鑑定物件 No.10

ウィーンフィルを聴いたクマ

依頼人:東京都 三軒茶屋道楽娘さん



本人評価額:???円


入手のいきさつ

このクマ達は、1994年のウィーンフィルおよびウィーン国立歌劇場来日公演を生で聞いた数少ないぬいぐるみのひとつです。
なんじゃそりゃ?とお思いでしょう。
話はカンタン、なんぼクライバーやショルティがお出ましになるとは言え、数万円の入場料を払って私ひとりしか聴けないなんて、余りに勿体無い!!!と思ったから。
これは高額な外来音楽会へのささやかな抵抗であります。
サスガに膝の上に乗せて「ほーら、クライバーさんでちゅよー」とクマに囁くほどファンシーな女ではないので、彼らは紙袋の隙間から拝聴した次第ですが、ノルマンディー上陸作戦に同行したティディベアに数百万の価値があるなら、クライバーの『ばら』を生で聞いたクマに価値があってもいいぢゃないか!!!…って、持ち主が有名人じゃないとダメ…?!
悪ノリした私は後日、もう一匹のクマをショルティ/ウィーンフィルの来日公演に連れて行き、来日公演に於いてショルティ唯一のアンコール無しでお開きという貴重な体験したのでございます。(^_^;)

本人評価額:んー???(依頼しておいて困っている)



鑑定結果

鑑定額:6000円

これまでの依頼品とは、"毛色"のちょいと違う依頼品の登場です。さーて、困ったゾ...(^^;
観たいのに観られなかった、という人も多かったであろうクライバーの『ばら』。それを"観た"っていうんだから、これはぬいぐるみ界(あるのか?)初の快挙であったことでしょう。この2匹のクマは、将来きっと「ぬいぐるみの殿堂」(あるのか??)入りを果たすに違いありませんな、うん(^^;
というわけで、その"偉い"クマさん2匹の鑑定なのですが、ご購入の値段が1体2800円だったらしいので、その金額をベースとし、そこに、クライバーの『ばら』と、ショルティ&当団の「音」が、それぞれ200円分くらいは染み込んでいるに違いない、と判断させていただいて、計6000円。とまぁ、こんなところでどうでしょう?(鑑定士泣かせっすよ、この物件は...^^;)



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