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インターネットは成長の時代を終え、安定期を迎えた、とも言われています。必要な時、必要なだけ、誰もが使えるようになった。それは本当かも知れま
せん。格安で高速、繋ぎ放題のADSLが登場して以来、様々なインターネットサービスが登場し、我々の生活に劇的な変化をもたらしました。電子メール、
ショッピング、映像配信、今やあらゆるサービスがオンラインで提供され、インターネットは正に我々のライフ・ラインとなったと言っても過言ではありませ
ん。
では我々が必要とするようなサービスは全てインターネット上ですでに実現されてしまったのでしょうか？もちろん違います。我々の未来にはまだ誰も想
像した事の無い、素晴らしいオンライン・サービスが待っているはずです。今回は近い将来、実現される予定のそんな画期的なオンライン・サービスを紹介して
いきます。
「インターネットの天気予報なんか、毎日見てるよ」と思ったあなた、今回紹介する新しいサービス、「ウェザー・オン・デマンド」は従来のインターネット天気予報サイトの概念を根本から覆す、正に新次元のサービスなのです。
天気予報技術の進歩は、「より精確に」、そして「より狭い範囲を」という方向へ進んできました。しかしそれはテレビや新聞の天気予報と何ら変わりは
ありません。インターネットに接続されたコンピュータ、特にグラフィカル・ユーザー・インターフェースとの連携により、今回全く新しい概念の気象サービス
を実現しました。
「来週沖縄に行くのに、台風が発生して気になる」という経験はありませんか？毎日、毎日、インターネットの天気図をにらんで憂鬱な思いをしていたあなた、下の画像を御覧下さい。
図：天気図
台風をドラッグ・アンド・ドロップで動かせるのです！！
これであなたを不安にさせる台風は沖縄をそれて太平洋上へ、何の問題もありません。
ただ一つだけ注意が必要です。もしあなたが小笠原諸島へダイビングに行こうとしていて、台風の進路を少し北に変えたいとします。しかし一方、沖縄方
面へダイビングに行こうとしているユーザーの数が多かった場合、全ユーザーの行った操作の合計として、台風は実際には小笠原方面へ向かってしまうかもしれ
ないのです。
これは最初のバージョンの「ウェザー・オン・デマンド」では解決できない問題で、制限事項となっています。ですが心配は無用です。我々の絶えまざる技術革新によって来年登場予定の「ウェザー・オン・デマンド バージョン 2.0」では、
台風を捨てる「ごみ箱」が追加される予定です。
捨てた後は必ず「ファイル」メニューから「ごみ箱を空にする」を選択して下さい。
「インターネットで振り込み？そのぐらい普通じゃん」と思ったあなた、この新しいオンライン・バンキングサービスはあなたの想像をはるかに越えたサービスを提供します。
突然どうしても現金が必要になった時、あなたならどうしますか？「コンビニに行く」というのが現在最も適当な答えかもしれません。でもどうでしょ
う、冬の夜、暖かい部屋から、着替えて外に出るのは面倒ではありませんか？夜道を一人で出歩くのは心配ではありませんか？もう心配は無用です。今回
ご提供する「ダイレクト・プリンティング・サービス」こそ、そんなあなたの悩みを一気に解決するソリューションなのです。下の写真を御覧下さい。
写真：現金の引き出し
プリンタから現金が引き出せるのです！！
現在のプリンタ技術の発展と、インターネット経由の高度なセキュリティ技術によって、オンラインで引き出された現金を高解像度のカラープリンタで印刷します。
「インクが切れたらどうするの」と思ったあなた、「ダイレクト・プリンティング・サービス」ではもちろんその種のトラブルへの対応も万全です。イン
ク切れ、紙づまり、そして頻繁に起る Windovvs
のクラッシュ等、印刷途中でジョブが途切れてしまった場合には、従来の破損した紙幣と同じ規則によって銀行での交換サポートが受けられます。つまり紙幣が
半分以上印刷されていれば口座からは引き落とされた事になり、部分的に印刷された紙幣は銀行での交換を受けられるのです。紙幣の両面を別々の紙に印刷してしまった場合も、合わせて１枚の紙幣に交換できます。
最初のバージョンの「ダイレクト・プリンティング・サービス」では特定のカラープリンタ２、３機種に対して、専用紙を使用した場合のみがサポートさ
れます。間違って普通紙等に印刷してしまった場合や、同じ紙に上書き印刷をしてしまった場合等はユーザーの責任となり、サポート対象外となります。
オンライン・バンキングの世界に画期的な変革をもたらすこの「ダイレクト・プリンティング・サービス」ですが、今後のロードマップとして、インター
ネット経由でのスキャナを用いた預け入れにも将来的には対応する予定です。その場合、スキャンした紙幣をどの様に破棄するかが未解決の課題になっていま
す。
ちなみに余談ですが、私の母親は初めてファックスを使った時、「けんし〜、送った紙が帰ってくんねん〜」と言って電話してきました。
いかがでしたか？インターネットの技術革新はこれからも止る事はありません。
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