対馬國採集の風景

採集地:長崎県対馬市

2005.4.29-5.4

九州上陸 ◆2005.4.28(採集前夜)

昨年に続いて対馬へ行く機会が訪れた。計画は年初頃から持ち上がっていたが、具体的になったのは1月ほど前だったろうか。今回はI氏、K氏と3名で車(I氏のジムニー)+フェリーという過酷な移動手段である。

昨年は一人飛行機だったので、あっという間に着いてしまったが、今回はそうはいかないだろう。おまけに出発の前日から体調を崩してしまい夜になると熱と頭痛に悩んでいた。仕方がないので頓服を服用して誤魔化しながらの出発となってしまった。

28日の木曜に会社から帰宅すると慌ただしく出発の準備にとりかかる。そうこうしているうちに、I氏のジムニーが到着。すぐさまK氏宅へ向かい合流。名神に乗り中国道経由で山陽道のルートで我々は博多湾を目指した。
博多湾フェリー乗り場フェリー「ちくし」
いざ出港 ◆2005.4.29(採集初日)

丁度日ノ出を迎える頃には九州へ上陸。その後も福岡までは順調に走り続け、博多湾へ到着。しかし、フェリー出港までの時間が結構ある。車で時間を潰してようやく乗り込むことが出来た。

いざ、乗ってみると船内は結構な人で溢れていた。2等の船室は一杯なのでデッキのベンチしか確保出来なかった。玄海島の脇を通り、壱岐までやっと着いたので私は2等の船室で爆睡することが出来た。

その頃K氏は意気投合したヨット乗りのおやじと酒を飲んでいたようでいざ対馬が見えてきた頃にはだいぶ出来上がってしまっていた。(爆
玄海島うっすら見えるのが壱岐対馬がようやく
対馬上陸 無事着岸し、I氏の運転するジムニーも船首から降りてきた。そして、厳原の町中を抜けて今晩から4泊する民宿へ向かった。宿は少々年期の入った感はあるが、女将も親切で我々もくつろぐことが出来そうだった。

大きな荷を降ろすと早速の出撃である。日没まで3時間ほどしか残されていないのでそんなに遠くは行けない。下県のあるエリアを一回りすることにした。

到着した目的地の村落はラベルがあったものの何処がというのが特定出来ない。車でやや山間部へ分け入ると自然林が広がる林があったのでここで少し散策することになった。

皆数頭のコクワやカブト幼虫を出したくらいでたいした成果は無く先へ進むことにした。

山へ近づくと猟師がイノシシを吊して捌いていた。その後も山を目指すが植生が思わしくなく、引き返すことにした。

途中の峠辺りでも時折材を見つけては叩いてみると比較的コクワにしては大きな幼虫が出た。

一瞬、これがチョウセンヒラタなのかもと思い、私はキープするつもりでいたが、2人に見せて更に割っていると私の知らぬ間に何処かにポイされてしまっていた。(汗

特にK氏などは完全なオオクワ狙いなので、他の幼虫はなんでも雑魚でしかない。その後、私は彼らには渡さずに自身のタッパーに先ず入れる事にしたのである。

今度は小さな立ち枯れの根本で、先程と同じ様な少し肉付きの良い幼虫が出てきた。この辺りはチョウセンヒラタのラベルもある所だし、コクワかもしれないが、羽化が楽しみな幼虫だ。

視界悪し・・
採集名人K氏カブト幼虫チョウセンヒラタ??orコクワ?

この頃、京都を出発以来ずっと運転しているI氏は至って元気な様子だが、K氏の方は後部座席で横になり完全にくたばりモードで採集などは不可能な状態になっていた。

いつもは散々に山を歩き倒す採集マシンな彼なのに、船での酒が相当効いたらしい。日も傾き始めていたので、その後は植生のチェックなどに重点を置いて宿のある厳原の町へ戻ることにした。

宿へ戻ってもK氏はダウン状態で、食事もろくに食べられない状態で風呂も入らず寝てしまった。明日からが採集は本番なのだが果たしてどうなる事やら・・(汗

山猫看板撮影中お世話になった厳原の民宿初日の晩餐

対馬國採集2日目ヘ続く