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対馬國採集の風景
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◆2005.5.2(採集4日目) 4日目の朝を迎えた。この日は下県の一昨日見た中で一番良さそうなポイントへ向かうことになっていた。 ポイントへ到着早々私は一昨日仕掛けたベイトトラップを見て回ったが、ツシマカブリモドキの姿はなく、代わりにツシマサンショウウオや小さなチョウセンコジネズミが入っていた。 その後私は沢伝いに、K氏は尾根伝いに、I氏は中腹でブラブラと三人三様な採集となった。私はなんとかこの下県でもキンオニを採集したかったので沢を中心に探して歩くが、途中で沢が無くなってしまったりと方向転換を余儀なくされたりもした。徘徊すること2時間位でやっと良さそうな環境になり、これはという材を見つけ叩くとキンオニが出てきた。その周辺ではいくつもの材から回収が出来たが、戻りの時間を計算すると時間切れ。 |
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キンオニもある程度採集出来たことだし、意気揚々と急ぎ足で戻ってみると車の前でK氏がタッパーを広げていた。 覗くと黒い大歯のオオクワガタ成虫と数頭の幼虫が入っていたのには驚いた。この材から出たとわざわざ大きな破片を担いで降りてきた様だった。 それにしてもいつもこのK氏との採集は何かが起きるような気がする。オオクワを外すのが希な程である。 I氏はというとこんな山腹にも関わらず、マメクワガタの幼虫を採集していた。植生的にはスダジイやウバメガシのある南紀に似た環境なので海岸線以外でも生息しているのだろう。 |
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一服の後、再度皆で別の尾根にあがることにした。 そこそこ上がったところであとの2人が着いてこなくなっていた。どうやら良さそうな材を見つけたのだろう。 私は更に進むがなかなか良い倒木や立ち枯れは見つけられない。仕方なく標高を下げて2人と合流した。 すると大きな倒木をK氏が叩いていた。中心には巨大な食痕が走っている。またしてもオオを出すのかと暫し見守ったが何も出てこなかった。もう虫は抜けたあとなのだろう。また3人で標高を上げる事にした。 しばらく歩いて前方にカワラの付いた立ち枯れをK氏が発見した。揺らすと倒れそうな立ち枯れだった。 K氏が上部を叩いたらポッカリと立ち枯れの上部2M程が折れて転がった。 K氏はその先に取りついたが、私はまだ立っている倒木をみてみると蛹室の一部が確認できた。 よく見ると少し顎先が出ている。オオクワの顎だった。 しかし、取り出すとそれは羽化後★してしまった亡骸だった。 このあと、折れた上部から小さな♂成虫、♀成虫が現れ数頭の幼虫も回収された。 我々は意気揚々と車へ戻り、最後にI氏が見ておきたいポイントへと向かった。 |
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どうも集落近辺はポイントを絞り込みにくいが、何となく怪しげな場所もあった。 深入りはせず厳原の町へ向かった。町でタッパーを売っている店を探すことにした。私とK氏はもう予備のタッパーが残り僅かになってきていたからだった。 タッパーを補充し、セルフのスタンドでガソリンを入れるときに気が付いたのだが、レギュラーが147円もするではないか・・ハイオクは160を越えている。 島は概ね何処も物価は高いが、これには3人ともに驚きです。 その後は食料を買い込み宿へと戻るとこの日はカレーだった。無論カレーだけではなく刺身や諸々付いている。I氏がカレーを食べたいと言っていたのが女将に聞こえていたのだろうか?(笑 |