−ベルディア帝国 シティガイド−




▼帝都ドートン


 帝都ドートンはベルディア半島中南部の要衝に位置する、極めて堅固な城塞都市である。
 人間の身長の数十倍はあろうかというとてつもなく高い石壁に守られて、およそ4万人の人々が暮らしている。
 秩序を否定する暗黒の民の都とは思えぬほど、整然とした美しい街並み。
 街の中心の丘には、円形の堀と城壁に囲まれた、黒御影石の巨大な城がそびえ立つ。
 (暗黒伝説クリスタニア P81より)

 暗黒騎士ルインズ・ブレストは、並足でゆっくりと愛馬を歩かせながら、暮れゆく街並みを見渡していた。
 街の正門と王城とを結ぶ、ドートンでもっとも大きな通りである。
 石畳で舗装された道の幅は、馬車が五、六台は並んで走れるほどもある。
 ドートンの街が興って以来、一日として賑わいが途絶えたことのない道だった。
 (神王伝説クリスタニア 下 P11より)

ベルディア帝国の帝都ドートンは計画的に建設された都市です。
都市全体を高い城壁が囲んでおり、東西南北に城門を擁しています。
都市中央からやや北側を東西に貫く大通りが、同じく都市中央からやや西側を
南北に貫く大通りがあり、それぞれの大通りが城壁に届いた所が城門となり、都市外部へ通じています。
城門の外に出ると大通りはそれぞれ街道となり各地方へ向かいます。
また、都市内へ引き込む形で川が流れており、都市北東部の北壁から中央部を通って
都市南東部の東壁を抜けて都市の外へ再び流れていきます。
城壁を川が通過する場所は頑丈な鉄格子が設置され、人間が通過することはできません。
この川の流れのため東門周辺の区画は都市の中で独立したエリアになっており、妖魔王事件で妖魔と決別するまでは
妖魔(主にゴブリンやオーガーなど)が多く住む区画となっており、木々が多く、建造物は少な目です。
ただ、ダークエルフはドートン都市北部に居住区を持っており、東門付近に住む者はあまり多くなかったようです。
王城ダークスフィアは都市中央、やや南東寄りにあり、その周囲には川から引き込んだ水を用いた堀が掘られています。


●ダークスフィア

都市中央部にある小さな岩山を利用して作られた堅固な城です。
城へ到達するためには堀を越え、城門から長い階段を用いてかなりの距離を登る必要があり、
また、その階段も途中で折り返しているため、守りやすく、攻め難い城となっています。
階段以外の斜面は遮蔽物が少ない上に勾配がきつく、また城自体にも城壁があるため、
獣人の脚力をもってしても発見されずに城に到達する事は難しいでしょう。
城内には一般的な城の設備が備えられておりますが、各所に探知・転移避けの結界がしつらえられており、
また、沈黙の間と呼ばれる魔法が使えない部屋もいくつかあり、会議室や面談室などに利用されています。
時期にもよりますが、基本的に謁見の間の奥には眠る漂流王が座する玉座があり、その傍らにはシェールが常時控えています。
その手前に代行統治者である騎士王の玉座があり、謁見の間となっています。
騎士王については漂流王、あるいは神王の居ない間の代行統治責任者という役職となっているため、
神王覚醒時は職を解かれることになります。騎士王は多くの場合、暗黒騎士団の騎士団長から選出されます。


●ドートン堀

正式名称ではなく通称です。ダークフィアのある岩山を円形に取り囲むように掘られた人口の水堀です。
川から水を引き込んでいます。引き込んだ水を川へ戻す事で流れがつくられているため、
水は比較的綺麗ですが、喜びのために飛び込むことは推奨されていません。


●暗黒騎士団本部

帝都ドートンには暗黒騎士団の精鋭が常時2千人詰めています。
有事(妖魔王事件時など)においては周辺から戦力を呼び集める事でその数は暗黒騎士、兵士含めて1万名にも及びます。
騎士団本部は王城ダークスフィアにあり、2百から千程度の数で大小の騎士隊を構成して任務に従事しています。
とは言え暗黒騎士は貴族家の当主である場合も多く、任務の合間や平時は領地に戻っている場合もあり、
(管理を代官や家臣に任せている場合も多いですが)
常駐騎士3千という公称通りの人数が揃っているケースは稀です。
特務隊は制度上は騎士隊と同等の扱いを受けますが、正確には暗黒騎士団の指揮下にはなく、
特務隊に所属する暗黒騎士は暗黒騎士団からの出向という形になります。


●宮廷魔術師団本部

宮廷魔術師団の本部は暗黒騎士団と同様に王城ダークスフィア内にあり、
その中心的な存在として王城西部の地上7階に及ぶ尖塔に席次付きの導師たちが自室を持っています。
本部と別に街中に別途(アレクラストにおける魔術師ギルドのように)研究機関、資料管理設備、
未来の宮廷魔術師の育成機関を備えた部署を設けていますが、
一般に公開はされておらず書庫等の利用には所属者か、特務隊などの国家組織の許可が必要になります。
コモンルーンや一部一般販売されているマジックアイテムなどは特定の商人が販売窓口を請け負っており、
時期にもよりますが、時として賄賂や中抜きが行われている場合もあるようです。
宮廷魔術師団の構成員の多くは暗黒の民ですが、特待生や客員導師として悟り・沈黙の民や
影の民の魔術師が所属しているケースも少数ながら例があります。
また、魔術師の育成機関としては市中に私塾を設けている魔術師もおり
(多くは引退や放逐となった元宮廷魔術師団員ですが)
宮廷魔術師団に入るコネや金を持たないながらも魔術師を志す者がそこで教えを受けているようです。


●ファラリス大神殿

ベルディア帝国の2大国教の一つです。一般人から妖魔まで多くの民が信仰しています。
グンナーク大司祭が最高司祭を務めており、リザレクションが可能です。
イモレイトも定期的に行っていますが、その生贄は基本的に奴隷が用いられます。
ベルディア帝国の奴隷は大半が戦争奴隷、つまりクリスタニア側戦力から捕縛された神獣の民となります。
中でもエリートたる獣人は生贄の適性が高く、プライドの高さからくる捕獲難易度もあって高額で取引されています。
犯罪奴隷(死刑囚含む)や借金奴隷も存在しますが、生贄としての適性の不安定から価値は相対的に低くなります。
魔神やアンデッドの運用は神殿によって統制されているため無暗に出現する事があれば神殿が解決に動きます。
ファラリスに限らずドートンの各神殿管轄下の墓地から死体を盗難する事は禁じられており、
その事実が各神殿への寄進・入信の原動力の一つになっている側面はあるでしょう。


●マイリ―大神殿

 青白い光の軌跡を闇に残しながら、蝶は、街の中心部に建てられた大きな建物に向かって飛んでゆく。
 広い庭園を持つ、御影石で造られた荘厳な建造物だ。巨大な両開きの扉には、戦鎚を意匠化した聖印が刻まれていた。
 ベルディア帝国の帝都ドートンに構えられた戦神マイリ―の神殿である。
 (神王伝説クリスタニア 下 P123より)

 圧倒的なまでの王城の威容には及ばないものの、戦神マイリ―の神殿は
 四階建ての美しい尖塔を備えた風格のある建造物であった。
 人間の身長の倍ほどもある石塀と、いかにも重そうな両開きの門が、まるで砦のような堅牢な印象を与える。
 (神王伝説クリスタニア 下 P17より)

ファラリスと並んでベルディア帝国の国教であり、暗黒騎士団に信者が多く存在します。
神王伝説時代まではビエン高司祭が神殿長を務めており、リザレクションが可能です。
神殿は王城ダークスフィアと西の城壁門をつなぐ大通りにおいて丁度両者の中間に位置し、
また、中央部貴族街内でもあり、万が一に王城で籠城戦を行う場合は重要な拠点となります。
数はそう多くはありませんが精強な神官戦士団を持っていますが、
それ以上に彼らが参戦する事による<戦の歌>の奇跡は
暗黒騎士をはじめとしてベルディアの戦士たちの心の拠り所として重要な意味を持っています。
ビエン大司祭が暗殺された後は公式の情報がほとんどないため、
リザレクション可能な司祭が居なくなった可能性はありますが、
大神殿ですので、プレイの便宜上、リザレクションは可能な司祭が居るとしてもいいでしょう。


●盗賊ギルド

ドートンには盗賊ギルドが存在します。
アレクラストの盗賊ギルドと基本的に同様と考えて差し支えありませんが、
特徴として戦線への密偵派遣と言う点で国家へ積極的に貢献をしている事、
そして、暗殺者を多く擁するダークエルフたちとは奇妙な協力関係を持っているという事があります。
盗賊ギルドも暗殺の部門は持っていますが、時としてダークエルフに外注する事があり、
また、逆にダークエルフの側から暗殺ターゲットの事前情報収集に盗賊ギルドを頼る事もあるようです。
ダークエルフの若木を盗賊の手管を学ぶために盗賊ギルドへ派遣する場合もありますし、
手癖の悪いゴブリンなどの犯行はいちいち管理しきれない為、なにかあれば対応はダークエルフ側に一任される等、
状況に応じてお互いに利用し合う関係にあります。
(もちろん、妖魔王事件の後は一気に没交渉となってしまうのですが)
基本的にはシーフ技能や、一般技能のスカウトやアサシンを持っているなら
情報収集に立ち寄る事はできる程度に最低限、
ギルドに面通しはしているとしておけばいいでしょう。



●貴族街

 市街地を中心に向かっていくと、街のたたずまいは微妙な変化を見せはじめた。
 通りの両側に立ち並ぶのは、これまでの民家の数倍は大きく、装飾を凝らした造りの館ばかりだった。
 位の高い騎士や貴族が、ドートンの街に滞在する時の邸宅だ。
 視線を遠くに転じれば、街の中心に構えられた王城の、黒々としたシルエットが見える。
 (神王伝説クリスタニア 下 P17より)

ドートン中央部の大通り沿いには貴族の邸宅が多く存在します。
その作りと装飾は貴族にとって己の力を示す物であり、2階建てはおろか、3階建ての邸宅も珍しくありません。
多くは庭付きであり、その力に応じて使用人や警備兵を擁しています。
もちろん、ピンキリで規模や広さなど明らかに差異が出て来るのは言うまでも無い事であり、
財政都合などで下級騎士などが一般家屋と大差ない家に住んでいる事も多々あります。



●地下下水道

ドートンを王都として建築した際、かなり綿密な計画の元に敷設されたらしく、
王都地下はしっかりした造りの下水道網が広がっています。
また、その地下下水網が犯罪や移動経路に悪用されぬよう、かなり細かく区画分けがなされており、
区画の間は格子や細道で遮られている上に迷路のように複雑な経路を為しています。
地上からの入り口は鍵がかけられ、各エリアの衛兵詰所ごとに管理されています。
事実上地下下水道だけでの長距離移動は不可能と言っていいため、
盗賊ギルドも一時的に潜む程度の用途範囲でしか把握していません。
各区画は定期的に掃除が義務付けられ、貧民などに仕事がふられていますが、
度々衛兵詰所の怠慢や予算流用のため放置されている場合があり
魔術師の研究に使われた溶剤などの投棄で度々魔法生物や巨大生物が発生しているようです。


●墓地区画

都市北部と南部にそれぞれ墓地区画があります。宗派ごとに区画が分かれています。
前述の通り、墓地については各神殿が管理しており、
管理下の墓地を荒らしてアンデッドを作れば処罰されることになります。
(管轄下の墓地に入ろうと市民が各神殿に寄付を行う理由の一つになっています)
死霊魔術師は宮廷魔術師団が、闇司祭はファラリス神殿が管理しており
違法に墓地の死体の盗掘が発生するケース事態は稀ですが、
腹をすかせたオーガーやコボルドなどが衝動的に犯行を行う事はあるため、
最初から火葬で葬る事を選ぶ市民も徐々に増えてきています。


●城壁門

東西南北の城門の内、平時は北と東の門は夜間でも閉められず、常時通行が可能です。
各城門ごとに衛兵が詰めており、最低限のチェックを行っていますが、
顔見知りは顔パスしたり、賄賂でチェックを飛ばしたり、あまり厳重な警戒とは言えません。
ただし、どんな人物が通ったかの情報は比較的詳細に押さえられています。
なぜなら情報は盗賊ギルド他に高値で売れる事を衛兵も良く知っているからです。


●衛兵詰所

衛兵詰所は街中の各所に点在しており、司令部は暗黒騎士団本部内にあります。
指揮系統としては暗黒騎士団の下部に位置していますが、
責任者に任命された暗黒騎士以外の騎士が命令を下す事はあまりありません。
規律・練度は一定ではなく、責任者になった暗黒騎士次第な所があり、
上が緩んでいる時期は下も相応に緩んでいる・・・と、時代によってまちまちです。
とは言え、明らかな他殺体が出た場合などは熱心に捜査を行い記録を行います。
捜査情報は貴族の権力争いで役立つ場合もあり、必要に応じて情報を上げる事で、
もしくは情報を抹消する事で、後々になって金になるからです。


●ダークエルフ居住区画

ドートン街中の北部にダークエルフの共住区画があります。
街中でありながら樹が多く、壁が少ないながら見通しの悪い区画になっています。
ダークエルフたちにとって基本的には大樹海がホームタウンではありますが、
ドートン滞在中の居住区として利用されています。
ダークエルフには暗殺者が多い事もあり、一般の市民は敢えて近づこうとはしませんが、
近づいた者が無差別に害されると言うわけでもありません。せいぜい追い返される程度でしょう。
ダークエルフはハーフエルフを奴隷同然に使っており、区画内の掃除や整備、
買い出しなどの使い走りは彼らが行っている事が多いようです。


●貧民街(スラム)

ドートン街中の南部、河の両岸には貧民街が広がっています。
スラム同然に浮浪者が溜まっている場所もありますが、一方で盗品を扱う故買屋や
闇市、色街の一部も存在するため、昼夜問わず人の出入りが多く、スリも多発します。
衛兵の詰所も無いわけではありませんが、他のエリアと比べて明らかに意欲は低く、
よほどの事でなければ、(あるいは衛兵の虫の居所が悪い時に出くわしたのでなければ)
見て見ぬフリで済まされる傾向にあります。
中には脱走奴隷なども紛れており、まれに銀狼の民をはじめとするクリスタニアの
神獣の民の姿も見かける場合があります。
力が至上のベルディアではどんな出自でも見出されて傭兵や家臣として取り立てられる可能性はあり、
こういった場所で実力のある者を見定め、貴族へ紹介するスカウトのような仕事をしている者も居るようです。



▼大樹海


 「"大樹海"だよ。雨期に降り注いだ雨が、一帯の密林に集中的に流れこみ、このような景観を作り上げたのだ」
 グンナークは淡々と説明した。
 深緑色の水に、半ば沈んだ密林―――まるで広大な湖の上に、無数の木々がそそり立っているかのようだ。
 それはまさに"大樹海"の名にふさわしい、雄大で不思議な秘境であった。
 (暗黒伝説クリスタニア P227より)

 木々の間をすり抜けて、舟はゆっくりと進んでゆく。リュースは油断なく周囲をうかがった。
 太古の自然そのままの秘境には、おびただしい数の生命が息づいていた。
 密林に特有の大きな甲虫や蝶、飛び交う極彩色の鳥、木立をすばしっこく駆けまわる猿の群れ―――
 水面から目だけを出して、じっと様子をうかがっている鰐もいる。
  やがて、舟の前方に、小山のような浮き島が見えてきた。
  びっしりと木々の密生する、ゆるやかな勾配を持つ島だ。昼なお薄暗い"大樹海"にあって、
 その島は淡い金色の光に包まれているようにみえた。
 (暗黒伝説クリスタニア P228より)

大樹海はベルディア半島中央北部よりに位置する広大な密林です。
普段はベルディア半島の他の密林と変わらぬ様相ですが、雨期になると河川が氾濫し、一帯は完全に水没してしまいます。
結果として水上に木々が頭を出すという、まるで海の中に森が浮かんだかのような景観が見られるのです。
樹海の中心には雨期以外でも水をたたえた湖が存在し、その中央には黄金樹が根を張る小さな島があります。
妖魔王事件の際は妖魔の王の座所となりましたが、基本的にはダークエルフたちによって警護され、何人たりと島へ立ち入る事はできません。
雨期が過ぎると徐々に水は引いていき、大樹海内にもともと多い河川各所へと収束して行きます。

大樹海はダークエルフをはじめとする妖魔の領域であり、また巨大生物や危険な植物のモンスターなども多く生息しているため、
外縁部にわずかに人が集落を作っている事と、一部の行商人が取引の為に立ち入る他はほとんど人の出入りはありません。
その集落も妖魔王事件の際に失われ、さらに妖魔王事件の後はベルディア半島内の残った妖魔たちが多く逃げ込んだこともあり、
以降はさらにその特徴は顕著になったと言えるでしょう。
妖魔たちは樹上に住居を構えており、水没期は舟での移動が主となるため小舟や筏を備えている事がほとんどですが、
ダークエルフや森ゴブリンなどは樹上を飛び移っての移動にも慣れているようです。



▼最初の港トラッド


ベルディア半島の北部西海岸にある小さな港町です。
漂流王の率いる船団が到着した場所と言い伝えられており、人口規模のわりに大きな船の停泊できる港を備えています。
しかし、300年を超える月日の間、遠洋航海が行われなったため、すでに大きな船は存在せず、
沿岸での漁業に用いられる小型から中型の船が停泊するのみとなっています。
これはオールギン率いる眷属オルカらの海洋警戒や、クリスタニアの大半が神の城壁により接岸不能という事情によるものです。
イスカリア地方を超えればダナーン半島という接岸可能エリアに到達できるのですが、
長い漂流により傷ついた船、そして半島内の統一のための戦争など、ベルディアには海洋探索に注力できる余裕がなかったのです。

トラッドはベルディア内の海産物の供給の多くを担っていますが、主要産業は塩の生産になります。
その事業価値から貴族領ではなく帝国直轄領となっており、騎士王の任命した代官が赴任して町の事業を統括しています。
商人の往来もそれなりに多く、人口以上に賑わっていますが、都市と呼ぶにははばかられる規模と言えるでしょう。
トラッドの沖にはかつての船団の脱落船の残骸が沈んでいる海域があり、海棲生物の住処となっています。


▼リデル、ガスム


いずれもベルディア半島の西海岸沿いに位置する港町です。
町の歴史は古いものの、現在は廃れがちになっていて人口は減少の一途をたどっています。
ベルディア帝国初期に沈黙の民と悟りの民を従属させるべく半島内での戦いが主だった頃は、
神獣の民の海を厭う性質から、陸上での輸送より海上輸送による補給の方が安全であったため、
帝国初期は海岸線沿いに町を作るのが主流だったのですが、半島内を抑え、クリスタニアへ侵攻する頃になると、
陸上輸送が主となり、海岸の町は完全に後方生産地でしかなくなってしまったのです。
ただ、妖魔王事件以降、ダナーンとの通商が始まることにより、各町とも中継停泊地として息を吹き返すことになります。
もちろん結界の終了で遠洋航海が可能になったこと、ダナーン以外の地域とも海での往来が可能になった事も追い風です。


▼その他の街、村、集落


GMは上記以外の街や村、集落を自由に設定してください。
イスカリア地方との境近くに交戦のために作られた橋頭保のような都市があるかもしれませんし、
猛虎の民との内戦の為に城塞化された都市がベルディアの南部にあるかもしれません。
有力貴族の影響力の強い都市があるかもしれませんし、暗黒騎士団に馬を提供する牧畜の名所があるかもしれません
沈黙・悟りの民との戦の為に作られたかつての物資集積地が街として残っているかもしれません。
密かにミルリーフを崇拝する小村があるかもしれませんし、流刑地の小島が沖にあるかもしれません。
ただ、ベルディア半島の人口は約40万人と公式で情報がありますので、
それに沿うならドートンに次ぐような都市はせいぜい二つくらいに抑えておくのが良いでしょう。
(もちろん、気にしないなら好きにして構いません)




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