- 日々のいぶし節。 -
00年5〜6月


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★6月21日
 
更新が大幅に遅れてしまい、申し訳ございません。ここしばらくは、とっても色んな事がありまして、ちょっと混乱&疲労気味なのです。初参加のコミックレヴォリューション(以下レヴォ)の熱気のどさくさに紛れて初の成年向け本を出してみたり、そのレヴォで色々考えさせられたり、OVA版ジャイアントロボを全巻観て感動したり、私がプロレスファンになるきっかけを与えてくれたジャンボ鶴田選手の訃報の直後に以前から闘病中だった父が息を引き取ったり、大阪に行ってラヴィッシュLV.3やパワストオフ会に参加したり、会社近くの本屋に堂々と海賊版同人誌らしきものが売られているのを目の当たりにしてしまったり、DVDのマトリックスを観て「最高の技術で最高の馬鹿映画を作る」という事に感動したり、ボンベイ・トゥ・ナゴヤの聞きしに勝る馬鹿映画っぷりに感服したり、夏コミ当選したり、そろそろ会社に辞表出そうと思ったりetc…と、ここに書きたい事はいっぱいあるんですが、あまりに色んな事があって自分でも何が何だかわかんない状況でございます。とりあえず順に書いていこうかな、という訳で、まずは初参加のレヴォのレポートなど。
数年前から一般参加はしてたんですが、サークル参加は今回が初めてです。いやもう、聞きしに勝るイベントでした。一応オールジャンルと銘打ってはいるものの、何故か男性向けサークルさんがとても多いんですよね。大手さんも多いです。だもんで会場の様子や人ごみのレベルや空気の淀み具合(苦笑)はCityとは全然違いました。私はパワストジャンルで参加したんですが、パワストサークルは案の定うちだけでした(涙)。お客様の関心度も低いようで…うーん、パワストは女性ファンの多い作品だからかしら?つぅかパワストサークルの近くで「パワストって面白くねーからゼンゼンやってねーよ」みたいな会話すんなよぅ(吐血)。…実はこのイベント合わせで初めて成年向けのパワスト本を作ってみたんですが、パワストの知名度自体がこんな状況だったんで、この日の売り上げはゼンゼンでした。レヴォのお客様の懐の深さを見込んで頑張って描いた本だったんで、立ち読みしていった方々の様子はしっかり伺っておきました(笑)。18歳未満っぽい男の子2人組が思い切り引いてたのを見た時は「どうすりゃいいのさ」と思っちゃいましたね(遠い目)。あと、熱心に立ち読みした後で「パワストじゃなぁ…」というセリフを残して去っていった謎の男性もいました。てな訳でパワストサークルとしてはちと不本意な結果ではありましたが、総合的な感想としては、かなり好印象を持ちました。というのは、本を手に取って中を覗いてくださるお方がすごく多かったからなんですよ。本に見向きもしないヒトばっかしだった某ゲーム系コミケに比べると、参加する意義のあるイベントではあったと思いました。それに私、実は男性向ジャンルって結構好きなんですよ。だもんで次のレヴォも当選すれば参加します。
このイベントは大手さんの参加も多いんですが、売れている本を色々覗いてみて、色々考えさせられました。やはり「売れる本」というのは何かが違いますね。勿論サークルや作家のネームバリューとかジャンルのメジャーさも関わってきますが、やはり装丁(表紙の豪華さではなく、デザインの良し悪しという意味です)や内容に気をつかっている本は売れますね。それと、悔しい事ですがやはり最低限の画力は必要不可欠なようです。私は、読み手としても描き手としても、どちらかというとストーリーを重視しているんで、絵に関してはちょっと頓着な部分がありまして(汗)。これは絶対イカンと思いました。うちの本とよそ様のご本を見比べて、私はもうちょっと「売れる本とはどういうものか」という事を考える必要があるなぁと思いました。そうしないと、委託本の方が自分の本より売れるという状況や、マイナージャンル故の「流し買い」を敢行しているにも関わらずうちの本”だけ”買ってかない方がいるという状況を打破できませんです。売れる本といっても、メジャージャンルに転向するとか露骨な売れ線狙いで媚びを売るとか…ではなく(表紙がフルカラーの方が売れるという現状には異議を唱えたい!)、もっと丁寧に描くとか、画力を向上させるとか、ストーリーをさらに練るとか、読みやすい構成を意識するとか…とにかく「第三者に読まれる」という事をもう少し意識すべきだと思いました。自分がやりたい事を好きなようにやるというのが同人活動やHP作りの醍醐味だと思うんで、今後も自分が描きたいと思うものを描き続けていくつもりですが、やはり自分以外の誰かに作品を見せる以上、作品を自己満足だけで終わらせないようにしなきゃいけないなぁ、と。
…最後にちょっと残念だったお話。レヴォで某アニメの男性向同人誌を購入したんですが、これがかなりアレでした。ちょこっと立ち読みして案外面白そうだったし、売り子さんも親切だったんで、家に帰ってワクワクしながら本を開いてみたんですが…何でフリートーク欄がその作品の悪口で埋め尽くされてるんでしょーか…。今後に期待するという意味合いの叱咤とか、好きな作品故に辛口の批評を述べるというならわかります(99年4月7日の日記で似たような事を述べましたが、まるまる1冊批判本にするのなら、値札などに警告文を明記すべきだと思いますが)。でも、そうじゃないんです。建設的な意見は皆無で、ひたすらあそこが嫌い、ここがイヤ、という意見(いや、暴言か)のオンパレードでした。確かに同人誌は好きなように作ればいいとは思いますが、読み手がやり場の無い悲しみを抱いてしまうような本はどうかと思うのです。自分の好みに反しているキャラやカップリングの批判をするなんつぅのも論外ですが、その作品単体の同人誌で「実はこの作品キライなんです」という痛いトークを発見してしまうと、うなぎ食った後に梅干し出された時と同じ心境に陥っちゃうぜよ(涙)。


★5月5日
 
ふぅ、春のビッグイベントも無事終了です。当スペースにいらしてくださいました皆様、本をお買い上げくださいました皆様、おみやげをくださった皆様、ありがとうございます♪…嬉しい事にパワストスペースはとっても盛況でした!初対面のお方とノリノリなパワスト談義ができて幸せです。パワストでスペースを取ったにも関わらず当スペースを訪れてくださったアークファンのお方がいらっしゃったのも嬉しかったです。今後オールジャンルのイベントはパワストでスペースを取る予定なんですが、その分アークはオンリーイベントに積極参加していこうと思ってます。勿論パワストでスペースで取る時もアーク本は並べますし、アークキャラのスケブも随時大歓迎ですし、新刊もまだまだ出し続けますので、今後ともよろしくお願いしますね。
ところで…あの新刊はいかがでしたか?いやその、下ネタ的に(タラリ汗)。大きなイベントのおかげで売れ行きは好調だったのですが、ちょっとビクビクしております。ぜひぜひご感想をいただきたいのですが〜。それにしても、この本を描いてる時に痛感したんですが、ギャグって描くの難しいです!いくら私の性格や存在自体がギャグでも、人様を笑わせる事は難しいな、と。ひょっとして私、ギャグ向いてないかも…という自問自答をイヤという程繰り返しながら描いたんですが、かといって自分がシリアス向けだとは到底思えねーですね(笑)。そうそう、前にも述べました通り、この本は今まで使った事の無い印刷屋さんに刷っていただいたんですが、とても良心的なとこだったので、またお願いしたいなぁと思っております。その時は、無鉄砲にメンディングテープを貼らないようにしようっと(跡が出ないようにかなり圧着したんですが、出る時は出ちゃうみたいですね)。それと、今度こそ1割引期間内に入稿したいっす。ご迷惑おかけしてすいません、印刷屋さま。
それにしても、自分の描いた本を見た後に、色んなジャンルの色んなご本を見ると、自分の未熟さにへっこむへっこむ(涙)。今後は落ち込む暇を惜しんで精進しなきゃ。とりあえずS.C.Cityでは勉強と称して、「これはッ!」と思った本を発見するたびに奥付の印刷所を確認しまくってきました。…いえね、信じ難いようですが、こんな私にも「ファンです」とおっしゃってくださるお方がいらっしゃるのです(照鼻血)。世の中捨てたもんじゃありません。次の本は、もっといい本にする事を誓います。


★5月2日
 
うわぁぁ!やっとやっと修羅場が終わったよ!今回の修羅場はマジでキツかったです。睡眠不足に弱い私が連日徹夜して、会社2日ズル休みして半休取りまくって、家事ほっぽってご飯もろくすっぽ食べずに、ダンボールの上に画板敷いた即席机(普通の机はパソコンが占領しちゃってるので)にひたすらかじりついてました。昨日栄養補給の為(苦笑)に実家に帰って体重計に乗ってみたら、思った以上に痩せててビックリ。普段よりもかなり早く着手したんで、1割引期間に入稿できるかな?と思ってたんですが、結局通常料金期間ギリギリセーフでした。何で早めに描き始めたのにここまで切羽詰まったのかなぁ…と思ったんですが、何の事はない、30P前後の本文がいつの間にか50Pになってたからです(苦笑)。トーンも私にしてはかなり貼ったし、編集や写植も最低ラインはクリアしました。ちょっと人を選ぶ下ネタ本ではありますが、かなり頑張ったんで、是非お手に取ってみてくださいまし。
修羅場ってる自分を慰める為に、去年の6月にウォッカで漬けた梅酒を味見してみたんですが、これがすっごく美味!甘さ加減もバッチリで、ストレートでもグゥなのです。麦焼酎で漬けた杏酒の方はどうやら失敗しちゃったみたいなんですが…(とある麦焼酎で漬けた梅酒がべらぼうに美味しかったので、別の銘柄で真似てみたんだけど)。今、料理のページを作ってるんですが、ここでレシピを公開したいと思ってます。今年はプラムのお酒でも漬けてみようかな?
それはさて置き、やっとやっと「パワーストーン2」リリースですね♪♪しかし現在のマイ貯金残高は、ドリキャスどころかパワスト2のソフトすら買えない状況なので、今はアーケード版で頑張ってます。やっぱりロケテ時と比べると難易度が上がってますね。ラスボス倒せねぇッ!パワストは1も2も対戦が楽しいんですが、2の対戦は4人揃わないと楽しさ2割減なんですよね。2人でプレイする時は対戦するより協力しながら進めていく方が楽しいかもです。…それにしても、初対面のお方と席を並べて騒げるゲームって楽しいなぁ。ロケテの時も、ウケ狙った時のレスポンスが妙に良かったり、「体力分けてあげるのってどのボタンですか?」と聞かれたり、さりげなく隠しキャラが使えたりして(ぼそり)そりゃもう楽しかったんですよ。私はドリキャスを持ってないんで家庭用は未プレイなんですが、アイテム集めという要素のおかげで、家でひとりでプレイするのもかなり楽しいとの事。パワスト1はひとりでCPU相手に闘う時は単調に思える事がありましたから。ただ、楽しい反面、不満不安要素も無きにしもあらず(汗)。ロケテ時で「これはちょっと〜」と思った所(キャラ性能とか)は結構調整されているようなんですが、安易でお手軽な確定コンボ等がちらちら見受けられたのがちょっとね。1に比べると体力の減り方が少ないんですが、ケンカになりかねない戦法が存在するのはどうかと思った次第。私もまだゲームに慣れてないせいもあって、まだ胸を張れるような闘い方は出来ないんですが、「ジャガーノートのアシストばっかじゃねーか」みたいな闘い方が蔓延しちゃう事になると悲しいなぁ、と。せっかくのお祭りゲームなんだから、もうちっと色んな事して楽しめばいいのにねぇ。新しい試みを盛り込んだゲームの寿命をユーザが縮めちゃうのは勿体無いじゃないっすか。あと、アイテム集めという要素をこれでもかッ!とばかりに前面に出されると萎えますです(汗)。確かに家庭用ゲームとしての楽しさが倍増したという長所はあるんですが、掲示板等で見られる話題のほとんどがアイテム関係という現状を目の当たりにしてしまってからは、少々引いちゃってます(今は発売直後なんで仕方ない事なんでしょうけどね)。もしパワスト2が家庭用重視で開発されたゲームという事ならば仕方ないですが、私としては、対戦ツールとしての需要が高そうなパワスト2はアーケードでもそれなりにヒットしてほしいと思うんですよ。でもって「パワスト2大ブレイク→不遇な扱いをされたパワスト1の再評価」という事になったら嬉しいのですが。…うーん、実は私がアイテム関係にあんまり興味を示さないというのは今始まったという訳じゃないんですよね。好みの問題を申し上げるようで恐縮なんですが、私ってRPG等をプレイする時とかも、アイテム集めにはほとんど感心を持たないんですよ。愛しのアークザラッドプレイ時も、シュウの装備品以外の(笑)アイテム集めに奔走した記憶がほとんど無いのです。そういやトレカも好きなキャラだけ集めたらミッションコンプリート扱いだったしなぁ。…こんな状況なんで、私にレアアイテムやコンプリートの自慢話をしにいらしても、どこらへんが自慢なのかという根本的なとこがわかってないという有様なんで、多分ガッカリしちゃう事になると思います。そこんとこよろしく。あ、でも「ムチュムチュの本」はすっごく欲しいなぁ(笑)。
…っと、ちとグチっぽくなっちゃったので、最後にちょっといい話。母が「グリーンマイル」を観に行った時、中盤で早くもハンカチで顔を覆い大号泣して彼女に慰められていたジャス学のエッジのような髪型の男の子がいたそうです。こういうの、何か微笑ましくないっすか?




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