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6月12日【泣きっ面に蜂?】 - SAIPAN DIVING TOUR 2001 -

帰りの道路は空いていた。 渋滞知らずで、横横に差し掛かったときに、いつものように思った。 最後の最後、こんなところで捕まりたくはないよなぁ。 特に今回はスーツケースの鍵も見つかっていない。 スピード違反なんかで捕まったら、まさに泣きっ面に蜂だ。 速度と周囲に注意を払いながら走る。

走行車線の車を追い越そうとした瞬間、びっくりして軽くブレーキを踏む。 追い越そうとした車がドアミラーではなくフェンダーミラーだったのだ。 考え過ぎ?とも思い、極端にスピードは落とさなかったが、次の瞬間フェンダーミラーは、追い越し車線に出て僕の後ろについた。

運を天に任せる気持ちだった。 そのときの速度はおよそ110km/h。追い越そうとした瞬間は130km/h程度だったと思う。 幸いまだ赤いランプは点灯していない。 ブレーキは踏まずに、アクセルから足を離したまま、少しずつ速度を落として、走行車線に入る。

いやらしいことに、フェンダーミラーも走行車線に戻る。 しかし、この時点でサイレンが回っていないのだから、もう大丈夫だろう。 しばらく、80km/h以下でとろとろと走っていると、痺れを切らしたのか、フェンダーミラーは僕を追い越していった。

車種は良く分からなかったが、フェンダーミラーのセダンに、男性っぽい2人乗り。 限りなく怪しい。 危うく泣きっ面に蜂を実践するところだったのかもしれない。

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