−ベルディア帝国 シナリオソース



・淀む狐御殿(小ダンジョン探索)
最近躍進目覚ましい豪商より、かつて魔術師が住んでいた邸宅跡の調査を依頼される特務隊。
買い手がつかない物件を引き取る事でベルディア商業界隈での貢献とし、今後に役立てようと言うのだ。
調査自体は何か遺されたアイテムでもあって金になればラッキー程度の期待度である。
普段から特務隊本部に投資し、装備品の供給などでゆちゃ……関わりのある豪商故の依頼の押し込みなのだ。
しかし、仕事を引き受けた特務隊一行のうちの双面の民のキャラに豪商の妻がひそかに声をかける。
彼女もまた双面の民であり、実はその邸宅がかつて胡蝶の民の祭器を盗み、
暗黒騎士ルインズと共にバルバス復活を企てた双面の民の呪術師ムーハの使っていた研究施設だと言うのだ。
ムーハの件は暗黒の民、神獣の民双方から裏切り者と部族が責められかねない一件、
危険な書類は明るみに出る前に処分しなければならない。
勿論、仲間に内緒で書類を処分してもよいし、隊長と相談の上、秘密裏に処理する事で追加報酬を得ても良い。
そして、邸宅跡にはムーハが配置した罠やガーディアンが残っているかもしれない。


・ある初冬の物語(モンスター退治)
冬の訪れと共に東の山脈から吹き下ろす風に乗って毎年現れるスノーウルフの対応のため、
現地配置の兵士隊と共に迎撃を行う事になった特務隊。
担当の村に向かった一行はスノーウルフの一団に出くわすが不自然に傷ついた状態で現れた個体が多い事に気付く。
スノーウルフを追い立てた存在がいるかもしれないと調査を行う、もしくは第二陣を警戒して村で待ち受けると
現れたのは封印から解放された、女尊男卑の邪神ガロウの女司祭とハーピィなどの女性モンスター群であった。
封印の経緯から彼女は神獣の民を優先して狙う。もちろんそれが男性なら猶更だ。
異文化コミュニケーションで解決してもいいし、力づくで解決しても構わない。
しかし、もし生かして屈服させようと望むなら、女性のキャラが一騎打ちをせねばならないのだ。


・迷宮の挑戦者(ダンジョンアタック)
地方領主の納める領内に地下迷宮が見つかり、探索のため領主から協力要請を受けて向かう事になった特務隊。
しかし、クリスタニアには古代王国の遺跡など無いはず。
なんと地下迷宮は封印から解放された、古い神獣モスコスの従者がつくった試練の場だったのだ。
迷宮の主人は封印により既に浄化されて存在しないが、迷宮の製作維持管理のためにかつて召喚された魔神が最奥で待ち受ける。
(そんなもの召喚してるから迷宮ごと封印されてしまったのだろう)
主人を失い、もはや肉体損壊でしか魔界に帰れない魔神は侵入者に戦いを挑んでくる。


・義理とプライドと(モンスター退治)
時代は暗黒伝説クリスタニア<11年(新王国歴857年)>以降。
妖魔王復活に伴う妖魔や猛虎の民との戦役において、妖魔と手を切り神獣の民との同盟を結んだ新生ベルディア王国。
それにともないこれまでの戦で囚われた結果、ベルディアの捕虜や奴隷となっていた神獣の民は解放、返還される事となる。
返還は獣の牙ベルディア支部を介して行われ、解放された者は各々の部族の集落へ戻ったり、
改めて獣の牙の傭兵になったりすることになるが、そんな中、とある奴隷となっていた牙の民の戦士が返還を拒み、
状況確認と面倒事の解消のために特務隊は派遣される。
なんでもその牙の民の戦士は奴隷となった後、暗黒の民のある貴族の元におり、戦いぶりを気に入ったその貴族は
取り決めた回数を戦場で戦えば解放すると約束していたと言う。
しかし、その取り決めの回数まで僅かという時に領地をモンスターが襲撃。
貴族自ら率いる暗黒騎士たちと共に牙の民の戦士はモンスター退治に赴くが敗戦、
牙の民の戦士は闇司祭を連れていた後詰の部隊の救助によってなんとか一命をとりとめたものの貴族は戦死。
貴族の持っていた家督の証たる宝剣はモンスターに突き刺さったままとなってしまった。
残された貴族の幼い息子の家督継承のためにも、共に戦った戦友の無念を晴らすためにも
義理果たさねば獣の牙に帰ることはできないと牙の民の戦士はごねているのだ。
一行は痕跡や目撃証言からモンスターの正体や弱点を探り、
血気に逸る牙の民の戦士を連れてモンスターを退治して宝剣を奪還しなければならない。


・ワタワケ 〜私が死んだわけ〜(シティアドベンチャー)
時代は秘境伝説クリスタニア<13年(新王国歴859年)>以降。
特務隊は獣の牙からドートンへの重要参考人護送を命じられる。
参考人はカストゥール人が奴隷として使っていた蛮族の巫女で、なにやら特殊能力があると言う。
しかし、経路途中の街に立ち寄った特務隊一行はそこで殺人事件に出くわしてしまう。
『どうかお願いします!私が殺された原因をつきとめていただきたいのです!』
古代蛮族語と拙い下位古代語しか話せないはずの蛮族の巫女は突如流暢なベルディア語で話し出す。
蛮族の巫女は特殊な霊媒体質でファントムとして顕現できない程度の残留思念を拾って身に降ろす事ができるのだ。
蛮族の巫女が身に宿した被害者の宝石商人の残留思念に頼み込まれた特務隊一行は、
この町の無能な衛士隊長に辟易しながら、先代領主一族に伝わる宝石の呪いにまつわる事件を読み解いていく。
しかし、蛮族の巫女をバルバスとの交信に使おうと猛虎の民の密偵が誘拐する隙を狙っていたのであった。



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