この場所から見えていた山は 時代に消された 汗まみれで抱き合って それは「愛」だと信じていた 山が見えなくなった年 君は姿を消した 視界から山が消えただけなのに 僕は君を失った 君の愛したものはバランスだったのかもしれない 物分りの良い僕でも この別れは理不尽でならない もう一度考える 僕に問題はなかったのか 何度も考える 本人がいないので答えは出ない ただ 君がふざけて背中に乗っかってくることもないし 屈託のない笑顔を二度と見ることはない 僕はいくつかのトラブルを思い出す 彼女を追い詰めていた? まさか、そんなこと みっともなくて恐縮だが、 本人がいないので答えが出ない |
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