用途 | 趣味・実用 |
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実行 | コンパイラ |
日本語 | ○ |
対応環境 | DOS/Unix/Win |
入手 | 購入 (試用版あり)/Unix版は無償 |
プログラミング言語「Mind (マインド)」の特徴、それはなんといっても 日本語でプログラミングできるということでしょう。 もとになったのは Forth というプログラミング言語です。 天文台職員のムーアという人物によって生を受けましたこの Forth、 スタックという仕組みを使ったオリジナリティあふれる言語として 知られていましたが、ある人が気づきました。 「あれーっ、この語順って、日本語みたいだ」。例えば、足し算。 多くプログラミング言語では数学の式に合わせて
24+38
と書くのですが、Forth では
24 38 +
と書くのです。あれ、「24 と 38 を足す」って読めないかな? ってことで 調べてみると、Forth の書き方は日本語に非常に近いということがわかり、 ついに Mind の誕生と相成りました。
Mind のプログラムは、こりゃもう日本人には簡単簡単。だって
24と 38を 足す
ってなもんですから。こりゃー、ひとめ見れば意味が分かりますよね。 アメリカではいまいち人気のなかった Forth ですが、こりゃ日本人には もってこいなんじゃない? ってことで、この Mind、実は結構おすすめです。
とにかく「日本語が使える」ことです。まぁ、Forth から受け継いだ スタックのしくみをわかってないとプログラムは書けませんが、これも難しくは ありませんし、慣れると気持ちがいいくらいです。日本語が使えて、 ちょっとプログラミングをかじってみたい、という人にもおすすめ。 例えば、最近のパソコンには、家庭用のシンプルなランチャープログラムが ついていたりしますが、あの程度なら、ちょっと勉強すればさっさっと作れちゃいます。
余談ですけど、Mind ではことばの語尾には寛容なので、
24と 38を 足しちゃったりするわけぇ
なんて書いても OK です。筆者はいつかコギャル口調で巨大なプログラムを作って やろうと思っているのですが、まだ実行していません。
Mind の開発者は、スクリプツ・ラボの 片桐 明さん。最新版は、CGI プログラミングやソケットライブラリ、 GUI 作成、印刷などなど大幅に機能アップした「Mind Ver.7」(Windows 版は 7.5) です。
インストールするには、必要な書庫ファイルをダウンロードしてきて、 インストールしたいディレクトリに解凍します。環境変数の設定が多少必要ですが、 詳しくは添付されている文書 (もちろん日本語です!) を参照してください。
このほかにもご存知の方は、ご一報ください。