鑑定物件 No.7

ヘグナーのサイン入り楽譜

依頼人:埼玉県 西尾元秀さん


ヘグナーサイン

本人評価額:500円

入手のいきさつ

私の学生時代からの友人である佐々木氏のホームページに、やはり学生時代からの友人の小川氏が登場しましたので、自分も何か出したいと考えたところ、G.ヘーグナーのサイン入りR.シュトラウス ホルン協奏曲第1番の譜面があったはずと思いつきました。
今を去る事15年余り、’82年にアトリエハーロー木村氏の所属するギュンターフィル(という名前だったと思いますが?)で、ヘーグナーが当の曲を吹きました。私は小川氏に誘われて聞きに行き、打ち上げまで参加したと記憶しています。その時にもらったサインがこれです。演奏の方は、ウインナーホルンとは思えないほど達者でありながら、ウインナーホルンの良さが充分発揮された演奏でした。
その前年には、やはり同じ組み合わせで、モーツアルトの第3番の協奏曲が演奏され、やはり小川氏に誘われて聞きに行ったと記憶しています。この時は、他に3人のウイーンフィルメンバーが出演し、4重奏を演奏しました。S.フーベルトミサ等が収録されたウインナーホルンアンサンブルのLPでウインナーホルンに魅せられていた私が、実際の響きに接し、非常に感激した事を今でもはっきりと覚えています。
それからしばらくして、お茶の水管弦楽団で佐々木氏らと出会い、ウインナーホルンを実際に吹いたのは、自分のホルン人生(大袈裟すぎますが)のなかでは、楽しく、また貴重な経験でした。
さて、金額をつけなくてはいけないのですが、困った事に、なぜかこの譜面はコピーです。原譜を所有しているのに、なぜコピー譜にサインしてもらったのかは、全く記憶にありません。悩んだ挙げ句、500円の評価とさせていただきます。



鑑定結果

鑑定額:1,000円(倍額だ!?)

友人、西尾氏からご投稿いただきました。"いきさつ"にもある通り、西尾氏は、鑑定物件No.6をご投稿いただいた小川氏の大学の同級生であり、当時は、小川氏と同じアパートに住んでいたという仲(余計な情報か?)。私と西尾氏が某オケの演奏旅行に一緒に参加したことが縁で付き合いが始まり、そして小川氏に輪が広がっていったというわけです。いやぁ、懐かしい。読者の中にも「懐かしーっ!」と叫んでる方がいらっしゃるのでは?(^^;
それにしても、西尾氏が我々と出会う前に、ギュンターフィルの演奏会に出向き、さらには宴会に参加してヘグナー氏からサインまでもらっていたとは驚きです。そんな話聞いてなかったものねぇ>西尾氏(本当は聞いてたのかもしれないけど^^;)
念のためにご説明しますと、ギュンターフィルハーモニーというのは、ウィンナホルン製作者である、アトリエ・ハーローの木村氏らが中心となって組織しているアマチュアオケで、当団メンバーが来日した折に、時間をやりくりしては、彼らをソリストに迎えた演奏会を行っているという団体なのです("ギュンター"とは、言うまでもなくヘグナー氏のファーストネーム)。スケジュール過密の当団諸氏ゆえ、演奏会の日程が直前にならないと決まらないということもあり、あまり多くの方に知られていない企画ですが、過去の"ソリスト"の顔ぶれはまさに壮観(ピアニストのシュテファン・ヴラダーまで!←彼は、まぁ、言ってみれば、当団の"身内"みたいなもんですから)。滅多に協奏曲なんかをやらない当団メンバーが、これまた珍しい曲を演奏したりする場でもあるわけですから、もっともっと多くの方に知っていただいていいとは思うのですが...。

おっと、話が横道にそれましたな。肝心のお宝を鑑定いたしましょう。
演奏会直後に、ソリストから当の演奏曲の楽譜にサインをしてもらった。なかなかきちんと、お宝の"基本"を押さえていらっしゃると言えるでしょうな、これは。サインの横には、ちゃんと日付も入っていますから、資料としての価値も評価していいでしょう。ただ、ご本人も書いているように、この楽譜がコピー譜であるというところは、やはりマイナス。コピー譜所有はアマチュアの常とは言え(いけないことですが、本来は)、せっかく原譜を持っていたんだったら、やはりそちらに書いてもらうべきでしたね。そこが惜しい。
さらに、鑑定士フォルカーとしては、もう一つマイナス要素をあげさせていただかなければならない。それは、「ヘグナーのサイン」であるということ(えっ?)。いやね、私、ヘグナーのことが好きじゃないんですよ、正直な話(おいおい^^;)。誤解しないでいただきたいのですが、彼の人柄がってことではないですよ(それほど、彼の"人となり"は存じ上げていないですし)。彼のホルンが、音楽が、「好みでない」ということ。
「何言ってる。ウィンナホルンといえばヘグナーじゃないか!」という声も聞こえてきそうです。確かにそうかもしれません。素晴らしいウィンナホルン奏者だとは思います。が、私にとっては、彼の音や音楽は、正直「つまらない」。どうにも、ワクワク・ニンマリとさせられないんですよ。だから、「ダメ」だと。まぁ、簡単に言っちゃえば、「相性」ってことなんでしょうが...。全国のヘグナーファンの皆さん、ごめんなさいね(お叱りのメールは要りません>念の為^^;)。
当時のベルガーが吹いて、そのサインをもらった、なんてことだったら、あるいは御神体だったら、私、10万円くらい付けたかもしれません。でも、ヘグナーじゃねぇ。だめなんです、鑑定士の気持ちが高ぶらないのです...。

え?なんてゴーマンなやつだって?鑑定士がそんな私情に左右されていいのかって? ま、いーじゃないですか、私のホームページなんですから(開き直った!?)。
私の"私情"によって鑑定額が決まりますよってこと。私が好きでない人の物件は、評価が低くなりますよってこと。今後、鑑定依頼される方のために、ここで改めて"宣言"しておくのもいいでしょう、はい("開き直り"というよりも"居直り"か??)。
というわけで、鑑定額は1,000円。それでも自己評価額の2倍なんですから、十分な線ですよね?>西尾氏(怒ってプロレスの技などかけないよーに!>超内輪うけネタ^^;)。



back鑑定団ページ