■というわけで、"恒例行事"も無事済ませたので、今年の当欄の更新、これにて終了とさせていただきます。今年1年、当ページをご愛顧いただき誠にありがとうございました。来年もまた、どうぞよろしくご贔屓に。それでは皆さん、良いお年を!(12/31)☆ワタシが選んだ1999当団ベストCD
●アーノンクール指揮/ブルックナー:交響曲第7番(TELDEC)
大方の予想通り(?)、今年のベスト盤はこれでございます。"受賞"理由は、ズバリ、「完成度の高さ」。指揮者の思うところを汲み取り、それを自分たちなりに咀嚼して、しっかりと「音」と「音楽」にして結果を出す。指揮者にとってもオケにとっても、近年希に見る「いい仕事」だったのではあるまいか。クラシックを取り巻く状況の厳しい昨今。レコーディングに手間ヒマをかけることが非常に難しくなっている中、やる気になれば、こういう「仕事」もできる。それを証明して見せた意義もまた大きい。文句なしに今年のベスト。
☆ワタシが選んだ1999フィルハーモニカー・オブ・ザ・イヤー
●ヴォルフガング・トムベック氏(ホルン) ※もちろん息子の方(^^;
そろそろ弦の人も選びたいし... とか散々迷ったのだが、結局、上記ブルックナーやザルツブルク音楽祭の「大地の歌」で見事な演奏を聴かせてくれたトムベックに、その「復調」を祝う気持ちも込めて、この賞(?)を贈ることにした。とは言え、最近また体調を崩したらしいから、今後が心配なところ。まだ若いんだから(42歳)、せめてあと10年は第一線で(つまりは首席として)活躍してほしい。頼むよ、ヴォルフガング!