ルキアルその7
【るきあるその7】
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コメント
おなまえ(省略可)
フォーセリア最高レベルの賢者のひとりにして、(ある意味で)最悪の愚者とも云える人物。
(後世の歴史ではこう評価されるのでは⁉️)
往々にして、優れた政治や戦の成果ってのは、練りに練られたプロの、冷酷な知略に拠(よ)ったものなんですけどね。
結局は、(剣や魔法で)力ある者達に対する、ルサンチマン感情を超克出来なかった事が彼の不幸なのかな……と思っている。
ルキアル自身は自己顕示欲に囚われた凡百の策士で良かったと思うけど、「フォーセリア世界に民主主義を」という早すぎた革命思想を抱く真にカリスマ性と歴史的な存在意義を持つ導師を、彼の背後に設定すれば、リウイシリーズの展開ももっとピリッとした魅力を持てたろうにと残念に思う。
どんな策略も実際に実行できなければ机上の空論なのでそれらを実際に実行できた力量は認められるべきかなと、しかしは所詮テロリスト同然の所業でありテロで世界を変える事は出来ず精々停滞が関の山とはなんという賢者が言った言葉かな
彼の挫折は、新しい時代を作るのは老人ではないという真実の好例なのでは?
少なくとも、ルキアルの謀略とやらは自己顕示欲の発露でしかないし、「ヤツは謀略を使う」と知られる時点で周囲から孤立して結局は大事は為せないんだよね。
↓その汚い策略とやらもバレなければいいのでは?と、バレたなら悪(?)を悪なる手段で制したところで新たな悪が芽吹くだけとなり、むしろそれが正しい手段とされ収集がつかなくなる事もあるだろう、道義的には知らん
正々堂々とした戦で1万の敵味方を死なせて勝つのと、汚い策略で100人の敵を謀殺して勝つのとでは、どちらが道義的にマシなのかな…?
『SHADOW/影武者』って映画の、病み衰えた身体で鎧兜でフル装備の刺客たちを返り討ちにした黒幕を見て、ルキアルにもこういう個人的な強さ、自分の身を守り、いざとなれば自分自身が刺客となれる強さがあればもっと凄みが出たんだろうにと残念に思った。
それより近い、ザラスタ(アザーン都市国家・豪商評議会)もあるし
(参考にするなら、ライデン、エルフより此方かと)
エルフとかはそういう感じじゃなかったっけ? それに古代魔法王国も合議制といえるんじゃないかなぁ?
↓書いた後で気づいた。ロードスに独立都市時代のライデンって例があったわ。まあ、なんせ呪われた島の一都市だしルキアルも詳しくは知らなかったろうけど。
そういえば、フォーセリアには古代アテネ型の直接民主制や共和制ローマのような元老院議員による合議制のような体制は生まれなかったのかな。そういう体制が存在した歴史があれば、ルキアルの思想や行動ももうちょい地に足のついたものになったろうけど。
↓と、騎士たちに言われて追放され、現在に至るw 美しく華麗な策略とか、綺麗な指揮とか、そんなものはアニメの超英雄に任せておけばよろし
数撃ちゃ当たる作戦、破滅的暴動の扇動などはあまり知的な行動とは思えない。論理的というより感情的、戦略的というより悪知恵という印象
少なくとも彼の腹心たちはそう考えていた
一般人を見下していそう、所詮は烏合の衆
数万人の民衆のためを思ってやっているわけではなく、単に自身のためでしょう。アトンを倒そうとする者達を妨害しようとしたのだから、世界が崩壊してもいいと思っていた。
確かにパンピーの操り方がアレだったが、数万人の民衆を導こうと思えば、ある程度単純化した(歪曲した)情報を与えてやらないと、そもそも動かないよ。やり方は「騙す」というマイナス印象な手法だったけど、目的に不純なものはなかったと思うよ。アトンが消えた後も魔剣に蘇生措置を受けたのか、民主主義を説いて回ってたようだし・・・
ぱんぴーの味方・・・とも言えない気がする・・・。
自身に魔法の素養がなかった事で魔術師を否定し、騎士から己の知恵が軽んじられたことで王国を否定し、最後に行きついたのが特別な力を持たない一般人の力だった。
その後、プリシスで騎士団に追い出されるわ、ロマールの軍部に無能扱いされるわで、騎士への憎しみも膨らませている。彼の場合、復讐心を遊戯盤での戦いに昇華させてる節があるね。
魔法が使えない自分が他社より優れると自負する知恵だけでどこまで世界を変えられるか試してみたかったとかじゃなかったっけ?
ルキアルが何をしたかったって?そりゃ自分を愚弄した騎士や魔術師への復讐だよ。復讐より強い動機はないさ。そしてその過程で、彼は民衆に救われた。民主主義の理念を説いて回ったのは、それが真理って理由もあったろうけど、おそらくは自分を救ってくれた民衆への、彼なりの恩返しだったのかもしれないな。
フォーセリアにおける民主主義の創始者。騎士と魔術師を憎み、民衆に救われ、妾腹の王子への復讐に燃え尽きたその後―――