衛星放送でやっていたベルリン国立歌劇場の「魔笛」を見た(昨秋の来日公演)。いやぁ、素晴らしかったですな。何が素晴らしいって、とにかく、音楽の表情が豊か。歌手が表情豊かに歌うことは、ある意味当たり前として、すごいのは、オケがそうなってること。指揮者(バレンボイム)の意図するものが、オケのメンバー隅々まで徹底され、見事に音になって現れていた。特に弦楽器陣の「"一糸乱れぬ"ぶり」(←技術的というよりも、音楽的な意味で)は驚異的。歌手陣も総じて良かったし(それほど有名な人はいなかったような...)、合唱団も、説得力のある力強い声で実に見事だった。今回の来日公演は全演目(あとは「ワルキューレ」と「ヴォツェック」)素晴らしかったそうで、中でも「ワルキューレ」は、指揮者・歌手・オケが一体になって神懸り的演奏を繰り広げたと聞いていたけど、この「魔笛」を見ても、その様子の一端は十分に感じることができた。いやぁ、たいしたものです。--- が、実は、「全面賛成」しているわけではないのも事実。--- 表情豊かであり、それが全体に徹底されていることはほんとに素晴らしいと思うが、その"表情"自体は、申し訳ないが(誰に?)私の趣味ではない。雄弁ではあるのだが、私にしてみれば、モーツァルトにあのような"雄弁さ"はいらないと思うわけで...。言葉で表現するのは難しいが、誤解されるのを覚悟で書けば、もっと"軽いノリ"の中で表情を付けていく方が、モーツァルトには合っていると思うのだ。バレンボイムの音楽は、とにかく"主張"が強い。何気ないフレーズ一つにも一々表情を付けるから、どうも"くどい"。無味乾燥なモーツァルトを聞かされるよりはマシかもしれないが、あれで押し切られるのも、個人的にはちとつらいと...。相当に充実した音楽が展開されていたはずだから、実際に会場で聴けば(見れば)、大満足したのではないかとは思うけどね。(02/02)


風邪だけはひくまいと思っていたのに...。だからこそ、うがい手洗いを励行していたというのに...。あぁ、それなのにそれなのに...。今日になって、くしゃみ散発、鼻少々ズルズルの、どう見ても風邪の初期症状状態に。まったくもう、何やってんだよ>俺(トホホ...)。今週末はザ・シンフォニカの演奏会。体調万全で臨みたいところなんだが、ちとマズい状況になってきた。ま、今の時点で抑えちゃえば、週末までには、なんとか持ち直せるとは思うんだけど...。
■で、その演奏会。前に書いた「個人的問題点」の解決については、現時点で五分五分といったところ。技術的なことではない。多分に精神的な問題。それは十分にわかっている。あとは、それを本番までにどうやってクリアするのかなのだ。クリアできないとは思っていない。ちょっとした"考え方"の切り替えで、なんなくクリアできるはずだ。要は、その"切り替え"ができるかどうか...。ま、なんとかするしかないんだけども。
■本番を間近にしたところで、久々に小澤&当団の「アルペン」を聴いてみた。練習初期には、曲を覚える意味もあって何回となく聴いていたんだが、ここのところはとんとご無沙汰。曲の姿もだいぶ見えてきた今、改めて聴いてみることで新たな発見もあるかもしれないと思い、針を落としてみた(だから死語だっつの^^;)わけだ。で、その感想はというと、一言、「上手い!」。小澤の音楽作りが、まぁ簡単に言ってしまえば「軽い」ので、どうも"ドイツ物"としてのR.シュトラウスらしさが見えてこない、ということは相変わらず感じるけども(この辺のことは、ここにも書いた)、しかし、なんていうのかな、オケの表現力とでもいうか、こう、一体となってうねって行く様がほんとに見事で、聴いてて惚れぼれ。この曲は、最初のうちはどうしても"力ワザ"の部分が耳に残るんだけども(ウルトラセブンみないなとことかね^^;)、よくよく聴いていくと、R.シュトラウスのオペラ(「ばらの騎士」系)に通じる、"しっとり"した部分も多くて、そういうところの"色っぽさ"がまた得も言えず...(^^;。この辺は、ほんと「当団ならでは」の世界。やっぱ、こういう曲は、指揮者がどうのという前に、オケ自体に表現力(表現意欲?)がない限り、「聴かせる」のは難しいよね。我がシンフォニカ、大変健闘してるとは思うんだけど、こうして聴き比べてしまうと、まさに「大人と子ども」ってやつ。まぁ、比べること自体が無謀ではあるんだけどさ(^^;(02/03)

結局発熱でダウン。朝起きたら寝汗グッショリだったものだから、こりゃダメだと観念。会社を休んで一日中寝ていた。おかげでだいぶ楽にはなってきたけども、まったくもって情けない話で...。そんなわけなんで、今日のところはこの辺で失礼。皆さんも、体だけは大切にしてくださいよ、ドーモ(by 林家三平)。(02/04)

インフルエンザだったらヤバいな、と思っていたんだが、私の場合は単なる風邪(の前兆)だったようで、すっかり復調。でも、復調した途端に、今度は、異常に空腹感が強まる現象に見舞われ、相変わらずの「なんだかな...」状態。なんだかな、ほんとに...。
■CDショップなどで無料配布されている「Mostly Classic」紙。その中に「インターネット大世界」という、クラシック関連のホームページを紹介するコーナーがあるのだが、先月のベルリンフィルホームページに続いて、今月は、当団の公式ホームページが紹介されている。で、そこに、"当団関連"のホームページとして、なんと、この「フォルカーの部屋」を取り上げていただいたのだ。ありがたい!筆者のSさんからは事前にご連絡いただいていたものの、実際に印刷されたものを目にすると、感激もひとしお。過分な紹介文まで書いていただいて、恐縮の極み。Sさん、どうもありがとうございます。そして、当ページを盛り上げてくださっている読者の皆さんにも、改めて感謝!
■というわけで、当ページ最大の協力者と言えるS氏@合奏集団不協和音指揮者からいただいた、現地レポートおよび来年度当団公演の最新情報をNEWS欄に掲載した。ウィーンでの通常公演(オペラ)、ザルツブルクでの特別公演、いずれも、当団の演奏はまずまずの内容だったようで何より。詳しくは、氏のレポートをお読みいただきたく。(02/05)

演奏会前に改めて当団の演奏を聴いてみよう企画(長いねどーも^^;)。先日の小澤による「アルペン」に続く第2弾として、レヴァインの振る「ハフナー」を聴いた。これも久しぶり。まぁ、演奏はですね、騒々しいだけで内容のない、まさに「軽薄」としか言いようのない"駄演"なんだけど(そこまで言う!?)、なぜにまたそんなのを選んだのかというと、ただただ御神体の吹く見事な2番ホルンに"あやかりたい"がためなんだな、これが(御神体が吹いている、というのは"たぶん"なんだけど、でも、その確率は極めて高いと思う。ちなみに1番ホルンは、"たぶん"プファイファー)。1楽章冒頭のDの伸ばしから、もうビリビリ言ってますからね。そのあとも、2番ホルンの音がガンガン聞こえてくるし(どうでもいいけど、ビリビリとかガンガンとか、もう少しまともな表現ができんのかねキミは!?^^;)。もう、それはそれはすごい存在感。だからと言って、やかましいというわけではない。ニ長調の曲だから、その基音となるDの音を鳴らすとか、3楽章の冒頭のように、ニ長調の音階(ドミソド)をきっちり聞こえさせるとか、"主張"は実に理に適ったもの。一々納得できるその演奏に、ただただ感嘆、というわけなのだ。あーあ、明日の本番、あんなふうに吹きてぇなぁ。でも、あんなふうに吹けりゃ、ウィーンフィルに入れるんだもんなぁ。やっぱ無理か(^^; ま、せいぜい御神体の演奏にあやかってみるってことで(これがほんとの"神頼み"?)。(02/06)

久々に幕張メッセへ行ってきた。が、行かなきゃよかった、というのが今の心境。見に行った某ショーがイマイチだったということもあるけど、それよりも往復の電車の中や会場の人込みがすごくて...。空気が悪いったらありゃしない。せっかく風邪が直りかけたというのに、おかげで再発しそうな気配。心・技・体充実して本番に臨みたいというのに(相撲かよ!?^^;)、まったくもう...。
■というわけで、今日はザ・シンフォニカの演奏会。例の「懸案事項」は... まぁ、もういいや。考えたところで解決する問題じゃないから、とにかくベストを尽くすのみ。萎縮してしまうことだけはないよう、「気持ちは当団諸氏」の"為りきりモード"で舞台に立ちましょう。そうそう、"為りきり"と言えば、今回は、ラッパ会にも協力をお願いしているのだ。「ハフナー」組のお二人はロータリーを使われるのだが、だったら折角だから、ということで、立ち上がった時に楽器を小脇に抱えるという、当団ラッパ奏者仕様の"振り付け"をさせていただいたのだ。え?そんなこと無理矢理やらせちゃって大丈夫なのかって?大丈夫。「そりゃいいですねぇ!」と快くお引き受けいただいたのですから、ご心配なく。というわけで、おいでいただく皆さん、「ハフナー」終了後のオケ起立時には、最上段の金管会にご注目ください。当団諸氏に"為りきった"4人のバカ、あ、いや、物好き、あ、いや、高い志のアマチュア音楽家(^^;の姿をご覧いただけると思いますので。(02/07)

汗だく!冬の演奏会だってのに、夏の時と同じくらいの大汗をかいた。もちろん、舞台上が暑かったというのが一番なんだけど(オルガンのピッチ調節上、室温を高めにしておかないといけないのだそうで)、それ以外にも冷や汗・脂汗・悔し汗(そんなのねーか!?)...諸々入り乱れての大汗だったというわけで...。例の「ハフナー」の「懸案事項」。結局「懸案」のまま今後に残る結果となってしまい、もう、大落ち込み。2回同じ場所があって、その2回とも決められなかった...。情けなし(;_;)。ステリハでは上手く行ったのだ。でも、本番で決められなきゃ話にならない...。「ダメかも」と思う場所はやっぱりダメということか。ナントカの法則じゃないけど、それを痛感した。まだまだ修行が足りないね。いい勉強になりました。でも、聴きに来てくれた皆さん、それからオケの面々、ごめんなさいね、ショボいことやっちまって...。
■というわけで、ザ・シンフォニカ次回の演奏会は、7月の19日。東京オペラシティのコンサートホールにて、「魔弾の射手」序曲、「モルダウ」、「ロマンティック」というプログラムで行います(指揮は今村 能氏)。私は「モルダウ」と「ロマンティック」の、いずれも4番ホルンを担当の予定。「ロマンティック」はフレンチだけど、もしかしたら「モルダウ」は全員ウィンナで、なんてことになるかもしれない(昨日の打ち上げの席上で、そのような気運の高まりも見られたので^^;)。果たしてどうなりますことやら。乞うご期待!(今度はちゃんと吹くぞ!^^;)(02/08)

心の疵は癒えません...なんちて(^^; まぁ、それほど深刻に落ち込んでいるわけではないんだけど、でも、やっぱり、自分としては「落とせない」と思っていた部分を吹き損じてしまったわけだから、どうしても悔やんでしまうもので...。布団に入って目を閉じても、トイレに入ってしゃがんでも(失礼!)、ふと気づくと、「なんで外したんだろ?」なんて悶々としてたりして...(すんません、ネクラなもので)。まぁ、悔いの残らない演奏なんて滅多に(全然?)できないわけだから、こういう「思い残し」を糧にして、また精進していかなきゃならんのだけどね。あぁ、でもなんで外したんだろ...(えーい、メメしいぞ、フォルカー!)
■なんてことを書くと、おいでにならなかった皆さんはもちろん、おいでいただいた方々にまで、「そんなにひどい演奏だったの?」なんて思われてしまいそうだけど、イジイジしているのは、あくまでも私個人の問題に対してなのであって、一つの演奏会としては、なかなかの内容だったと思いますよ。特に「アルペン」の方は、まぁいろいろ事故はあったものの(バンダが...^^;)、十分にR.シュトラウスの描く「アルプス登山」を音にしてお伝えできたと思うし。わがホルン会も、特に前列(1〜4番)の4人は大健闘。前にも書いたけど、とにかくハンパでなく酷使される譜面なので、"遭難"せずに吹ききることだけでも至難の業なわけだけど、単に"吹いた"というだけでなく、各人がきちんと"音楽的"に演奏していたことに、ただただ感嘆。たいしたもんです、皆さん。それに引き替えこの俺は...(だからメメしいっての!)
■アマチュアウィンナホルン吹きの「総本山」、ウィーン・ヴァルトホルン合奏団(Wiener Waldhornverein)の久々の新譜(たぶん)を入手。シューベルトを中心に、ワグナーチューバも加わってのワーグナーやブルックナーの編曲物などを収めた「WWV ROMANTISCH」、王様や貴族のために書かれたファンファーレを集めた「Die Fanfaren des Makart-Festzuges」(全50曲!)、オリジナル曲を中心とした「WWV fast MODERN」の3枚がそれ(いずれもARICORDレーベル)。すべてを聴いたわけではないんだけど、中で一番"聴ける"のはファンファーレ集かな。何せ短い曲(1〜2分程度)ばかりだから、アラが目立たないので...。妙な理由を言うようだけど、アマチュア主体(ホルヴァート@当団ホルン奏者ら、一部プロ奏者も参加)のこの団体の場合、その辺が一つのポイントになる。ホルンという楽器を通しての表現力というか、音楽の質というかが、やはりイマイチ弱いのだ。だから、"ちゃんとした曲"になればなるほど、その辺の"つらさ"が見えてしまう。ファンファーレ集以外の2枚は、言ってみれば"ちゃんとした曲"ばかりだから、その辺の弱点が露呈される部分が増えてしまうわけで...。もちろん、いい響きのところや、音楽的に"聴かせる"ところもたくさん(かな?)あるんだけどもね。でもまぁ、とにかく彼らの初CDですから(レコードは数枚あった)、ウィンナホルン吹きの皆さんには"必聴"のCDではありますが(^^;(02/09)

思えば、年明け以来、頭の中の大半は演奏会のことに占められていた感じで、"心ここに在らず"の毎日を送っていたような気がする。気がつけば、2月も中盤に入ろうという時期。「心の疵は癒えない」なんて、いつまでも演奏会のことを引きずってないで、頭の中を切り替えていかないと。やらなきゃいけないことは沢山あるのだ。そう、まずは部屋の片づけから(仕事じゃないの!?)。
■当ページについても、新ネタの投入が捗っていないわけで、なんとかせねばと思っている。特に「観た!聴いた!…」については、掲載しなければならない音源がだいぶ溜まっているので、早急に手を打たないと...。もちろん、1年以上ほったらかしになってる「Who's Who」もなんだけど(もう誰も期待していない?^^;)。(02/10)

フォルカーは旅に出ます。捜さないでください...。てのは冗談なんだけど、ちょっと思うところあって、当ページの更新を数日間休ませてもらうつもり。理由は... ま、いいでしょ。来週月曜日には復帰する予定です。ほんと、勝手言ってすみませんが、よろしくご承知おきいただきたく。それでは皆さん、ご機嫌よう...。(02/12)

ただいまぁ!4日間の旅から無事帰って参りました...。なーんて言うのはウソで、どこにも出かけちゃいなかったんだけど、ちょっと、この日記の更新に向けるパワーが得られそうにない精神状態だったりしたもんだから、勝手ながら"休筆宣言"させてもらっちゃったというわけで...。でも、もう大丈夫。今日からまたガンガン書きまっせ!(え?ガンガンじゃなくてもいいって?そんなこと言わないでよ^^;)。それにしても、「月曜まで休む」と宣言したにもかかわらず、その間もたくさんの皆さんにアクセスしていただいて、なんかもう恐縮の極み。「なんだよみんな、ここをちゃんと読んでねーのかよ!?」なんて毒づきながらも、嬉しくて目に涙(ちょっとウソ^^;)。ほんと、皆さん、ありがとうございますです。
■「目に涙」と言えば、オリンピック。私ねぇ、ジャンプの原田選手に、どうしても感情移入しちゃうんですよ。だってさぁ、前回のオリンピックで、彼の失敗ジャンプのために金メダルを逃しちゃって、以後、原田といえば「あの失敗ジャンプの」って形で語られ続けてきたわけでしょう。ワールドカップではどんなに好調を維持していても、彼にとっては、オリンピックで結果を出さない限り、自分としては「完結」できないものだったと思うんだよね。相当に心に期するものを持ち、同時に相当のプレッシャーも感じて臨んだはずの今回のオリンピック。昨日の大ジャンプと銅メダルの獲得で、彼なりには、この4年間を「完結」できたのではないかなと思って、なんかホッとしたのだ。で、彼の涙を見て、こちらもホロリと(元々涙腺の緩い方なので...)。「感動をありがとう!」なんていう日本マスコミお得意のフレーズは大っ嫌いなんだけど、でも、「よかったね原田さん」という言葉はかけてあげたいなぁ...。
■ザ・シンフォニカの演奏会が終ったところで、今度は、合奏集団不協和音の練習が本格化して行くというタイミング。次回演奏会(5月)のメインプログラムは「エロイカ」なんだけど、昨日の練習では、ホルン会4人全員(アシスタント1人含む)が揃って音を出すことができ、個人的には大変楽しかった。オケ全体としても、この時期にしては珍しく練習参加者が多く(と言っても、コンバスがいなかったり、1stVnが1プルトだったりではあるんだけど)、練習の音の出方からいっても、本番がとても楽しみ。とにかく、巷に溢れる"重厚"な「エロイカ」とは一線を画す、まるでロックのようなノリ、ビート感の「エロイカ」になる"はず"(^^;ですので、どうぞこちらもお楽しみにしていただきたく。(02/16)

ネタがない。困った...。ガンガン書きまっせ!なんて大見えを切った途端にこれだもの、情けなし。"休筆"は却って逆効果だったろうか...??
■そうだ!con graziaのYukoさんが、先日のシンフォニカの演奏会レポートを書いてくださったんだった(忘れてたような書き方で失礼!>Yuko殿)。演奏のご感想のみならず、私への心温まる励ましのお言葉(^^;まで頂戴し、大変恐縮しております。Yukoさん、いつもありがとうございます。次回もよろしくね。(02/17)

やっぱり今日のネタはジャンプの原田でしょう。試合(?)の様子が気になっていたので、お昼前にオリンピック速報のホームページを見てみたら(仕事しろよ^^;)、「1本目終了。日本4位」の見出し。本文を読んでみると、「3番手原田がまさかの失敗ジャンプ」とある。あちゃー、彼はまたしても「やっちまった」のか...。先日の銅メダルで、その時の2回目大ジャンプで、彼はきっと吹っ切れたんではないかと思っていた。が、同時に、「2回目」は克服したものの、今度は「1回目」を殊更に意識してしまうのではないか、と危惧もしていた(完全に感情移入状態^^;)。いや、だって、私ならそういう物の考え方をすると思うから。「もう『2回目』の失敗はない。大丈夫だ。でも、『1回目』は大丈夫なんだろうか。そう、このあいだみたいに...」てな感じ(何者なんでしょう、ワタシは...^^;)。で、"案の定"の1回目失敗。「やっぱりやっちまった...」。彼の心中を思うと、私、いたたまれなかったですよ(完全に"気持ちは原田"。バカですねぇ^^;)。4位じゃ厳しいよなぁ。良くても銅メダルかなぁ。ま、それでも取れればまだ救われるだろうなぁ。などど思いながら、昼休みになって同じ速報ページを見てみると、これが「日本 金メダル!」だもの。いやぁ、正直驚きました。しかも、原田氏、2回目は先日以上の大ジャンプだっていうじゃない。やってくれるよねぇ...。でもまぁ、良かった。「失敗」を一生背負っていくことにならなくて...。私もホッとしたですよ。--- 原田氏、笑いを取るのが好きみたいだから、きっとこれからは、こう自己紹介するはずだよ。「私が『失敗の原田』です(^^」。でもそれは、自虐ではなく、正真正銘のギャグとして、正々堂々とね。いや、ヨカッタヨカッタ。
■オリンピックと言えば、アメリカ対カナダの男子アイスホッケーもすごかったなぁ(この辺、昨日のCLASSICAのWhat's Newとネタが被っておりますが...^^;)。もう寝ようと思ってテレビのチャンネルをNHKに戻したら(私、デフォルトがNHKなので...)、ちょうど終了間際のところをやっていたんだが、いやぁ、その「動き」の見事なこと!私、まさに「釘付け」になりましたよ。アイスホッケーって、そんなに目にする競技じゃないけども、でも、今まで見たどの試合とも"違うもの"だったね。とにかく動きが止まらない。攻守交代を目まぐるしく繰り返しながら、延々とゲームが続いていくのだ。聞けば「ドリームチーム」同士の戦いだったそうだから、それが"当然の姿"なのかもしれないけど、あの競技の面白さを再認識したって感じ。--- オリンピック、なんだかんだ言っても、やっぱり面白いじゃんね。(02/18)

花粉かなぁ。ここ数日、鼻がグスグス目がショボショボ状態。でも、まだ2月だし、今年の冬は寒かったから、いくらなんでもまだだろう、そうだ、去年はどうだったのかな... なんて思って駄文の墓を見てみたら、あれま、ほとんど同じタイミングで(正確には14日)同じことを書いてましたわ。しかも、書き出しの文句まで一緒(トホホ^^;)。というわけで、どうやらほんとに花粉のようですな。これからしばらくは、つらい日々が続くのだ。あーあ、グスグス...。
■TESTAMENTレーベル(EMIの"影武者"?)から出たケンペ指揮の「Vienna Philharmonic 'On Holiday'」という復刻盤CD('62/'63年録音)。だいぶ前に入手はしていたんだが、ここにきてようやく聴くことができた。しかし、これは"良い"でっせ!シューベルトの「ロザムンデ」(序曲と間奏曲)やオッフェンバックの「天国と地獄」序曲なんか以外は、それほど知られていない小品ばかりを集めたものなんだけど、あの当時の当団の"持ち味"が十二分に発揮されているとでもいうか、とにかくいい意味で肩の力の抜けた演奏で、聴いてて実に楽しく、かつ嬉しくなる音楽だった。ケンペが当団を指揮して残した録音は、他に「ハーリ・ヤーノシュ」があるくらいなんだけど(これも名演!)、こういうのを聴いちゃうと、もっともっと録音してほしかったと思うよ、ほんと。あと、こういう「小品集」も、今の当団は録音しなくなっちゃったけど、やればやったで、きっといい演奏になると思うんだよね。どっかのレーベルで作らないですかね、「小品集」。
■今日も最後はオリンピックネタで。フリースタイルスキーのエアリアルってのには、「フル(Full)」っていう技があるらしい。1回転する間に体を1回ひねるのが「フル」で、2回ひねると「ダブルフル」。で、それを組み合わせて1回の演技(?)をして行くらしいのだが(他の技もあるが、難易度は「フル」が上の模様)、その様子をアナウンサーが実況すると、「さぁどうだ!フル ダブルフル フル フル 決ったぁー!」てな調子になるんだな。でね、これ聞いてて、どっかで耳にしたフレーズなんだよなぁって気になったわけ。何だったかなぁと一所懸命考えたら、わかったっすよ。「ニク ヤサイ ニク ニク!」(^^; (02/19)

やっぱり見ないとだめですかね、クラシカ・ジャパン。あと、CSデジタル放送のCLASSIC7も。どっちも"垂涎"のプログラム続きなんだよなぁ...。加入料と視聴料はいいとして、両方同時に"設備"を導入すると、それだけで10万円コース。無い袖は振れない。でも振りたい! というわけで、またしても"物欲魔王"暗躍の兆し...。
■例の「スペイン『出て行け!』コール事件」(1/24付NEWS欄参照)。さすがにウィーンでも"ニュース"だったらしく(ロイター通信が世界中に配信したくらいだから当然か)、その騒動の模様を、ウィーン在住の評論家山崎睦氏が、「音楽の友」にレポートしていた。さっそく、その内容をかいつまんで、「続報」として掲載したので、ご確認いただきたく。ちなみに、「音友に出てますよ」と通報してくださったのは、1月の第一報同様、読者のT氏。T氏、またしてもありがとうございます。でも、あれですね、こうなったら、「スペイン事件」についてはT氏が"ご担当"ということで、今後も続報を追跡していただかないと...(^^; (02/20)

十数年ぶりに東京都響を聴いた。アダム・フィッシャー指揮でマーラーの6番(サントリーホール)。実は、ちょっとした経緯があって、指揮のフィッシャー氏から直々にお招きいただいてのコンサートだったのだ(大変光栄なことでございます)。演奏はね、素晴らしかったですよ。フィッシャー氏の音楽作りは、最近流行り(?)の"距離を置いた"解釈ではなく、曲の世界に入り込んでマーラーの音世界を描いて行こうというもの。しかし、それは、決して"過剰"なものではなく、あくまでもストイックにマーラーの世界に迫ろうとするもので、それが却って、マーラーの狂気・凄みを伝える結果となっていたように思う。とにかく前へ前へと「一気呵成」に進んで行く演奏で、すごい集中力。聴いてるこっちも、一時たりとも気を抜くことができず、正直「疲れた」。終演後、楽屋をお訪ねさせていただいたのだが、当然のことながらフィッシャー氏はぐったりで、半ば放心状態。そんな中、笑顔を見せながらお相手をしてくださり、実にありがたかった。私が、過去2回、この曲の低音パート(4番と8番)を吹いたことがあると申し上げると、「じゃぁ、あれを吹いたんだ」と言って、4楽章の低音パートソロのメロディーを口ずさんでくださった。いや、"いい人"ですな、氏は(^^)
■オケもなかなかの力演だった。ただ、私の席(1階中央!)では、なぜかチェロとコントラバスの音が聞こえて来ず、低音に物足りなさを感じる結果になってしまったのが残念(あくまでも席の問題なのでしょう、きっと?)。ホルンのトップは笠松長久氏。氏のホルンを聴くのも十数年ぶりということになるが、しかし、彼の音は昔からあんなにフワフワと宙に浮いたようなものだったかね? 破綻なく、きれいにソロを吹いて行くのだが、なんか「それだけ」って感じ。ああいう音も、演奏スタイルも、個人的には趣味でございません。もちろん、とても上手いのですよ。でもね...。ただ、ホルンパート全体としては素晴らしかった。特に低音パートはブラヴォー!フィッシャー氏も、真っ先にホルンに駆け寄って立たせていたけど、当然でしょう。他のパートでは、トランペットの福田善亮氏が印象深い。良く見えなかったので確証はないが、おそらくマルサリスなんかが使ってるのと同じ、モネットのヘビーモデル(?)を吹いてたんだと思うけど、いい意味で「ダーク」な音で、実に存在感のあるラッパだった。いや、お見事。そうそう、ちなみに、コンマスは矢部達哉@あぐりテーマ音楽(^^;氏。随所に登場するヤベっちのソロは、なかなかに甘美な音色で、私は堪能しましたよ。あ、あと、これは特筆せねば。このオケは、起立した時に、1stヴァイオリンやビオラといった、客席側にいる楽員たちが、客席に体を向けない(要するに、指揮者の方を向いたままということ)のだが、これ「正解」ね。前にも書いたけど、この方が絶対にカッコいいと思うから。当然、当団はこのスタイルです。客席に体を向けるのはN響。あと、アマオケのほとんど(わがシンフォニカ然り)。でも、ぜーんぜんカッコいいと思いません、ワタクシは。
■お気づきの方もいらっしゃると思うが、アクセスカウンタが5万件に近づいている。いつものペースで進めば、週明け早々に到達するものと思われるのだが、残念ながら、今回は「記念企画」をやれそうにない。この週末は、「それどころではない」宿題を抱えているからで、とても着手できる状況にないのだ。ま、その「宿題」が、私にとっては、5万件という区切りに相応しい"ビッグイベント"なんで、それを以って「記念企画」とするということで、個人的には問題なしなんだけども...。え?「宿題」って何だって?それはね、あと1ヶ月後にわかります。勿体つけるようで悪いけど、しばらくお待ちくだされ。えーと、「宿題」が何であるのかを知ってる皆さん。この件については、どうぞご内密にね(なんか思わせぶりだなぁ^^;)。(02/21)

知らなかったんだけど、5月に、ラトルの「来日記念盤」として、当団とのマーラー9番のCDが出るそうで。これって、あれだよね、新たに録音したものではなくて、当団定期演奏会初登場('93年12月)の時のものだよね、きっと(その辺の情報がないもので)。オケの並び方でモメた、なんてことでも話題になった演奏会だったけど、演奏自体は大変好評で、結局、その後ラトルは、当団にとって"重要"な指揮者の一人となって行ったわけだ。で、そのマラ9。この機会にと思って、エアチェック(死語?^^;)しておいたものを聴き返してみたのだが、うーん、編集なしでこのまま発売ってことはないだろうなぁ、たぶん...。いや、音楽の内容自体は悪くないですよ。ラトルらしい、新鮮な音が聞こえてくるマーラーなのだが、オケの状態がイマイチ芳しくない。"振られ慣れない棒"での"大曲"だったから、やむを得ないところもあったとは思うが、各所で"ぎこちなさ"が目立つ演奏で、弾き姿を目にせず、音だけを聴いて行くというには少々つらいかなと。まぁ、2日間の演奏会およびリハーサルなどの録音を編集して1枚の"商品"に仕上げるのだろうから、発売されるものは、そういうことが気にならない形にはなってるんだろうとは思うけどもね。そうそう、でも、この演奏、ヴァイオリンソロが素晴らしいんだわ。誰がコンマスだったんだろ?あれだけしっかり弾けるのって、今のコンマス陣の中では、ホーネックだけのような気もするんだけど...。
■本日から大阪出張。ノートパソコンと携帯電話用通信カードを持って行くので、出先から更新はするつもりなのだが、先般書いた「宿題」の仕上げもやらねばならないので、簡単にしか書けない(書かない)と思う、たぶん(あくまでも「たぶん」^^;)。せっかく、アクセスカウンタ5万件到達!という記念すべき時を迎えるというのに、残念だけど。(02/23)

ありがとうございます!昨日未明、無事、アクセスカウンタが5万件に到達いたしました。これもひとえに私の努力の賜物、あ、いや、そうじゃなくて(久々の"お約束"^^;)、皆様のご支援・ご協力のおかげと、感謝いたしております。今後とも、より一層のご指導・ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます(って、なんかの挨拶文みたいだね、どーも...^^;)。ところで、見事5万件目にアクセスされたKazzzy(かじぃ)さんからは、直々に、芳名録に"ご報告"をいただいたのだが、Kazzzyさん、すんません、何も記念品がないのです...。6万件目の時には何か考えますので、また狙ってください(って、おいおい^^;)。
■というわけで、出張先の大阪から、皆様への感謝のメッセージ(どこが?)でございました。せっかくの"区切り"の数字達成だというのに、気の利いた企画ができなくて申し訳ない。でも、「祝辞」は受け付けておりますので、よろしかったらメールしてやってください(^^; (02/24)

えろうすんません。わて、まだ大阪にいまんねん。でもってな、いろいろやらなあかんこと抱えてて、ヒマがないんですわ。なもんやさかい、今日の日記、ちっとばっか休ませてもらいまっさ。堪忍しておくれやっしゃ、皆はん。以上、デタラメ大阪弁(大阪人激怒!?)でお送りいたしました(^^; (02/25)

汚いながらも楽しい我が家(ん?なんか違うような...)。大阪出張から2日ぶりに我が家へ帰ってきたわけだが、なんか、「ほっと一安心」という感じ。快適なホテルライフ(それほどいいもんじゃ...^^;)も悪くはないのだが、やっぱり自宅は落ち着きますです。たとえ狭かろうが、汚かろうが、ね。
■しかし、新幹線の座席ってものは、なんであんなに狭いのかね?私のサイズですとね、両脇の肘掛けが終始脇腹に当っている状態で、なんとも窮屈。隣りに人が座ってると、ちょっと動くだけで体が当ってしまうし...。なんとかしてよ、JRさん! え?お前のサイズをなんとかしろって? ま、そりゃそうなんだけど...。
■余所のページでも話題になっている、ラトル&ベルリンフィルのマーラー4番(22日深夜のBS)。私も見ましたよ。いやほんと、いい演奏だったですな。実に瑞々しい、そして清々しい音楽。ベルリンフィルも、最近の"マッチョ傾向"(失礼!)とは一線を画した精緻なアンサンブルで、ラトルの音楽作りに応えていたと思う。すべてはラトルの手腕か。たいしたヒトです...。そんなこともあって、というわけではないのだが、6月のラトルの来日公演(バーミンガム市響:CBSO)のチケットを買ってしまったワタシです(またしても物欲った?^^;)。ラトル&CBSOの生演奏を聴くのは、今度で3回目。当団との全集作成が計画されているベートーヴェンの交響曲(今回は「エロイカ」と「運命」が曲目に入っている)も聴いてみたかったのだが(特に「エロイカ」)、いろいろあって、結局マーラー7番の日にした(と言っても、まだチケットを引き換えていないのだけど)。でも、ああいうマラ4を聴くと、7番も楽しみ。今回の来日公演が、CBSO音楽監督としての最後の仕事となるラトル。ぜひとも"有終の美"を飾ってほしいものだ(彼の場合は、まず間違いなく大丈夫だろうけどね ^^)。(02/26)

先般の都響演奏会でもらってきたチラシを見ててちょっと...。題して「チラシ小ネタ集!」。その1:ベルリンフィル八重奏団。メンバー8人中6人が退職者もしくは退団者。だったら「"元"ベルリンフィル八重奏団」とちゃうんかい! その2:ビシュコフ&ケルン放送響。「エロイカ」と「英雄の生涯」を一晩にやるプログラムがあるそうな。「2つの『英雄』」っていうタイトルらしいけど、私だったら「300gサーロインステーキ級プログラム!」って名付けるな。その心は?「食べる前は楽しみだけど、途中でいい加減イヤになる>特に脂身が...」。 その3:ウィーン管楽アカデミー:東京公演の会場はイイノホール。'60年オープン、「木造でクラシックに最適」なんだそうだが、しかし、今時イイノホールでコンサートなんて聞かないぞ>落語会ならいざ知らず。そんな場所でやってイイノ?(さ、寒い...)
■山田太一のドラマ「奈良へ行くまで」(テレビ東京)を見る。いやぁ、やっぱり"骨太"なドラマは良いですな。久々の山田ドラマを堪能しました。しかし、脇役陣が充実してたなぁ。佐藤慶、山崎努、石丸謙二郎、石橋蓮司、篠井英介(ニューハーフクラブ?のママ役!)。クセのある役者たちが、それぞれの持ち味を十二分に発揮していて心地良かった。満足満足(^^ (02/27)

ありゃりゃ、2月ももう終わりだよ。毎度同じセリフで恐縮だけど、早すぎる...。仕事に忙殺されて、なんてのだったらカッコいいんだけど(そうかぁ?)、ただボーっとしてる間に時が過ぎてしまった、ってのが正直なところで、なんだかなぁ。公私共に充実し、時間が経つのを忘れておりましたっ!なんて言ってみたい... トホホ。
■というわけで、結局のところ、ろくな更新もできないまま3月を迎えそう。いろいろアイディアはあるんだけど、なかなか現実にならなくて。毎日毎日アクセスしてくださってる皆さん、申し訳ないっ!3月はね、ガンガン行きますから、期待していてくださいよ!(え?もうそのセリフは聞き飽きた?すみませんデス...) (02/28)