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6月10日【サナギマン】 - SAIPAN DIVING TOUR 2001 -
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2本目を終えると、一旦ショップに戻って昼食を取る。
弁当屋さんのお弁当だが、これが案外美味しい。
量も大目だが、ぺろっと平らげる。
どうやら、I嬢のデジカメは見つかったらしい。
Tさんが知り合いのショップの人に頼んでおいたら、そのショップのお客さんが見つけてくれたということだ。
落ち込んでいたI嬢もちょっと元気を取り戻したようだ。
悪運の強い奴め。僕の鍵は出てこない・・・。
午後からはサイパンで最も有名なダイブスポット、グロットに向かう。
移動の車の中で、Tさんと「サナギマン」の話題で盛り上がる。
これはかなり年齢がいっていないとついてこれない話題である。
サナギマンとは変身ヒーロー「イナズマン」の一形態である。
仮面ライダーなどと同様に、主人公は、正義のヒーロー、イナズマンへと変身することで強くなる。
イナズマンが敵をやっつけるのだ。
だが、イナズマンでは、主人公はいきなりイナズマンへとは変身できない。
その前に、サナギマンの形態を経なければならないのだ。
ここでポイントになるのが、このサナギマンが弱いことだ。
つまり、イナズマンでは、主人公は、一旦、ピンチに陥ってから、ようやく反撃に出ることができるというわけである。
「とっとと、変身してやっつけちゃえばいいのに〜」という、視聴者の難癖を退け、自然にストーリを盛り上げることができる。
今考えてもなかなか革新的なシステムである。
成功を得るには、苦労がつきものであるという、なかなか教訓に満ちた話であったのかもしれない。
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