備中採集の風景

採集地:岡山県

2007.2.10

■2月10日

この三連休は仙台から清水氏を迎えての採集となった。目的地の選定はとりあえず岡山ということに決まったのだが、岡山にしろ香川にしろ以前より難易度は上がっているため楽にオオクワなど狙えないという点は彼がこちらに来られる前にも話はしておいた。

朝10:00に大阪のホテルで合流し、中国道にのり岡山を目指した。昨晩は雨も降っていたが、そこそこ天気は回復して晴れ間も覗いていた。2時間ほど走ると岡山へ到着。とりあえずは、清水氏の希望で長靴・手袋などの買い出しにDIYへ向かった。その後はいよいよ目的地へ向かった。

目的地へ到着して入ったポイントでは手近な所にニレの大木の倒木が転がっていた。悪くはない朽ち方をしていた。清水氏がその材を割り込み、私はその間山を徘徊してみることにした。同じ斜面を登ってみたが、どうもいまいちなので背面の尾根の方へ向かってみた。するとクヌギの大木がいくつもあり、期待できそうかと思ったが、今度は朽ちた木が無くただただ歩くばかり。結局ここではコクワガタの幼虫しかみることはできなかった。

続いては場所を変えつつ車で流してみた。次にどこに入ろうか迷いつつ流してゆくが、時折目に付く立ち枯れなどは大抵斧が入っている。私が以前訪れた3年ほど前とは状況も変わってきている感じだった。

カブトムシ幼虫コロニー

とりあえず、車を止めて歩いてみることにした。倒木が転がっていたので、清水氏が斧を入れると早速何かしら幼虫が現れた。清水氏はそれを取りだしてオオではないかというが、私にはコクワガタにしか見えなかった。倒木を裏返すと沢山のカブトムシの幼虫がいた。しかしそちら側からでてくるのもやはりコクワガタの幼虫だった。あまり時間を費やしても仕方ないので、更に歩いてみることにした。

続いては菌糸の回った根株を見つけ、叩いてみた。すると2齢の幼虫が顔を出した。これはと思ったが、やはりコクワガタの様である。この根株は湿度も高く他に入ってはいなそうなので、他を探して更に歩くことにした。なかなか良い材に巡り会えないでいた。清水氏がなかなか来ないので、少し戻ってみると材を片手に現れた。オオクワらしき食痕が走っているが、肝心な材はそこで終わっていた模様。誰かの出した後なのではないかと思われるが、実に惜しい所だった。

再度その付近を二人で探し回るが、なかなか状態の良い材は無いものである。私はだいぶ先へ進んだ頃、また清水氏のオオが出たとの声が。彼の所へ近寄り確認すると3齢のやや大きいのが出たが、今度はコクワではないが、ノコギリクワガタの様だった。その倒木からは数頭の追加も出たが、いずれもノコではないかと思われる2齢幼虫だった。

車へ戻り一回り流した後は、街の方へと移動することにした。とりあえず泊まれるところを探さなければならない。今回は予定も曖昧だったので宿の予約もしてなかったのである。比較的大きな街まで出るとホテルもすぐに見つかりチェックインすることにした。チェックインの後は清水氏と街へ晩飯に出かけ、明日の動きも相談し岡山でと決まった。ホテルに戻ってからは明日に備え早めに休む事にしたのだった。

ノコギリクワガタの幼虫
◆本日の採集成果:ノコギリクワガタ、コクワガタ