神津島採集の風景

採集地:東京都神津島村

2006.5.5

島での足 ◆2006.5.5(採集4日目)


神津島へ来て4日目の朝が来た。幾分気温も上がってきている様で期待できそうな気がする朝だった。

体長の方はというと頭痛はまだ続いていた。初日に濡れながらバイクで走ったのが良くなかった様である。

この日朝の8:00頃から採集を始めていたが、別エリアに入っている某氏からさっそく連絡が入った。この日は朝から徘徊している様である。

ミクラミヤマ♂
美しい黄紋のミクラミヤマ♂
私も車を止め注意深く足元を探しているとミクラミヤマのお尻が目に入った。穴に頭を突っ込んだ状態で「頭隠して尻隠さず」なところは滑稽だった。

とりあえず引きずり出してみるとそこそこ大きな♂だった。さらに穴の奥にもまだなにかいる様だ。ちょっとほじくってみるとなんとそれはミクラミヤマの♀だった。この時期に♀を獲られるとは思っていないだけに嬉しさ以上の驚きだった。

その後もポツポツと追加は獲られたが、まだ道路を徘徊する個体に巡りあっていない。この種の採集の醍醐味なだけに唯一の不満材料だった。
午後から某氏のいるエリアへ行ってみた。私以上の成果で二桁も越えているが、彼の採集する個体は昨日の2頭も含め皆真っ黒の個体だった。一方私の方は頭部前胸部赤褐色の個体が多かった。その後は全く追加が獲られない厳しい状況となってしまった。某氏も同じ状況の様子である。
夕方から仕切り直しに別エリアも回ってみたがこちらも厳しい状況だった。やはり発生が遅れているからなのだろうか。
青大将
話しは逸れるが意図的かどうかは知らないが某エリアで三桁採れたとかこの日も朝から向こうは良く採れるとか言って歩いている人もいる様だが、私には情報操作にしか聞こえなかった。

現実そのエリアへ入っている人の話では全然だったし、私も回った感じではいまいちだった。今年の様な厳しいシーズンは余計にその様な噂に誘われてしまった人も多かったのかもしれない。

やはり採集には自身の経験や感そして思いに基づく判断に頼るのが一番かもしれない。
◆本日の採集成果:ミクラミヤマ成虫♂5♀1

神津島採集5日目ヘ続く