伊予採集の風景
(九州・四国ツアー5日目)


採集地:愛媛県〜香川県

2007.1.5

■1月5日

九州から四国へ移動して、きままな旅の五日目の朝が来た。
だんだん北上している為か寒くなってきた気がする朝だった。早速車を走らせ目的の山を目指す。あやうく、朝食の買い出しすら忘れるとこだった。コンビニでパンを買いこみいざ出発。標高を一気にあげると800m程からブナが多くなってきた。

途中までは杉や桧が多かったが上は思ったよりコナラ、ブナ等の自然林になっていた。とりあえず山頂まであがってみた。眼下に海が見え、見晴らしは最高だった。

下りながら見つけた立ち枯れを叩いてみたが、アカアシクワガタの成虫、幼虫となにかのハナムグリの幼虫くらいしか獲られなかった。やはりこの山域ではヒメオオは厳しいのだろう。まあ、この標高の山ではこんなものかもしれない。

アカアシクワガタ越冬中のマイマイカブリ
臼杵港

いつしか昼時になってしまったので、移動する事にした。次に向かったのは少し山間の場所だった。ここは山自体はほとんど植林だが、中には古木も混じっており、時々車から降りては叩いてみたが、思うような成果は出せなかった。

長い山間の道から町へ戻るとすっかり日も傾きかけていたので、城で休憩する事にした。立ち寄った城は仏殿城という伊予の東の要にあたる城で何度も落城のうきめにあってきた城である。自らも九州で破れ、伊予でも破れ落ちてゆく武者の様に思えてしまう。

移動をはじめると、ほどなく日も沈んだ。やがて香川へ入った。新しくできた温泉へ行ってみることにした。だが、温泉とは名ばかりで塩素臭がきついものだった。設備や造りは立派だが、このところずっと本物な温泉に入っていたので、塩素の臭いにはちょっとげんなりしてしまったのだった。風呂からあがると、うどん屋へ向かった。おでん、天ぷらうどん、いなり寿司と腹一杯食べて明日の最終日に備える事にした。

仏殿城 讃岐の夜景
◆本日の採集成果:アカアシクワガタ、ハナムグリ