越前灯火採集の風景

採集地:福井県北西部

2005.7.22

本年2度目の北陸遠征。今回もまた単独である。会社から帰宅して慌ただしく荷を持ち19:30過ぎに家を飛び出した。向かうは先々週の福井県嶺北地方の山間である。まだ、会津帰りの疲れも消えないままで、またもや遠征に踏み切る事にしてしまった。前回と同じように名神から北陸道で向かう。今宵も遅い時間からとなるが、果たしてどうなのだろう?月齢は十六夜月と条件は良くない。但し、天気が曇りなので月明かりはある程度軽減されそうだ。同じ時間帯に同じ場所で、条件の異なる中で行えば今回は悪くともゆくゆく役に立つ。そんな思いでの今夜の強行だった。

やはり現地到着は前回と同じ22:15頃になった。雲に覆われて月も全く見えない。気温は前回より明らかに高いが、湿度は低いようだ。22:30頃から点灯を開始。しかし、前回と違い蛾の集まりも悪い。当然甲虫も集まりが悪い。そんな中、黒い♀が飛来した。近寄ると艶がある。アカアシクワガタの♀だった。私は嫌いではない虫なのだが、何故か昼のルッキングでも夜の灯火でもまず見つかるのはこの虫が多い。総数ではヒメオオやミヤマの方が多くとも、何故か多くみている気がする。

次が来ない。暫く何も来なくなってしまった。先々週はあんなにみられたオオミズアオも今夜は1頭も飛来しない。照射の方向を大きく変えるとようやくミヤマクワガタの♀が目の前に舞い降りた。♀にしてはかなり大きい。これが♂の大型だったら、数は来なくとも嬉しいものだが。

また暫く経って、今度は♂のミヤマがやってきた。しかし、小さい。先程の♀より小さいのではないか??でも、♂が来てくれたから良しとしなければ。その後1:30まで粘ったが、追加は無く、惨敗に近い結果となってしまった。条件は良くないのはわかっていたが、ここまで結果に差がでるとは思っていなかった。月明かりは雲で消されていたので、月齢だけではない他の条件が働いている。この日は、町へ下りて街灯回りをするのも辞めて駐車スペースで車を止めて寝ることにした。
アカアシクワガタ♀
ヒグラシトビイロスズメアオシャクとスズメガ
ミヤマクワガタ♀
ミヤマクワガタ♂
◆本日の採集成果:アカアシクワガタ♀1、ミヤマクワガタ♂1♀1

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