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対馬國採集の風景
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◆2005.5.1(採集3日目) 3日目の朝が来た。この日は6:00起床、6:30出発で上県を目指す。私にとっては昨年の採集を思い起こさせる道取りだった。 あるポイントでひとまず、私のみ降車して単独で山へ入ることにした。2人は旧知の雑木林や樹液の木、新規で林道をチェックに回ることになった。 私の方は別れて早々に叩いた材からキンオニの幼虫が出てきた。この日は天気も良いので昨年の雨と違い倒木の識別や幼虫の判別がしやすい。 その後もマメに入っていそうな材を探して順調にキンオニを回収することが出来た。更に進んで濃くなる辺りまで来た頃に集合時間まであと1時間となってしまった。時間の経つのは速いもので、4時間ほど時間があったはずだが、もう3時間も経過していた。ここらで折り返し、急ぎ足で降車した場所へと戻ったのだった。 別行動の2人はヒラタの幼虫を出していた。しかし、これがツシマヒラタにしては小振りだし、コクワではないし、これがチョウセンヒラタなのかもしれないが、羽化してみないことにはわからないだろう。それ以外はたいした成果は無かったようである。 |
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合流後の午後からは皆でさっき私が入っていたのとは別の山へ入ることにした。しかし、K氏は手前の倒木を叩き出し、私とI氏のみが先へと進んだ。このポイントでもポツポツとキンオニの回収が出来たが、I氏は老眼が始まっているのか気門で判別出来ないらしく材から幼虫を出すたびにこれはなにかと尋ねてくる。次にもし来るときには遠近両用眼鏡でも用意してもらわないといけないかも・・(爆 ある程度時間も過ぎたので車の方へ戻るとK氏が叩き尽くした倒木の残骸が整然と広がっていた。なにが出たかを尋ねるとアカアシとのこと。タッパーにはアカアシの成虫、幼虫がびっしり入っていた。ヒメオオ採取時などは疎かにしてしまうアカアシだが、この地のラベルは貴重な筈である。K氏はオオクワが出せずに敗北感に包まれていたようだが、オオクワに匹敵する貴重な採集だけに私の方がうれしくなっていた。 |
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その後は昨年訪れた際の林道の先へ行ってみたかったので、そちらへ行ってみる事に。アカメガシワの樹液をチェックしていくがヒラタの出現には少し早かったみたいである。うろには鳥の雛の姿が見られた。 そして林道を更に進むとクヌギ、コナラ林があった。これは絶好のトラップポイントである。 時期が時期ならトラップを掛けるのだが、今回の遠征用に少し用意はしていたものの荷が嵩むし成果も望み薄なので、直前に持ってくるのは見送った。 |
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このあとは行きにみた巨大なクヌギを眺めて厳原の町へ戻り、町の近くのポイントへ入ることになったが、私は体力を使い果たし頭痛もおきていたので車で休んでいた。しばらくした頃2人が別々に戻ってきたが、たいした成果はなく宿へ戻ったのであった。 | |