信濃高山採集の風景

採集地:長野県

2004.9.11

お盆に続いてこのエリアは2度目の訪問である。信濃全体では今年3回目。信越境も含めると4回目になる。

午前1時にいか氏宅へ向かった。今回もまた彼の車での出撃。6時頃には目的地付近へ到着。丁度太陽も昇ってきた。標高をぐんと上げる。今回は前回歩いたポイントプラス新規で林道を攻めるつもりだった。あっと言う間に前回の実績ポイントへ到着した。靴を履き替え網を片手にいよいよ採集開始です。柳やそれ以外の木もルッキングしてゆくが、虫の気配は無かった。朝露で下草はかなり濡れているが、この日は好天にも恵まれ秋の姫ルッキングには申し分なさそうなんだが・・
前回は4頭も付いていた御神木にも何も無し。結局この第1ポイントは惨敗に終わった。

場所を変え、続いて第2ポイントへ向かったがここでも敗北。いきなりの苦戦に重い足取りで第3ポイントへ向かったのだった。
アカアシクワガタアサギマダラヒメオオ♀
第3ポイントへ突入してようやくアカアシ♂に巡り会った。時間は8:30を回っていた。そろそろだったのかもしれない。そしてようやくヒメオオ♀に逢うことが出来た。日差しも強くなり暑くなってきていた。そしてこれらはリリースしていよいよ本日の本命の第4ポイントへ向かった。

想像通り期待できそうな場所だった。しかし、なかなかヒメオオを見つけるのは簡単ではなかった。なんとか2♂2♀を見つけだすのが精一杯だった。しかし♂はかなり小さい。♀はその場でリリースした。他でも黒い丸い塊が柳に付いている。網に入れるとムラサキツヤハナムグリだった。艶が綺麗なハナムグリである。しかし、その後は歩けど歩けどヤマカガシやハナムグリには逢ってもヒメオオに逢うことはなかった。

車へ戻り最後の望みをかけ、車道を流すことにした。そうすると早速ヒメオオ♂が付いていた。さっきよりは少し大きいが、まだまだ小型だった。これをうけて更に標高を下げて探すことにした。夕刻までまだ2時間はある。出来れば大きな♂が採りたい。
小さな姫♂ムラサキツヤハナムグリ日光浴中のヤマカガシ
まめにチェックしていくと所々いるではないか。かなり時間を費やした歩行での採集はいったいなんだったのか。やっと大きさのある♂を見つけたが、ネットに入らず落としてしまった。必死に根本を掻き払うとアカアシ♀が土の中から現れた。あれあれ、ヒメ♂は何処かへ消えてしまった。そのかわりがアカアシ♀とは・・(泣

そんなこんなで結局本命の歩行では2♂4♀、流しでは4♂1♀と出だしは苦戦したが、根性で二桁に乗せた感じの成果だった。

天候には恵まれすぎたのかもしれないが、やはり先日の台風の影響が大きいと思う。その証拠に前回は無数にいたアサギマダラや蜻蛉の類がほとんどいなくなっていた。

採集を終了し、下山して明日の目的地付近への移動を行った。途中で温泉に入り、食事を取ると私はもう寝る体制に入ろうとしたが、鼻炎と目眩が・・。薬を服用しやっと寝ることが出来た。そして、朝まで全く気が付かない爆睡を迎えたのだった。

採集2日目信濃・越後ヘ