、ご本人も、ピアニストとしてそれなりに知られた方だったはず。なら、「ピアニスト、温泉で水死」でいいじゃんね。いや、まぁ、だからどうだってことはないんだけど、なんかね...。
■当団来日公演が近づいて来ましたが、読者の方お二人から、「行けなくなったのでチケットを譲りたい」旨の連絡を受けました。3月16日(シューマン+ショスタコ)のA席(25,000円)と、3月18日(シューベルト+シュトラウス父子)のS席(29,000円)が各1枚ずつ。もちろん定価での譲渡です。ご希望の方いらっしゃいましたら、とりあえず私までご一報いただきたく。よろしくお願いします。(02/26)

ポカポカ陽気というほどではないが、だいぶ暖かだったこともあり、コートを着ずに、シャツにジャケットという"軽装"で出かけた。が、日暮れあたりから気温が下がりはじめ、おまけに冷たい風(しかも強風!)まで吹き出す始末。"丁度いい軽装"だったはずが、"非常識な軽装"になってしまい、すっかり震え上がったのだった。先週、せっかく風邪を"寸止め"したってのに、これじゃまたぶり返しちゃうよ。まったくもう...。ブルブル。
■で、どこへ出かけたのかというと、東京交響楽団を聴きにサントリーホールまで行ってきたのだった。若杉弘指揮の定期演奏会で、曲は、ハイドン「軍隊」、マーラー「子どもの不思議な角笛」から"軍隊系タイトル"の5曲、そして、ツィンマーマンのヴォーカルシンフォニー「軍人たち」(同名オペラからの抜粋。日本初演)という「軍隊プロ」。なんでまた、こんな演奏会("こんな"って...)に行ったのかというと、招待券を戴いたからなのであって、そうでなければ、自費で行くことはないと思う(たぶん、きっと...)。この日のメインプログラムは、何と言っても「軍人たち」なわけだが、これはなかなかに面白かった。十数人(16人までは確認)の奏者によって演奏される打楽器群(舞台上だけでなく、客席3個所にも配置)やオルガン(奏者2人!)を含む大編成のオケに歌手6名が加わっての演奏だったが、その"音響"面での面白さに加え、音楽的にも、このオペラの持つ"狂気"の世界が十分に表出されていて("主役"の2人、森川栄子と福井敬の功績か)、それなりに楽しむことができた。とは言え、初めて聴いた曲だし、どっちかっつーと「現代音楽」系の曲でもあるから、これ以上、どうのこうの言えるものはないんだけどね。前半の演奏では、マーラーは、座った席がPブロックで、歌手の声がよく聞き取れなかったということもあり、ちょっと論評できず。まぁ、オケの演奏だけを敢えて論じれば、可もなく不可もなくというところか。ソツなくこなしていたとは思うが、マーラーの歌曲が持つ、独特の"色彩感"みたいなものは出ていなかったような(要は、私の頭の中にある"音"とは違ったということで)。そうそう、この曲で重要な役どころを演じるトランペット。全員(3人)横ラッパで吹いていたが、特に1番の方は、ちゃんと横ラッパの音がしていて、とても"好感"が持てた。ああいう音で吹いてくれるのなら、持ち替えも大いに結構かと(某オケのような「変わんねーじゃん!」ってのは論外)。さて、この日一番の"問題"は冒頭のハイドン。まぁ、指揮が若杉である以上、"ピリオド系"のハイドンが聴けるわけはないのであるから、そういう面での"面白さ"を期待していたわけではなかった。が、それにしてもひどいハイドンだったなと。なんつーか、アイデアの"かけら"もないとでも言うか。とにかく、重く、ダラダラとしたハイドン。聴いててつまんねーハイドン。ダメなハイドン...。話は飛ぶが、N響を振りに来ているスヴェトラーノフについて、N響ヴァイオリン奏者の根津さんが、ご自分のページでこんな風に書いている。「氏には確固たるテンポ感がある。弾く側から言うと先が予想できるテンポ感を持っていない指揮者は最悪である。テンポ感がないと音楽に最も大切な生命感が出てこない。この点については日本の指揮者はテンポ感の大切さが分かっていないとしか言えない」。なんでこんな引用をしたかというと、私ね、この話、まさに若杉に当てはまると思うからなんですわ。テンポ感、リズム感がないのですよ、彼には。だから、音楽に躍動感が出ない。曲によっては、それが「重厚」といった風に取られるんだろうけど、でも、ハイドンのような、リズムで作って行く音楽にはまったく合わない。テンポが遅いとか速いとかいうことではなくて、要は、確固たるテンポ感(とリズム感)がないから、音楽にメリハリがないのよね。場面場面の転換・展開の妙がまったく出てこない。だから聴いててつまんない。"天性"のものとしてのテンポ感やリズム感は仕方ないにしても、でも、ある程度は頭で、アイデアで解決できる話だと思うのだが...。なんか、古臭〜いって感じのハイドンを聴かされて、とにかく退屈だった。ヒマに任せて会場内を見回してたんだけど、お客の約25%は寝ていたね。まぁ、その姿が、あの演奏のすべてを物語っているんだろうけど。(02/28)