讃岐採集の風景

採集地:香川県

2005.11.20

11/20(日)

香川2日目の朝は7:00に起床して、そそくさと朝食を済ませ、宿をあとにした。清水氏はなんだか寝不足の様で少々お疲れ気味な様子。私も風邪をひいたのか朝から頭痛が残っていたが、最終日なのでなんとか成果を出したいところである。


この日まず流したのはエリアを大きく遠巻きに回ってみた。やはり車道沿いからではたいした材も見当たらず、厳しいスタートとなった。ぐるりと回ってもう一度昨日の初めて出た所の近くを散策してみることにした。すると結構朽ちた木は多いのだが、既に削られていたり、まだ堅かったりと手頃なものが見当たらない。そんな中、清水氏はチビクワガタを出していた。


やはり、きちんと歩いて探さないとならないかと思い、今度は車を止めて広い範囲を歩くことにした。林内へ進んでゆくと桜やクヌギが多く期待できそうな環境だった。だが、手頃な木はなかなか現れない。暫く歩いたとき、菌糸が回った大きなクヌギの根株がふと目に入った。駆け寄り一刀振り下ろすとそこには蛹室がポッカリと・・蛹の抜け殻も入っている。ということは・・


間髪入れず、その先に黒い虫の姿が目に入った。大きさ、艶からしても間違いなくオオクワガタの♀成虫だった。「出ましたよ〜」近くにいた清水氏にもみてもらい手に取り出す。感動の瞬間だ。


続いて割ってゆくと今度は大きなが3齢幼虫現れる。こちらは♂のオオクワで間違いない。その後も3齢幼虫を1頭追加で出した後、清水氏にあとは代わったが、その後はもうでない様だった。私はその頃また別な材を探し出したが、こちらは何も入っていない様子。またぐるりと回って車へ一旦戻り、エリアを移動することにした。

チビクワガタ
蛹室がポッカリと・・ 香川産オオクワガタ♀38mm
続いて現れた3齢♂幼虫
3齢♂幼虫を更に追加
今度は昨日も入っていない所であるが、道も行き止まりとなり引き返すことになった。清水氏が昨日出したところにもう一度行きたいと言うので今度はそちらへ移動することにした。清水氏は昨日出た辺りをあらためて散策。私は昨日入ったところではなく、180度別な方向へ入ってみることにした。所々に大きなクヌギはあるのだが、菌糸の回った材が見当たらない。小さな根株を見つけてようやく叩いてみると、なにやら食痕が現れた。続いて2齢幼虫が現れる。なんだコクワかとあまり気にも掛けず一応タッパーに仕舞い引き返すことにした。清水氏と別れた辺りの根株を削っていると大きな食痕が現れる。そこへ清水氏も戻ってきた。削っていた下の土中からはカブトが現れ、クワガタの幼虫が何処にいるのやらと思ったその時、ポロリと出てきたのはヒラタの3齢幼虫だった。しかも傷を付けてしまい、ああ〜お陀仏である。
こちらもオオ2齢かも
「さっき向こうではこんなんしか採れませんでしたわ〜」とタッパーを開けてみる。先程の幼虫を私もまじまじと見ると、襟巻も立派で頭が赤い。ノコではないし、どうやらオオクワの2齢だったみたいである。なんと幸運な事だろう。この日私はコクワには全く当たりもしなかったということの様である。このとき時間も終了予定の15:00間近になっており、この辺で打ち止めにすることにした。

着替えを済ませて、車を走らせ香川を後にした。大鳴門橋、明石海峡大橋を通過して中国道で渋滞に少し巻き込まれたが、18:30頃には大阪空港近くまで戻って来られた。ICを降りて食事をとることにした。その後、空港近くの宿まで清水氏送り、ここでお別れである。今回は遙々お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。

今回は幸運にも2日間で成虫幼虫10頭という私の期待以上の成果となり私としては大変満足いくものであった。今回以上に丸1日歩き回ってもコクワとチビクワしか出ない時もある。いつもよりどちらかというとあまり距離を歩いていない今回である事からしてもこの成果は大変よいものだった。清水氏にも香川のオオクワを見てもらうこともできましたしね。あと、丸い●●●にポイントというか御利益があったのかもしれない。(笑
◆本日の採集成果:オオクワガタ成虫♀1+幼虫3、ヒラタ幼虫1、コクワ幼虫3、チビクワガタ成虫4、カブト幼虫1


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