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讃岐採集の風景
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■1月6日 諸国放浪の旅も六日目の最終日となっていた。この日は香川の平地という旧知な場所だけに、新鮮味こそないもののここまで無事戻って来たという安堵感があった。ただ、この週末は全国的に荒れ模様なため、多少天気が心配ではある。 早速車を走らせ目的の場所到着し、準備を済ませると歩いて山に入った。材採集で入るのはおよそ1年ぶりだが、年を追う毎に叩きあとも多くなり、難易度もあがってしまった気がする。なかなか良い朽ち木に遭遇出来ないで歩き続ける事になった。時々叩いてはみるが、入っていてもコクワガタかノコギリクワガタの幼虫だった。3時間位歩いたろうか、一旦車へ戻り休憩した後、場所を移動して再度山に入る事にした。 今度入った場所は町からは外れたほんとうに山な場所で尾根ずたいに蛇行しながら上へ歩く事にした。ここは先程に比べ他の採集が入った形跡は少ないものの叩けそうな材もほとんどない状態である。何処かにという思いで歩き続けるしかなかった。暫し歩き続けた頃よさそうな立ち枯れを見つけた。大きな木で斧も入っていない。期待を胸に叩いてみたが、まだ虫が入るには少し早い位な手応えだった。1〜2年後位が楽しみなのかもしれない。 その後はさ迷うかの様に更に歩き続けたが、めぼしい材はなくこのまま迷子になるかと思ったが、遠くにちらりと見えた山のシルエットで車まで良いルートで戻ってこられた。 |
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一息ついていると雨雲が立ち込めて、ほどなく降り出した。一旦山から離れ、うどん屋へ駆け込んだ。 うどん屋から出ると雨は更に強くなり、このあと採集を続けるのは断念した。なので、進路を東へ向け車を走らせ、京都へ帰る事にしたのだった。 今回の九州・四国への遠征はほんとうに何も計画もなく、船さえ予約すらしないままの放浪に近い旅だった。それは束縛や重圧の無い旅でもある反面、採集としてはかなり不完全になってしまったのはいなめない。しかし、採集の合間にその土地の史跡の一つくらい立ち寄り、温泉に入ってというのもなかなか良い時間を過ごせたと思う。また次もきままに何処かに行きたいものである。 |
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◆本日の採集成果:ノコギリクワガタ、コクワガタ |