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神津島採集の風景
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◆2005.3.20 朝が来た7:00に目を覚まし、7:30から朝食、8:00過ぎには宿を出てまた昨日のオートサービスへ向かった。ここの店主は親切でいろいろここが眺めがよいとか、ここへ行きなさいとかいろいろ地図に示して教えてくれる。話はありがたいが、全て回っていたら採集の時間がない。ほどほどに聞いていざスタートである。 先ずは昨日回れなかった方向へ行ってみる。この日はその方面を一通り回ってみるつもりでいた。 海の向こうに伊豆諸島が並んで見えた。手前の式根島とその向こうの新島は約300年前まではつながっていた様である。 本題の採集の方は先ずは植生の観察からいろいろ走ってみた。大きな木が案外少ない。植林もそこそこ行われている。道を更に進むと崩落で工事をしていた。ここまでしかいけないか・・ 仕方がないので来た道を戻る事にした。そんななかで良さそうなところを数カ所目星をつけてあった所へ入ることにした。 小さな枝を拾い割ってみると食痕がみられた。小さいのでキマワリかなと思ったが、次の瞬間マメクワガタが転がり出てきた。 |
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今いるところは島の中央の山の中腹なので、標高はそこそこあるのでこの様な所で出てくるのには少し驚いた。 それに島へ来てはじめて見るクワガタだけに嬉しかった。暫しその付近で似たような材を割ってみるが、何も出てこない。やはり、この様な所では個体数は多くはないのかもしれない。 斜面を登って暫くすると今度は赤枯れした大きなスダジイの立ち枯れと倒木が転がっていた。砕いてみると食痕が走っていた。そして、ネブトクワガタの亡骸が出てきた。その後、2頭の幼虫が採集できた。昨日の事を思えば幸先よい感じだった。しかし、穴を掘っても本命のミクラミヤマは獲られなかった。 ![]() |
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その後は場所を移動して海岸線に近いところまで降りてきた。そこそこ朽ちた木を割ってみると今までにない大きな食痕。コクワガタのものだろうと思った。 幼虫、成虫が出てきてやはり全てコクワガタだった。 しかし、他にもいろいろ叩いたが、コクワガタは他では全く出なかったので、この島ではそれ程多くもないのかもしてない。 続いては先程とは別の山へ行ってみたが、ここは植生がいまいちで全くの空振りだった。もう一度最初に入った近くで採集を試みるがなにも出てこない。 時間はまだ少しあったので、この島で一番高い山に登ることにした。山頂は案外広大で眺めも素晴らしいし、砂漠があったりとなかなか独特な世界だった。視界を遮るものも無い天空の丘へ登ったが、そこは確かに遮るものが無く、風が強く寒かった。足早に山を駆け下りて、バイクで村を目指した。なんとか約束の17:00までに戻ることが出来た。こうして採集は終了し、民宿へと戻ったのだった。 この晩も昨日にもまして豪勢な夕食だった。現地の魚料理メインだったが実に美味しい。ご飯も海苔の炊き込みご飯はとても美味しかった。 |
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◆2005.3.21 島で迎える2日目の朝だった。日に1便しかない船で帰るので、朝飯の後採集とはいかない。村を一回りして、戻ると女将さんが港まで送ってくれた。この日も島では村と反対の多幸湾に船が着くようだ。 この湾は山肌から削られて落ちてきている砂の所為でとても綺麗な湾だった。そしてかめりあ丸に乗り込み、10:50に出港した。連休最後とあって、船は満席だった。 帰りは潮の流れに乗る為か、8時間程で東京へいける。でも、竹芝から東京駅へ出て、新幹線で京都へ向かわなければならない。伊豆諸島はやはり関西からは遠いものである。 |
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今回は下調べや宿の予約すら出来ないまま来てしまった。というのも出張との絡みで連休だったので船のチケットが取れたので勢いで決行してしまった。 当然、この島最大の魅力のミクラミヤマなどの活動時期ではないし、苦戦は承知していたが、やはりその採集は無理でした。しかし、こういったのも行けるときに行っておかないと、それだけの事で今回は神津島行きを決めた次第です。 なかなか関西から伊豆諸島へ向かうのは時間を要するのでタイミングを図っていると行けないものです。今度はもう少し暖かい時期に行ってみたいものです。 携帯電話も入らない(auは入らないが、ドコモは入るみたい)、夜間はバイクは借りられない、コンビニなんて全くない、村から出たら売店も自販機もなんにも無い。都会の便利さはここでは皆無な島の暮らし。 満員電車や時間に追われる都会の喧噪を離れて、たまには島の時間に従ってというのもなかなか良いものです。そのことを改めて感じた今回の旅でした。 |